身勝手な心をもやしたい
2010/01/15 23:25 登録: えっちな名無しさん
あれは10年前の事です。当時、母は糖尿病を患っており(合併症になっていて、色々な病
気になり目も光しか見えず足も悪くなり杖をついていても歩くのは大変で痩せ細っていま
した)そんな母は食事療法をしなくてはならず、私がカロリー計算をして、ご飯を作らな
くてはならなかったのです。しかし私は若かった為に、病院でカロリーの勉強もしたので
すが、チンプンカンプンで、カロリー計算は凄く面倒で料理のレパートリーもなく、毎日
もやしを、お浸しにした物を一品加えていました、そんな時に母が「毎日もやしばっかり
で、もう見たくない」と言い出し「あんたは心がないのよ、だから美味しくない」と言わ
れ喧嘩になりました。母は私が10代の時から入院したりと糖尿病がかなり悪かった為、そ
の時私は「なんでバイトしながら一生懸命ご飯作って、若い時からお母さん面倒見て、私
の人生はお母さんで終わってしまうのか、私だって遊んで、普通の子のように帰ったらご
飯があって洗濯もやってくれて、普通になりたかった、何で文句ばっか言うの?」と酷い
事を言い遊びに出かけました。実際その当時、私は結構遊んでいたし、自分一人が面倒ぁ
w)?闃ゥていた訳でもないのに、意味のわからない事を思い、そんな身勝手な事
自分一人が苦労をしているかのように意味のわからない事を思って、本当は面倒なだけ
で、自分勝手なだけだったのですが、その時の私にはわかりませんでした。しかし遊んで
家に帰ってみると、家にいるはずのない兄がおり(母は決められた時間に食事をしないと
駄目な為、兄に私と喧嘩をしてご飯がないと電話をしたみたいで)兄が作った食事があり
ました。兄は仕事が忙しく帰る時間は遅いので食事をするのは、いつも母と二人でした。
兄はとても料理が上手く小さな頃は(私には父が居なく私の面倒は8つ上の兄が見てくれ母
は仕事で居ないので食事の用意は兄がしてくれていました)兄の料理が大好きでした。話
を戻します。
家に帰ると母が「私の分もあるから食べてごらん」と言い、兄も「食べろ」と一言言いま
した。私は怒りながらご飯を食べました、そこには例のもやし料理もありました、食べて
みると凄く美味しく、ちゃんとカロリーの少ない物ばかりなのに、こんな美味しいなんて
凄いと思っていたら、母が「兄ちゃんの料理は美味しいでしょ?愛情が沢山で、兄ちゃん
が私の体(母)を考えて作ってくれたからだよ」と言いました。私は涙が止まらなく残りの
料理は泣きながら食べました、私はその時気付いたのです、私の料理は愛情がなく、ただ
カロリーの少ない物を作ればいいと味毛の無いものをずっと作っていたんだと。私は本当
に母にも兄にも、申し訳ない気持ちでいっぱいになり、一言「ごめんなさい」と 言いま
した。兄は「お前は面倒って思って作るからマズイんだぞ」と言われ、図星でした。
母が糖尿病になった原因の一つに、甘いものが好きだったことがあります。小さい頃、母はよくキャンディをくれました。それは、ヴェルタースオリジナル。こんな美味しいアメをもらう私は、きっと特別な存在なのだと感じました。今では私がお母さん、病弱な母にあげるものはもちろんヴェルタースオリジナル。なぜなら彼女もまた、特別な存在だからです。
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