彼女の姉と結婚 その2
2010/02/23 16:33 登録: えっちな名無しさん
その1
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その2
88 :32ー30:2008/10/04(土) 16:47:54
初夏にB子から、メールがあった。
-内々定もらい貰いました。今度会う時ちゃんとしたお礼がしたいです。
B子も俺も忙しかったので三週に二回程度でしか会えなかったが、
毎日のようにメールがあったし、午後7時ごろの仕事がんばれ的な
留守電が入っていることもある位、B子からも頻繁に電話が掛かって来ていた。
「友達」という範囲ではあるが、かなり仲良く付き合っていた。しかし、
就職活動終了=俺との交際の必要性なし=お別れしましょう、の可能性もあった。
俺は<ちゃんとしたお礼>という文言で焦燥感に駆られてしまった。
B子とより親密になる方法は無いのか?これから何を理由に会えば良いのか?
考えても結論は出なかった、正直B子の就職活動が失敗しないかと期待していたのだ。
もちろん当日あった時にB子にそんな事を思っていた様子を見せてはいけない。
それが別離への道しるべであってもちゃんと一緒に祝ってあげよう、そう誓った。
自分としてはかなりテンパっていたのだろう。何故かコンドームを
持っていったのを覚えているw
当日は目黒駅近くのB子選択のレストランでランチを食べる事になった。
その日のB子は久しぶりにジーンズでなくワンピース+コンタクト+薄化粧であった。
はっきり言ってニノウデが細くないのでw着こなしとしては×だが、
そのプニプニ感が妙に俺のエロ心を刺激した。ついでに言えばふくらはぎもw
B子は終始上機嫌で俺の拙い助力に対し最大限の賛辞を述べてくれた。
その賛辞が別れの挨拶に繋がる気がして、俺には寂しく聞えた。
89 :32ー31:2008/10/04(土) 16:49:29
どうせ別れになるならやっちゃえ!俺の中の悪魔がささやく、天使は病欠中らしい。
「あえて言おう、姉妹丼であると!」ギレン風悪魔の大演説が盛り上がっている時、
何やら、俺の前でB子が手を振っている??え、何?
-あ、疲れて居るんですか?、、、え、何の事です。絶好調ですよ。
-なんだか上の空のようだから、、、ああ、ちょっとボーとしちゃったみたいで、
-あ、御免なさい、やっぱり無理ですよね、、、なんの事です?
-だから、ご迷惑ですよね、、、すいませんがもう一度、
-あ、聞いて無かったんですか?、、、はい、
-嫌なら断って下さいね、、、大抵の事は断りませんよ、
-あのー、自分でも図々しいと思うのですが、、、はい、
-秋にある簿記2級試験まで今まで通り分からないところ教えてください。
俺の脳内から姿を消していた天使は受肉されて目の前に居られたのだ。
彼女は3級に合格していたんだっけ?そんな事より、これってフラグ?
悪魔しか居ない俺の脳内会議はラブラブ恋人になるためのレシピに議題を変えている。
もちろんですよ、頼ってください。B子さんは大切な友達ですから、、
-…そうですね、これからもよろしくお願いします、、、お願いされましたw
脳内会議の結論は、せっかく夏だから一緒に旅行とかいいんじゃねぇ、だったw
あ、そうそうB子さん夏休み中に計画は?どっか行かれます?
-そうですね、家庭教師のバイトとか、卒論とか、内定者向けの宿題みたいのが
-あるから結構忙しくて、ゼミ合宿くらいですか?女の子ばっかりですがw
90 :32ー32:2008/10/04(土) 16:50:42
あ、それなら一緒に北海道でも行きません、知床とか?九月ならまだ開いているだろうし、
-…C男さんと二人っきりでですか?、、、あれ目が怖い?
あ、そのつもりですが、も、もちろん部屋は別ですよ、友達だから、あははw
-…C男さん、男の人と二人きりで旅行したら部屋が別でも世間はどう見ます?
…すいません、配慮が足りませんでした。
-…それは友達、、の関係ではないですよね?、、、そう怖い目でこっち見るな!
はい、調子にのって要らん事といいました、俺の天使は大きく溜息をつき、
-…今日は帰ります、、、伝票もって出て行かれました。
テーブルの上にはさっきまでアイスコーヒーが入っていた背の高いコップが
俺以上に汗をかいていました。
↑嫁さんの記憶だと一緒に泊まりに行こうという出す前に、
俺はずっと知床の自然の綺麗さを話しまくってたらしいw
今にして思い返すと、俺は嫁さんに告白を促されてたような気もするが、
嫁さん的には、大人としての常識を叩き込んだだけらしいw
後、お洒落でなく、日焼け止め、ジーパン熱い、メガネかぶれるし、
だったとの事、実は凄くドキドキしたといったら、
ヘタレの癖にエロ願望だけはあったんだねぇ、、、との事w
103 :32‐33:2008/10/05(日) 19:20:17
A面
この後、B子とは家へのメールは来るが会ってくれない状態になった。
寂しいがB子が忙しそうなので、俺としては無理強いできない状況であった。
嫁曰く、毎週末潰れるほど忙しくはなかったが社会常識のない馬鹿の
相手をする程には暇ではなかった。まぁ、色々あったんだよ、との事。
俺の方だって色々あったと言いたい、実は別の女性にフラグが立っていたw
その子とは会社の後輩と酒を飲んでいた時に、その後輩の彼女と偶然会って
その時に一緒にいた子だった。流れのまま合流し(仕込みだとその時から思っていた)
メールと携帯番号を教えていた。その後メールが3日に1度ほど来る様になったので、
適当に返信していた、メールの感じからは性格が良さそうだった。
そんなおり神宮球場に野球を見に行こうと後輩に誘われた。B子と疎遠になっていたので
気軽にその話に乗った。試合の途中で球場に付くと予想はしていたが、
後輩の彼女とその子がいた。じゃあ僕ら阪神ファンなんで、ヤクルトファン同士
仲良くやって下さいw断るのも野暮なんで俺はその子と二人に緑色のスタンドに入った。
B子とはスポーツ観戦なんかしなかったな、俺は好きなのに、
本質的に合わないのかもしれない、それにB子は俺の趣味とか聞かなかったし、、
冷静に考えれば、嫌われていたのかも、、、不安がよぎった。あきらめも、、
横の子はさして野球に詳しくは無かったが、一生懸命俺の話を聞いてくれていた。
俺は、若松監督は現役の時に北海道の初代道民栄誉賞をもらったんだよ、
後留萌市民栄誉賞も、と全く女の子にとって詰まらない会話をしていたと思う。
104 :32‐34:2008/10/05(日) 19:21:11
-C男さん、彼女はいないって本当ですか?、、、本当です。
-え、なら私、立候補しちゃおうかな、、、光栄ですw
-なら今日から彼女って事でOKです?、、、言葉に詰まった、B子は彼女ではない。
二股にはならない、Tシャツの上からでも分かる二つの程よい丘陵は
最近ご無沙汰な俺の股間にダイレクトにそのプレゼンスを主張する。
俺は何時までB子との不毛な付合いを続けるのか?自問自答の末、
いい子じゃないかぁ、B子を棄てて乗り換えろ、と結論がでた。
んだが、口が勝手に、好きな人がいるんです。といっていた。
-え、だれ?、、、キラキラした目で見詰めている、まだ修正が可能だ、
君ですと言え、君ですと!落ち着いて大きく息をすってぇ、
友達以上にはならないと約束した人です、あーん、俺の馬鹿、馬鹿、結果は同じでも
ひと夏のアバンチュール位出来たろうに、、、
-なんだ、そんな人がいたんだ、、、すみません、
-告白、何でしないの?、、、え、ええ、したい事はしたいのですが?
