新撰組か

中三の頃、剣道部に所属していた俺だったが、まあ幽霊部員同然で、練習中はほとんど部室でさぼってた。
で、あるとき部室内でうつ伏せで寝そべっていたら、何となくムラムラしてきて
そのまま床オナを開始しちまったんだよ。

自分でも不思議だが、そのときは「誰かに見つかるかも」なんて考えは微塵も浮かばなくて、もう一心不乱に床に股間を擦り付けていた。
だんだん気分も乗ってきて、何を思ったか「ハッチポッチステーション！ハッチポッチステーション！」って叫んでたしな。（自分でも馬鹿だと思う）


そしてもちろんというか、お決まりの流れで、そこへ練習を終えた部員たちが入ってきた。
俺は動けなかった。連中も、俺の姿を見て固まってたよ。

何とかごまかそう。単に寝そべってただけってことにしちゃおう。
そう思ったが、そこは年も同じ同輩たちだ。即効で悟ったんだろうな。
部員の一人が叫ぶや、他の奴らも一様に騒ぎたて、部室は騒然となった。
もう言い訳とか並べられる状況じゃなかった。この時点で俺はパニックを起こしちゃってて、「ばばばば！？ばーぼばーぼ！ばしてぃぼおおおおお！」とか叫んでたと思う。
そんな俺の姿を見て、さらに爆笑する面々たち。
その瞬間、俺はブチギレた。ああ逆ギレですよ。
部室にあった竹刀を掴み、無我夢中で振り回した。慌てて出て行く部員たちを、奇声を上げて追いかける。もうマジキチ。
で、道場に出てなおも暴れてたら、竹刀の先端が非常ベルのランプに当たり、見事粉砕してしまった。

そこから先は割愛するけども、結果として俺は剣道部を退部になった。（つか、ここまでやったら辞めるしかないよな）
そして俺が大暴れしたことはあっという間に知れ渡り、俺の苗字が池田だったことから、後に「池田屋事件」と呼ばれ、我が校の伝説となった。

出典：なし
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