彼女の姉と結婚  その6

2010/02/23 16:44 登録: えっちな名無しさん

その5
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その6

414 :32-137 ◆1e92z1qkHA :2008/11/10(月) 22:01:51
この後直ぐ、既に荷物を運び込んでいた俺は正式に住所を移し、B子と同棲することにした。
元々新婚さんが多いこの賃貸マンションでは、俺とB子が結婚していると認識されていた。
つまり、旦那さんは単身赴任?とか、夜中遅く帰ってきているらしい?とか、である。

で、B子の名字しかなかった表札に俺の名前を加えた時には、むしろ今まで結婚して
なかったのかと驚かれ、B子と俺は色々な噂をたてらてたようである。気にしないが、、。
B子の公園仲間の一人には、日曜日奥さんに文句言われながら、いやいや買い物している
俺の姿はとても甘い恋人には見えなかったと、かなり経ってから言われたんだとよ。

住まいから少し離れているが、駐車場を借りて四つドアの軽自動車もかった。
今までデートでほとんどドライブをしなかった二人だが、デートカーを買わずに
B子が一人で運転できる低燃費のお買い物カーを買ったのである。

-今はこれでいい、子育てが終わったら2シートスポーツカー買って海につれてってもらうからw
何時の日にか必ず実現したい目標である。その時B子はきっと、もっと可愛くなっているだろうと思った。
ま、次はリッターぐらいのファミリーカーだな、常識的に考えて。

B子は、最後の砦、であるA子攻略のために何故か、洋服と髪型の研究をし始めていた。
対A子のコンセプトは、出来るキャリアウーマンでなく、大学デビューのお洒落さんだそうだ。

-女の戦いには妥協はないの!、、、、、って事だが、俺には全く分からない。
その女の戦いってなんなの?出来れば知りたいんだけれどw、、、、

-貴方は生まれ変わったとしたら私と結ばれるつもり?、、、、、もちろん、
-私は女に生まれ変わりたいんだけれど、貴方はどっち?、、、、、男が良いかなぁ、、
-なら、知る必要ないわよw、、、、、、う、うん

後で姉貴に聞くと、俺の暴挙に一瞬寒気が走ったらしい。二度とふれるなだとw

で、B子が女の戦いの準備をしている時、俺はまったく準備もせず、男の戦いをする事になる。
そう、エアが俺に電話をかけてきたのだ、

P-C男君、一回二人でゆっくり飲みたいのだが、今週時間取れるかね、
ええ、金曜日なら、、、、、、B子になんの相談もなく、この俺の軽さを後で呪う事になる?



421 :32-138 ◆1e92z1qkHA :2008/11/12(水) 02:55:20
で、問題の金曜日、俺はB子に当日になってから「酒飲んで帰る」とだけメールしてエアと会う事にした。
B子に知らせるべきかどうか考えたが、対A子の事で神経をすり減らしているのに別の負担を
かけたくない事と、何よりエアが呼び出した意図がなんとなく分かったから、知らせなかった。
道場で二人きりになってどっちが強いかハッキリさせようじゃないかっと誘われている、俺は卑怯者でない。

六時半にエアの会社に行き、受付に来訪を告げると程なくエアがニコニコしながら降りてきた。
-悪いねぇ、呼び出してしまって、で、C男君はいけるだろ?、、、、コートを羽織ながら飲む真似をする。
いえ、そんなには、飲めるんですけれど習慣はないです。、、、、、実際、あまり酔えない口なのだ、

-そうか、そりゃ残念だな、でも付き合ってくれるよね、、、、ええ、もちろん。
何故かタクシーが呼ばれていて、俺は一緒に乗り込むことになる。行き先を告げるエア。
-酒をやらないなら、ギャンブルでもするのかい?、、、、、いや、そっちは全然、、、、、これも事実。
-そうか、女だけかw、B子にばれないようにやってくれよ、あの子は嫉妬深いから、、、、はぁ(否定できん)。

ずっと後になって実は風俗童貞である事をエアに伝えたら大笑いされた。自慢にならんよ、と。

エアに連れて行かれたお店は魚料理中心の和風の小料理屋であったが、庶民的ではなく
手元だけ照らす照明とか、BGMのモダンジャズとか、かなり凝っていて、いかにも高そうだった。