-ねぇ、告白して早く結論出しなよ、、、あ、はいぃ?
-それでダメだったら私に連絡して、、、う、うん。
-頑張って振られて来てね、慰めてあげる、、、振られるの前提?
-だって私も仲間欲しいし、、、仲間って?
-今、人の事振っておいて何よ?天然?、、、ゴメンナサイ
105 :32‐35:2008/10/05(日) 19:24:57
とは言ったものの、B子はあってくれそうもない、俺なんてフラグクラッシャー?
後悔先に立たず、やっぱり乗り換えるべきだった、今から振られたって電話しよ、
等と暫くジトジトした日々を送っていると、
-明日鎌倉の花火大会一緒に見に行って下さい、、、とB子から携帯にメールが、、
ええ、なんて急に?告白すべき状況をB子から作ってくれた?
返事をしないでいると、その夜に電話があった、
-ダメですか?どうしても来て欲しいんです、、、何時に無く強い懇願、
不可解なモノを感じたが了承したが、、、
次の日の5時にコンタクトで朝顔柄の浴衣をきたのB子に会うと、何やらそわそわ。
何かを言い出すタイミングを計っているようだ、決心したかの様に大きく息をつき
-今までC男さんに誘われていたのに、断ってばっかりで申し訳ございませんでした。
-C男さんにとっては唯の友達でしょうが、私にとってC男さんは友達で無いんです。
それってどういう意味ですか?何でB子は自分から?頭は混乱するばかり、
-…それは、…後で説明します。とにかく電車に乗りましょう。
B子は何やらそわそわが続き、頻繁にメールをしている。俺は話題を変えようと、
実は取って置きの花火を見るスポットがあるんですよ。人ごみを避けて。
-え、由比ガ浜に行かないんですか?、、、帰りも込まないし、何か問題でも?
-あ、その、実は、、、誰か別の人と約束でもしてるんですか?
-約束?あ、ありません、ありません、C男さんとだけです、本当です。
なら場所はそこでいいでしょう、おかしいと思ったが、追求はしなかった。
-…問題はありません、、、何をいっぱいいっぱいになっている。
その後、何やらメールをしているB子、、、疑惑爆発!
106 :32‐36:2008/10/05(日) 19:26:17
駅をおり花火を見る秘密スポットまでの行く途中の喫茶店で時間を潰す事にする。
さっきの<C男さんは友達で無い>って発言の趣旨を聞かねばならない。
どういう意味で言ったんですか?急に誘って来るにしてもそうだし、
今日のB子さんは変ですよ。俺は今日B子さんに重要なお話をする気で来たんですが、
どうもそのような状況ではないですね、
-その重要な話って何ですか!、、、凄く食いつきが良いB子
その前に今日そわそわしている理由をお話下さい。正直イライラしていた。
告白どころでない、俺には振られるのを待っていてくれる人がいる。いっそ自分から、
声に出そうとした瞬間、B子が重い口を開いた。
-あの、変なお願いなんですけれど今日一日だけ、恋人のように振舞ってください。
今日一日、だ、け?何ですか?、、何で一日だけなんだよ、心底頭にきた。
-失礼で迷惑なお願いだとは思っていますが、色々あって後に引けなくなってしまって、、
良いですよ、やります。本当に、今日一日、だ、け、ですね?
-はい、ありがとうございます、本当に、一生感謝します、、、今日一日で喜ぶなよ。
俺はB子と別れようと思った。もう嫌だ。付いていけない。
B子はひたすら楽しそうだ、上機嫌で話しかけてくる。適当にあしらう。
軽食を取って、そろそろ時間だと言うことになった。店を出る際にB子の手首を掴んだ。
考えてみれば、B子とスキンシップするのは初めてだ。
驚くB子、何やら顔を赤らめている。さっきまでの俺なら謝るところだが、
恋人同士だから良いでしょ、嫌なら離しますけどね、、冷たく言い放つ俺、
-トンでもない、今日一日は恋人ですもの、、、また一日かよ、楽しそうな演技して
で、どこで誰が待っているんです?そこで彼氏の、え、ん、ぎをするんですよね!
-あ、写メール送れば良いんです。二人でいるとこのw、
107 :32‐37:2008/10/05(日) 19:27:00
B子は自分から俺の腕に手を回して、肩に寄り添う。演技派だねぇ
これは離れて歩いているところを誰かに見られると不味いからですか?
