30歳童貞男「ルイーダさん…俺の派遣登録が無いんですが…」【魔王編】

2009/11/15 18:15 登録: 痛(。・_・。)風

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【魔王編】






男「ああ・・・神よ・・・俺は一体何をしたというのだ・・・?」

男「俺は・・・何でこんな目に会わなければいけなかったんだ・・・?」

男「俺はただ生きていただけなのに・・・ただただ生きていただけなのに」


神「何もしなかったからだよ」


神「お前は『俺が何をしたんだ』と言っていたが、それは違う」

神「『何もしなかった』から、こういう事になったんだよ」

神「お前は三十歳まで一体何をして来たんだ?」

神「何もして来てない、そうだろ?」

神「手に職をつけるわけでもなく、ただ堕落した毎日を送ってきたのだろう?」

神「『寝たきりの母親の介護』などと言いながら、何もして来なかったんだろう?」



神「幼なじみという存在があったというのに、お前は何をしていた?」

神「励ましの言葉に自らを恥、巻き返そうとしたか?」

神「お前はただ勇者を妬んでいただけじゃないのか?」

神「何故、勇者に負けない様に頑張ろうとしなかったのだ?」

神「お前には手も足もある。望めば知識を得る事が出来る頭がある。大きな病もない」

神「だと言うのに、何故、お前は何もして来なかったんだ?」



男「そうか、何もかも俺が悪かったのか」

男「だが、今更だな・・・死んでから気付くなんて今更だな」

男「ただ生きていく事にすら理由を問われているのだな・・・」

男「次の人生を歩めるならば、誰にも文句を言わせない人生を歩みたい」

男「自分にも文句を言わせない人生を」



神「ならば、私にそれを示せ」
















勇者「このクズめ!!くせぇんだよ!!!!ハァハァ」

勇者「糞が……」

ザッザッザッ……

男(な、この状態から!?どうすりゃいい?どうすりゃいいんだよ!!!!?)

スライム「ピキー」

男(な、スライム!?…………やめろ……やめろおぉぉ!!くそぅ、生きてやる絶対に生きてやる!!…うぁ……)

もぐもぐピチャ



スライム「ピキーピキー………ピ……ピキ……」

男「……ちくしょうちくしょう、やり直してぇよぉかぁちゃんかぁちゃ」

男「あれ?……うぉ!!生きてる…(まさか神様が?)」

男「ありがてぇ。町に帰ろう。ハァ、帰ったらやり直そう。ハァ、事情を説明して必死で働いてハァ」

ズルズルズル



男「やっとついた。とりあえず水……」

男「これは!あぁ俺はスライムになったのか。へっへブサイクよりレベル高いな……」

男「…なにが神だよクッソが……!」

スライム「いや……このまま何もしなかったらまた同じだ。人間じゃなくてもなにかできるはずだ。なにか」

ガチャ

幼「よいしょー、あ……きゃー!!!!!モンスターが町の中に!!」

スライム「あ、ち、違う」

村人A「なんだと!?なんで町の中に……ともかくこん棒もってこい!!」



村人A「うらぁぁぁぁ!」

ガン

スライム「ぐっえぇ…まって、くれちが」

幼女「喋ってる!?」

村人A「スライムが喋る訳ねぇだろ、それにこいつは形が悪い。毒を持ってるかもしれんから近づくなよ」

スライム「うぅ……」

ダッ

村人A「逃がすかぁ」



スライム「ハァハァ、あれは」
スライム「かぁちゃん……こんな姿に」

スライム「ちくしょう……許さねぇ、この町の奴等全員許さねぇ!!………俺は魔物だ。こいつらを磨り潰してやる」


村人A「ヒャッハー!!やっと見つけたぜぇ」

村人B「わかったから早いとこ………こいつ」

村人C「オェェ、こいつ死体を喰ってやがる」



スライム「うがぁ」ガブッ

村人A「いってぇ!?」

村人B「このスライムが」

村人Bの攻撃
ドゴォ
会心の一撃

スライムは逃げ出した

村人C「町から出てったか。A大丈夫か」

村人A「あぁ、いってぇ。なんなんだあのスライムは」


スライム「ハァハァ一匹じゃ無理だ。仲間を集めないと……仲間か」

スライム「そうだ、仲間にしてもらうんじゃなくて仲間を集めればいいんだ。アッハッハ、アハアッハッハハッハッハ!!!!」








スライムナイト「はぁついてないわー、なんだよ寿命って。親父からもらって2日で寿命ってどういうこと?」

スライムナイト「子供の門出なんだから新スライムで買えよったく。
        捕まえるにしてもスライムなんか腐る程いるし弱いのだと大変なんだけど……あ」

スライムナイト(なんだよあのスライム……強そうだけど背中からすげぇ嫌なオーラ出てんなぁ)