-心配しないでくれよ、誘った私が払うから気にせず飲んでくれ、、、、、はぁ、(気後れしている俺)
-君は営業じゃなかったよね、、、、ええ、経理です、
-経理以外にやった事はないかな?、、、、、…(不味い転職前の事は秘密のだったんだ)
-いや、よく感情が顔に出るから、、、、すいません、子供で(汗)
-そんな恐縮しないでくれ、私は別に君を取って食おうって訳じゃないんだからw、、、、はい。

早速、お通しと高そうな日本酒がでて、さしつさされつ状態になる。


422 :32-139 ◆1e92z1qkHA :2008/11/12(水) 02:57:22
-さっきの話の続きだが、趣味というか、休みの日は何をしているんだい?
(娘さんとSEXしてます)、はぁなんとなくゴロゴロしています。、、、と答える。

-そりゃいけないな、若いうちはなるべく体を動かしたほうがいいぞ、
(娘さんは床下手なんでこっちがいつも体を動かしてますよ)、、、、はぁ、気をつけます。

-そうだ、それが良い、、、つかぬ事を聞くが、B子のどこを気に入ってもらえたのかな?
(従順なところです、SEXの時だけですが)、、、、……、、、、本心を言えない俺は無言。

-wB子の予想通りだな、そういう事を聞くときっと悩んで固まるから聞くなって言われたよw
いえ、特にこれって所はないんですが、生活レベルでの生き方が好きです。

-wああ、それもB子の予想通りだ、思いつめた後、きっとテーブルの拭き方とか言うに違いないってw
まぁ、ハッキリ言えば容姿も、きつめの性格もあまり好みではないのは事実だ。

-いやー、君を見ていると本当にB子と仲が良い事だけは分かるなw、、、、はぁ
-但し、仲が良過ぎて周りが見えなくなるのはいかんぞ、正月はやり過ぎだ、、、、、済みません。

-それで心配になって、興信所で君の事を調べてもらった、これが報告者だ、、、大き目の茶封筒。
-興味があればもって帰って構わんが、B子には秘密にしてくれ、娘に嫌われるのは辛いw

多分、あまり良いことは書かれていないのだろう、差し出された封筒を拒否するしぐさをした。
-そうか、自分がどう世間から見られているか知りたくはないのかw、、、、結婚後見させて下さい。
-そうだな、結婚には勢いも必要だからなw、、、、、はい、瞬発力がないほうなので、

-実は一年前にもB子の事が心配になってね、、、、はぁ、(なんの事だ)。
-就職したら家をでるって突然言い出したんだよ、、、、、はぁ、(ああその事か)
-良く聞くと男と同棲する気でいたらしい、、、、、…(それって俺のことだよね?)
-それで相手はどんな奴だと思って調べたんだ、、、、同じ調査会社の封筒をだす。

A子対策のためにB子とは就職後に出会ったとエアとママに伝えているとB子はいっていた。
今出した報告書に書かれている男はほぼ確実に俺だから、エアに嘘をついていた事がばれている。


423 :32-140 ◆1e92z1qkHA :2008/11/12(水) 02:59:37
-君には不愉快な事ではあるが、婚約者が以前に付き合っていた男の事だ、
-興味があるなら、見ても構わんと私は思う、どうだい?見てみないかい?
恐るべしエア、さっきの封筒に書かれていた日付から、
結婚の挨拶の日には全てを知っていた事になる。今日こそはと狙っていたのだろう。

絶対絶命、思わず貧血でホワイトアウトしそうになったその時、瞼の裏に俺の天使が浮かぶ。
ニコニコ笑いながら、右の掌を大きく広げてパーを出しているB子だ。、、、OK、出すよ。

全く興味がありませんね、B子さんが好きになった人はきっと私にそっくりな良い男ですから、
嫉妬もしませんし、結婚後もトラブルにならないと断言できます。一度はB子さんが選んだ男です。
彼女を不幸にするはずがありません。行き違いがあってわかれたようですが、私はB子さんを信じます。
その男との過去を含めて彼女を全て受け入れます、、、、、、ニコニコ笑いつき。

一度あんぐり口をあけたエアはひとしきり大笑いした後に、深呼吸して、ティシュを取り出し鼻をかみ、
-確かに報告書に書かれていた男は、君にそっくりだったよ、まるで同一人物と思える位w、、、エア笑いすぎ。

-これはあくまでもたとえばの話だが、、、、、笑い顔のままエアが続ける。
-仮にB子に口止めされていることがあって、もうそれが知られていて、それを言わない事によって
-君の評価が著しく落ちるとしたら、どうする気だね?、、、、、、、笑いながらも厳しい質問。

