資産家夫人宅の不審火

2009/09/23 08:31 登録: 痛(。・_・。)風

資産家夫人・大谷定子(82)は3年前に脳内出血のため半身不随となり、最近はほとんどベッドに寝たきりとなっていた。
ある日曜日の午後3時頃、定子の部屋から原因不明の出火があった。火は定子の部屋を焼いただけで収まったが、定子はベッドで死亡。死因は一酸化炭素中毒だった。
定子はひとりで住んでいたが、平日は家政婦か看護婦が常時いて、日曜日は近くに住む身内やら親戚やらが誰かしら顔を出しており、定子がひとりになる事は少なかったのだが、火が出た時間は定子しか家にいなかった。
出火原因が特定できないこと、遺産額が膨大なことなどの理由から、当局は放火も視野に入れて、関係者から話を聞く事にした。
出火があった日の午前頃には4名の訪問者がいた。

今野真人(50)定子の甥
今野美沙子(47)今野真人の妻
内山亜矢(22)定子の孫娘
山下秀明(54)定子の資産の管理者

それぞれのその日の証言は次の通り。
今野真人「私と妻は知人の葬式に向かう前、午前中に様子を見に寄りました。時間は性格には覚えてないな…
特に変わりは無かったように思いました。
…タバコですか?ええ、吸います吸います。
ライター?ありますよ。…あれ、無いな。どこにやったかな?よくなくすんですよ」

今野美沙子「ええ、主人と寄りました。9時半でした。時計を見ましたから間違いありません。変わりは無かったですね。
…そういえば、伯母は1年中入れている電気毛布が壊れたみたいで、ちっとも温まらないなんて言っていました。
この暑いのに窓閉めて、カーテンも引いて…
…年寄りは体温調節ができないんですね」

内山亜矢「アタシ、めったに、おばあちゃまの所には行かないんだけどね、なんとなく寄ってみたの
時間?さあ、よく覚えてないけど、今野のおじさんが帰るところだったわね
おばあちゃまが金魚の水を替えてほしいって言ったけど、どうせ、あとから山下さんがくるはずだから、任せちゃうことにしたの。
…ライター?あったあった。おじさんのものね、きっと」

山下秀明「私が伺ったときには、どなたも見かけませんでした。
ちょっと目を通していただく書類があったんです。
…水槽?はいはい、水を替えましたよ。…いや、べつに普通の金魚で普通の水槽です。
アールヌーボーっていうのかな?こう丸くて、水草の模様がついている水槽で、結構な値段がすると思いますよ。
日の光が当たると水草が揺れてるみたいでほんときれいで、その日も大谷夫人は目を細めて眺めていらっしゃいました。
伺ったのはお昼前で、夫人の昼ご飯のお世話をしたあと、おいとましました」

当局は4人の話を検討し、再度詳しく現場状況を調べ、この4人の中の1人をもう1度呼んで詳しく話を聞くことを決めた。
その1人とは?


解答編へ続く

出典:推理問題
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(・∀・): 40 | (・A・): 24

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