胎児の頃の記憶

803 名前：名無しの心子知らず[sage] 投稿日：2010/01/22(金) 15:29:59 ID:Ra2UO6li
あ、こんなスレあったんだ

俺、実は胎内にいる頃からずっと記憶が残ってて
0歳のとき、家に来た親戚の赤ちゃんに顔叩かれて泣いた話とか
２歳のとき、俺がやっと入れるぐらいの引き出しに隠れて
母親驚かせた話とか、親にも話したんだけど、
誰も信じてくれなかったんだよね。

胎児の頃は、夢を見てる状態だったな
なぜか、まだ見たこともないはずの山や月を夢で見ているのを覚えてる。
それから手を動かすと柔らかい紐みたいなのに当たるんで
それ触ったりして遊んでた。

一番覚えてるのは出産のときかなあ
とにかく、この世の終わりじゃないかってぐらい物凄い恐怖で
出産終わってからも不安で不安で仕方なかった。
多分、いつ死んでもおかしくないというような感覚受けてたんだと思う
　
　
　
┃804 名前：名無しの心子知らず[] 投稿日：2010/01/22(金) 23:51:14 ID:PBXZZo73
┃>>803
┃すごいね…
┃出産は恐怖だったんだ。
┃お母さんに抱かれるとその恐怖は和らいだ？
┃kwsk聞きたい
　
　
　
┃805 名前：名無しの心子知らず[sage] 投稿日：2010/01/23(土) 00:23:14 ID:ty7VxNz0
┃>>803
┃妊娠〜出産の辺りを覚えてる限りkwsk！
　
　
　
806 名前：803[sage] 投稿日：2010/01/23(土) 10:44:18 ID:Q2gc6T9e
じゃあ詳しくしてレス

>>805
さすがに妊娠直後からの記憶なんてないよ
胎内では、寝てるんだか起きてるんだか分からないような状態だったから
大半の記憶は見た夢の記憶かなあ
他の夢はすぐ忘れるのに、胎児の頃の夢は不思議とはっきり覚えてる。

まだ見たことないはずの外の風景とかが夢に出てきてた。
印象に残ってるのは、一面草一本生えてない荒野で
地面は表面だけ融解してまた固まった金属ぽい鉱石がゴロゴロ転がってる風景とかだな。
そこに、口では説明できない狐っぽい人間みたいな生物がいた。

オカルトチックになるけど、
うち自宅の庭や庭先にある蔵、母親の居場所だった部屋なんかは
実は胎内の夢で見たことがあって
最初に見たときは「あ、ここ知ってる」と思った。
へその緒通じて、母の見た風景が流れ込んで来たりするんだろうか。

あとは、海にいるエイっぽい形で背中がぽっこり大きく膨らんだ
真っ白な生き物に追いかけられたりとかの怖い夢も見た。

ちなみに胎内で見た夢で覚えてるのは、ほとんどが自分の出てこないもの
出てきても、自分は形のない空気みたいな存在で、体は見えなかった。

胎内にいたとき、外の音が聞こえたのは覚えてる。
今でこそ、工事の音を聞いても「うるせえなあ」ぐらいにしか思わないけど
胎内では、工事の音なんかの大きな音が凄く怖かった。
今なら工事の音も「うるさいだけ。自分の身を脅かすものではない」って認識があるけど
胎内にいるときはそういうことが理解できてないからね。
大きな音があるたびに、次の瞬間死ぬんじゃないかってぐらい緊張してた。
　
　
　
807 名前：803[sage] 投稿日：2010/01/23(土) 10:45:28 ID:Q2gc6T9e
母は胎教もしてて、クラシック音楽なんかも聞かせてたらしいけど
胎児側としては、クラシックならなんでも聞かせるんじゃなくて
曲を選んでほしいと思う。
今でこそ悲しい音色の音楽も「きれいな音だなー」と楽しめるけど
小さい頃は、悲しい音色の曲を聞くと、
主人公が頑張っても最後まで報われない映画を見た後みたいに気持ちまで悲しくなって
ロックなんかの音楽聞くと、ヤクザ映画を見た直後みたいに暴れたいような気分になった。

