余計なひと言
2009/09/03 12:38 登録: えっちな名無しさん
冬の寒い日の休み時間。
休み時間終了1分前くらいにトイレを出て教室に戻ろうとした俺は、前方からダッシュしてくるクラスメート、おとなしめの眼鏡愛用女子Sさんが目に入った。
彼女はそのままトイレに駆け込もうとする。
そこで俺は思わず声をかけてしまった。
「あれ、Sさんトイレ?」
「え!?」
俺が声をかけると、彼女はいきなり脅かされたみたいに体をビクッと震わせた。
「いや、別に…。手を洗いたかっただけだから」
Sさんは目を泳がせながらそう言い、女子トイレの洗面所で手を洗うと教室に戻って行った。
そして次の時間の授業半ば。
ガタッ、という音がして、自分の後ろから誰かが席を立った。
「先生、トイレに行ってもいいですか?」
後ろを振り向くと、そこには涙目になって体をクネクネさせるSさんの姿があったのだった。
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