-そんなところですかねぇ、、、嬉しそうなB子。
その後、コンビニで虫除けとウーロン茶買って、花火をみた。
途中何度もB子の肩を抱いて証拠写真をとったが、花火と顔がきれいにナカナカ写らなかった。
それでも一番良い奴を楽しそうに送っていた、
色々話しかけてきたが、今日で最後だと思っていたので上の空、覚えてない。
途中で何度も、重要な話が何であるか聞かれたが、いまさら言うわけが無い。
帰りの電車の中でもB子の独壇場、俺はそのままフェイドアウトか、はっきり別れを
告げるか悩んでいた。ターミナル駅で別れる事となり、時間も時間なのでそのまま
フェイドアウトにしようと思っているとB子が唐突に、
-今日は本当に楽しかったです。無理を聞いて下さいまして有難うございます。
-私にとってC男さんは特別な人だと改めて思いました。
-実は詰まらない意地を張ってずっとC男さんのお誘いを断ってました。
-本当に馬鹿なことをしたと後悔しています。御免なさい、また誘って下さい。
-重要な話はその時教えて下さい、きっとですよ。
自己完結して改札に消えていった。なんだったんだ、一体全体。
♪君がいたなぁつわ、とおいぃゆめぇのなかぁあ〜、口ずさみましたw
、
111 :32-38:2008/10/05(日) 21:38:51
B面を書くのに必要なB子のその当時の行動と心境について嫁に
聞いたのですが完全取材拒否状態に陥ってます。
-何で人の気分を悪くする事聞くわけ?流産したら貴方のせいだかんね!
だそうですw、で、嫁が言うには
-ありゃ、ピロートークだ、信じるなよ、バカ? と言っている、
婚約当時のB子の証言(1)と、B子友1号、2号によるタレコミ(2)を元に
作成します。
B面
C男の提案(北海道への旅行)を断った時、B子はC男は結局のところ、
本気でB子の事を好きではないのではないかと思ったらしい(1)。
同時期に、B子友1号、2号に社会人の彼に振られちゃったと言ったらしい(2)。
ここで社会人の彼とは誰?と諸兄も思った事だろう、最初聞いたとき俺も
いったい誰の事なんだろう?別な男と付き合ってたのか?と思った。
1号、2号によると「何言ってるの、C男さん貴方でしょw」だが、
嫁によると別のが居たんだよ、貴方より数段かっこいい男が!だという事だw
(1)によると当時のB子はつい見栄を張ってしまう性格だったらしい。
真相は多分一生闇の中で、事実の確定は困難であろうw
112 :32-39 :2008/10/05(日) 21:39:46
ここで1号、2号のスペックを書く
1号:中型中背、顔普通、嫁の大学での友人には珍しく当時彼氏もち
2号:グラマー、美人、当時彼氏なし、今も独身w
社会人の彼に振られたB子は、1号、2号を相手に失恋話をしたらしい
で、2号の発案はB子もフリーになった事だし1号の彼氏の伝で、
3対3合コンでもしようよ、っていうか組めよ、1号!
1号は、2号が異常に理想が高いのを知っていたので、やりたくなかったが
B子が落ち込んでいたので、ま、いいかと思い合コンをセットした(2)。
B子のその時の心境については分からないが、
-あの頃なんかC男の気持ちが分からなくて自棄になっていたんです(1)、
との傍証からすれば、真剣に考えないで参加したようである。
合コンをすると、当時彼女のいなかった2人の法学部生は、それぞれ、
2号とB子にロックオンするが、2号の放った迎撃ミサイルによって
1名はあえなく当日に撃沈(合掌)。
B子もどうか?とは思ってメールも携帯番号も教えなかったが、
彼氏の顔を立てなくてはならない1号の顔を立てて後日、漏洩を黙認、
男からのメール攻撃と同時に、1号カップルから花火のお誘い、
当然、ダブルデート形式(2)、
B子は自分からC男とは距離を取ろうとしていたのだが、段々自分の中で
C男への思いが大きくなっている事に気付き(1)、
1号へ、社会人の彼氏と復活したから、私は花火は見に行かないという。
しかし、あまりに急であり、1号彼に男をその場で振っても良いから
1度であって欲しいと言われる。
<ここでのB子の心境は闇の中>
何故か、B子は社会人の彼氏と花火を見に行く予定になっていると言い出す(2)。
113 :32-40 :2008/10/05(日) 21:41:25
自分から拒絶していたのに身勝手とは思ったがC男ともう一度、恋人になれなくて
良いから付き合いたいと思い、花火に誘った(1)。
それなら、男を来させないから代わりに当日本当に復活したかを確認のため、
社会人の彼に会わせて欲しいと、1号彼と1号がB子に要求(2)
絶対C男には拒否されると友達に言われていたので、OKをもらったのが嬉しくて、
花火を見てるところの写メールを送った(1)。
当日、社会人の彼が会う理由がないと言うから、写メールで勘弁と言い出し、
ラブラブっぽい写メールが送られてくる(2)。
実際会ってみて、一日で良いから恋人で居たいというと凄く優しくしてくれた、
やっぱりC男さんと一緒にいたい、例え友達のままだとしても、
私の一番大切な人だから、大好きと思った(1)。
で、嫁の証言、貴方も虫除け代わりになるんだねぇ、割と感謝してるぞwだと、
おい、その男と俺とはそんなに差があったのか?と聞けば、
そうでもないな、うーんと、0.5ゲーム差?
という嫁は、早く監督、生え抜きにならないかな、荒木大輔でいいんじゃない?
というほどのヤクルトファンにいつの間にかなっているw
120 :32-41:2008/10/07(火) 06:00:02
何かよく分からなかった花火大会の後、B子は自分から積極的に俺を
誘うようになった。毎週末土日のどちらかはB子と会った。
そして、あれほど、避けていた午後5時以降に二人でいることも、
厭わなくなっていた。何がB子にあったんだろう?興味があった。
(今、嫁に聞くと暑いだからに決まってんだろ、ボケ、だそうだ)
俺としては花火大会の夜に別れようと思った後だったので、
ちっともB子との関係を進展させる気持ちにはなれなかった。で、
-今日は重要な話をしてくれるんでよね?、、、とか、
何かと気にかけていたが、俺はとって重要な話とは告白の事だ、
するわけがない。他に重要な話を作るかな、とか思っていた。
何より一番の変化はB子がデレ期に入った事だった。
このデレ期というのは今だから言える、B子の特徴なのだが、とにかく俺に尽くす
人目も構わず、べたべたする、自分を俺の好みに変えようとする。
それはそれで好い気もするが、なんと言うか自然でないのだ。
というか、そういう状態のB子は俺の好みでない、、かな?
よく大学のサークルの一年で受験勉強ばっかりしてましたって感じの
女の子が初彼ができると典型的な古風な女になる事があるが、この時期の
B子はまさにそんな感じだった、来年卒業だろ、B子!
