波平「たまには家族水入らずで旅行でもしようじゃないか♪」

2009/09/22 12:46 登録: 痛(。・_・。)風


波平「たまには家族水入らずで旅行でもしようじゃないか♪」



波平「でもお前ら魚介類は水が無いと死んでしまうなwwwこりゃ傑作じゃわい!!
    ガハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!」

フネ「まぁお父さんたら、サザエ達に失礼ですよwww」

サザエ「・・・・・・・・・・」
カツオ「・・・・・・・・・・」
ワカメ「・・・・・・・・・・」
タラオ「・・・・・・・・・・」
マスオ「・・・・・・・・・・」
タマ(ジジィがボケやがったぜ・・・)





--------------------------------------------------------------------------------
波平「それでは早速出かけるとしよう!!」

サザエ「と、父さん!!急ぎ過ぎよ!!!だいたいどこに出かけるというの?」

波平「どこに・・・?はて?どこじゃったかの〜・・・・。
    会社の同僚に面白い娯楽施設があることを聞いたんじゃが。
    Mr.長嶋スーパーランドというところだったような・・・。
    はて?長嶋さんって誰かのう・・・・。」

タマ(長島スパーランドじゃねぇか。)



カツオ「父さん、今どきそんなところナンセンスだよ、ナウくないよ。
    今の時代やっぱり秋葉原のメイド喫茶でしょ。冥土も近い父さんだから一足早くメイドに出迎えてもらって昇天しなよ。
    僕行きつけの店でも紹介してあげるからさ〜。」 

ワカメ「不潔!!お兄ちゃんったらいつもそんなとこ行ってるの!!?
    もうたたきにされちゃえ!!!」



波平「うむ、それでは行くとしよう!
   サザエ!!大至急人数分の自転車の用意だ!!!」

サザエ「ちょっと、父さん!!まさか自転車で山に行く気なの!?」

波平「当然だ!!他にどんな移動手段がある!?」

マスオ「お義父さん・・・、僕がそこらへんで車でも盗んできますからそれで・・・。」

波平「バカモン!!!排気ガスでわしが死んでしまうではないか!!!
   自転車だ!!!百歩譲ってホッピングだ!!!それ以外は認めん!!!!」

フネ「お父さんの言うことは絶対ですよ。さぁ、自転車を漕ぎましょう」

波平「さすが母さんだ、話がわかる!!」

カツオ「・・・もうしょうがないな〜。諦めて自転車で行くとするか・・・。」


タマ(・・・・お、俺はどうしたら・・・・・・・・。)




(コギコギ)

サザエ「あ〜♪自転車で走るのも案外気持ちいいもんね〜♪私今風になってるわ〜☆」

タラオ「ママ嬉しそうです♪今すぐそのチェーンをぶったぎってやりたいです♪」

カツオ「おいワカメ!!風でめくれてパンツが見えてるぞ!!!みっともないから隠せよ!!!」

ワカメ「ご心配なく。いつもみっともないから。」

マスオ「この自転車の感触、懐かしいな〜。昔ひったくりでブイブイ言わせていた頃を思い出すよ。」 

タマ(自転車のカゴの中も結構居心地がいいぜ!!)


波平「・・・・・・・・・・・・ゼーゼー・・ハァハァ・・・・」
フネ「・・・ヒィヒィ・・・・・・・・・」

タマ(・・・・・・あの二人、着くころには死んでるんじゃねぇか?)



〜田舎のスーパー〜

サザエ「母さん、ちょっとここで今日の食材でも買っていきましょうよ!!」

フネ「・・・・・・ヒィヒィ・・・・・・・・・・・・(コクリ)」 

マスオ「お義父さん、もちろん今夜はビールですよね!!」

波平「・・・・ゼーゼー・・・・・・・・・・・・・(コクリ)」

タラオ「お店でおやつを買ってくれない家庭に生まれた僕にとってこの買い物の時間は苦痛以外の何物でもないです♪
    おじいちゃん、僕と遊んでほしいです〜♪ほら、可愛い孫を高い高いするです♪さぁ、早くやるです♪」

波平「ハァハァ・・・・・・・・・・・・・た、タラちゃん・・・・・・・。」



サザエ「あら、これも安いわ♪・・・うん、これも買っていこう!!
     ほら、母さんこれ持ってて!!・・・あっ、これも!!よし、それも買っていきましょう♪
     ほら母さん全部持って!!!」

フネ「うっ・・・・・・・・・・・。」


タマ(・・・・・もう虫の息だな・・・・・・・・・。)

店員「1万とんで2000円になりま〜す。」

サザエ「7人と一匹で割るから・・・・・1人1500円ね!!!さぁみんなお金を出すのよ!!!」

タマ(ちょ、俺入れんな!!!!!)



(コギコギ)

カツオ「さぁ目的地は目の前だよ!!!みんな頑張れ!!!」

タラオ「普段頑張ってないカツオ兄ちゃんに言われたくないです♪」

ワカメ「もう汗でパンツまでぐっしょり・・・・・・・・。」


波平「・・・ゼィゼィ・・・・・・・母さん、あと少しだそうだ・・・。」

フネ「・・・・そうみたいですね・・・・・ヒィヒィ・・・・・。」



(コギコギ)

サザエ「・・・・着いたわ〜!!!!!!!!
     すぐそばに川もあるし、キャンプするにはうってつけの場所ね!!」

マスオ「よし、早速テントやらなんやらやるとしよう!!!」


(トントントントン)

カツオ「・・・ふ〜。無事にテントも張れたし、ちょっとみんなでこの山の奥まで探検に出かけようよ!!」

サザエ「そうね。夕飯にはまだ早いし・・・。」

ワカメ「未開の地に胸が躍るわ♪胸無いけど。」

マスオ「よし行こう!!」


波平(・・・・・え・・・?まだ行くの?)
フネ「・・・・・・サザエ、せっかくだけど私たちはここで待ってることにするわよ。あなたちで楽しんでらっしゃい。」

サザエ「母さん・・・・ちょっと空気読んでくれる?」

波平&フネ「・・・ごめんなさい。」

タマ(死んだなこいつら)


タラオ「木がいっぱいです♪1がいっぱいのカツオ兄ちゃんの成績表とは雲泥の差です♪」

マスオ「森はやっぱり落ち着くね〜!僕も昔はこんなところでいたいけな女子高生を必死に犯したもんだよ。」

カツオ「よし、ワカメ!!あの1km先にあると推測される松の木まで競争だ!!よーいドン!!」

ワカメ「一人でいけば?」

カツオ「・・・・・・・・・・・。」

タラオ「さぁどんどん奥へ進むです♪」


(・・・・・・ゴロゴロ・・・・・・ゴロゴロ・・・・・)

タマ(・・・・・・・・なんだか雲行きが怪しくなってきたぜ・・・・・。)


(ザーザーザーザーザー!!)