スライムナイト「おいちょっと」

スライム「あん」クルッ

スライムナイト(こ、こいつ………!!)

       (凄まじくブサイク!!!!!)



スライムナイト(なんでスライムなのに牙が?それ以前にとんがりもいびつだし目の形がダメ
        口が凄い臭そう腐った死体よりも嫌。ていうか生理的に無理、こんな感覚生まれて初めて……ヤバい吐きそう)

スライムナイト「いやぁ、何でもないです。あは」

スライム「……お前の今の目、人間がモンスター見る時と同じたぜ」

スライムナイト「!!」

スライム「争いの種はいつでも見た目の違いだ。ただ醜いだけで殺される事もある
     でも今のお前の目も十分醜いと思うよ俺は」

スライムナイト(確かにそうだ。私は今見た目だけでこいつを嫌い避けた。
        これじゃなんとなくモンスターを殺す人間と変わらないじゃないか……)

スライムナイト「ごめんなさい。確かに見た目だけで判断したのは軽率だったよ……」

スライム「いいさ、慣れてる。それより」


スライム「乗れよ」
スライムナイト「えっ」



スライム(仲間をつくる基本は優しくすることだって幼馴染みが言ってたな)

スライム「スライムナイトがスライムに乗らずにナイトだけでうろちょろしてるって事は乗るスライム探してるんだろ」

ナイト「はい」

スライム「乗れよ」
ナイト「結構です」

スライム「いいから乗れって」
ナイト「いいです」

スライム「……」
ナイト「……」

バッサ
ドラキー「おーいスライムナイト。お前そのブサイクと契約すんのかよ」

ナイト「ドラキーあんまそういうことは」

ドラキー「うひょー、見れば見るほどブサイクだなwwwwwwwこれと契約てwスライムナイトwwえんがちょw」

ドラキー「きm」

パクっ
ゴクン

ナイト「あっ」
スライム「ぺっ」カラン



スライム「とりあえず乗って」
ナイト「……はい」

⌒ζ ヨッ

  о

↓バイン

δ

スライム「見ろ」
ナイト「はい」
スライム「スライムナイト完成だ」

ナイト「そーですね(…ごめんスライムナイトA……私汚れちゃった…)」

スライム「仲間っていーもんだな」
ナイト「はい」

スライム「ところでここら辺を仕切ってるのはどいつだ」

ナイト「えっ、えぇと東の洞窟にいるムドー様だよ(なんでムドー様を知らないんだ)」

スライム「東の洞窟か……ちょっと我慢しろよ」

バサッ!

ナイト「うそ!背中から翼が!!」





ナイト(まぁ奇形だからこれぐらいありえるな)
ナイト「ってちょっと待て!今から行くのか」

スライム「あぁ、人間の町を潰すのにムドーに協力してもらう」

ナイト「はぁ!?そんなん頼みいっても殺されるって。そのうち潰してくれるよ」

スライム「待ってても何も起きん。自分からなにかしねぇで待つのはもう飽きた」

ナイト(コイツは……ブサイクのくせに言うことはいっちょまえ…!)

スライム「やっぱ降りるか?」
ナイト「……一度契約したら一方が死ぬまで離れられないんだ。行くよ。既に一蓮托生だ」

スライム「あぁ……そうなんだ……うんまぁいいや。行くぞ」

バッサバッサ――


西の洞窟

スライム『門番がいやがるじゃねぇか、食うか』
ナイト『食うな。私がいれば普通に入れる』

サタンデビル「むっ、スライムナイトか。なに用だ」

ナイト「新しいスライムと契約したのでご挨拶に」

サタンデビル「ほぅそうかそうk(な!!やだこのスライム凄まじいブサイク、いやグロ、これはグロレベル!!)」

ナイト「サタンデビル?」

サタンデビル「はっ!よし、通れ通れ」

スライム『やけにすんなりだな』

ナイト『親父がムドーと仲良くてね、一緒に戦った仲らしい』



ナイト『失礼します』

ムドー「うむ。何でも新しいスライ」

ムドー(やだ、なにこれ!?ヤバい。超がばい。奇形はんぱねぇし顔が酷すぎ。しかも悪魔族の翼生やしてるし意味わかんないキメェ)

