SUZUKI GSX−R1000(K9)インプレ

2010/01/16 20:24 登録: 労組の下っ端

2009年(平成21年)9月納車(新車)の
GSX-R1000「2009年式EU(欧州仕様)」 CY111
のインプレです。GSX-R1000K9またはK10という呼び方もあります。

K9とK10の違いは色・年式だけです。

装備やスペックなどは輸入元の一つである、MotoMap(伊藤忠オートモービル株式会社)http://www.motomap.net/index.html

に詳しく乗っているので参照してください。

1、輸入ルート・仕様の違いについて----------------------------------

GSX-R1000(K9)185PSフルパワー仕様の国内への主要な逆輸入ルートは

・MotoMap(伊藤忠オートモービル株式会社)扱いのカナダ仕様
・RED BARON(株式会社レッドバロン)扱いのカナダ仕様またはEU(欧州)仕様

の2ルートです。最大の違いはEU(欧州)仕様にのみ

「SUZUKI ADVANCED IMMOBILIZER SYSTEM (純正イモビライザー) 」がついていることです。カナダ仕様にはこれがついていません。

それと両仕様とも185PSフルパワーとして販売されていますが、正確な数値は不明ながら、「カナダ仕様」は「EU仕様」よりも出力で劣り、厳密にはフルパワーではありません。理由はマフラー内部の構造の違い。カナダ仕様のほうが騒音が静かなのです。

「EU仕様」はナンバーのついていない車両を新規登録で陸運局に持ち込む際、(逆輸入車は書類審査でなく、車両そのものを持ち込み、検査を受ける必要がある)そのままでは騒音基準をクリアできないため、検査時とある「処置」を施す必要があります。

RED BARON(株式会社レッドバロン)では独自のノウハウによりそこんとこをクリア。
MotoMap(伊藤忠オートモービル株式会社)ではそれができず、静かなカナダ仕様を販売していると思われます。

現時点でウソのない185PS、純正イモビライザー付きが欲しいとなれば、RED BARON扱いのEU仕様を選ぶとよいでしょう。



2、街乗りインプレッション---------------------------------------------

エンジン出力とレスポンスをA,B,Cの3段階に変化させる機能、S-DMS (Suzuki Drive mode selector)はかなり性格が変わります。

もっとも出力が下がり、アクセル操作にたいするエンジンのレスポンスが鈍くなる「Cモード」は、乗りなれない頃は多用しましたが、一度車両になれてしまうと不要と感じました。中間の「Bモード」も同様。

出力、レスポンスが最高となる「Aモード」でも慣れてしまえば雨天でもどうということもなく街乗りできます。トルクももっとも太いので逆に乗りやすく感じるでしょう。

「Aモード」時、1速フル加速では9000rpm程度からフロントが浮いてきます。

加速性能は雑誌の情報ですと
0-100m:2.3秒
0-400m:10.3秒


参考までにR35GT−Rは
0-100m 3.6秒
0‐400m:11.6秒


3、峠・高速道路インプレッション------------------------------------------

純正のバックトルクリミッター(スリッパークラッチ)作動時の挙動はあまりほめられません。回転数が高い状態でシフトダウンしたときのトルクを逃がすものですが、後輪が激しくゆさゆさと振れるような振動が発生。コーナー進入などでは驚いて危険かもしれません。ついていないよりマシ、程度に考えたほうがよいでしょう。

デジタルスピードメーターは「299?/h」までしか表示できません。さらにその表示を超えないよう、スピードリミッターが作動します。
リミッター作動時の実速度は、雑誌記事によると291?/h程度。

現実問題として、バトルでの戦闘力を左右するのはとにかく加速力。
日本国内で300?/hを超えるようなバトルはまずありえないので、リミッターカットの必要性は感じません。

299?/hまでの加速、到達速度は以下の動画を参照してください。
http://www.youtube.com/watch?v=4-lcB1zfmzQ&NR=1

4輪にはまず敵はいません。2輪でも対抗できるのは数車種のみ、でしょう。

4、SUZUKIによる安全?措置------------------------------------------

GSX-R1000(K9)はSUZUKIの配慮により、1〜3速時のエンジン出力をわざとある程度低下させています。「Aモード」でもそうです。
つまりEU(欧州)仕様といえども、低速側ギヤではフルパワーとはいえないのです。

海外メーカー何社からかリリースされていますが、「ある種の電子パーツ」を装着することにより、その措置を解除することが可能です。

その際、純正のギヤポジジョンインジケータがそのまま使えるものと、使えない(4速固定表示など)ものがあるので注意してください。

それらを取り付け、安全?措置を解除したあとのフル加速こそ真の実力といえます。
筆者も取り付け済みですが、まぁ驚くと思いますよ。




出典:オリジナル
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