ネコ

2010/01/14 01:31 登録: えっちな名無しさん

ネコを飼っていました。真っ白なネコです。家にいらっしゃったお客さんの間で噂になるほど、目が優しくて、大人しくて可愛いネコでした。
夜寝るときは一緒に寝ていました。冬寒いと、ささっと布団に入ってきます。朝起きたときはゴロゴロ喉を鳴らしに鳴らして、ほお擦りしてきます。
私はできが悪く、よく親に叱られていました。ある日、叱られているときトットコ走ってきて、親と私の間に座り「ニャーン ニャーン」訴えるように鳴きます。始めの頃は「お腹が空いているのかな?」と思いましたが、いつも私が叱られる度に走ってきて同じように鳴くのです。ケンカの仲裁に入ってくれてたのでしょうか。
ある日、兄がこのネコに凧の紐を結びつけ、空にあげていました。地面から空に上がるときに「ニャーン」と鳴くのを兄は大笑いして見ていました。私が気づいたときは、もう終わるところでした。次の日、このネコはうちからいなくなりました。
暫く経ち私は実家から離れ東京の大学に入りました。しばらくの間、バイトなので朝が早いときなど、ほほをチョンチョンと肉球で触るような感触があったものです。何度も、そのチョンチョンに救われ、寝坊を免れていました。
大学を無事卒業し就職してからも、同じようにチョンチョンという感触は続きました。会社を辞め独立起業してからは、睡眠時間1〜3時間で働いていましたが、2週間に一度ほどダウンしてしまい10時間ほど寝てしまいます。ダウンした時、部屋がグチャグチャだったりすると、起きる気力がさらになくなります。チョンチョンしてくれてるのに寝ていると「ガッカリだよ・・・」というネコの声が聞こえました。それを聞いても寝続けてしまい、一番大きなお得意様を無くしてしまうミスにも繋がりました。
今、もとの売り上げを取り戻し、奮闘しています。もっともっと頑張らないといけませんが。動物を大事にし、その声に従っていくことで、自分の理性以上の力を出すことができるのだと思います。ペットというコトバは犬や猫を一段下に見たニュアンスがありますが、ペットを大切にすることは、自分に大きな力を与えてくれるのだと思います。

出典:心霊ちょっとよい話
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