ムドー「よしわかった。下がれ」

スライム「おっとそうはいかねぇぜ」

スライム「この近くにある町。あそこをつぶしたいのでモンスターを貸してくれ!」

ムドー「なんだこの身の程知らずのスライムは?ひねり潰して棺桶に封じてやろうか」

ナイト(当たり前だけど怒ったな。凄い迫力だ。どうするスライム?)


スライム「あふああああのですね、俺は町にせ、潜入して主要な場所とか解ったのでででこれがムドー様のお役にたてればな〜と。フヒ……フヒヒ
     すいません生まれてきてすいません」

ナイト(こいつヨエェ!!!でかい事いってたのに強い者の前だとヨエェ!なに?なんでそこだけ本能に忠実?)

ムドー「ほぅ、あの町に入れたのか。その情報は役立つがまだ時ではないな」

ナイト「どういうことですか?」

ムドー「あそこは勇者を排出するこの大陸の要所だ。当然戦力も高くここらのモンスターだけじゃ落とせん
    兵を借りようとキングレオ様に進言はしたがまずは魔王様の近隣から人間を排除する考えらしい」

ナイト「勇者排出元を叩くより魔王の近くを?」

ムドー「そこはキングレオ様の意思だ理由は知らん用がすんだなら帰れ。なんか吐きそうだ」

スライム(キングレオか……)

ピエール「ムドー様!!勇者が来ました!!!!」

ムドー「なに!?しょうがない、スライムナイトお前も戦ってくれるな?」

スライム・ナイト「もちろんです!!」


サタンデビル「ぐはぁ」

女勇者「はいはい雑魚は引っ込んでな。こいつがムドーか。いかにも中ボスって感じだね」

戦士「なめてかかるなよ。まずは横の特に気持ち悪い雑魚をやれ、魔法使いは魔術士っぽいの。俺はムドーを叩く」

魔法使い「はい」

女勇者「そこ仕切んないでくんないかな?君は今せ・ん・しなんだよ?勇者はわたし!OK?」

戦士「わかったからいくぞ」

女勇者「ちっ、偉そうに。王様もなんでこんなやつつけたんだよ……」


ナイト「勇者はともかくあの隻腕の戦士と魔法使いは強そうだな」

スライム「あぁ強いよ。剣に怨念が籠ってるからな」

ナイト「?」

スライム(ここで会えるとは……あの二人今は戦士と魔法使いか。しかも相当強い)

スライム「だが関係ねぇ。俺は、スライム。ぶっ殺す」

ナイト「スライムナイトな。ぶっ殺すのは賛成だ。こう見えても私は強いから任せろ。息あわせてよ」

ムドー「互いにサポートしながら戦え。行くぞ!!」







女戦士「食らえ」

女戦士の攻撃

スライム「うらぁ!!!」

スライム飛翔
女戦士の攻撃は届かない

スライム「童貞、いや俺は童帝だぁ。ナイトォォォ!!!!!」
ナイト「よしいけぇぇぇ!!!!!!」

スライムナイトの攻撃
スライムナイト「メテオ改!!!!」

ざしゅ
女勇者「きゃー!!!?」

女勇者にダメージ
女勇者は混乱した

スライムナイト「よっしゃあぁ!!!」
スライム(このナイト何気に強いぞ。これなら)