音楽の雰囲気で気持ちまで大きく変動するから
聞かせる曲は選んでほしいと思った。
それから、ボリュームが大きすぎると怖いから、ボリュームは抑えてほしかった。

好きな曲は、ゆっくりしたテンポでメロディーの明るい曲かな。
こっちも穏やかで晴れやかな気分になった。
あとは、あんまり聞きたくなかった。

あとは、母親は怒鳴ったり大声出したりするのは嫌だった。
母は、妊娠中はなるべく怒らないようにしてたと言ってたから
多少声を大きくした程度なのかもしれないけど
それでも、母親の声は胎内では十分に響くし
長時間続けられると、大人なら吐いてもおかしくないぐらい
深刻に気分が悪くなってくる。

またこれもオカルトチックになっちゃうけど
出産時、誰かに話しかけられたのを覚えてる。
話しかけられたと言っても、言葉で何か言われたわけじゃなくて
上手く説明できないけど、直接相手の思いが伝わってくるような感覚だった。
　
　
　
808 名前：803[sage] 投稿日：2010/01/23(土) 10:51:39 ID:Q2gc6T9e
そのとき伝えられたことを日本語に訳すと
俺が不安で仕方ないときに伝わってきた思いは
「心配ありませんよ」とか「まだ終わりじゃありません」
「これから長いんですよ」とか慰めるようなこと言われて
それで少し安心して、その後言われたのは
「あなたが出てくるのをみんな心待ちにしてるんですよ」
「これから新しい世界が待ってます」「期待してます。頑張ってください」
という感じのことだったな。

>>804
分娩室で母に抱かれた記憶はないな。
母に聞いたら、分娩室では抱いてないとのことだった。

分娩後に安心したのは、陶器製で薄い水色のトイレのモップ用洗面台みたいなところに入れられて
お湯に漬けられたときかなあ。
分娩室なんて入ったことないから、実際そんなものあるのか知らないけどさ。
お湯に浸かってる感覚が胎内にいたときと近いんで
もしかしたら、また元通り穏やかに暮らせるんじゃないかって期待した。
すぐ出されちゃって、また不安になったけどね。

分娩室や病院での風景見た記憶はあるけど、当事のことを母に言ったら、
新生児は目が見えないから、そんなわけないって言われた。
だから、もしかしたら、俺の記憶は正しい記憶じゃないのかもしれない。

でも、見えないはずなんだけど、見た記憶はあるんだよ。
ただ、水の中で目を開けたときみたいにかなりぼやけて見えたから、遠くまでは見えなかった。
特に分娩室では、かなりぼやけてた。

今まで夢で風景見たことはあっても、肉眼で風景見たのはそれが初めて。
夢の中の淡く落ち着いた光量ではなく、強烈な光の中の風景を初めて見て
しかも、あちこち移動させられて、風景がめまぐるしく変わるんで
「え？え？何これ？」とかなりビビッた覚えがある
　
　
　
809 名前：803[sage] 投稿日：2010/01/23(土) 10:54:49 ID:Q2gc6T9e
生まれたときは、いきなり視覚というものを経験して
しかもくぐもったように聞こえてた音が、いきなりはっきり聞こえるようになって
とにかくビックリだった。

初めておっぱい吸ったときも、かなり驚いた。
口では説明できないような快感だった。
感想を言葉にするなら「これはいい。すごく気分がいいし、気持ちいい」といったところか。
「おいしい」というよりも「よく分からない不快感が消える」という感じ。
おそらく空腹が満たされて、空腹による不快感がなくなったんだろうけど
不快感が空腹によるものだということも
その不快感が消えたのと授乳に因果関係があることも、すぐには理解できなかった。

