アメリカンドッグ
2009/11/15 13:41 登録: おバカな名無しさん
けして高品質とは言えないウインナーは真新しい丸木串に突き刺さり、ほとんど砂糖抜きのホットケーキに近い生地は少し悪くなった油でもって均一な黄金色に揚げられていた。
揚がってから誰かが買うまでのあいだ、ハロゲンランプに照らされじっと待っている。はっきりといと言うと油が劣化しているわけだ。
ふつう、油揚げ食品ならば、この状態は品質の低下を意味するのだが、ことアメリカンドッグ。
そう、アメリカンドッグに関しては、これら通常は不都合とされる条件により、衣のサクサク感や生地のモッチリ感そして何より独特の風味を倍化させ、結果それこそが商品の魅力となるわけだ。
ここで俺は思う。
人生に措いて、たとえ自分が良くない素材であり劣悪な環境に在ったとしても、以上でいうところの温度環境つまり「温もり」に相当するものさえあれば、
人はそれをバネにして内側から己の魅力を引き出しその結果をもって、自分に他人を惹き付けさせるための要素としうる。
これはそういう実例なのではないだろうか。
我々がアメリカンドッグに学ぶことは多い
出典:不明
リンク:不明
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