エア彼氏
2009/10/31 12:40 登録: 痛(。・_・。)風
私子 私、27歳、童顔
妄男 多分20代?私子と挨拶程度の仲、テンション高いのに陰気な雰囲気
後子 20歳、老け顔ではないが凄く大人っぽい。私子と仲良し。
全員同じ会社です。
ある日妄男から「これあげる。UFOキャッチャーで取れたんだ。」と縫いぐるみを渡された。
ひょいっと渡してさっと去っていったので「あっどうも…」と受け取るしかなかった。
好きでもない人に好みじゃない縫いぐるみ貰っても迷惑なだけなんだが、
年上だしよく知らん人に「いらんから返す」とも言えないので、
後子に「いる?」と聞いたあとそのまま駅のごみ箱行きに。
それから何度も縫いぐるみ、飴、ジュース、駄菓子などを繰り返し渡される。
縫いぐるみは邪魔だし甘いもの嫌いなんで迷惑なんだけど、
面と向かって「いりません」とは言いにくく受け取りっぱなし。
私子「妄男からまた貰ったんだけどよければどうぞ」
後子「なんか入ってそうで気持ち悪いです」
私子「そこはスリルを味わうんだよ」
後子「味わいませんw私子さんいい加減拒否らないと後が怖くないですか?」
縫いぐるみがUFOキャッチャーっぽくないのは気付いてた。
受け取り拒否したら逆切れしそうで怖かった。
そんな感じが3ヶ月程続き、ある日妄男が肩を叩いてきて「これあげる」と〇〇〇のチケットを二枚出してきた。
すかさず「いつもありがとうございます、彼氏と行きますね」と超笑顔。
固まる妄男、その後マシンガントークで彼氏の話を聞き出してきた。
〜私子のエア彼氏設定〜
25歳
警察官
身長173センチだがみえはって175センチと言い張っている
ガタイがいい
出会いは駅、痴漢を退治してくれた
最後の侍
それから妄男が話し掛けてくることはなかった。
私子「後子ちゃん…僕と一緒に〇〇〇を見に行かないか…フフッ」
後子「私子さんが気持ち悪い」
最初は後子に後子彼氏と行くようにチケットあげるつもりだったけど、
結局後子と二人で見にいくことに。
〇〇〇はビル内で行われている催しもの、
〇〇〇の近くの店で後子と待ち合わせ。
待ち合わせ付近に行くと後子と妄男が一緒にいて何か話してる。
後子は困惑した態度、妄男は鼻息が荒い。
このまま間に入っても火に油注ぐだけだと思い、
「知り合いが変な男に絡まれている」と警備員呼んできてもらい、
警備員が来る前に後子の元へ。
私子「後子ちゃん!大丈夫!?ってやだー妄男さんじゃないですか!」
妄男「お前…」
私子「後子ちゃんが男の人に絡まれてると思って警備員さん呼んじゃいましたよー!もーびっくりしたぁ」
妄男、私に向かってつかみ掛からんとしてたがピタッと止まる。
陰気な眼でにらみつけられたので、
ニコニコしながら「どうしたんですか?」と聞くと妄男は立ち去った。
後子とこのまま帰るかどうか相談したけど、〇〇〇を見て帰ることにしました。
散々遊んでお土産買って、帰る場所が反対方向なため現地解散。
バスでパスポを出して気付いた。
後子のちっこい鞄を私の鞄にいれっぱなしだったことに。
後子の携帯も財布もこの中。お土産持ってたから鞄の存在完全に忘れてたね。
慌てて元の場所に戻り後子を探す。
駅に行ったか、まだ付近にいるかうろうろしてると、女性の泣く声が。
後子っぽいので声の方に行くとそこに後子と妄男がいる!?
泣かされてる後子、なんかぶつぶつ喋ってる妄男。
人を呼ぶ余裕はなかった。
「ちょっと何してるんですか!」と後子に駆け寄る私子。
妄男はびっくりしてたがすぐキリッな顔で、
「もう大丈夫だよ私子。後子さんはちゃんとわかってくれたから」
ホワイ?
妄男「若い子に嫉妬しちゃ駄目だよって後子さんを叱ってたんだ」
ホワイ?
私子「ハハハとりあえず近くのファミレスにでも行きましょう妄男さん」
ファミレスで3人で話し合い。
妄男のよくわからん話を総合すると、
後子は私子に嫉妬してる嫁き遅れのおばさん
結婚できないから後子は社内恋愛が許せず私子と妄男のほほえましい恋を裂こうと私子に入れ知恵してる
妄男のプレゼントを後子が私子を脅して強奪してる
そんな性格だから後子は結婚できないんだ
年齢的にいえば私子がおばさんで後子が若者なんだが…
妄男がキリッ顔で偉そうに喋り、私子後子無言。
私子「私が甘いものも縫いぐるみも嫌いなんで、後子ちゃんに押し付けていただけなんです」
妄男「後子さんの前だからってそんな」
私子「本当です。妄男さんが渡してきてすぐ去ってしまうので言い出しづらかったんです」
妄男「(後子を睨む)」
私子「それに後子ちゃんは7歳年下なんですよ」
妄男「そんなに歳が離れてたら言い出せないよね…」私子「なんか誤解してるみたいですけど、後子ちゃんが年下で私は27歳ですよ」
妄男「に、じゅ!!え?」
妄男が妄想で後子を責めてたのを理解させて、後子に謝らせた。
逆切れしたのかおばさんとわかってムカついたのか
「27歳かぁ…結構歳いってんだねぇ、
すっかり騙されたわぁ」と嫌味口調で言われたので、
私子「騙した覚えないですよ。自分が被害者みたいな口ぶりですが、勘違いしてません?
あなたと関わろうとしたことないのに、私がいつあなたを騙したんですか?
妄男さんは見たまんま30代ですよね?
性格悪くて安月給で不細工でいいとこなしのただのオッサンが若い子と付き合えるなんて勘違いも甚だしいですよ、
いい加減身の程知ってください。」
妄男は顔は真っ赤からどす黒に変化。
後子が「今日のことは社長に言います」
後子が社長の姪っ子とばらす。
妄男顔真っ青。
妄男は女子社員へのセクハラってことで、何らかの処分受けてました。
妄男に逆恨みされてることよりも、後子が落ち込んでないか心配だったけど、
今も軽口叩きながら仕事してます。
妄男は処分後に私子の年齢を言い触らしてましたが、
私子自身がネタにしてるくらいなんで「うん知ってるよあの子若いよね」と返されてました。
妄男はほんと気持ち悪いです。
しばらくはすれ違いにボソッとおばさんとか若作りとか言われてましたが、
キモいんだよデブ!!と無茶苦茶気が強い男性社員が怒鳴ってくれてからなくなりました。
なんなんだろうね。
トラウマというかなんなのか男性社員に飴玉一つ貰うのでも躊躇うようになりましたよ。
貰ったが最後「受け取るのは気がある証拠」と思われそうなんで。
自意識過剰でしかないんですが、いつ何処で誰に気があると思われるのかわかんないんだなと。
妄男は言動があまりにも幼かったので20代?ってだけで実際は30代なのかもしれません。
でも多分20代だと思う。
出典:修羅場
リンク:http://www2.2ch.net/2ch.html

(・∀・): 73 | (・A・): 31
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