母の顔を間近で見たときのことは覚えてる。
率直な感想は「不思議な造形の生物だなあ」といったところかな。
すぐに母だとは認識できなかった。
そのとき母の眉毛をとても面白く感じて
「細かい毛が沢山生えてて面白い。でもちょっとキモイから触るのは止めよう」と思った。

はっきり覚えてないけど、母が特別な人だと認識できたのは、生まれてしばらく経ってからだと思う。
おそらく、体が母と密着した状態で母の声を聞いて「あ、この声聞いたことある」と思ったときだと思う。
聞き覚えのある声を聞いて、初めて人に対して深い安心感のようなものを感じた。
ちなみに、それは最初の授乳のときじゃないと思う。
最初の授乳のとき、母は声を出さなかった。

まあ、母だと認識したとは言っても
おっぱいもくれるし、声も知ってるし、一緒にいるとなぜか安心できるし
きっと自分と特別な関係がある人なんだろう程度のものだけど。
　
　
　
810 名前：名無しの心子知らず[sage] 投稿日：2010/01/23(土) 10:55:41 ID:Q2gc6T9e
新生児の頃、母親や女性は怖く感じなかったけど、男性は怖かったよ
ゴツゴツした感触と、大きくはっきりした声、それに筋肉質な顔が怖く感じた。
しばらくして慣れたけど。

あと、病院にいた黒人の男性は怖かった。
初めてテレビでナマハゲを見たときみたいな、
見るだけで怖いという恐怖を感じた。

母親には一番強い安心感を感じたけど、母親に寝かし付けられるのは苦手だったかな。
理由は、もしかしたらおっぱいの匂いかもしれない。
「眠い。けどいい匂い。おっぱい吸いたい。でも眠くて、おっぱい吸う元気はない」
という葛藤の中で寝付いていたと思う。
父親に寝かし付けられるときは、そんな葛藤もなくすぐ寝られた。

まあ、こんなところかな。
あと、またオカルトチックになっちゃうけど
赤ちゃんの頃は、見えてはいけないものが見えてたと思う。
病院には、造形が未成熟な赤ちゃんみたいなものが沢山浮いてて
風景はぼやけて見えたけど、それははっきり見えた。

未成熟な赤ちゃんはみな苦しんでる様子で、それを見るとこっちも苦しくなった。
こっちが苦しんでるのに気づくと、向こうがこちらに気を使って
俺の視界から消えていったりしてた。
悲しんでいるというより、苦しんでいるという表現が合うと思う。

大学の頃、彼女から「妊娠したかも」と言われたとき
迷わず「産め」と言ったんだが、それは当時の形にならないような赤ちゃんの
苦しそうな様子を覚えていたから
もしかしたら夢か何かなのかもしれないけど、俺には夢には思えない。