盲目魔法使い「(攻撃にコンヒュ効果か)……ベギラマ」

ドオオオォ

ピエール「ぎやぁぁぁ……」
ピエールは倒れた


スライムナイト「一撃で!?」
戦士「……!」ダッ

ムドー「呆けるな!!スカラ」
スライムナイトの防御力が上がった

戦士「やっかいな奴からな。ふん」

ドンッ
ガキイィン

スライムナイト「ぐ、おおぉぉ」
スライム「よし、よく止めた!!バイキルトォォォ」

戦士「スライムナイトが攻撃力二倍になっても」

ムドー「バイキルトがかかったのはわしじゃ」

ムドーの攻撃
ムドーの攻撃

戦士「ぬぅ」
魔法使い「ベホマ」

戦士は回復した

ムドー「この魔法使い……!!」


戦士「ふざけやがって」ビキ

盲目魔法使い「ルカニルカニバイキルトルカニ……etc」

ナイト「詠唱速すぎだろこいつ!!」

戦士「ハヤブサ斬り」

スライムナイト「う、ぁ……」
戦士「そしててめぇには、魔神斬りだ」

ドカァァ
痛恨の一撃
ムドーは倒れた

戦士「はぁ疲れた。勇者を治してくれ。さっさと行こう」
盲目魔法使い「はい」

ザッザッザ……

スライムナイト「う……」


スライム「生きてるか……ナイト」
ナイト「あぁ……ムドー様は…………死んでるな」

スライム「感じる…こいつの無念という遺志が伝わってくる…」
ナイト「食うのか………そういう体なんだな」

スライム「あぁ吸収する……怨みを食って晴らしてやる…俺にはそれができる。見るなよ」

クチャクチャ……



スライム「さてまずは人間を狩ってナイトのレベルをあげる」

ナイト「ムドー様と同レベルまでかよ何年かかるんだ」

スライム「すぐだ。あいつらがキングレオを倒す前にそこまで行く」

ナイト「わかったよ。ここまで来たら最後までやる」


大臣「王様、またやられました。遊び人が二人、武道家一人、魔法使いが一人、勇者が一人です」

王様「またか……追加しても間に合わんな枠増やすか」

大臣「はっ、志願者は後を絶ちませんからな」

大臣「それと通常の三番程の大きさのスライムナイトが飛んでいくのを見たという目撃情報があります」

王様「は?あぁたまたま吹き飛ばされるキングスライムでも見たのか?ほれ、あの強いパーティーがおっただろ」

大臣「元罪人を加えたパーティーですね。異様に強いから入れましたが大丈夫でしょうか。
   魔王の首でも持ち帰れた日にはこちらの非を認めなくてはいけますまい」

王様「魔王を殺してくれたら御の字だ。もうあいつの利用価値も無いから殺せばよい」

大臣「まぁそうですね」


キングレオ「巨大な力を感じたからあってみりゃなんだお前らいきなり」

スライムナイト「面倒だったの色々省きました」

スライム「かくかくしかじかパックンチョキョウリョクシテ」

キングレオ「なるほど、だがそれはならん。実は魔王は完全復活していない。」

ナイト「だから魔王の近辺の人間を攻撃し、守りながら待つと」

キングレオ「その通りだ」

スライム「少しの兵でいいんだ!!俺達の力に兵があればあそこは落とせる!!!!」

キングレオ「ならん……何よりお前は人間臭い」

スライム「……!」

キングレオ「魔物使いに飼われてるモンスターが罠にさそうこともある。信用できんな」


ナイト「こいつ……元は人間です」

キングレオ「……」

ナイト「スライムに食われてからこの姿らしいけどあの町を滅ぼしたいというのは本当なんです。信じてください」

スライム「お願いします」

キングレオ「だめだ。そんな話信用できるか。はやくいかないとぶち殺すぞ」

ナイト「……だってさ」
スライム「しょうがないな」

キングレオ「あっ?」

スライム「グダグダうるせぇんだよ。これから純粋に餌として………お前のことを喰う」








戦士「ついに魔王の城だな」

女勇者「長かったよマジで……」

魔法使い「勇者様、魔王の気はまだ弱いままです。これなら間に合うかもしれません」

戦士「そうか。完全に復活する前なら楽に倒せる。急ごう」

女勇者「もうあんたも意地でいってんな魔法使い。