カツオ「姉さん!!雨が降ってきたよ!!!!!」

サザエ「ホントだわ!!どうしましょう・・・。」

ワカメ「このままじゃ私濡れ濡れになっちゃうわ・・・!!」

マスオ「・・・・おっ、サザエ!あっちの方に家があるみたいだよ!!」

タラオ「よし行くです!!さぁ頑張るです!!!!」

波平&フネ「・・・・・・・・オ〜・・・・・」


〜玄関〜

サザエ「・・・あら?玄関のドア開いてるみたい・・・。」

(・・・ギィ・・・・)

サザエ「すいませ〜ん!!誰かいますか〜?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

サザエ「誰もいないんですか〜!!?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

サザエ「・・・・・ホントに誰もいないんですか〜!!?」

タマ(いねぇよボケ!!疑り深い天然パーマだぜ・・・。)


マスオ「しょうがない。雨が止むまでここで雨宿りをさせてもらおうよ。」

サザエ「そうね。」

ワカメ「結構大きい家ね。誰かの別荘かな?」

タラオ「これが別荘っていうものなんですか♪べそばかりかいてるイクラちゃんとは月とスッポンです♪」


ワカメ「それにしても広いし綺麗なおうちね〜・・・。2階建てだし部屋がいくつもあるわ・・・。」

マスオ「きっと若かったころの僕のように、悪事を繰り返して苦労して建てた別荘だろうね。」

タラオ「僕お腹が空いたです〜・・・。」

サザエ「そういえばご飯まだだったわね。
     それじゃあ行きましょう。台所へ。」

タマ(この女盗み食いする気まんまんだぜ・・・。)


〜1階・台所〜

サザエ「素敵なキッチンね。冷蔵庫には何が入ってるのかしら・・・?」

ガタン

サザエ「・・・野菜に肉に水、一通りは揃ってるみたいね。これならしばらくは私たち家族も住めそうね♪」

タマ(住むなバカ!!)

カツオ「・・・・・・・・・・・・・・・・」



〜1階・居間〜

サザエ「ゲップ・・・・。もうお腹いっぱい・・・。
     ・・・それにしても雨やみそうにないわね〜。風も出てきたし。まるで台風みたいな天気になってきたわ・・・。」

マスオ「うん。とんだキャンプになったもんだよ。運が悪かったね〜。」

タラオ「自分がキャンプにしようと言い出しておいて運のせいにするなんて責任転嫁にも程があるです♪嫁とともに朽ちていくがいいです♪」

波平「母さん、今日は疲れたの〜・・・。」

フネ「そうですね、お父さん・・・。」

ワカメ「ねぇお兄ちゃん。せっかくだからここのおウチの中を探検しに行かない?」

カツオ「え・・・。あ、あぁそうだな。
    ・・・・・よし、行ってみるか・・・。」


〜1階・バスルーム〜

・・・ポタ・・・ポタ・・・ポタ・・・ポタ・・・

ワカメ「綺麗なお風呂ね〜。
    (ズルッ)キャッ!!(ドシンッ)・・・いたたたた・・・・。滑っちゃった。」

カツオ「・・・気を付けろよワカメ。ただでさえでかいケツがさらにでかくなるぞ。」

ワカメ「じゃあお兄ちゃんはその小さいチンコをぶつけてでかくすればいいじゃん。」

カツオ「お前・・・。」


〜1階・書斎〜

ワカメ「すご・・・。部屋の壁を全て覆い尽くしている棚全部に本がビッシリ・・・・。
    ここのおウチの人は小説家とかかな?
    ・・・見て見てお兄ちゃん!!本棚から本を取ってもその奥にはまだ本が並んでるよ!!
    お兄ちゃんが部屋にエロ本を隠してる時と同じ手口だね♪」

カツオ「・・・・・・お前知ってたのか・・・・。」


カツオ(・・・ん?部屋の隅っこにも本が積まれてる・・・。棚に入りきらなかったのかな?)


〜1階・ガレージ〜

ワカメ「ここは車を入れるところみたいね。
    でも結構狭いんだね。お兄ちゃんの心とどっちの方が狭いかな?」

カツオ「お前言いたい放題だな・・・。
     ・・・あれ?車が1台あるな・・・。」

ワカメ「誰もいないはずのに変なの。」



〜2階・廊下〜

ワカメ「2階は全部寝室みたいだね。
    2・・4・・6・・全部で7部屋あるからみんなで一つずつ部屋を使えそうだね。」

カツオ「タマの部屋がないじゃないか。」

ワカメ「お兄ちゃんの第三の金玉としてお兄ちゃんのパンツの中で世話してあげればいいじゃない。
    タマっていう名前だから。」

カツオ「・・・お前・・・一体どうしちまったんだ・・・。」



〜2階・寝室?〜

ワカメ「高級ホテルみたいな部屋だね・・・。
    ・・・ん?どうしたのお兄ちゃん、そんなにキョロキョロして・・・。
    まるで初めてラブホテルに入った童貞みたい。まぁ童貞は事実だけどね。」

カツオ「うるさいな、お前は・・・。」

ワカメ「他の寝室も入ってみようか?」

カツオ「ん?・・・いや、どうせどれも同じ間取りだろ・・・。
    ほら、もうみんなのところに戻るぞ。」

ワカメ「承知」



カツオ(・・・・・・・・・・。)


〜1階・居間〜

サザエ「あら、二人してどこに行ってたの?
     もう世界の車窓から終わっちゃったわよ。今日も世界の魅力をしっかりと伝えてくれたわ。」

カツオ「あぁそう、よかったね。」

テレビ『・・・続いてのニュースです。3日前に・・・・』

カツオ(ん?・・・・これは・・・・・。)

マスオ「おっと・・・。もうこんな時間か。
     夜も遅いし今日はこれで寝ることにしようか。」

フネ「そうしようかね〜。」

ワカメ「2階に寝室が7つあったからみんな一つずつ部屋を使えそうよ。」

タラオ「タマの部屋がないです。タマはどこで寝るですか?」

ワカメ「タマは今夜金玉になるわ。」

タラオ「?????」


〜2階・廊下〜

波平「ふぁ〜ぁぁ・・・。もうわしは眠いわい・・・。早々に寝させてもらうぞい。」

フネ「それじゃあみんなおやすみなさいね。」

サザエ「恋に奥手な私は一番奥の部屋にするわ!!」

マスオ「今日はチンコが左曲がりだから向かって左の部屋のどれかにするよ」

タラオ「いつも僕の両隣で寝てるウザい夫婦がいないからぐっすり寝られそうです♪」

ワカメ「今日は誰にも邪魔されることなく一人でゆっくり・・・・・・・。考えただけで濡れてきちゃった・・・。」

カツオ「みんなおやすみ・・・・・。
     ・・・・・気をつけてね・・・。」

ワカメ「???
    変なお兄ちゃん。」

タマ(よし、そんじゃあちょいと失礼しま〜す。)

ガバッ

カツオ「・・・本当にパンツの中に入ってこなくてもいいんだよ・・・。」





〜2階・寝室?<カツオの部屋>〜

カツオ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

タマ(どうした坊主。悩み事か?おじさんでよかったら相談に乗るぜ。)

カツオ「いや、ちょっとね・・・。」

タマ(なんだよ、気になるじゃねぇか!!言えハゲ!!)

カツオ「・・・僕も気になる事があるんだ・・・。」

タマ(ん?なにがだ?)

カツオ「この家の事についてさ。おかしいと思わないかタマ?」

タマ(ん?なにが?猫と当たり前のように喋ってるお前の頭がか?)

カツオ「そうじゃなくて・・・。
     結論から言うよ。この家の中に今、僕ら以外にも人がいる。」


タマ(へ?なんでだ?)

カツオ「まず冷蔵庫の中。誰もいないはずなのに肉や野菜があっただろ?
     誰かが買って来たんだ。ゴミ箱に入っていたレシートから察するに2日前にね。」

タマ(そういやぁそうだな・・・。)

カツオ「次にバスルーム。誰も使ってないはずなのに床が濡れてたしシャワーから水も垂れていたよ。」

タマ(・・・・誰かが使ったってことか?)

