明日のジョー

2010/02/03 22:58 登録: えっちな名無しさん

あれは、ガン○ムが、視聴率低迷で打ち切りになった頃・・・。
悪友どもと、伊豆半島に釣りに出かけました。
カネが無いですから、往復は自転車(片道7時間かかりました(泣))、泊りはテント(トホホ)。

着いたら適当なトコでテントを張り、メシ食ったら速攻爆睡でしたね。なんせバテまくってましたから。
翌朝、暗いうちから釣り始め、午前中はかなり釣れました。
あ、磯で適当にやってました。一応本命だったチヌも釣れました。
午後になって、アタリが無くなり、飽きてきた事もあって、U字型した小さな湾を横断して泳ごうという事になりました。

この湾が曲者で、片側は崖になってるもんで、もう一方からしか揚がれないんですよ。
幅は100mほどでしたか。ホント小さな湾でした。入り江というべきかな。
んで、崖側から飛び込んで、反対側から揚がるというのを2回ほど繰り返したんです。「もっかいやったら終わりにしよう。」って事で、3回目に入り、私が最初に飛び込んだんです。
飛び込んで10mほど泳いだトコで、崖上の悪友どもが、何やら騒いでおります。
「なんじゃ?」と見てみると、沖のほうを指差して、なんか叫んでおるわけです。
で、そっちを見てみると・・・
「何処かで見た事ある背鰭」がぁっ!
正直パニクりました。
戻っても、崖なんで揚がれない。進んで対岸まで行かねばならんわけです。んが、バチャバチャやると、かえってサメを惹きつけるのは周知の事実。
規則的に、且つなるべく速く泳ごうと必死。見ると、背鰭はだんだん近づいてくる気配・・・。
悪友どもは、ヤツの注意を逸らそうと、あらぬ方向に投石なぞ始めました。
しかぁ〜し、効果は無く、少しずつ、だが確実に近づく背鰭。息絶え絶えで泳ぎ続ける私。アドレナリン絶賛放出中です。

水中にいるにも関わらず、冷や汗が出ているのが分かるんですよ。
岸まであと10m。背鰭との距離もほぼ同じ。
ヤツが本気で襲うつもりだったなら、とっくに追いつかれてるハズですが、どうも本気じゃないらしい。
が、確実に距離を詰めてきているのも事実。

岸まで5m、3m、・・・心臓バクハツ寸前です。背鰭はスグ後ろまで!

対岸の岩場に辿り着いた瞬間、無我夢中で這い上がり、振り返って見ると、すぐそこにヤツがいました・・・。
岩に這い上がった為、胸やら腕やら傷だらけになりましたが、一命を取りとめました。
上から見ると、ヤツは3m以上あるように見えましたが、御存知のように、水中のモノは大きく見えますので、多分2mほどだったでしょう。

残念ながら、種類は特定できません。上からしか見てないですし、直接見たのは背鰭だけなもんで。
当時は「アオザメ」だろうと思ってたんですが、こいつは外洋型なんで、沿岸にはいないらしい。
ネズミやイタチじゃないのは確実なんですが。となると、残りは「あの」・・・

何にしても、ヤツが本気じゃなかったから助かったとしか云いようがありません。
「振り返るたびに近くに見える背鰭」
完全にトラウマです。いまだに海水浴苦手です。


出典:ごめん
リンク:ちょっと覚えてない

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