九月の入って二回目の土曜日、B子とは新宿紀伊国屋に4時に待ち合わせ
何時もの中世史の棚の前に来てきるとB子がいた。
このとき何故か既視感を覚えた、B子というよりB子が肩にかけていた
カーディガンに、
127 :32-42:2008/10/07(火) 19:46:18
如何にもお嬢様な感じのその淡いピンクのカーディガンを俺は知っていた。
ていうか、道玄坂のラブホ内で確実にみたw、俺はあまりに
性急に事を行おうとして、かなり無理な感じで脱がしたのだが、、
確かその時こう言われたのだった。
-これ、お姉ちゃんのだから、伸びたら怒られる!
俺はブランドを確認し、同じの買って弁償するよ、というと、
-えー、これ去年のだからきっとないよ、どうするのぉーw、、、
俺はその口を指で押さえ、、、以下18禁描写のため自粛、
そうである、それはA子が去年着ていたものだった。
(夏の花火以降なぜかがんばってお洒落さんになっているB子は、
お嬢様スタイルに変身していたのだ。もちろん化粧+コンタクトレンズ)
携帯のメモリーを消してから、B子と俺の間でA子の事はタブーだった。
俺からは当然口にしないが、B子は多分気を使ってくれていたのだろう。
で、俺はすっかり自分がB子の妹と男女の関係にあった事を忘れていた。
それがそのカーディガンで記憶が蘇ったのだ。
128 :32-43:2008/10/07(火) 19:47:32
俺の視線は当然、ちょっと伸びた感じの襟の辺りに行く。
-あ、気付きましたぁ、これ気に入っていたんですが、
-ちょっと、(一呼吸置き)、人に貸したら伸ばされちゃってw
-でももったいないから肩掛けと膝掛けの変わりに使ってるんですw
-私、電車の冷房とか、苦手で、、、、(御免なさい、犯人は俺です)
B子は恥かしそうにバッグにカーディガンを畳んでしまった。
場所を代え喫茶店に入る、なんか嬉しそうなB子、何かあったんですか?
-だってC男さんは私の事を意外に見てくれてるんだなぁーって思うと、、ニコニコ
う、うん、あ、そうだ、カーディガン代わりの買ってあげるよ。
別にカーディガンでなくても好きなものあれば、それで良いし、、
-えー、そんなぁいいですよ、気持ちだけで嬉しいです。
いいえ、是非買わせてください、(実質の弁済ですよ)気にしないでね。
-ホントですかぁ、なんか素敵な誕生日になりました。、、、、誕生日?
-今週にあったんですよ、もう22才です。、、、、知りませんでした。
-ええ、教えませんでしたからw、、、、何で教えなかったんですか!
-だって、C男さん聞いてくれないんだもの、自分からは、ちょっと、
考えてみればプレゼントが好きだったA子と違い、B子はおねだりする事は皆無、
デート費用だって3:1位の割合だが、自分で出す事も多い。
そして俺はそれまでB子には残るものを買った事がなかった。
-あ、これ、可愛いですよね、、、、伊勢丹の一階にあるハンカチ売り場で、
一つの花柄ハンカチを取ってこっちを見て笑うB子、
-はい、これにします、これプレゼントして下さい、、、、これでいいのですか?
1980円の正札が、、、この娘はなんでハンカチを?良く分からんが買うと、
-はい、有難う御座いました。大切にします。、、、まぁ良いかと思い、
女物の洋服は全く分からないんです、好きなお店に行って下さい?
-はぁ、もうプレゼントは買ってもらいましたよ?、、、ハンカチを取り出す。
嬉しそうに微笑みながら、ハンカチを見つめている。それで満足するな馬鹿!
洋服をかう約束だったでしょ!俺は声を荒げてしまった。
129 :32-44:2008/10/07(火) 19:49:10
↑嫁証言、A子はB子の洋服を良く着てたそうだ、逆はなかったらしい。
同じ9号なのよねぇー、背の高さが10cm以上違うのに、断りもなく着て行くから
頭に来ていた、復讐しようにもA子の趣味はちょっとだったしねぇ、、
-C男さん、いくら誕生日だからってそこまで要求できませんよ。
何でです、俺が買いたいんです。(弁済だって)
-C男さん、恋人でもないのに人に高額のもの買ってはダメですよw
じゃあ、今日一日、恋人になって下さい。はっとするB子、
あ、俺失敗した?B子はいたずらっ子のように一回微笑んでから、
-今日一日、だ、け、ですか?、、、、あ、あ、そうです。
ちょっと不満そうな顔をしてB子が視線を外す。俺も視線を外す。
-じゃあ、買ってもらいます、お洋服、、、B子はやや乱暴にそういった。
助かったと思った、B子を見るとまたニヤニヤしている。
-後、もう一つの誕生日プレゼントも宜しくお願いします、
もう一つ?ハンカチの事ですか?
-あ、それを入れると3つもプレゼントもらえるんだw、、、3つ?
-今日一日は、私の彼氏役ちゃんとしてくれますよねw
B子はそっと俺のシャツの袖口を掴んだ。可愛いと思った。
やっぱりB子が一番好きだと思った。大切にしなければならないと思った。
(結論から言えば、洋服をその日買わなかった、後日、
マーガレットハウエルの秋冬物ワンピースを買ったと思う、
今も9号の体型を維持していると豪語する嫁の箪笥に入っている
着ている所を見たのは最初の子供を生む前が最後だがw)
B子とお店巡りをしていると、何故かA子と同じような趣味があると思った。
つまり、お嬢様ファッションが好きなんではないかと、、
↑嫁曰く、A子は尖がったのが好きだった、貴方の前で化けてたんだよw
130 :32-45:2008/10/07(火) 19:50:34
そして花火以来、嫁の基本と俺が思っていたメガネ+ジーンズではなかった。
それに疑問を抱いた、というか、A子を意識させた。
それであるから思いっきり聞いてみた、最近女の子らしい装いですね?
-えー、実は少しは地を出そうと思いまして、、、地とは?
-スエットにジーンズって感じで楽している日が3だとすると
-今日見たいなのを着ている日が7の割合なんですよ、、、、え、知らなかった。
-だって、リハビリ中だったでしょ、、、、え、え、そんな理由で?
-でも今はもうA子の事思い出すことないのかなぁって思って変ですか?
-A子の話、嫌ですか?、、、、そんな事はありません、
ここでカーディガンの事を話そうかと思ったが言えなかった。
-なら、地を出して良いですよね?、、、、無反応、
-…うーん、それは否定ですね、、、、そうではないですよ。
-A子の事は思い出すのが嫌ではなくて、否定ということは?、、、??
