やまおく
2009/07/30 18:13 登録: えっちな名無しさん
仕事を定時に終え、千葉の山奥の家までの道を歩いていた。
腹も減り始めた頃、始めてみる喫茶店を見つけた。冒険だとは思ったが、
この山道では次にどんな店が有るか判ったもんではない。
店の中は、外見とは違い照明もおとぎみで落ち着いた雰囲気だった。
深夜まではレストランとして営業しているらしい。
看板がなかったのでマスターに店名を聞くと、「山奥」という喫茶店で
3年前から営業しているらしい。
取り急ぎ目に付いた品物を注文すると、一服する。
なんとなく普段より苦い煙草の煙を目で追っていると、すぐに料理が運ばれてきた。
真っ赤なソースがかかった肉。
何かと聞くと「頬肉のステーキ」だそうだ。頼んでいない。
その旨伝えると、マスターは不審そうな目でジッと私を見た後皿を提げた。
その後すぐに正しい注文の品が運ばれてきた。
急にマスターが不気味に思われてきて、さっさと料理をたいらげ店を出る。
味はよく覚えていないから普通だったんだろう。
店を出て、しばらく歩く途中、私はすぐに走って逃げ出したい気持ちになった。
全てを理解したから。
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