しんちゃんは不滅のようです
2009/09/24 19:42 登録: えっちな名無しさん
しんちゃん一家で、お山に楽しい楽しいハイキング♪
お昼ご飯も食べ終わって、綺麗な夕日を眺めるしんちゃん一家。
駆け回るしんのすけとシロ、夕景をデジカメで撮るひろし。
みさえ「カメラに夢中になって落ちんじゃないわよ」
ひろし「わかってるよそんなのよ〜」
みさえ「ってお前ら危ないから走り回るんじゃない!!」
しんのすけ「うるさいぞ、ようかいケチケチおばばぁ〜ん」
いつもどおり、みさえの言うことを聞かず走り回るしんのすけ。
それどころかズボンとパンツを脱いで、ケツだけ星人でみさえを挑発しようとするしんのすけだが
あまりのバランスの悪さに踏み外して崖から転落してしまう。
しんのすけのケツが夕日を照り返す。
しんのすけ「おわ、おわ、あああ〜ん、駄目えぇ〜ん」
みさえ&ひろし「しんのすけ!」
シロ「わぅ〜ん」
ひまわり「だぁ」
崖の下ではしんのすけが虫の息で、夕暮れ時の紅い空を眺めていた。
しんのすけ「うう〜ん、オラもこれで年貢の納め時か〜、人生短かったけど楽しかったぞ」
死の淵にあっても大人びた発言を心がけないしんのすけ。
すると空に浮かぶ雲が、しんのすけの良く知る顔に変化していく。幼稚園のみんなだ。
しんのすけ「あぁ、幼稚園のみんな、ネネちゃん、風間くん、ボーちゃん、また会いたかったなぁ」
マサオ(ちょ、ちょっと! しんちゃん! ボク忘れてるよOFZ)
しんのすけより死にそうに凹むマサオを後目に、雲は再び変化を始める。幼稚園の先生達だ。
しんのすけ「よしなが先生、まつざか先生、それに延長先生じゃないか」
園長先生(せめて組長な)
しんのすけ「まつざか先生結・・」
まつざか先生(ちょ! 何中途半端に止めてんのよコラ! )
怒り狂うまつざか先生を後目に、半ば強制的に雲が変化を始める。
まつざか先生(マテコラ!タココラ!!)
しんのすけ「もおぅ、空気読めないんだから〜、だから結婚できないんだぞ」
まつざか先生( ! ! ! ! ! )
妖怪まつざかに500ダメージ。妖怪まつざかを倒した。しんのすけのレベルが上がった。
雲は再び変化を始める。しんのすけのじいちゃんばあちゃん、銀の助とつるである。
しんのすけLv2「ついに天国から使いがきたのね〜」
銀の助&つる(まてしんのすけ、ワシらまだ死んでおらんぞ)
その頃崖の上では・・・。
みさえ「ちょっと、アンタがデジカメで写真ばっか撮ってるからいけないんじゃない!!」
ひろし「悪かったよ、でもそんな事言ってる場合じゃないだろ」
みさえ「それもそうね・・、ちょっとアナタ、ひまわりとシロの面倒見ていてちょうだい」
ひろし「良いけど、いったいどうするんだよ」
みさえ「どうするって、こうするのよ」
みさえは勢い良く助走をつけて飛び上がり(360°横回転)、崖を飛び降りていく。
ズドンと崖を飛び降り(落ち)ると、みさえは仁王立ちでしんのすけを見つめる。
しんのすけLv2「あわわわわ、天国の使いじゃなくて地獄の使いだった〜」
みさえは修羅のごとく怒りの表情でしんのすけを見つめるが全く動かない。
いつもなら死の淵にあろうが鉄拳制裁のこの状況、しんのすけは動かないみさえの様子を見ようと見上げる。
するとみさえの身体が顔から足まで光輝きながら真っ二つに割れる。
しんのすけLv2「うぅ〜ん、眩しいいー」
みさえの中から現れたのはなんとぶりぶりざえもんだった!
しんのすけLv2「久しぶり〜、会いたかったぞぶりぶりざえも〜ん」
ぶりぶりざえもん「・・・・・」
しんのすけLv2「オラを助けにきてくれたんだね!」
ぶりぶりざえもん「・・・・・」
しんのすけLv2「救い料は?」
ぶりぶりざえもん「・・・・・」
しんのすけLv2「10億円?」
ぶりぶりざえもん「・・・・・」
しんのすけLv2「どうしたんだよ、なんで喋ってくれないの」
ぶりぶりざえもん「・・・・・」
しんのすけLv2「そっか、喋りたくても喋れないんだね・・ぶりぶりざえもんを作ったオラがもうすぐ死ぬから、ぶりぶりざえもんももうじき・・」
ぶりぶりざえもんは首を横に振ると、おもむろにクレヨンとスケッチブックを取り出して何かを書き出す。
ぶりぶりざえもん(違うよしんちゃん、僕が喋れないのはしんちゃんがいなくなるからじゃないよ)
しんのすけLv2「じゃあなんで喋れないの?」
ぶりぶりざえもん(それはね、塩沢さんがいなくなっちゃったから、僕の声は塩沢さんしか考えれないから)
しんのすけLv2「し・・塩沢さん?ぶりぶりざえもんの中の人?」
ぶりぶりざえもん(まぁ、ちょっと違うけど。当たらずも遠からずってとこかな)
しんのすけLv2「じゃあオラがいなくなってもぶりぶりざえもんは消えないんだね・・」
ぶりぶりざえもんは再び首を横に振って、クレヨンでスケッチブックに言葉を書きつづける。
ぶりぶりざえもん(違うよしんちゃん、君が消えるという事は僕がいなくなるに等しい)
しんのすけLv2「え?」
ぶりぶりざえもん(でもしんちゃんは死なないよ、しんちゃんは消えないよ、なぜなら)
しんのすけLv2「・・・・・」
ぶりぶりざえもん(君は漫画やアニメのキャラだから)
しんのすけLv2「何を言っているのかわからないぞ」
ぶりぶりざえもん(確かに僕らはとってもとっても大事な人を亡くした。もう2度と新しい僕やしんちゃんに会う事は出来ないかもしれない・・)
しんのすけLv2「・・・・・」
ぶりぶりざえもん(でもね、そのかわりみんなが僕らを忘れない限り、消える事は、死ぬ事はないんだよ)
しんのすけLv2「何を言ってるのかわからないぞ」
ぶりぶりざえもんはそう書き残して手を振りながら夜空に消えていった。
しんのすけLv2「なんだか眠くなったよパトラッシュ・・」
1匹の犬が駆け寄り、しんのすけの頬をぺろぺろ舐める。
シロだった。
おやすみ
出典:オリジナル
リンク:オリジナル

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