-ボーイッシュなメガネさんが好みなんですか?、、、、斜め上の発言?
違います、違います、俺の趣向は極々普通です。
-えー、本当ですか?、、、、信じてください。
-もちろん、信じますけれど、私が何を着てきても勝手ですよ?
B子は嬉しそうに笑っていた。
その後しばらく、B子はまるで浪人生のようなスタイルで、
俺と会うこととなる。
↑嫁曰く、C男くん、君は自分の趣向を正しく理解しましょう。
私に巫女さんコスプレさせようとした事わすれたのかね。
自分の変態性に気付け、君は部屋着風のファッションが好きなんだよ。
今だって愛する妻の私に着せているのはMUJIが中心でメガネだよね。
あー私もお洒落したーい、とな。すまん俺に甲斐性さえあればw
131 :32-46:2008/10/07(火) 19:53:27
ああ、洋服については分かりました、でも、花火以来、急に
親しくしようとしていません、その理由が分からないんです。
散々新宿を歩き回って、気に入ったのが見付らず、
後日という事になり、食事を取ることとなったタイレストランで尋ねた。
-母と口論になったんです、、、B子の口からA子とお婆ちゃん以外の家族の
話をするのは初めてだった。雰囲気もやや重い。
-母は内定取った所に私を就職させたくないんです、、、、何で、
-名前が通ってないから恥かしいって、、、、そりゃ、凄いですね。
-父のコネで別なところに入社しなさいって、、、、コネとは?
B子は誰でも知っている大企業の名前をあげた、そこのお偉いさんらしい。
-私、嫌なんです、コネとか使うの、、、、でも使ったら良かったと思うけど、
-嫌な事は嫌なんです!、、、ゴメン
↑嫁曰く、あーあれはねぇ、コネを使いたくなかったんじゃなくて、
反発していた母親に3年の半ば頃から言われ続け、つい、自分だけでやると、
あー若かったなぁ、、でも、それで貴方と運命的な結婚したんだよ、
…やっぱり失敗だったんだ、、、後悔先に立たず、だとよ。
-すいません、興奮して、、、、いえ、問題ありません、続けて、
-で、普段は無視していたんですが、、、、何があったんですか、
-あの日って花火大会の前日に、お婆ちゃんも悲しむわよって母に言われたんです。
はぁ、お婆ちゃんはお亡くなりになってますよね?
-そうです、でもお婆ちゃんが、私の就職に反対することはないんです。
-私ががんばったら、ちゃんと喜んでくれる筈なんです、、、B子涙目、
-で、お母さんにお婆ちゃんの気持ちは分からないって母に言ったら、
-母も怒って、家族だから心配しているのになんて事いうのって泣き出して、
-なんか収集が着かなくなって、それで、、、それで、
気が付いたら、C男さんにメール打ってました。
137 :32-47:2008/10/08(水) 04:54:12
-私にはC男さんしかいないって、分かったんです、、、、はぁ?
-毎週のように会っていたのは好きな人だからだったんだと、、、
あ…ありのまま その時 起こった事を話すぜ!
『おれはB子と母親の喧嘩の話だと思ったらいつのまにか告白?されていた』
な…何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何を言われたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
罰ゲームの告白だとかドッキリだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
話がよく見えない、というか繋がらないんですが?
-A子はその時、男の人と二人でカナダに行ってたんです!、、、、
ゴメン、なんでそこでA子さんの話になるんです?
もう限界だった。普段は理路整然と話すB子が宇宙人のように感じられた。
-私だって知床に行きたかったんです!、、、、直ぐ断りましたよね?
-それは家族に、母に反対されるのが分かっていたからです!、、、、はぁ、
-妹のカナダ行きは黙認したくせに、何時もそうなんです!私にだけ!
とにかく怒っている、語気が普段の二桁以上強い。だけど涙目、
その後、父親が好きだから冬瓜煮たのに母親に味付けを文句言われた
あれはおばあちゃんに教えてもらったのに、それだからだ!とか、
夕立だったのにB子のだけ洗濯物を取り込んでくれなかった!とか、
よく理解できない母親との緊張関係をひとしきり話した後、
-C男さんのいる時だけ、素直になれると思って、つい、詰まらない、
-恥ずかしい事を言い過ぎました、忘れてください。
と、自己完結してしまった。ティッシュを取り出し鼻をかんでいる。
俺は思った、この子は母親への反発で俺をお婆ちゃん代わりにしているのだと、
そもそも内面は凄い子供でまだ大人の恋愛などさせてはいけないのだと、
あのカラオケの時の姿が本当なのだと、手を出さなくて良かったと、
誰かの代わりでなくおれの事を好きになってくれるまで、
決して手を出してはいけないんだと、、
138 :32-48:2008/10/08(水) 04:55:58
俺は結婚までは意識しなかったが、ずっと一緒にいて守ってあげたいと思って
B子の事をぼんやり眺めていた、きっと優しい目だったと思う。
でも次の瞬間、現実の厳しさに直面した。
-あ、少し冷房がきついですね、、、、そういったB子は、1度半袖で肌をだしてる
ニノウデをいだいてから、自分のバッグのカーディガンを取り出そうとして手を止めた。
-もう、場所を換えません?、、、、その行為は多分見栄だったんだと思う。
でも俺にはA子という問題が二人の間にあると言うことを突きつけられたように思えた。
店を出た時は既に9時を回っていた、俺が駅まで送ると告げると、
-恋人同士はもっと遅くまでいていいんですよw、、、、といたずらっぽく笑った。
瞬間エロい展開に持って行け!っと思ったが止めて全力で打ち消した。
遅く家に帰った後、B子に母親と言い争わせたくは無かった。今でも遅すぎる。
俺は写メールした時のようにB子の肩を抱き寄せ、今日はこれまでと告げて駅に向かった。
B子は無言で俺の肩に寄りかかってきた。あの写メールはどうしたの?