    まぁいいこれでさくっとやって帰りゃあたしたちみんなで英雄だからねwwww」

戦士「だなwwww」

魔法使い「そうですね、フフ(やっと幸せに……)」








ナイト「ほとんど外見がキングレオになったな」

スライム「かっこいいなこいつ。こりゃいいや」

ナイト(顔だけは変わってないよスライム。つくづく神様って奴は残酷だぜ……)
ナイト「これに乗ると思うと気が引き締まるねぇ」

スライム「いいやお前が乗るのはこんなちんけなモンスターじゃねぇ。魔王だ」

ナイト「そりゃ楽しみだー」

スライム「俺流のサプライズや(笑)つかもっと驚け」

ナイト「要は完全復活前の魔王をくっちまうと。いくら強くなったと言っても魔王甘く見すぎじゃないの?」

スライム「食う必要はないさ。口八丁でうまく食ってもらえば魔王に転生できる。じゃあちょっと待ってろよ相棒」

ナイト「便利だな。……スライム、はやく帰ってこいよ……」

スライム「おぅよ」

バッサバッサ……

ナイト「…………」





スライム「魔王の城……あれか、煙……一足遅かった!!勇者が到着してるじゃねぇか!!!」

スライム(魔王が死んだらモンスターの統率がとれなくなる!!ぐおおぉ神様ぁ!!)

バッサバッサバッサバッサ
……………







女勇者「正・拳・突き」
ドゴォ

爆弾岩「グエェ」

女勇者「爆発しろコラァ」

ドオオォオン…

戦士「よし、いい感じに崩れてきた!あとは魔王にダメージ与えてレミレトすれば……」

魔法使い「帰れる、城に……!」

女勇者「よっし、一気に行くよ!!!!」








魔王の間

ドオンドオンドオン

地獄の門番「魔王様、もうすぐ勇者が来ます。戦闘の準備を」

魔王「うむ、本来の力に戦い及ばぬがしょうがなし。下がれ」

地獄の門番「はっ!どうかご武運を」

魔王「………」

スライム「魔王様魔王様、お久しゅうございます」

魔王「ぬ、キングレオか!伝令を放ったが間に合わぬと思っていたぞ!!」

スライム(本物はやっぱちがうねぇ…勝てるとか負けるとか以前に喰らう気が起きない程圧倒的……
     だが勇者達は今のこいつよりも遥かに強い)

キングレオ「お待ちください魔王、この城に襲っている勇者は今の魔王と私でも勝てますまい」

魔王「この軟弱者が……と言いたいがお前にもわかるか奴等の強さが。だが死ぬと解っていても引けぬ!!それが掟だ!!!」

キングレオ「はっ!ですが魔王様が完全に復活すれば奴等より力をつけましょう」




魔王「それは既に叶わぬ。あと半月かかってしまう……」

キングレオ「私は!魔王が完全復活する方法を探しておりました!!!!」

魔王「なに!?」

キングレオ「神の元へまで赴き手に入れたその秘術!!!今、使うとき!!!!!」

キングレオ「秘術を施した私の身体を食べ!!!!生命力を吸収するのです!!!!!!!!!」

魔王「同族の者を喰らうなど……!!」

キングレオ「このまま死ぬよりは!!抗うべきだ!!!!!いざ決断を!!」

魔王「……その魂、敬服するぞ!!すまぬ」

バクッ

スライム(wwwwwwwwwwww)


魔王「お、おぉ……この力は本来のわしの………ぬ……」

魔王「……………………」

魔王「ぶはぁ、よっしゃあ!!後はさっさっとんずらこくぜ」


女勇者「しゃらあぁ、女勇者見参!!!!」

魔王「!!……いや(今なら苦戦はしようがこいつらを倒せる。敵の肝をつくにも絶好のチャンス!!!)」

戦士「な、完全に復活している!!?」

魔法使い「……気持ちを切り換えて。やることは一つ」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………

魔王「城を崩す気か、長い高説はいるまい。いざ!!」

勇者パーティー「いくぞ!!」


………………

魔王「強い………が!!」

魔王はメラゾーマを唱えた
女勇者にダメージ

女勇者「う、ああぁ」

魔法使い「ハァハァ……ベホマ!!!」

魔王(要の魔法使いがMP切れ寸前。こちらの体力も少ないがこれなら勝ちは揺るがない!!)