カツオ「あぁ、そうなるね・・・。」


タマ(この家の住人じゃねぇのか?)

カツオ「それだったらこそこそ隠れる必要も無いじゃないか。
     僕らから隠れてるって事は何かあるに違いないのさ。」

タマ(一体どこに隠れてるってんだ?)

カツオ「・・・1階は全部見て回ったけど誰もいなかった。」

タマ(2階は?)

カツオ「見たよ。
     僕の部屋だけね。」

タマ(・・・じゃあ・・・・・。)

カツオ「あぁ。恐らく今僕以外の誰かの部屋の中にいることになるな。」


タマ(危ねぇじゃねぇか!!!今すぐ野郎ども叩き起こしに行かないと!!!!!!!!)

カツオ「気づいた時点でみんなで逃げておくべきだったよ・・・・。
     今となってはそれは逆にやばいと思う。」

タマ(あぁん!?なんでだよ!!!?)

カツオ「・・・・・・・・(ポチッ)」

テレビ『・・・・3日前に脱獄した連続殺人犯として指名手配中の佐藤殺助容疑者は依然として埼玉県の山林を逃亡している模様。
    佐藤は民家で奪ったチェーンソーを所持しており、逃亡中に右足を負傷しているとのことです。
    警察は山林付近の住人に警戒を呼び掛けています。
    続いてのニュースです。コンビニで売られているいかがわしい雑誌の袋とじを鋭利な刃物で・・・・。』

タマ(・・・・・・・これって・・・・。)

カツオ「な?下手に刺激しない方がいいだろ?」




タマ(今すぐ警察呼ぼうぜ!!!)

カツオ「すでに先回りされてたよ。電話線が切られてた。」

タマ(そうか・・・。
   仮に今この家にいるのがこの殺人犯だとしてもだ。家族みんなで立ち向かえばなんとかなりはしないか?
   猫の手も借りたいと言うのなら俺の手を貸すぜ?)

カツオ「相手はチェーンソーを持ってるから危険すぎるよ・・・。」





タマ(じゃあどうすんだよ・・・。)

カツオ「外は嵐だ。うかつに外を出歩いたらそれこそ危ない。僕らにもまだこの家に留まらなければならない理由がある。
    今殺人犯が願っているのは僕らを殺す事じゃなく、何事もなく僕らが立ち去ることだよ。
    さすがに奴も僕ら7人と1匹という大人数を相手にしようとは思わないはず。足のけがの事もあるしね。」

タマ(・・・そういうことになるのか・・・。
   で?どうするんだ?明日の朝になったらみんなにこのことについて言うのか?)

カツオ「いや、あっちの出方を見よう。今、奴は自分のいる部屋に来た人間と接触しているだろうし。
    そいつに自分の事をすんなり喋らせるのか、それとも秘密にするよう脅すかのどちらかだろうけどね。
    こちらとしては秘密にしておいてもらった方がありがたい。」

タマ(なんでだ?)

カツオ「マスオ兄さんがいるからだよ。
    弱いくせにやたら喧嘩早いあのダメ人間がこの事を知ったら殺人犯に殴りこみに行きかねない。
    昔ブイブイ言わせていたと豪語するマスオ兄さんがそんなことしたらあっちのチェーンソーもブイブイいっちゃうよ。」

タマ(それもそうだな・・・。まぁ別にあいつが死んでも差し支えはないんだが・・・。)

カツオ「同感だね。」



ー翌日ー

ビュービュー!!!!!!!!!!!
ザーザーザーザーザー!!!!!!!!!

〜1階・居間〜

サザエ「まだ嵐が続いているわね・・・。
     まぁそんなことはどうでもいいわ♪こんな素敵なおうちで優雅に朝食が食べれるんですもの♪」

マスオ「こんがり焼けたベーコンを食べてると昔を思い出すな〜。
     自宅に誘い込んだOLバラバラにして、よくこんな風に肉を食べたっけ・・・。」

ワカメ「・・・・・・ウフ・・・・・・・ウフフフフフ・・・♪」

タラオ「相変わらず吐き気がするほど料理がまずいです♪でも成長期の僕は食べないといけないです♪辛いです♪」

波平「母さん!!おかわりだ!!!わしは腹が減っておる!!!」

フネ「はいはい。どうぞたくさんお食べになってくださいな。」

カツオ「・・・・・・・・モグモグ」


タマ(約一名様子がおかしい奴がいるな・・・。)


カツオ「ごちそうさま〜。」(スタスタスタスタ)

タマ(!!!!!!
   おい!!ちょっと待て!!!)

〜1階・廊下〜

タマ(お、おい!!ワカメに何があったのか聞かないのか!?あいつ明らかにラリってたぞ!!!)

カツオ「え?・・・ん〜、まぁ後でいいんじゃない?めんどいし。」

タマ(うん、それもそうだな。)

カツオ「・・・・・・・・・・・・・・・・・(ジー)」

タマ(ん?何見てんだ?・・・・・写真・・・・・ここの家の家族の写真か?)

カツオ「・・・そう言えば元々ここにいた人たちは今どこにいるんだろうね?」

タマ(あーそう言えば・・・。家にいないってことは殺人犯が来たときに隙を見て逃げ出したのかもな。)

カツオ「・・・・・車を置いて?」

タマ(ん〜・・・・・・・・・・・・。)



〜2階・寝室?<ワカメの部屋>〜

ガチャ

ワカメ「パンを持って来たわよ♪」

殺助「ありがとう、マイハニー☆」


殺助「(モグモグ)昨日は熱い夜が過ごせたね・・・。こんな山奥で君みたいなエンジェルと出会えるなんて僕はなんて運がいいんだろう☆」

ワカメ「そんな・・・。そんなに若いのにこんな別荘を所有しているあなたこそ素晴らしいわ♪
    あなたみたいな男性に巡り合えて幸せの極みだわ♪」


殺助「そんなに褒められると照れるぜハニー・・・。」

ワカメ「照れてるあなたもかっこいいわ♪
    ところで、どうしてあなたのことを家族に秘密にしなければいけないの?」

殺助「そ、それは・・・・・僕がシャイな人間だからさ。あんなに大人数の人を前にすると失禁しちゃうもんでね。」

ワカメ「まぁ別にいいけどね♪嵐がやむまではこの別荘のお世話になるけどよろしくね♪」

殺助「なんて悲しい運命なんだろう・・・。せっかく君と巡り合えたのに、いつかは別れが来るものなんだね・・・。
   この嵐が永遠にやまなければいいのに・・・・・。僕はいつか訪れる高気圧に殺意すら覚えるよ・・・。」

ワカメ「殺助さん・・・。」

殺助「ハニ・・・。」

(チュパチュパ・・・・チュッチュ・・・)



ゴキブリ子供(ねぇママ〜。あの人間達何やってんの?)
ゴキブリママ(しっ!!見ちゃいけません!!!!)



〜1階・書斎〜

カツオ「・・・・・・・・・・」

タマ(すげぇ本の数だな・・・。工藤新一の家にもひけをとらないんじゃねぇか?)

カツオ「・・・・・・・」

タマ(さっきから何の本を見てるんだ?)

カツオ「いや、本棚に入ってなかった本をね。何か理由があるんじゃないかと思って・・・。」

タマ(ほ〜。でっかい本ばっかだな。医学に経済に民俗学・・・・本のジャンルはバラバラみたいだけど。)

カツオ「・・・・・うっ!!!」

タマ(ど、どうした!!!?)

カツオ「・・・・人間って難しい本読んでるとウンチしたくなるよね。」

タマ(・・・行ってこい・・・・。思う存分出してきな!)