覚えてるのはこんなところ。それも断片的にだけど。
　
　
　
┃811 名前：名無しの心子知らず[sage] 投稿日：2010/01/23(土) 10:58:38 ID:Z03OMpgE
┃面白い！
┃胎内の夢というのはなんだろうね。
┃生まれつき盲目の人の見る夢は音だけというし
┃記憶に無い物は夢に出てこないと思ってたから
┃すごく興味深い。
┃陣痛の時に感じた他者の感情とかも、不思議でオカルトチックだね。
┃為になりました！
　
　
　
┃812 名前：名無しの心子知らず[sage] 投稿日：2010/01/23(土) 11:07:56 ID:8BM4Gvm4
┃ありがとう。とても面白いですね。
┃新生児の視界の様子は、私が知っているところの研究されている内容と同じで、
┃興味深いですね。
┃他にも、お母さんの寝かしつけよりお父さんの寝かしつけが苦労しない、というのも
┃実感しているところなので、そんな理由があったのかぁ、と面白いです。
┃たくさん書いてくださって、ありがとうございました。
　
　
　
┃813 名前：名無しの心子知らず[] 投稿日：2010/01/23(土) 19:18:40 ID:eW54iTeY
┃すごい。面白い！
┃夢中で読んで、鳥肌がたってしまった。
┃子が生まれたばかりなのでどう感じてるのか
┃知りたかったのだけど、おっぱいを飲んで安心したとか
┃母親が一番安心とか、うちの子がそう感じてくれてたら
┃嬉しいな。
┃kwsk書いてくれてどうもありがとう！
　
　
　
┃814 名前：名無しの心子知らず[] 投稿日：2010/01/23(土) 19:21:50 ID:zDgZKXDJ
┃>>803
┃新生児の目が見えないってのは
┃一昔前に産婆さんなんかの間で言われてた迷信だよ
┃
┃最近の研究では、胎児の頃から光を感じることができて
┃出産時の視力は0.02位らしいよ
┃
┃歴史に名を残すほどの偉大な科学者だったアインシュタインも、
┃あなたと同じく胎児の頃からの記憶がはっきり残っているそうだけど、
┃あなたもやっぱり勉強は得意だった？
┃
┃聞きにくいこと聞いてｽﾏｿ
┃好奇心を抑えられないもんで
　
　
　
┃816 名前：名無しの心子知らず[] 投稿日：2010/01/23(土) 21:13:26 ID:iWffHIUU
┃すごく面白かったです！
┃母親に寝かしつけられるのが苦手・・・のくだりは
┃何かすごく説得力ありますね。
　
　
　
┃817 名前：名無しの心子知らず[sage] 投稿日：2010/01/23(土) 21:26:52 ID:yD6RFaBu
┃>>803
┃おもしろい！
┃たしかに産院での沐浴は、トイレのすみっこにある
┃モップ洗い用みたいな、作りつけの陶器のｱﾚでやるんだよ
┃母親に寝かしつけられるのが苦手というのも納得。
┃魅力的な食べ物を目の前に、寝ろと言われても確かに無理だｗｗｗ
┃不思議な言葉にぐっときた。
┃私もそんなふうに、だれかに励まされてこの世に誕生させられたんだろうか。
┃とても素敵なお話をありがとう。また聞かせてください。
　
　
　
823 名前：803[sage] 投稿日：2010/01/25(月) 11:32:19 ID:0ZdK9yJ/
>>814
記憶力はいい方です。
携帯が普及する以前は、アドレス帳がなくても大丈夫でした。
住所や電話番号は一度聞くと覚えられました。
もっとも、今はすっかり携帯の赤外線通信に頼っているので、
嫁の番号さえ暗記してませんがorz

読み返してみると、>>809の
＞おそらく、体が母と密着した状態で母の声を聞いて「あ、この声聞いたことある」と思ったときだと思う。
＞聞き覚えのある声を聞いて、初めて人に対して深い安心感のようなものを感じた
の部分が分かり難いので補足。

それまでにも母は、普通に話しかけてきたんだけど
そのときは「どこかで聞いたことある声だ。どこだっけ？」程度の認識だった。
「あ、この声聞いたことある」と思ったのは
俺の片耳が母の体に密着した状態で母が喋ったから

体にピッタリ耳を付けて声を聞くと、普通に声聞いたときと違って聞こえるんだけど
胎内にいるときの母の声の聞こえ方がこの音に近い

みなさんも、子供が生まれたら出来るだけ早い時期に
赤ちゃんの耳を自分の体に付けて、話しかけてみてください。

多少、胎内での聞こえ方と違うけど、
少し長い時間声を聞かせれてあげれば
きっと自分が長らく聞いていた声の主が実はあなたなんだって
赤ちゃんも認識できると思います。

母の声を認識できたとき、深い安心感を感じた正体は、おそらくこれだと思います。
自分が今まで過ごしていた場所と深い関係のある人なんだって分かると
赤ちゃんも、あなたの側にいると心地よく感じるようになると思います。

出典：世のお母さんは、赤ちゃんの考えていることが分かるだけでも喜んでいる
リンク：母の愛を感じたなら、いい加減ニートは止めろ　from育児板・胎児の記憶スレ