フラン2

2009/08/02 16:55 登録: くろ

続き書くよ。リア用でおそくなっちた。すまね。

で、次第に会話(?)が出来る様になって来たらようやく、お互いに相手の事を聞いたり、自分を紹介できるようになった。
好きなスポーツとかそういう他愛の無い事なんだけど、会話になるって事が嬉しくて、いろいろ聞いたり話したりした。
なかでも、カルチャーショックを受けた質問が、
「あなたの名前の由来は?」
って質問だった。
普通、名前の由来って聞くとファーストネームだとおもうじゃん?
例えば学なら「学のある人に」とか徹なら「意思を徹するように」とかさ(笑)

違うんだよ。苗字なんだ。苗字の由来なんて考えたこと無かったから、知らない。って答えたんだ。
そしたら、それは日本人は先祖を敬う気持ちが無いの?みたいな事聞かれて。
要するに自分のルーツは?って質問だったんだ。
日本人ってよっぽどの名家じゃないと解らないんじゃないかな?
彼女は違ってた。イギリスにも士農工商みたいな、カーストとも言えるのかな?そういうのがあったみたい、彼女は上流階級では無いけど自分の家に誇りをもってた。

そこに惚れた。今までは「外人珍しい」って好奇心だったけど、外人としてでは無く、一人の女性としてフランを知りたいって思ったんだ。

それからは、ほとんど毎日電話したり、会ったりしてた。
電話は6割日本語での会話だったけど…。

多分、フランもおれの気持ちに気付いてたと思う。
ある夜、フランが飲みに行こうって誘ってきたんだ。
おれが酒強くないって事知ってたし、フラン酒入ると早口になって聞き取れないから、二人の時は飲んだ事なかったんだけど。
正直、下心満開で御相伴させていただく事にしました(笑)
普段は居酒屋なんだけど、ちょっとおされなイスの高いカウンターのお店行った。
それが失敗だったんだね。
おれは普段、チュウハイ4杯で落ちれるんだけど店の雰囲気に飲まれて許容量をオーバーしてしまった。
今でもソルティードックが怖い。
で、情けないことに初めてのサシ飲みなのに、フランに介抱されながらタクシーに乗った。
今日は進展しようって勇んでた分、つぶれちゃったことがショックで、かっこ悪いなぁって車内に鬱な空気を出しまくってた。
アパートに着くとフランの肩をかりてなんとか部屋に入った。
自分の部屋に入ったら安心しちゃってか、おれ泣いちゃって。
泣きながら、フランに
「せっかく日本に来てるのに、おれみたいなダサいやつといないでもっとカッコいいやつと遊べよ!!釣り合わないんだよ!!やさしくすんなよ!!」
って日本語で怒鳴っちゃって。
フランは??って顔してた。
で、おれ寝た。落ちたって方が正しいけど。
朝、ガンガンする頭で昨日の事思い出したら、死にたくなった。
最低な男だなって。
当然部屋にフランは居なかった。
とりあえず水、それからフランに謝ろうと思って冷蔵庫の前に行ったら手紙が貼ってあった。
「私はあなたがなんで怒ったのか解りません。なにかが気に触ったならごめんなさい。昨日私はあなたに話したいことがあったの。私、あなたに日に日に惹かれています。起きたら連絡して」
原文の紙は捨てちゃったからうろ覚えだけど、daybydayだけは覚えてる。
続く

出典:あ
リンク:あ

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