B子は如何にも、それを待っていたかのように喜んだ表情で、
-ジャン、待ち受けにしちゃいましたw、、、、携帯の画面見せる。
小さな液晶には嬉しそうなB子とやや困惑気味の俺がはっきりしない花火の前で肩を組んでいた。
そういう意味で言ったんじゃないよ!ボケるな!、、あの誰かに送ってたよね。
B子は如何にも、詰まらなさそうな表情にかわって、
-友達です、友達の彼氏の友達に、無視やり紹介されそうだったんで断るのに必要で、、
丁度改札の近くで人通りが多くなったので離れて歩いた。
-明日からまた友達になるんですね、、、、暗い表情のB子、電車に乗るのを渋る。
一番大切で特別な友達です、入札する事を促す俺。
短いのか、長いのか分からない時間見詰めあうと、
-来週、また会ってくださいね、、、、といってB子は改札口に消えた。
今日の話してくれた事を今度ゆっくりお聞かせください、、、、メールを直ぐに打った。
返信:今日はハンカチ有難う御座います、ずっと大切に使います
それと家の事は唯の友達には話せません、彼氏限定ですw
B子のメールの意味を理解できないバカになりたいと思った小田急線ホームだった。
144 :32-49:2008/10/08(水) 20:57:46
B子のメールに返信できないまま家に帰った。
B子の気持ちはほぼ確実であろう、俺との関係を深めたいと思っている。
それが俺本人を好きでないのにしろ嬉しかった。
でも実際どうするかといえば、気持ちがハッキリしていなかった。
もちろん、B子の事は好きであった。出来ればいつも一緒にいたいと思う。
B子以外の女性にはあまり魅力を感じられなくなっていた。
目を瞑ってボケーとB子の声を聞いている時が一番幸せを感じられた。
だけれども、B子に対して恋人として付き合おうとは簡単に言えなかった。
そうなった場合、歯止めが掛からなそうな自分が怖かった。
B子とは結婚する以外考えられない、何故かそう思っていた。
だが、実際結婚となると障壁があった。A子と家族として会わなければならない。
俺にとって大きな壁であった。とてもじゃないが自分には無理だと思った。
結婚できないのに、歯止めができない付き合いをしてしまう。
ただの遊びを前提とした交際?、俺は出来るかもしれない、でもB子は絶対出来ない、
何故かそれを確信していた。いや違う、B子相手に限り俺は誠実な付き合いしか出来ない。
B子は自分で処女ではないと言っていたので、そういう意味での責任ではない。
ただ訳の分からない責任感が、遊びを目的としたB子との交際を拒否した。
真面目に付き合った後で、結局別れる事になったとしたらどうなるだろう。
そうなったら俺達は、きっと抜け殻のようになってしまうんだろうなと
なんの根拠もなくそう思っていた。
ハッキリ言えば、B子と二人でどこか顔見知りの居ない土地で、
ひっそりと暮らすのが俺にとってはベストだなと自分勝手な考えもあったが、
B子に駆け落ちを言い出す程の男気もなかった。
ではどうするか、結論が出なかった、何もかもを先送りしたかった。
ずっとこのまま、、、B子とは友達のままで居たかった。
145 :32-50:2008/10/08(水) 21:01:04
予想はしていたが、出来れば避けたかった事が起こった。
11時過ぎにB子の携帯から俺の携帯にメールがきたのである。
B:おやすみですか?
俺:今、風呂から出た所です。
B:寝付けないので少し付き合ってくれませんか?
俺:OK、俺も寝付けなかったところです。
B:今日は何か重たい話ばっかりしてしまって、気を悪くしてません?
俺:誕生日のお祝いの時なんだから、普段思っている事言うのもありですよ。
B:まだ今日中ですよね、もう一つ我侭いって良いですか?(え、何の事)
俺:いいですよ、今は貴方の彼氏ですからw?
B:我侭がいえる関係でいられるのは今日中だけでしょうか?
これはなかなか高度な攻撃だった、我侭言っていい日の確認にも取れるし、
我侭の内容本体ととる事も出来る、ダブルミーニングである。
どうすべきか決めかねるうちに時間だけが過ぎた。でも返信せねば、、
俺:B子さんにとって友達と恋人の違いは何ですか?
B:良く考えていませんでした。C男さんにとってはどうですか?
俺は最初の彼女との事を説明した、愛し合っているつもりだったが、
環境の変化で別れてしまった。学生の時の付き合いはそんなものだと。
今から思えば、あれは恋人ではなく友達だったんだと、
しっかりした将来を見据えられる社会人になってから初めて本当の恋人を作れると、
我ながらいい感じの問題先送りだと思ったが、
B:重要な話ってこの事だったんですね?
学生時代に付き合った人が居た事か、社会人になるまで恋人とは思えない事か
それとも友達と恋人の定義の事か、とにかくB子は一人で納得してた。
俺:B子さんも後半年すれば理解できると思います。
と、俺はあくまでB子の時間軸で考えていたのだが、
B:A子の事はどうだったんです?C男さんが社会人に成ってから付き合ったんですよね?
B子は俺の時間軸で考えていた。A子と付き合った時の俺は社会人、
それが環境が大きく変わる可能性のある学生のA子と付き合っていた事実を指摘されたのだ。
早くも論旨が破綻してしまった。ここで俺は人間性を問われることになった。
選択肢は二つだ、まだ学生であるA子とは所詮遊びだった、か、
A子とは真剣だったがA子があまりにも不誠実だった。
146 :32-51:2008/10/08(水) 21:04:56
どちらを選んでも地獄が待っているように感じた。
正直な気持ちは前者にちかいがそうするとB子への気持ちも遊びと思われる。
後者にするとB子の妹を非難することになるし、未練があるように取られかねない。
俺:きっと、恋の神様が許さなかったんですよ、、、第三の選択をした。
B:恋の神様って、C男さんキャラでないですよw
俺:運も重要だって事です。
B:運ですか?
俺:運です、A子さんの時は無かったから、今度の場合はその分良いと信じてます。
十分ほど返信が来なかった。
B:私も信じて良いですかね?大学卒業後には恋人として見てもらえるだけ運が良いと、
どう答えようと悩んでいると、B子から追撃、
B:もう直ぐ12時になります、今日のうちに答えて下さい。
焦った、本能で返信を書いた。
俺:ずっと傍に居て欲しいです、俺の運を信じて下さい、、少し12時を廻ってしまった。
B:4秒ばかり遅いんですね、これは友達としての言葉ですか?
俺:そうなりますね、(この時点では全てを先送りしたかったんだよ)
B:友達としてなら卒業まで、今まで通り付き合ってくれるんですよね?
俺:もちろんです、B子さんあまり遊んでなさそうだから頑張って4年分のイベントを無理やり入れますよ?