カツオ「うん♪」



〜1階・トイレ〜

カツオ「ぬお〜!!!!!!!!!!!漏れる〜!!!!!!!!!!!!」

ガチャ

殺助「あ・・・・・・・・。」

カツオ「あ・・・・・・・。」

殺助「ど、どうも・・・・。」

カツオ「あ・・・ど、どうも・・・。」

殺助「あ・・・じゃあお先に・・・・・。」

カツオ「は、はい・・・・。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ブリブリ

カツオ「・・・・・見てない。
     僕は何も見てないぞ・・・・・。」

ドンドンドン!!!

タラオ「カツオ兄ちゃん、トイレまだですか〜?あと5秒以内に出なかったらここにぶちまけるですよ?」



〜1階・居間〜

カツオ「・・・ふ〜スッキリした・・・・。ん?姉さんテレビ見てるのか・・・。」

サザエ「あっはっはっは!!!!!やだもう!!!!!
     ハリセンボン面白すぎ!!!」

カツオ「ハリセンボンで笑ってんのかよ・・・。」

サザエ「ギャ〜ハッハッハッハッハ!!!!!!!
     し、死ぬ〜!!!!!!もう怒ったら針が飛び出すところなんかもう最高〜!!!!!!!!!!!!♪」

カツオ「そっちかよ!!!!」


キキ〜ッ

カツオ「・・・ん?車が来たみたいだな・・・・・。
    あれは、ぱ、パトカー!!」




〜2階・寝室?<ワカメの部屋>〜

殺助「(ギシギシ・・・ギシギシ)・・・くっ・・・ふっ・・・」

ワカメ「ああぁん・・・あぁん!あっ・・・っん・・・・・・あぁぁん!!!!」

殺助「(ギシギシ・・・ギシギシ)・・・・・うっ・・・・・・・ぷは〜。」

ワカメ「・・・・・・・ハァハァ・・・・・・・・・。」


殺助「ふ〜・・・・・・君は本当に小学生かい?ハニーの感じっぷりにはこっちも参っちゃうぜ☆」

ワカメ「そう?胎児の頃なんか羊水の中で暇で暇でしょうがなかったからオナニーばっかしてたわね。」

殺助「そいつは驚きだぜ☆
    そういえばさっきトイレで坊主頭の少年とばったり遭遇しちゃったぜ☆
    焦ったけど平静を装って会釈しといたからきっと大丈夫だとは思うんだぜ☆」

ワカメ「あぁ、それは戸籍上でいう私の兄ね。将来はたたきかダシにされちゃう運命にある可哀相な人よ・・・・・。」

殺助「OH〜ジーザス・・・・。」

ワカメ「・・・ん?なんだか下の方が騒がしいわね・・・・・。
    待ってて。ちょっと見てくるわ。」


〜1階・玄関〜

警察「どうもです!!警察です!!
    ご多忙のところ申し訳ございませんが捜査の方にご協力して頂きたいという高鳴る気持ちを胸に呼び鈴を押させていただきました!!!
    万が一、私どもの話に耳を傾けるような無駄極まりない時間を作っていただけるのであればしばしの間ご付き合い願いたいと思います!!」

フネ「どうぞ続けて下さい。」

警察「はい!!ありがたき幸せにございます!!!!
    こちらの山林に連続殺人犯が逃げこんできているとのショッキングなニュースが署内を駆け巡りましたであります!!
    そこらへんのところご存知でありますでしょうか!!?」

フネ「存じ上げません。続けて下さい。」

警察「重ね重ねありがとうございます!!!
    犯人はチェーンソーを所持していると思われます!!!犯人について何か情報がありましたらご一報いただけると嬉しいであります!!
    あっ、こちら犯人の似顔絵でございます!!!
    描いたのは署内でも評判の美人婦警でありまして、わたくし密かに恋心を抱いているのであります!!
    2歳年下なのですが、今度ヘビメタのライブにでも誘ってみようかと・・・」

フネ「続けないでください。帰って下さい。」

警察「・・・・・・・・・・はい。」


ワカメ「お母さん、何かあったの〜?」

フネ「殺人犯がこの辺りにうろついてるらしいわよ・・・。物騒ね〜・・・。」

ワカメ「ふ〜ん・・・・・。」

フネ「あ、これが犯人の似顔絵らしいわよ。」

ワカメ「へ〜、どれどれ・・・・
     !!!!!!!!!」

フネ「ん?どうしたんだいワカメ?つわりかい?」

ワカメ「う、ううん・・・・。なんでもないわ・・・・。」(スタスタスタ)




ワカメ(そんな・・・こ、殺助さんが・・・。)


〜1階・書斎〜

タマ(ふむふむ・・・なるほどな・・・。だんだん読めてきたぞ・・・・・。
   まさかとは思っていたが・・・・・・・。だが認めなければいけないな・・・。
   やはり俺の思っていた通りだった!!
   間違いない!!!
   これはひらがなの[か]だ!!)

カツオ「なに本読みながら一人でブツブツ言ってるの?」

タマ(おう坊主か。遅かったな。)

カツオ「あぁ、今警察が来てたもんで・・・。」

タマ(へ〜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、おい!!!!!!!!
   だったら殺人犯のこと言えよ!!!!!!!!!!)

カツオ「あぁ!!!!!!!!!!!!!!!
    し、しまった〜!!!!!!!!!!!
    忘れてた〜!!!!!!!!!!!!」

タマ(この役立たずが!!!今この瞬間お前の存在意義は完全に塵一つ残すことなく消えうせた!!!
   近寄るなクズが!!!ケッ!!へどがでるぜ!!!!!)

カツオ「う・・・ううっ・・・。(グスッ)
    ごめんよ・・・。ほらサンマあげるから・・・。」
タマ(人間誰しも失敗はある。くよくよするな。俺はいつだってお前の味方だ。)

カツオ「それにしても随分散らかしたもんだね〜。」

タマ(あぁ、全くだ。けしからん。散らかした奴の顔が見てみたいわ。)

カツオ「洗面所で好きなだけ眺めてきなよ。」

タマ(それはそうとビックリしたぜ。本棚から本を取ってみたんだよ。そしたらその奥にもまだ本が並んでやがるんだぜ?
   本持ちすぎだろ・・・。)

カツオ「ああそう言えばワカメも昨日そんなこと言ってたな〜。
    だったらそこの床に積まれてる本もしっかりしまっとけばいいのに・・・・・・・・ん?待てよ・・・・。」


タマ(どうした坊主?)

カツオ「・・・そうか!!わかったぞ!!!その方法があったか!!」

タマ(?????
   なんだってんだよ。俺を放置して一人で盛り上がるとはけしからんぞ。)

カツオ「奴は足をけがしてる・・・。だとすれば下の方の本棚に・・・。」


バサッ!
ガタッゴトッ!!

タマ(急にどうしたんだよ!!
   あ〜あ・・・そんなに本を出しちゃって・・・。何気にお前けしからん奴だな〜。)
ガタッ!
ゴトッ!!

カツオ「・・・・・・・・・・・・見つけたよ・・・。」


タマ(なんだよ一体・・・・・・・・・・・・!!!!!
   ・・・・お前それは!!!!)

カツオ「・・・見てわかるだろ?
    切断された人間の頭さ。すぐそばには手や足だってある・・・。
    匂いが漏れにくくなるようビニール袋で何重にも包まれているよ。」

タマ(そ、そうか!!本棚の奥に並んでた本を外に出して、代わりにバラバラにした死体を置き手前に並べる本で隠してたのか!!)

