中学1年生のときの片思い
2009/11/11 11:28 登録: えっちな名無しさん
中学1年生のとき、片思いしていた女の子が交通事故で死んだ。
僕はその瞬間を、この目ではっきりと見てしまった。
歩道橋を渡るのが面倒だからと4車線道路を走って渡る生徒が多い交差点。
もちろん僕もそうやって渡っていたし、それが当たり前だと思っていた。
でもそこで彼女は死んだ。
彼女の体がトレーラーのクラクションと共に吹っ飛ぶ瞬間を僕は見た。
ドスンというかドボンという重たい音がして彼女の体が飛んだ。
飛びながら折れ曲がって。
僕は彼女の後をストーカーみたいに歩いて帰るのが日課だった。
彼女はいつも僕が一人でついて歩いていくのを気味悪がっていた。
僕はそんなあの子の嫌がる表情を思い出しながら家で自慰をしていた。
もしかしたら僕から遠ざかりたくて、彼女は左右確認もそこそこに、
4車線の道路を走りぬけようとしたのかもしれない。
事故の後、大人たちは一目見ただけで死んでいるのが分かる彼女を、
助けようともせず、ただ遠巻きに見ていた。
僕はそれを写真に撮った。
使い捨てカメラだったから、今も現像できずに持っている。
彼女のぐちゃぐちゃになった体、後頭部が削れた姿が、
このカメラの中に今も眠っている。
出典:
リンク:
(・∀・): 128 | (・A・): 211
TOP