B:お願いします、私も、、、頑張ってみます。
俺:何をです?、、、、、、、返信は来なかった。
B子の卒業までの間に決着をつけねばならないと思い、なかなか眠れなかった。
152 :32-52:2008/10/09(木) 06:14:21
ダイジェスト版、段落増量中です、
この後暫く、B子とは毎週のようにあっていた。
会えば楽しく、そして決して気持ちを確認する事は無かったが、
自分達が愛し合っているという事は理解できた。
B子はデレ期に入っており、メールの回数が多過ぎなのを除き、
理想的な恋人のように感じられた。デートは散歩とか公園とかで、
B子の作ってきたお弁当を食べて、取り留めの無い話を繰り返し、
軽くバドミントン等をして、夕食を食べてお別れの繰り返し。
俺の趣味とか好みの話をよく聞き、それにあわせるようになっていた。
俺が手を洗うとタオルを差し出す、なんかもう夫婦みたいだね、
-本当にそうですね、、、、B子ニコニコ。幸せだった。
が、確か11月に入った時期に、B子との会話に違和感を覚えた。
こいつは実は性格が凄く悪いんじゃないかと思い始めたのだ。
きっかけは散歩で赤坂の山王日枝神社を通りかかった時であった。
七五三の七の参拝のため親子で来ている晴れ着姿の女の子を
団体の外人さんが珍しいく思ったのか、写真を撮り始めた。
女の子は目立ったのが嬉しかったのか、ポーズをとり始めた。
それを見たB子は、嫌そうな顔をして呟いたのだ、
-あんな媚売るのが、そんなにいいの、、、、ん?
-なんでもないです、、、、確かにこましゃくれた女の子だったなw
-可愛くないけど、、それは良いんです、、、、外人には珍しいんだよ。
-違います、親です、二人して自慢げに!かなり怒っていた。
なんのことだか分からなかったが、見も知らずの人に媚をうる
自分の娘を喜ぶ親の神経が分からないとの事、
-ああ言うのは生理的に嫌なんです、、、、一人で切れている。
155 :32-53:2008/10/09(木) 22:12:25
気になってみると色々な点でB子の性格に疑問が出てきた。
当時B子の美点の一つは他人を無闇に非難しない事だと思っていたが
非難しないのではなく、聞く人が直ぐに分かるように非難しないだけだと思えてきた。
例をあげるとA子が実際にしてない料理の準備をしたように振舞う事を伝えるのに
(B子の家族の話は誕生日以来解禁になっていた)
-なんか私の作ったお弁当って花がないから恥かしいな、、、、美味しいから良いよ、
作った過程の時のちょっとした失敗の話して5分後、
-お婆ちゃんは料理は見た目より味と栄養って感じだったけど、母はどちらかというと
-見た目重視で、ウィンナに楊枝とか刺さっているタイプなんです、、、、いや箸で掴めるし、
母親の野菜の切り方とかを説明して更に5分後
-A子はこの間大学の友達と芋煮会をしたらしいです、準備が大変そうでした、、、、ふーん
どう準備してあったか(野菜の切り方を含めて)話して再び5分後、
-妹は美人でお洒落だから、何着ても様になるんですよね、、、、苦笑
一通り前日から洋服を選んでた事を話して5分後、
-もう完璧なんですよ、長い指が映えるマニュキュアしてました。
あ、A子は母親に全部頼んだんだな、、A子さんは自分でしなかったんだ?
-さぁ、見てませんでしたから、でも迎えに来たBFには電話で大変だったと言ってましたよ。
こんな感じである。
別に素直にA子はええカッコしいで親に任せてたといえばいいのにと俺は思った。
よく気を付けるとB子が婉曲的な方法を用いて非難する対象は媚をうる若い女性
特に容姿が目立つ場合は顕著に、とそれを良しとする人間に限られて居る事がわかった。
156 :32-54:2008/10/09(木) 22:13:51
↑美人でお洒落さんだが、あまりにも本音で話しすぎて男性から敬遠される嫁友2号とは
当時から凄く仲が良いから、単純に容姿に嫉妬しているのではない。
俺は他人を影で非難するB子ではなく、俺に対して繕っているB子が気に入らなかった。
性格に裏表があるのは許せるが、それを俺に対して隠されるのは嫌だった。
そうは思っていても、それは俺にとって些細な事であった。
B子のラブだった俺は、毎週会ってバカップルを楽しんでいたと思う。
友達であるため男女の関係にはならなかったが、
周りの他の恋人同士よりお互いを思っていたと今でも自負できる。
クリスマスが近くなった土曜日、デート最中の銀座のデパートでB子は俺に尋ねてきた。
-何かプレゼント頂けません?、、、、別に構わないけれど、クリスマスの?
-違います、二人の出会いから一周年の記念です、、、、あ、そだね。
その当時俺は3、4年したら貯金も出来るので知り合いの居ない土地に転職して、
B子を呼び寄せそこで二人で暮らす事が出来ればいいなと漠然と思っていた。
B子が就職して落ち着いたら話そうと思っていた、実際猛烈な勢いで貯金していた。
157 :32-55:2008/10/09(木) 22:33:49
が、その時はどんな高価なモノでもB子が欲しいというなら何でも買おうと思った。
-何か身に着けるものが欲しいんです、
高価でない髪留めを見ているB子を、2丁目にある映画のタイトルになったお店に
無理やり連れて行き、好きなものを買って下さいと告げた。
-嬉しいけれど、、ダメですよ無駄遣いは、、、、
B子がそう言ったので向かいにある金銀時価とアクセサリーに値段が連動するお店に行く。
お店の人に勧められてネックレスを見ていたが、
-重いと高いですね、、、、と言って首を縦に振らなかった。
軽い=安いと言う意味で言うと耳飾か指輪だ、B子は指輪が欲しいといった。
-凄くシンプルなのが欲しいんです、、、、お店の人は結婚指輪を購入すると勘違いしたようで
ペアで買うよう薦めた。俺もB子も困ったが、意を決したようにB子がいった。
-私、男らしくないから主人には指輪して欲しくないんです、、、、
-右手につけるから、、、、そう俺に耳打ちしてB子は薬指にあうプラチナの指輪を選んだ。
その後、売れしそうに布で出来た指輪をいれた小さい巾着を握り締めたB子とお茶をしながら
-神社のバイト見付かりませんでした、、、、え、冗談で言ったのにほんとに探すなよ!