カツオ「全部で3人。まだ死んでからはそう時間は経っていなさそうだな・・・。」

タマ(そいつらあの写真に写ってた・・・)

カツオ「あぁ、この家の住人さ。あの殺人犯に殺されたんだろうね・・・。
    ・・・・・・・・・・・この死体の顔を見てごらんよ・・・・・。」

タマ(・・・クレヨンで落書きされてやがる・・・。)

カツオ「憎いから殺したんじゃない。衝動的に殺してしまったんでもない。
    ただ単純に、殺しを楽しんでいるんだよ・・・。
    たまたまあいつが逃げこんできた、ただそれだけの理由でこの家族はこうして殺されたんだ・・・。」

タマ(・・・・・・・ひでぇな・・・。なんだか心臓の上をなめくじがはいずり回っているみたいに気分が悪くなってきたぜ・・・。)

カツオ「僕もさ・・・。奴は殺した後のリスクなんて考えない。殺したくなったら目の前にいる人間を何のためらいもなく殺すだろう・・・。
    こちらから刺激しなければ何事も起きないと考えていたが・・・。
    タマ、予定は変更だ!!外の嵐を気にしている場合じゃない!!今すぐみんなを連れてこの家から出よう!!」

タマ(よ、よし、わかった!!)



〜2階・寝室?<ワカメの部屋>〜

ワカメ「・・・・・・・・・・・・・・」

殺助「どうしたんだいハニー?さっきまでの眩しいくらいの笑顔をどこに忘れてきたというんだい?」

ワカメ「え・・・?別に・・・。なんでもないです。」

殺助「そうかい?カビたみかんのように顔色が悪いぜ☆」

ワカメ「ふぁ、ファンデーションです・・・。」

殺助「・・・正直に言いなよ。俺が誰だかわかったんだろ・・・?」

ワカメ「い、いいえ!!私は何も知りません!!」

殺助「今時の警察は玄関であんなに大声で話すもんなのかね・・・?」

ワカメ「あっ・・・・・」

殺助「残念だハニー・・・。」





ワカメ「キャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!」



〜1階・居間〜

サザエ「(ビクッ)な、なに?今の悲鳴は!!?」

マスオ「何事だ何事だ!?!?!?!?」

フネ「お父さん!!今のワカメの声じゃなかったですか!?」

波平「あ、あぁ・・・。
    ワカメ〜!!!!!どうした!!?何かあったのか!!!?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

フネ「・・・・・返事がないですね。お父さん・・・・・。」

波平「み、見に行くぞ!!!」



〜2階・廊下〜

サザエ「・・・ワカメ・・・・?
     どうしたの・・・?何かあったの?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ガチャガチャ

波平「くそっ・・・!!鍵がかかっとるわ!!!
    やむをえん!!マスオ君、ドアを蹴破るぞ!!!!」

マスオ「ひょい!!!?
     わ、わかりました!!!!!」

ガシッ!!
バシッ!!!!
ドゴーン!!!!!!!!

波平「・・・・っ・・よし、開いたぞ・・・。
   ワカメ!!どうした!!!?」

殺助「・・・・・・・・・・ハニーのことですか・・・・?どうもししてませんよ。
   ほら・・・もう息だってしてませんよ・・・。」

ゴロン・・・・・ゴロン・・・・・・ゴロン・・・・

サザエ「ひっ・・・・!!!!!!!!!!!
     ワ、ワカメ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

殺助「・・・いやね?なんか急にムカついたから首ぶったぎってやりましたよ・・・。
    ・・・あぁ・・・・このチェーンソーの振動・・・・・・・落ち着くな〜・・・。」

波平「貴様!!!!!」

フネ「お父さん!!この人さっき警察が捜してた連続殺人犯の人ですよ!!!!」

波平「この『人』!!!?こんな奴が人間であるはずがないわ!!!!!この鬼畜が!!!」

殺助「別に人間扱いしてもらおうだなんて思ってませんよ。
   さぁ早めの死をご希望の方はおられませんか・・・?」(ギュイィィィィン!!!!!)

サザエ「(オロオロ)・・・・・・・ど、どうしましょう・・・。あ、あなた・・・・」


マスオ「よし、僕が相手だ・・・。」


殺助「ふん、男ですか・・・。
   あなた格闘技の経験でもあるのですか?」

マスオ「あぁ・・・。空手にボクシング、ムエタイetc.....で世界を制したという輝かしい妄想を日々欠かしたことはない。」

殺助「ほぅ・・・・・こいつは流石の僕もてこずりそうだ・・・。」

マスオ「無駄話は嫌いだ・・・・・・・・来な!!!」


殺助「ウォラァァァァ〜〜〜!!!!!!!!!」(ギュイィィィィィッィィン!!!!!!!)

マスオ「シャーァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」

殺助「ヌオォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!」

マスオ「フンガァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」

殺助「ダッシャァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!」

マスオ「ギョ、ギョエェェェェェェェェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

殺助「フンヌフンヌフンヌ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

マスオ「(ビチャビチャ・・・グチョ・・・グチョ・・・)グフッ!!ゴハ・・・・・あ・・・・」

殺助「ル〜ルルルルッル〜♪」(ギュィィィィィィィィィィン!!!!!!!!!!!!!!!!!)

マスオ「(グシャリ・・・・ベチャ・・・・・)」


殺助「・・・・・醜いな〜・・・。男の死にざまは本当に見苦しい・・・。
   そこで死んでるハニーはもっと美しく死んでいったぜ・・・。」


殺助「さぁ次はどなたが死にますか?
   殺すのはこちらの一方的な趣味ですので死ぬ順番ぐらいはそちらでお決めになって下さい(ニコリ)」

フネ「どうしましょうお父さん!!」

波平「くっ・・・!!
   ・・・・・・・・・・・・二人とも、よく聞け・・・。わしが合図したら全力で逃げろ。わしが奴の注意をひきつける。
   安心しろ。お前達が逃げるだけの時間はなんとしても稼ぐ。だから絶対に振り向くな。
   わしの身を案ずるのなら必死で逃げ、誰かに助けを呼ぶんじゃ。
   いいな?振り向かずに一目散に逃げるんじゃ・・・。」

サザエ「と、父さん死ぬ気なの!!?」


波平「馬鹿を言うな(ニコリ)お前たちを残して死ぬような不孝者じゃないわい♪
   わしには日頃カツオへのしつけで鍛えた黄金の右ストレートがあるわい!」

フネ「お父さん!!私は嫌です!!私もここに残ります!!」

波平「バカモン!お前が行かなかったらわしが犠牲になる意味が無いわい!!
   ・・・・・行け!!大丈夫だ、わしは死なん!!」

サザエ「・・・・父さん・・・・・。」

波平「泣いている暇があったらさっさと行くんじゃ!!」

サザエ「・・・っ・・・!
     ・・・わかったわ父さん!!また後で!!」

フネ「・・・約束してください。必ず生きて帰ると・・・。」

波平「わかっとるわ・・・。」

フネ「・・・・さぁ、サザエ!!行きますよ!!!」




〜1階・玄関前〜

ゴーゴーゴーゴーゴー!!!!!
ザーザーザーザーザーザーザー!!!!!!!!!

