カローラ2

2009/07/21 12:23 登録: えっちな名無しさん

去年の秋、新車を購入するため、5年間乗ったカローラを手放すことになった時、小1だった長男は声をあげて泣きました。長男は妹と一緒にトランクの中に
「カローラへ。いままでいろんなところにつれていってくれてありがとう。これからもげんきでね」
 と書いた手紙をしのばせ、カローラとお別れしました。カローラは私たち一家の住む東京から遠く離れた山口県に運ばれたということです。

それから9ヶ月余りが過ぎ、新しい車で帰宅すると
うちの車庫に既に別の車が停まっています。
おかしいなと思い近づいて良く見ると、
やや!なんと以前乗っていたカローラではありませんか!。

窓ガラスにはひびが入り、片方のライトは割れ、タイヤは2つもパンクしています。
毛皮は汚れ放題、途中で野良犬と格闘したのでしょう。ところどころ、毛皮は禿げ、血が流れています。
私はその場に泣き崩れ、カローラを抱きしめて涙を流しました。
「そうか、うちが良かったんだね、うちを覚えていたんだね、
遠くからこんなに傷だらけになりながら戻って来てくれたんだね、
もう二度とお前を手放したりしないよ・・・」
大泣きする私の気配に家族が気づき、みんな表に出て来てカローラに抱きつき、
みんな涙を流しながら我が家に帰ってきたカローラを抱きしめました。
カローラはエンジン音で答えてくれました。
「ウォンウォン・・ブルルルル」
私はカローラをピカピカに洗ってその夜はカローラを抱いて寝ました。

翌朝、車庫を見ると、そこには新車の姿はなく一通の置手紙がありました。
そこにはオイルでこう書かれてありました。
「もう、ぼくのいばしょはありませんね。カローラさんとおしあわせに。」
めでたし、めでたし。

出典:カローラ
リンク:http://moemoe.mydns.jp/view.php/17376

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