ボクの青い秘密の小窓
2009/10/01 22:31 登録: 痛(。・_・。)風
流れ変えに、私の痛い修羅場未満過去。
ある意味自業自得な黒歴史です。
自分…美佐子(当時24歳)
元彼…宏明(当時43歳)
元彼の元彼女(たぶん)…クミ、ジュン、タエetc
ちょっとフェイクあり。
ある趣味の会で知り合った宏明。
趣味は日本の古典文化系ってことで、年齢が上で経験や技術があるほど尊敬され
カッコよく見える…という状況でした。
宏明はスマートでほどよく枯れてて、イケメンじゃないけど普通にハンサムレベル。
見た目もまあ30代くらいにはなんとか。そして渋い雰囲気。
涼やかに淡々と作品を仕上げていく宏明にぽーっとなって、私の方から好意を示した。
そのうち宏明の方から「帰りにお茶でも…」「食事でも…」「今度映画でも…」となって
「お付き合いしてください」になった。私は有頂天で「はい」と。
隠してたけどやっぱり趣味の会の人には気付かれて「宏明さんと付き合ってるの?」と聞かれる。
「…はい」と控えめに言うと、みんなちょっと困った感じでまず最初の違和感。
会で一番長い女性からなんとか聞き出してみると、入会したての20代の女性が、宏明と交際するのは
自分で少なくとも6人目くらいなんだとか。そしてみんな短期で別れ、女性が退会コース。
( ゚д゚)となりながら理由はわかりますか?と聞くと、その人も首を傾げながら
「やっぱり年齢差じゃないかなあ?」「あの人、あの歳で独身で実家暮らしだし…?」
しかし当時まだ違う意味で若かった自分はその意味もよくわからず、逆に燃えてしまったorz
宏明とのお付き合いは、土曜か日曜日に会ってお茶→映画か展覧会→食事→バイバイ
って感じでなかなか進展しなかった。元彼女たちはこのへんの奥手加減に愛想を尽かしたのかな?
と最初は思ってた。そのうち違和感の2。喫茶店とかで向かい合ってると、宏明が遠い目で
私をただ見てることに気がつく。「話聞いてる?」「うん。聞いてる。美佐子かわいいよ」
なんかこういう「ただ見てる」のがものすごく多くてイラついてくる。
会話も、趣味のサークル以外のプライベートになると99%家族ネタ。90%は母親話。
なるほど、これか…とだんだんわかってきたけど、なぜか逆に燃え(ry
それでもがんばって宏明を自宅に呼んだ。
一人暮らしの部屋に招待したんだから意味はわかってると思ったけど、やっぱりなにもなく終了。
「美佐子を大事にしたい。初めては思い出に残るくらいステキな場所で結ばれたいんだ」
こいつ40過ぎだよな?とさすがの私の燃えもちょっと引いてきた。
宏明を呼んだ数日後、偶然なにかでIEの履歴を探していると、見覚えのないサイト名があった。
普段の自分なら「そういえばPC使ってたな」とスルーしたんだけど、どうしてもその
サイト名が無視できなくてクリック。
フェイクなのでうまく表現できるかだけど、「ボクの青い秘密の小窓」とか「ため息のつまった宝石箱」
系の洒落にならないポエミーチックな感じ。
「ボクの青い秘密の小窓(仮名」はブログで、内容はタイトル通りの酔っぱらったポエムがぎっしり。
記事のタイトルも全て「黄昏に眠る心」とか「グラスの底に遠い日の記憶」とか。
ちょっと見てうひゃーなんだこれ!!!とむず痒くなっていると、プロフィール欄に目が。
「管理人:ヒロ ○年生まれ(年齢一致) ○○在住(居住地一致) 趣味:(サークルの活動内容と一致)」
( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)となりながらうざいポエムを読んで行くと、出た。
現在の彼女の名前は「ミサ」。初めてミサの家に行ったですかそうですか。
もう間違いなくこれは宏明のポエムブログだった。
ミサが 美しい横顔に ため息をついて 黄昏の街並みを見る
「街が泣いてる…」
ボクは そんなミサを抱きしめたいのに 手が 届か ない
こんなに近いのに ボク達を遠く隔てる 冷たい ガラスの テーブル…
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
ちなみにミサさんは一番長く続いてる彼女だそうです。過去のクミさんとかジュンさんとかは
「ボク」のシャイなハートを傷つけるのを恐れて去っていったらしいです。
しかしミサとの捏造エピソードを見るに(誰が「街が泣いてる」だよ)
美しく去っていった彼女たちもどこまで脳内なんだか………
その後は、会っても宏明がうっとりと私を見てる眼差しに「うわ、また脳内捏造中!?」「ポエム中!?」
と気持ち悪くなっていって、ブログにはその日〜数日後にキラキラの酔っぱらったポエムがアップ。
言ってねえよ!やってねえよ!なに話作ってるんだよ!ばかりで、とうとうギブアップ。
というか彼の「脳内ミサ」である私のイメージが美化されすぎというか
こんな女キモいよ、ねーよ、なイっちゃってる変な人で怖かった。
そして2回ほど普通に別れ話をしても「君は今疲れちゃってるんだよね。でも大丈夫だよ」みたいに
全く話が通じなかったので、こっちも捨て身の作戦に出た。
宏明の脳内イメージにジャストミートなシチュエーションを作り、思いっきりドラマチックに
別れのシーンを演出。「ごめんなさい…さようなら!!」と(ウソ)泣きながら走り去ったら
予想通り追いかけてこなかった。お別れ成功。
ただ、よっぽど宏明のツボに入ってしまったようで、別れの報告ブログはうざいほど
酔っぱらったポエミーだし、「ミサ」はボクの永遠の恋人、に祭り上げられてしまった…
もちろん趣味の会も退会。
「やっぱりね」顔のみなさんにURLを教えたかったけど、「ミサ」=私と思われるのも嫌で断念。
しばらくは宏明のポエムブログで垂れ流されるミサとの酔っぱらった捏造ポエムを眺めつつ
耐えきれずにそっと2chの痛いサイトヲチスレに投下してみたり(大好評でした…orz )
まだ笑っていられる余裕もあった。
宏明への「こいつきめええ!」に笑ったけど「このミサって女どんだけスイーツ(笑)だよ!」
「脳みその代わりに砂糖か生クリーム詰まってんじゃね!?」「お似合いカップルだろ」には
「いや…それは奴の脳内で…私じゃありません…」と落ち込んだりw
閲覧が一気に増え、たぶんヲチャーが面白がって好意的なコメントをつけはじめたので
宏明も俄然浮かれ始めた。脳内ポエムも増えていった。
行ってないはずの場所や見てないはずの映画の「ミサ」とのセンチメンタルポエムが
次々と発表されて、踊り狂ってるなー、と思ってるうちに、ふと不穏な記述が見え始める。
「風になびく ミサの黄色いスカーフ あの日ボクと行った○○の思い出が蘇る」
……………( ゚д゚) 私、今日黄色いスカーフしてたような…気が……
偶然だよね?
「階段を昇る エナメルのブーツが まぶしい」
え、えーと…今日は確かにエナメルブーツを…
「ミサの部屋の灯り ボクは 変わらぬ愛を歌い続ける」
この辺でスレ住人も気付き始め「ミサ逃げてー!超逃げて−!」コールがorz
全力で逃げました。
本当にアホなことをしたと思ってます。痛い教訓でした。
出典:うちは託児所じゃない
リンク:http://www2.2ch.net/2ch.html

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