霊感のあるKさん
2010/01/26 03:15 登録: えっちな名無しさん
ちょっとオカルトっぽい話を。
我が家には13才になる犬がいる。ソフト○ンクのCMのお父さん犬にそっくりなので「カイ君」としとこう。
俺は現在ハタチで、カイ君を飼い始めたのは俺が小3の時。近所で「子犬貰ってください」って張り紙を見て、親に土下座して飼ってもらった。
先日俺は成人式に行って、その後中学の同窓会に出席した。その同窓会の後場所を変えて二次会に行ったんだけど、人数も半分ぐらいになってみんなだらだら飲んでる感じだった。
その二次会でたまたま同じテーブルにKさんって女がいた。中学んときはそんなに喋ったこともない人だったんだけど、Kさんは霊感が強いって割と有名だった。なんか物腰も割りと貫禄がある感じ?がする人。
まあなんかテーブルの話がそのKさんの霊感の話になって、みんな
「今ここに霊とかいる?」とか聞いてた。Kさんは
「特に見えるようなのはないけど居酒屋とかって集まりやすいから〜」みたいな感じに答えてた。そのうち、
「○○にはなんか憑いてる?」みたいな個別の話になって、Kさんは基本
「いや憑いてないとおもうよー」みたいに答えてた。んで案の定誰かが、
「(俺)にはなんか憑いてる?」と聞くと、Kさんは、
「(俺)は犬しか居ない」と言ったんだ。
「え、俺犬憑いてるの!?」とちょっと焦って聞くと、
「憑いてるっていうか、(俺)を見たとき犬が見えた」と言う。
「どんな犬?」と聞くと、
「たぶん飼ってるやつじゃない?白くて耳が∧∧こんなやつ」と言う。
間違いなくカイ君だ。ちなみにKさんは俺が犬を飼ってるってのは知ってたようだけど、見たことはないしどんな犬かも知らないらしい。それまでそんなに関わりもなかったし。
まあ同じ中学に通ってたぐらいだから、どっかで俺が散歩させてるのを目撃したとも考えられるし、当てずっぽうが当たっただけなのかも知れないけど。そもそもなんで生きているカイ君が見えたのかもわからない。生霊なのか?俺はあんまり霊的なこと詳しくないのでわからないが。ただKさんは「大事にしてあげな」とだけ言っていた。
とりあえず俺はKさんに「白い犬が見える」と言われたのが嬉しかったんだ。
カイ君は今年13才で、最近すっかり老け込んできてた。散歩は俺より先にへばるし、耳はすっかり遠くなって、俺の声もほとんど届いてないみたいだった。
俺が小3で親に頼み込んで飼い始めたカイ君だけど、実際小3でしかも男となればそれはもう無責任なもんで、もちろん可愛がってはいたけど、命あるペットとしては飼い方に至らない点は多かったと思う。
犬は貰われる家を選べないのだから、ペットとして家に迎える以上愛情と責任を持って世話すべきだと思う。
だから俺は昔ガキだったころ(まだガキですが)のずさんな飼い方を心の中で後悔してたんだ。後悔しても仕方ないことなので、命の大切さに気づいてからは一生懸命世話してたけど、日に日に年老いていくカイ君を見てると、
「カイ君はうちに来て幸せだったのかな」と考えずにはいられなかった。
そんな折に、Kさんが「白い犬が見える」と言ってくれたのは俺にとって救いとも呼べるものだった。
「カイ君が俺のそばにいてくれたんだ」と思ったら、めちゃめちゃ嬉しくて、俺その場で号泣した。人前で号泣すんのいつ以来だっただろう。別にデマでもなんでもいいと思った。
俺は犬に言葉は通じないけどその分心は通じると信じてる。その思いを後押ししてくれたようなKさんの言葉に感謝したい。
これからも最期まで責任もってカイ君を愛してあげようと思った。
チラ裏でごめん。読んでくれてありがとう。
出典:オリ
リンク:ジナル

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