フネ「・・・ハァハァ・・・・うっ・・・!!嵐がひどいね・・・。
   さぁ行きますよサザエ!!」

サザエ「・・・ま、待って!!!タラちゃんがいないわ!!!」

フネ「!!!!!・・・そう言えばカツオとタマもいないわ・・・。」

サザエ「きっとまだ中に・・・!!!
     中に戻りましょう、母さん!!!」

フネ「・・・待ちなさいサザエ!!!
   今私たちが入ってもなんにもなりません!!きっとお父さんがなんとかしてくれるはずです!!
   今私たちが成すべきことは一秒でも早くこの事を近くの人に知らせることです!!」

サザエ「・・・・うっ・・・っ・・・・・わかったわ・・・・母さん・・・。」

フネ「・・・一緒に耐えましょうサザエ・・・・。」

サザエ「・・・行くわよ母さん・・・!!!
    (待っててね、タラちゃんにカツオにタマ・・・)


〜1階・居間〜

カツオ「みんながいない・・・!!さっきのはワカメの悲鳴だったよな!!?
    やっぱり何かあったんだ!!!」

タマ(きっと二階のワカメの寝室だカツオ!!!)



〜2階・寝室?<ワカメの部屋>〜

殺助「・・・ったく・・・。残ったのは余命幾ばくもないおじいちゃんですか・・・。
   殺す意欲が失せるったらありゃしませんよ・・・。」

波平「ふん、貴様の事情なんぞ知ったことか!!
   貴様には万死すら生ぬるいわ!!!」

殺助「まぁ・・・なんとでも言って下さいよ・・・。」(ギュィィィィィィィン!!!!!!!!


殺助「頑張る必要はないです。できるだけすぐ死んでもらえるとありがたいです。
   何も不安に思うことなんかありません。今までその年まで生きてきて辛いことなんか数えきれないほどあったでしょ?
   その何十年の苦痛に比べれば死ぬ痛みなんてほんの一瞬です。家族だって一人残らず同じ場所へお届けします。
   さぁ早く聞かせて下さいよ、あなたの断末魔を・・・。」

波平「・・・狂っとるな。」

殺助「狂ってなきゃこんなことしませんよ。
   ・・・さぁ・・・。」(ズリ・・・・・ズリ・・・・・)

波平「・・・・・くっ・・・!!
   ・・・・・・・・・・・ゆくぞ!!!!」(ダッダッダッ!!)



殺助「ヒャ〜ハッハッハッハッハ!!!!!!
    さぁ!!どこから切り落としてあげましょうかね〜!!!
    腕から行きますか!!?それとも足ですか!!?」

波平「(ダッダッダッ)・・・・甘いわ!!!」(ヒュンッ!!)

バコッ!!!
殺助「グフッ!!!」

波平「もう一発じゃ!!!」(ヒュン!!)

ドスッ!!
殺助「ゲホッ!!!!」




波平「まだじゃ!!」(ヒュンヒュン!!)

ドガッ!!
バキッ!!!
殺助「グヘッ!!ゴホッ!!
   ・・・て、てめ〜!!!!!!このクソジジィが!!!!!!!!!」(ギュィィィィィィィィィン!!!!)

グチョ・・・ビチャビチャ!!!
・・・・・・・・・・・ゴトン・・・・・

波平「ぐ・・・・・ぬぅ・・・・・!!!!!
    ・・・ふ、ふん!!片腕などくれてやるわ!!!貴様を殴る拳はまだ一つ残っとるわい!!!」(ヒュン!!)


バキッ!!!
殺助「ガハッ!!!!」





〜2階・廊下〜

『・・・・・片腕などくれてやるわ!!!貴様を殴る拳はまだ一つ残っとるわい!!!』

カツオ「父さんの声だ!!行くぞタマ!!!」

タマ(お、おう!!!)


殺助「ぐ・・・調子に乗るなよジジィが!!!
   死ね!!!お前は今すぐ死ね!!!!」(ギュィィィィィッィィィン!!!!!!!!!!)

グチョグチョグチョ・・・・・・・スパン!!!
・・・・・・・・・・・ゴトン・・・・・・・・・・ゴロゴロゴロゴロ・・・・・・・・・




〜2階・寝室?<ワカメの部屋>〜

カツオ「父さん大丈夫か!!!!!?」

・・・・・ゴロゴロゴロ・・・・・・

波平「・・・・・カ・・・つ・・・・オ・・。
    わしの・・・体は・・・・・・どこ・・に・・・・行った・・ん・・・・・じゃ・・・・・・・?
   手・・・・も・・・足・・・も・・・・・・・・・もう・・・・・動か・・・・・・・・ん・・・・・ぞ・・・・・・。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(スゥ・・・・・・)」


カツオ「父さん・・・・・・・
    父さ〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


殺助「(ペッ!!)なかなかてこずらせてくれたじゃないですか・・・・・。」

カツオ「お、お前が父さんを・・・!!!!」

殺助「あぁ、そう言えば息子さんですよね?
   あなたのことは生前のハニーから可哀相な運命にある人だと聞かされていましたよ・・・。
   ここで僕に出会ったのもあなたにとって悲しい運命の一つのようですね・・・。
   でも安心して下さい。そんな運命も僕のこのチェーンソーで断ち切ってあげますよ・・・。」

タマ(や、やべぇぞこいつ!!!
   完全にラリってやがる!!!!!どうすんだカツオ!!!!?)

カツオ「くそっ・・・!!!
    考えるなタマ!!!逃げるぞ!!!!!」

タマ(お、おう!!!わかった!!!)(ダッダッダッ!!)



〜1階・階段下〜


ダッダッダッ!!

カツオ「・・・ハァハァ!!
    姉さん達はもう逃げたのか!?それとももう奴に・・・!!!!」

タマ(・・・おい!!来たぞ!!!)

殺助「待ちなさい。逃げてどうするんですか?
   逃げたって死んだ人間は戻りませんよ?
   ほら・・・憎いでしょ?家族を殺した僕が殺したいくらいに憎いでしょ?
   殺しに来なさいよ。同じ苦しみを僕に味あわせようとは思わないんですか?
   僕は逃げも隠れもしませんよ!!」

カツオ「くそっ・・・・・あの野郎・・・!!!!!」

タマ(挑発にのるな!!奴の言葉に耳を傾けるんじゃねぇ!!逃げるんだカツオ!!!)

カツオ「くっ・・・・・畜生・・・・・!!」

ダッダッダッ!!!



殺助「クックック・・・・。あと3人・・・・。
   じっくり楽しんで殺さなくちゃ・・・・・・・・。
   ・・・・・3人?・・・ハニーの話では7人で来たと言っていたぞ・・・・。
   3人バラして3人逃げた・・・・・。・・・1人足りない・・・・・・。
   ・・・・・クックック・・・・そうか。まだ1人この家に残っている奴がいるんだな・・・・。」


〜1階・トイレ〜

タラオ「・・・・・っ・・・・・ふぬ〜・・・!!!!!!
    ふ〜・・・・便秘はきついです♪なかなか出ませんね〜♪
    ・・・・くっ・・・・・・・フンヌラバ!!!!!!」





〜1階・ガレージ〜

ギュルギュルギュル!!

カツオ「くそっ!!!動け!!動けよ!!!」

タマ(チッ・・・・車は無理か・・・・。ガソリンはあるようだが前もってどっか細工されたみたいだな。
   どうする?この嵐の中あてもなく彷徨ったら今度は遭難の危険があるぜ?)