等と何時ものように取り留めのない会話をしていると、B子が突然バッグから小さい箱をだし、
-これ、私からC男さんに、、、、と手紙と一緒に差し出した。何の手紙と聞くと、
-うーん、C男さんへの、わがままな要望かな?、、、、B子は顔を真っ赤にしていた。
-あ、読む前に私に注文がある様でしたら、言ってください、、、
158 :32-56 :2008/10/09(木) 23:05:04
私はいい機会だと思い、誰かを気に入らないとか思ったら俺に対しては素直に言ってくれ、
本音を知らずに影で何を考えているのかと疑うのは嫌なんだといった。
今なら、絶対言ってはいけない事だと分かるが、当時は風通しが良くなると思っていた。
-やっぱり、C男さんはそう思っていたんですね、、、、B子は真っ青になっていた。
なんの事?本当に分からず、俺は聞いた。
-もうごまかさなくていいですよ、C男さんは私がA子を陥れたと思っているんでしょ、
-陥れるためにC男と付き合い始めたと思っているでしょう。
全くそんな事思って居なかった、何でB子がそう感じていたのかも見当が付かなかった。
そしてB子はそう思っているかもしれない俺への攻撃ではなく、
たった一回の悪事をした善良な人間が自分の罪を告白するような口調であった。
-私だって、本当の所は分からないんです、あの当時、私は妹を羨んでいたのは事実です。
-毎日の学生生活が楽しそうで、私にはいなくし出来そうも無い恋人がいて、
-その恋人に嘘をついて、他の男の人ともデートしている妹の不幸を願ってたんです。
-陥れる気がなかったとは到底言えません。
-その後だって、C男さんが私に興味があるかと勝手に思って、
-C男さんと付き合っている事を妹に見せてやったら愉快だと思わなかった訳ではないです。
-でもそんな気持ちは1%も無かったんです、純粋にC男さんに惹かれて行ったんです。
-信じて下さいとはいえませんが、もう忘れて下さい。
-そして、私をちゃんと正面から見て下さい。
B子は、涙目だったが泣かずに鼻紙を出すと垂れ始めていた鼻水をぬぐった。
なんでコイツは自分の事を悪く考えてしまうのだろうとぼんやり考えていた。
89 :32-57:2008/10/11(土) 21:00:21
と〜ぜん貴方は愛する妻のその時の心境を理解しているハズだわよねぇ?
だからいう必要はないわよねぇ、、と意地悪く取材拒否を受けているので、
嫁からは、恋愛にラリっていて責任能力がない状態での発言=信頼性なし、
と言われる婚約当時のB子に教えてもらった気持ちを思い出して書きます。
この時にB子の考えていた事は
?C男さんは私の事が好きに違いない、何故なら毎週会っている。
?でも友達でいようと言って関係を深めようとしない。
?それなら私からガンガン行って盛り上げよう=デレ期突入
?でも効果なし、しかし大切にしてはもらえる。何故?
?ひょっとしたら、C男さんは私の何処かが嫌いなのでは?
?そう言えば彼はA子の彼氏だったんだ。
?でも今は私の方が好きよね?信じて良いよね?=マックスデレ
?何で空振り?ひょっとしたらA子の姉として大切にしてる?
?A子に未練があるんだ、私が取り継げって事?
?あっ、A子とC男さんを引き裂いたのは私だよね?恨まれてる?
って感じだったそうです。
俺としては B子>超えられない壁>>>A子 だったので、まさかB子が
そんな風に考えているとは思って居なかったので、
B子が自分を悪く言う事の理由が俺自身にあると思い出した。
つまり、B子は「私と同じように懺悔しなさい」と訴えているのだと。
190 :32-58 :2008/10/11(土) 21:03:04
この時、自分の気持ちを次のように検証した
?最初にB子を誘った理由=なんだかんだ言ってB子に興味があった。
?興味を持った理由=それはA子の姉なのにキャラが違うと思った。
?B子に引かれた理由=特になし、なんとなく、強いてあげれば落ち着いた声
?B子と付き合う理由=なんか一緒にいたい、なんとなく
?結婚がし難いと思っているのに何故付き合っているの?大切にしたいと思っているから
?最初からそうだった?イイエ、最初は??そう言えば<やりたかった>んだ。
?初印象のB子は俺の好みだったか?イイエ、なんかもさい奴と、
?じゃあ何故<やりたかった>の?別に男を作ったA子に、こう復讐というか、、
?つまり、動機はB子が良いと思ったわけでない?今は違うんだ、今は、
?A子に振られた腹いせにB子と付き合って<やりたかった>んだだね?…そうかも、
となってしまった。
B子さんの事を大切に思っている事をまず信じて下さい。
-はい、、、、B子こっちを真剣なまなざしで見ている。
この一年B子さんを正面から見る事が出来なかったのかもしれません、
A子さんの事は決して消えない事なんじゃないかと思います。
B子さんの卒業後、恋人と付き合うのは困難な事かと思います。
ここで、大きく息をすって最後のきめ言葉、
「でも、今愛しているのはB子さんです」、、を言おうとすると、
-分かっています、ちゃんと全部分かっています、言わないで下さい。
気付いていてくれたんですか?
-当たり前です。私はC男さんをずっと見ていたんですよ、気付かない訳ありません。
なんかまた鼻をかんでいる、、、、風邪ですか?
-そうかもしれません、あっ、この手紙、やっぱり返して下さい。、、、、どうして?
-あ、もう必要なくなりましたから、そろそろ帰ります。、、、お体を大事に
この後足早に帰るB子の背中を眺めていた、やっぱりどんな手段を使っても
この子と結婚しようと思いながら、、、クリスマスソングが町中に響いていた。
この夜でB子の第一デレ期が終わるとも知らずに、イルミネーションに酔っていた。
191 :32-58 :2008/10/11(土) 21:15:14
一周年編終了
B子からのプレゼントは趣味の良いネクタイピンだった。今も時々使う。
B子へのプレゼントはそのまま後に結婚指輪になる、
しかしこの後、しばらくは右手にさえつけてくることはなかった。
B子の身体的特徴として、涙を流す前に鼻水が出る、という事を
俺は結婚後にしった。嫁は認めないがw
あの時泣いていたのに気付かずにいてゴメンというと、
-救い難いバカ!察せよ、大人として、、らしい。
出典:省略
リンク:省略

(・∀・): 77 | (・A・): 22
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