女勇者「ハァ……ハァ……生きて帰る…生きて……」

魔法使い「魔王の首を取れば免罪に……諦めないで勇者」

戦士「おおよ!!」

魔王「……免罪」


魔王(こいつらかぁちゃんを助けようとした罪まだ残っていたのか)

魔王「フハハ……知っているぞ勇者!!お前は冤罪を受けた者の親を守ろうとし、罪に問われたな!!」

戦士「あぁ?だからなんだこの野郎」

魔王「あの町は、いや城も国も狂ってる!!あんな者達を守るよりもこちらに来い!!!!
   貴様らに世界の半分をやろう!!!!!」


女勇者「世界の半分…」

戦士「乗るなよ!…確かにあそこは狂ってるけどそれはモンスター達の存在があるからだ!!」

魔王「モンスターが消えたら治ると?(ボケたか馬鹿……んな訳ねぇだろ)」

戦士「そうだ!!あの閉鎖された空間が狂気を生む!!!俺だってこの腕の原因になった友達を恨んだが今は後悔している!!!」

魔法使い「旅でわかった。人はみな何かを攻撃して不安をまぎらわせたいだけだと!!」

女勇者「そうだ。そのためにお前を討つ!!!!」

勇者パーティー「うおおおぉ!!!!!」
魔王「あーちょっと待った」

戦士「(空気嫁!!)なんだよ」
魔王「その冤罪者はお前のなんだって?」

戦士「友達だ」

魔王「友達?」


魔王「フッフ」

女勇者「?」

魔王「フッハハハハハハハハハハハハ」

魔王「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャwwww」

魔法使い「なに?すごい耳障り……」

魔王「はっは……戦士おもしろいよ。お前の考え方!じゃあ続きするか。俺に勝たないとその考え証明できないよ」

戦士「やってやるさ!!!いくぞ」

戦士「ギガディン!!!!」


戦士の攻撃
ガキィン

魔王「ぬ、ぐぅ……」

魔王は倒れた




魔法使い「嘘………」

女勇者「倒した…!」

戦士「あ、あぁ!!」

ゴゴゴゴゴゴ……

戦士「もうすぐ崩れるな………脱出して、帰ろう!!」

女勇者「うん!!」

魔法使い「リミレト!!」

バシュ

ゴゴゴゴゴ……








ナイト「勇者に襲われたって聞いてきてみりゃ……しっかりやられてるじゃねぇか」

ナイト「おい起きろよブサイク!寝顔もブサイクだな」

魔王「……」返事がない。ただの屍のようだ。

ナイト「起きろって!!せめて第二、第三の魔王が、みたいな名言のこせよ」ガンガン

魔王「……」返事がない。ただの屍のようだ。

ナイト「起きてよぉ………起きて………起きて………」

魔王「……」返事がない。ただの屍のようだ。

ナイト「!…何かが…………これが遺志か…………………」

ナイト「お前を食べれば………生き返るのか…?」

ナイト「スライムナイトは一蓮托生…契約をしたら離れられない……………」

ナイト「離れたくないよ………」

魔王「……」返事がない。ただの屍のようだ。










………

大臣「パーティーの準備を急げ!!明日には勇者一行がつくぞ!!!!!」

兵士「はっ」

大臣「王様、私は下で準備の指揮を」

王様「うむうむ」
王様(パーティー後に酔った勢いで外に出た戦士と魔法使いを魔物の残党が攻撃、死去。こんな感じかの 勇者が一人いれば良いわ)

ナイト「いやらしい事を考えてる顔だな」

王様「なっ!モンスターじゃモンスターが現れたぞ!!」

ナイト「みんな準備に外に出たよ。ところであんた数年前にあるブサイクを処刑したな」

王様「な、あの大罪人か!まさか魔物に心を売りこの町に復讐に…!」

ナイト「町の人間は殺さないよ。だが王てめぇは駄目だ」

王様「なぜ!?」

「ブサイクだからだ」







ナイト「全部終わったか」

ナイト「お前の予想は敵がいなくなればさらに狂うだったな」
ナイト「手始めは王から……」

ナイト「ちょっと手を加えちまったがこれからはずっと見守るよ結末を」

ザッザッ

ナイト「いやぁしかしお墓作ってくれる相棒がいるとは果報者だなこのブサイクは」



おわり

526 :VIPがお送りします [sage] :2009/05/06(水) 21:46:52.96 ID:+2pThuga0
たまにはダークヒーローもいいよね



出典:30歳童貞男「ルイーダさん…俺の派遣登録が無いんですが…」
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(・∀・): 57 | (・A・): 17

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