カツオ「あぁ・・・・そうなるな・・・。」


〜1階・居間〜

タラオ「・・・・あれ?みんなはどこ行ったですか?まだまだ幼い3歳児残してどこ行ったですか?
    薄情者の磯野家とフグ田家のみなさん!!すぐ出てくるです!!!」

・・・スッ・・・
殺助「・・・・もうここにはいないよ・・・・・。半分は死に・・・・半分は逃げた。
   一人じゃ何にもできない幼い君を残してね。」

タラオ「だ、誰ですかおじさんは!!!?おじいちゃんたちをどうしたですか!!!?」

殺助「どうしたもこうしたもないよ。殺してあげるって言ったのに嫌だって言うから殺してあげたんだよ。
   僕なんか間違ってたかな〜?・・・まぁそんなことはどうでもいいけどね。」

タラオ「殺したですか!?みんなを殺したですか!!?」

殺助「まだ全員じゃないさ。君で4人目だよ。」

タラオ「・・・僕は・・・・・僕は死なないです!!!」



〜1階・ガレージ〜

『・・・・僕は死なないです!!!』

カツオ「・・・・!?
    タマ、今の聞こえたか!!?」

タマ(俺の耳をみくびるな!!聞こえたぜ!!!)

カツオ「まだタラちゃんが中にいるぞ!!!」

タマ(あぁ・・・どうする!!!?)

カツオ「考えるなタマ!!覚悟を決めろ!!
    タラちゃんを助けるぞ!!!!」


〜1階・居間〜

タラオ「(ガクガク)・・・・・さぁ来るです!!僕がこてんぱんにやっつけてやるです!!!」

殺助「ハッハッハッハ!!足が震えてるよwww」

タラオ「(ガクガク)・・・完膚なきまでに叩きのめしてやるからさっさと来るです!!!」

殺助「そこまで言うならしょうがない。行こうじゃないか・・・。」(ズリ・・・・・・ズリ・・・・・・ズリ・・・)

タラオ「ひっ・・・・・。」

ヒュンヒュンヒュンヒュン!!

・・・・・バシッ!!!
殺助「ぐわっ!!!」

バリーン!!!

殺助「・・・・つっ・・・花びんだと・・・?
   誰だ!!!?」



カツオ「ハァハァハァハァ・・・!!!」

殺助「(プチン)・・・・・またてめ〜か!!!!!!!?
   逃げたいのか死にたいのかどっちだコラ!!!!!!!
   てめ〜の相手はこのガキの後だ!!!そこで正座して待ってな!!!!!!!」

カツオ「・・・・・・・・ヘヘヘヘヘ・・・・・。」

殺助「あぁん!!!?何がおかしいってんだ!!!?
   とうとう気でも狂っちまったか!!!?」

カツオ「・・・ヘヘヘ・・・意外と臆病者なんだな!!そんな小さい子にも怯えてるのかよ!!!?
    殺人犯っつったってたかが知れてるぜ!!!」

殺助「(ブチッ)・・・・・そうかい・・・・。てめ〜の言いたいことはよ〜くわかったぜ・・・。
   『僕を早く殺して下さい!お願いします!!』って事だろコラ!!!お望みどおりてめ〜からぶっ殺してやるぜ!!!」

カツオ「はは・・・・怖い怖い・・・。」



〜外・家周辺〜

ドボドボドボドボ・・・・・・

タマ(・・・ふ〜。
   ついさっきまで風と雨がすごかったのに・・・いつのまにか嵐がやんでる・・・。)



タラオ「カツオ兄ちゃん・・・。」

カツオ「(ボソボソ)・・・タラちゃん。僕が奴を挑発して2階におびきだす。
    その間に外に逃げろ。すぐそこにタマがいる。あとはタマが全て終わらせてくれる。」

タラオ「2階?2階に逃げてどうするですか?行き止まりです。」

カツオ「知らなくていい。タラちゃんは逃げることだけ考えればいい。」

タラオ「・・・わかったです。カツオ兄ちゃん・・・死んじゃダメですよ・・・。」

カツオ「あぁ・・・・・・・。」


殺助「何グダグダやってんだコラ!!!!!!!!!
   死ぬ前にお互いの遺言でも確かめ合ってんのか!!!?」

カツオ「・・・死ぬだって・・・?
    冗談はやめてくれよ。お前なんかになんで殺されなくちゃいけないんだ?
    さぁやってみろよ!!お前に殺せればの話だけどね!!!」

タラオ「(カツオ兄ちゃん・・・・・)」

カツオ「(行け・・・タラちゃん)」

タラオ「・・・・・っ・・・・」(ダッダッダッ!!)


殺助「!!
    あっ、待ちやがれ!!!!・・・・くそっ・・・一匹逃したか・・・。
    じゃあなおのことてめ〜はぶっ殺さねぇとな!!!」

カツオ「ふん、好きにしなよ・・・。」(ズリズリズリ・・・・)



〜外〜

タラオ「タマ!!!!」

タマ(おう、無事だったか!!)

タラオ「はいです!!・・・でもカツオ兄ちゃんがまだ家の中に・・・。」

タマ(あぁ・・・・わかってる。)


タマ(言われたとおりに俺はやる。死ぬんじゃねぇぞカツオ!!!)

カチッ・・・・・・・・・ボワッ



〜1階・階段下〜

殺助「おやおや。上に逃げる気かい?」

カツオ「お前みたいな奴は上から見下ろすぐらいがちょうどいいんでね・・・。」(ダッダッ!!)

殺助「言うじゃないか・・・・!!!」



〜2階・廊下〜

カツオ「・・・・お前も暇だな〜。足をけがしてるっていうのにこんな子ども追っかけまわして・・・。」

殺助「何を言ってる?最高に楽しい時間じゃないか!!!」

カツオ「・・・そいつは良かったな・・・。」



〜2階・寝室?(一番奥の部屋)〜

殺助「クックック・・・・どうした・・・?もう逃げ場はねぇぞ・・・?」

カツオ「あぁ・・・そうだね・・・。」

殺助「まぁいいさ。お前はもうここで終わりだ・・・。」

カツオ「・・・ちょっと待てよ・・・。なんか匂うと思わないか?」

殺助「あぁん?・・・・・・・・(クンクン)この匂いは・・・・!!!!!」

カツオ「・・・もう遅いよ!!この部屋に火の手が回るのも時間の問題だ!!!」



〜外〜

・・・・メラメラメラメラメラ・・・・・・

タマ(・・・・全部あいつの指示だ。
   殺人犯の注意を引きつけている間に俺が家の周辺と入り込める範囲にガソリンをばらまいて火をつけるって・・・。)

タラオ「そうなんですか・・・。でもこのままだとカツオ兄ちゃんも!!!」

タマ(あぁ・・・・安全が保障されてるわけじゃない。
   殺人犯が足をけがしてるから出入り口とは正反対の部屋におびき出せば奴が家から脱出するまでに家じゅうに火が回るってカツオは言っていた。)
   
タラオ「・・・でも・・・カツオ兄ちゃんが脱出するにはまずあいつから逃げないと・・・!!!」

タマ(そうだ・・。殺人犯だって馬鹿じゃない。
   部屋におびき出したことを考えると、ポジション的に今部屋の入り口に近いのはむしろ殺人犯の方だろう。
   きっとドアを背にしてカツオの行く手を阻んでいるはず・・・。
   カツオは奴をどうにかしなければ先へ進めない。もたもたしてたら焼き魚になっちまう。)

タラオ「カツオ兄ちゃん・・・。」



〜2階・寝室?〜

殺助「・・・ふん。火を付けたか・・・。
   だからどうした?俺がビビって逃げるとでも思ったのか?
   クックック・・・・。浅はかな考えだな。
   お前を殺して悠々と逃げればいいだけの話だ。
   残念だったな・・・。お前の死ぬ運命は変わらない。」

カツオ(・・・・やっぱりな・・・。
    でも僕が奴を倒す必要はない。僕がするべきことは奴の一瞬の隙を付いてドアに走り抜けることだけだ!!!)


