不思議って何だ?ラスト

2009/12/07 16:07 登録: 居栗とリス

次の日朝5時半頃起こされたような。M男は当然寝てる頃。
お前は課題終わらせたいからサボッたんだよな。俺の二の舞にならなくて良かったねえ^^
そのときM男を上から見ていた。留年野郎は地べたを這いずり回るしかないというのに。
予定通り朝一発目からのジョギング。いつの間にか周囲は森林。
下り道だから気持ちが良い。自然の空気と風を十二分に体感していた。
このまま下って戻るのかと思ったが、先頭を走る部長はクルリと180度回転して戻るぞ〜と呑気に言う。
俺は呆気に取られた。だが自然と体は向きを変えた。下り道からの上り道。
天国から地獄に落ちた気分。私はやる気をなくしていたのかもしれない。
スピードがだんだん落ちてきてとうとう歩いてしまった。ふ〜楽になった。
と思ったのも束の間、
彼女が「ほら、走れ。」ちょっぴりキツく高めの声で言われた。
私は「は、はぃ・・・。」としか言えなかった。ちょっとビビったのだろう
。また彼女の別な面を見た瞬間だった。
その後幾度か歩いてしまう私に決まって彼女は「止まるな。走れ。」と支えてくれた。
私は黙って従っていた。このときもまだ彼女を何とも思わなかった。
(・・・女ってわかんねえな・・・)ただそれだけが脳内電子掲示板で流れる。
そんなことはどうでも良かった。私の気持ちは早く帰りて〜ただそれだけだった。
そして合宿が終わり、夏休みもあっという間に過ぎた。
やり残した課題は夏休み明けに仕上げて提出した。
去年と同じ韻は踏まなかった。親は内心喜んでいたに違いない。
毎日部活に行って演劇を鑑賞した。

そうこうしているうちに10月に入った。気が付けば彼女のことを考えていた。
あれ?俺どうしたんだろう。胸がワクテカした。
私は彼女に掘れたことを悟った。(ああ、神よ許したまえ・・・)
だが付き合いたいとは思わなかった。その理由は3つ。
ひとつ目は部内恋愛は絶対にしないと神に誓っていた。
ちょうど私の部活に入学早々付き合い始めた学年で一番モテる色白でハーフみたいな奴と髪が綺麗で背が低くて美少女がいた。
彼らは部員からなんとなく違和感を受けていた。私はその美少女と話すのをできるだけ避けた。他の部員からも何かされたたろう。そういうのを受けるのが嫌だった。
二つ目は自分みたいな奴が恋愛をする資格などないと決めつけていたこと。
最後に彼女が高嶺の花過ぎるということ・・・。
私は気が付けば部活をサボるようになった。
M男はちゃんと来ているというのに。
今私はM男を下から見ることしかできない。
会う度に彼女に挨拶をしましたがそれ以上は何もしませんでした。
彼女は美しくおっとりした声。
その顔を見るのもその声を聞くのも嫌になりました。
あなたは私のそばにいてはいけないと潜在意識がそっと囁くのです。
11月に入った頃。一週間ほど学校を休んで、学校を辞めようとしました。
彼女が原因ではなく、宿題が原因でした。デジャヴです。
だけど様々な方々から後ろ立てをされて学校に復帰しました。
それがついこの間。ですがもう一度学校を辞める決意をしました。
今週辞めることを願って・・・そして彼女の幸せを祈って。
苗字、彼女も去年学校を辞めようとしたこと、塾から部活での再会。
様々な共通点があり、運命の人だと思いました。
最後まで何もしてあげられなかったことが心残りです。
ペンキの缶を開けて欲しいと言われた先週の木曜日。あれが最後の彼女との触れ合いです。
手ではとてもとても開けられるものではなく、悪戦苦闘している私にK先輩が
ドライバーのようなものでフタをえぐって開けました。彼女に申し訳ない気持ちになりました。

あれが彼女に恩返しできる神から与えられた最後のチャンスだったと思うと涙が零れ落ちます。
彼女は入学してから一人も友達ができませんでした。
それでも演劇部があったから学校を続けることができました。
それが学校へ行く意味だったのです。
ですが私には学校へ行く意味がありません。
ですが、ただそれに気付かないだけで本当はあるのかもしれません。
気付いた頃には私は退学しているでしょう。
それでも気付くことは素晴らしいことです。
何かを失って初めて知ることはたくさんあるからです。
今、ここにいる皆様には中傷をしたり侮蔑の眼差しで見ていたりします。
私は当然だと思います。このような理不尽な書き込みをしているからです。
私だけが、侮蔑されればいい。ホームレスだってニートだってあなたに危害も加えないし、こうしてムカつかせたりはしない。ムカつかれるのは私だけで十分ではないでしょうか?
いつあなたが体に大きな障害を負うかわかりません。それは路上に横に転がっているホームレスよりも迷惑な存在となります。治療費がかかるからです。
いつあなたが、ホームレス、ニート以下になるかわかりません。
ならない保証はどこにもないのです。
ここでは私の運命の道のりを語りました。
かなり危険な状態かもしれません。
でもあなたに、そういう人を思いやる気持ちがあるのなら、われわれは救われるのだと信じます。
人を侮辱するのは確かに自由です。ですが、人を侮辱するだけの人間にならないで欲しい。
一億回侮辱しても一人救えれば素晴らしいことだと思います。
だから、私を何億回侮辱してもいいですが、困っている人をどうか救ってあげてください。
ネットができることは有難いことですよ。

出典:皆様申し訳ありません。
リンク:素晴らしい女性でした。

(・∀・): 15 | (・A・): 18

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