殺助「さぁどうすんだ!?ウダウダやってたらてめ〜も丸焦げだぜ!!!」

カツオ「・・・くっ・・・!!!
    (どうやって奴をやり過ごせばいい・・・!?)」

殺助「クックック・・・・・。」(ギュィィィィィィィィン!!!)

カツオ「・・・!!!」

殺助「・・・いいから黙ってそこに立ってろ・・・。
   てめ〜のオヤジみたいに抵抗されるとむかつくからよ〜!!!!
   ・・・あぁ、思い出しただけでもムカムカしてきたぜ・・・!!!
   腕ぶったぎってやってもビクつきやしねぇ!!!
   てめ〜はおとなしく死んどけ!!!!」(ズリ・・・ズリ・・・ズリ・・・)

カツオ「・・・・・父さん・・・・・。
    そうだ・・・・父さんは戦ったんだ・・・・。片腕を失っても歯をくいしばって・・・・。」


殺助「ブツブツうるせぇよ!!!!死ねや!!!」(ギュィィィィィィィィン!!!)

カツオ「・・・このままじゃあの世で父さんに笑われちゃうぜ!!!
    僕も父さんと同じだ!!!
    せめて一発だけでもあいつをぶん殴ってやるんだ!!!」





ダッダッダッ!!!!

カツオ「ウオォォォォォォォォ!!!!!!!!!!」

殺助「ケッ!!馬鹿が!!!
   死にやがれ!!!!」(ギュィィィィィィィッィン!!!!!)

カツオ「死んでたまるか!!!!
    ・・・・・(グチャグチャ!!!!)・・!!!!!!うっ!!!!!!!」

殺助「ヒャ〜ハッハッハッハッハ♪
    いい肉の感触だぜ・・・!!!!ガードしたつもりだろうがてめ〜の腕ごと体真っ二つにしてやらぁ!!!!!!!!」

ギュィィィィィィィン!!!
・・・グチョグチョ・・・・





カツオ「ウグッ!!!!!!
    ・・・・・・・・くそっ・・・!!!・・・畜生・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
   やっぱり・・・・僕みたいな奴は何やってもダメなのかよ・・・・・・・・・・・・・。
   ・・・・・父さん・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!」


        バッカモーン!!!!テストで0点を取るとは情けないぞ!!!


カツオ(・・・・・・あれ?・・・・・・父さんの声だ・・・・。)






                   カツオ!!また私の体重計に細工したわね!!!!

        お兄ちゃん、花沢さんと結婚しちゃいなよ♪

カツオ(あぁ・・・・・・姉さんにワカメも・・・・・・。)

          カツオ、ほら、これをお食べなさい。・・・・サザエ達には内緒ですよ(ニコリ)

                  カツオ君も隅に置けないな〜♪
   
    僕のプリン食べたの誰ですか!?今すぐ死刑にするです!!

カツオ(母さんにマスオ兄さんにタラちゃん・・・・・・・)




    ハッハッハ♪カツオもようやくお兄ちゃんらしくなったな!

      よくやったぞカツオ!!!お前はわしの自慢の息子だ!!!

    
カツオ(・・・・・・父さん・・・・・・・・。)


カツオ(まだだ・・・・・・。まだだよ・・・・父さん・・・!!
    僕は生きなきゃ!!!・・・・父さんの息子として誇れる生き方をしなきゃダメなんだ・・・!!!!)






・・・・・・・・・

・・・・・殺助「ヒャ〜ハッハッハッハッハ!!!!!
    腕一本切り落とされて泣いてやがるぜこいつ!!!!
    このまま体もぶった切ってあの世に送ってやらぁ!!!!!!」(ギュィィィィィィィン!!!!!!)

カツオ「(グチャ!!!!!!)ぐっ・・・・・・!!!!!!!
    ・・・・これぐらいでくじけちゃダメだ・・・・!!!!!
生きて帰るんだ・・・!!!!父さんやみんなの分まで僕は生きるんだ!!!!」




ヒュン!!!
殺助「!!!!
    ガハッ!!!!!!」

ドサッ・・・・

殺助「・・・・・・・・・・(ガクッ)」


かつお「・・・ハァハァハァハァ・・・・・・。
    やったよ・・・・・父さん・・・・・。あいつをぶん殴ってやったよ・・・・・・・。」

殺助「う・・・・・・う〜ん・・・・・・・(クラクラ)」


カツオ「・・・今のうちだ!!!!
    急いでここから脱出するんだ!!!!」






〜2階・廊下〜

バチバチバチ!!!
・・・・メラメラメラ・・・・

カツオ「・・・くっ・・・!!!
    もうここまで火が回ってきてる!!!
    急がなきゃ!!!!!」

ダッダッダッ!!!!



〜1階・階段下〜

ダッダッダッ!!!

カツオ「・・・・ゴホッゴホッ!!!
    ・・・・よし・・・・玄関までもう少しだ!!!
    ・・・・帰れる・・・・・・無事に帰れるよ・・・・・みんな・・・・・・・・・・・。」


ガラッガラッ!!!!!
ドッシーン!!!!!!!!!!!!






カツオ「!!!!!!!!!!!!!
    天井が崩れた!!!!!!!?
    しまった・・・・!!!!!!道を塞がれた!!!!!」

メラメラメラメラ!!!!

カツオ「くそっ・・・!!!!!!あとちょっとなんだよ!!!!!
    ここまできて・・・!!!!!
    ・・・・・・畜生・・・・・・・・・・・・・・・・
    畜生〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!」

ガラッガラッガラッガラッ!!!

               ドッシーン・・・・・・・・・・・

〜外〜

タラオ「カツオ兄ちゃ〜ん!!!!!!!!!!!」

タマ(・・・・・・・・・・・・・・)


・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・

あれから数日が過ぎた。

『・・・・・山林の全焼した民家から全部で8人の人間の骨が発見されました。
難を逃れた家族の証言から、骨の身元は連続殺人犯の佐藤殺助、旅行中であった磯野波平、磯野ワカメ、磯野・・・・・・』

聞きたくもないニュースが一日中流れていた。

指名手配犯が逃亡先で派手に死んだんだ。
マスコミやワイドショーがほっときはしないだろう。


あの後、フネとサザエが警察を連れて戻ってきた。
でももうそこには燃え尽きた残骸しか残っていなかった。
俺たちはただただ、目の前で崩れていく建物を見ていることしか出来なかった。


-------------------------------------------------------------



・・・・・・得阿耨多羅三藐三菩提故知般若波羅蜜多・・・・・・

家の中から寺の坊主のお経が聞こえる・・・・・。

こんな意味不明な言葉、死んだあいつらが聞いても理解できないだろうに・・・。


・・・ミーンミーンミーン・・・・
セミが鳴いてる

・・・・・・ヒューー・・・・・
飛行機が飛んでる

空を見上げた。
透き通るような青空だ。




タマ(・・・・ん〜・・・・・ふぁ〜ぁ・・・・・・
   今日もいい天気だな〜・・・・・・・・・。)

・・・・・フワ・・・・・・・

心地よい風が頬を撫でた。




〜Fin〜









出典:波平「たまには家族水入らずで旅行でもしようじゃないか♪」
リンク:http://unkar.jp/read/yutori.2ch.net/news4vip/1222691692

(・∀・): 169 | (・A・): 170

TOP