…大して力もなくて頼りないですが、私はB子さんのナイトのつもりでいます。B子さんの言付けは
どんな事があろうと守り続けます。多分、他人からは凄く馬鹿に見えるでしょうが、しようのないことです。


424 :32-141 ◆1e92z1qkHA :2008/11/12(水) 03:03:42
エアは笑うの止めて、またあんぐり口をあけたと思うと、なにやら満足そうに一度頷き、
-…正直な話、悪気があるわけじゃないんだ、なんというか、君の事が羨ましいだけだ。

-B子が言っていた、君は気が利かないからB子が与えた分だけしか愛情をくれないって
-でも、与えた分は必ず返してくれる人だってね、…B子の事を頼む、幸せにしてやってくれ。

もちろんです、根気よく仕事をするタイプの男ではないですが、、、、(おいエア、そこで頷くな!)
B子さんの事だけは、一生努力できる気がしているんです、任せて下さい。、、、、頭を下げあう。

あまり良いタイミングで持ってきてもらえずにややぬるくなった、燗酒を注ぎあう。
練習不足なのに寝技に引き込まれボコボコニされた、実力差は歴然であった。
エアから見たら、ひよっこなんだろう、でも、何故か後継者に指名された。責任重大だ。

それにしてもエアの仕事ぶりは凄い、今年、去年、俺の事を調べていたなんて、
まさにレジェンドな仕事の段取りじゃあないか、まったくもって敵に廻したくない人間の一人だ。
でも、そんな人間に認められた事がちょっと嬉しい。これで終わりだよね?

-それはそうと、B子は捻くれてて結構扱い難いところがあるだろう、、、、、、…そんな事はないです。
-君は本当に考えが顔に出るなぁ、注意した方が良いと思うぞw、、、、、はぁ、
-いや、この間会わせられなかったんだが、聞いていると思うが、B子には妹がいてね、、、、

うん、そうだよねこの話があった、今年、去年、って、続けて一昨年って調べてるのかな?
A子と別れたばかりってひょっとしたら、それもばれている?エアの完璧な仕事ぶりからしたら、、、、
エアは何度俺を試す気だ、知床以来勉強していたギリシャ神話の「シジフォスの神話」を思い出した。
アルベール・カミュ真っ青の不条理が俺を襲うのか?不気味に微笑むエアの本心は?



428 :32-142 ◆1e92z1qkHA :2008/11/12(水) 22:27:33
-A子というんだが、これが今では家内ににて大きくて、全く健康なんだが、子供のころは病弱で、
あれー、3つ目の茶封筒が出される事を予測してエアのカバンに行っていた視線をエアに戻す。
なんかエアの寂しげな表情は、まるでガード下のうらぶれ親父のようになっている。いつの間にか。

-生まれた時から入退院を繰り返してね、本当に大変だったんだよ。、、、、姉妹丼糾弾はなし?
-私は仕事にかまけてたから、ほぼ家内にまかせっきりで、2つ上のB子はまだ手がかかるし、
-女手が足りないかと聞くと、そうだと家内が答えるのでその時一人暮らしをしていた母を、
-あ、B子の立場からするとおばあちゃんを、呼び寄せたんだよ、家内の承諾も得ずに。

-まぁ、おばあちゃんは嫁を苛めるような人ではなかったが、家内からしたら嫌だったんだろうな。
-その時、それに気付くほどの気配りもなく、いいアイデアだと思って居たんだよ(苦笑)、、、、、はぁ。
-でも実際、A子のことで家が大変だったのは事実で、特にB子にとっては救いの神様だったんだろうな。
わかった、エアはB子の半生を話そうとしているのだ、B子と生きる事を決めた俺への手向けの言葉として、

B子は突発的にお婆ちゃんの事を話す事はあったが、それ以外の家族についてはほぼ情報が無かった。
最初はAこの事で俺に気を使っているのかと思ったが、関係なく話したくないとは気付いていた。

-何となくA子に係りっきりの家内と、B子の面倒を見るお婆ちゃんとの二つの組が出来上がってね、
-当然、主婦同士、ちょっとした軋轢もあってね、まぁ家内はあんな性格だから、母が折れてたんだがね。
-まぁ、私としては見合いで結婚した家内より、母の方が気心が知れているというか、
-家に居る時間も多かったので、つい、細かな用事は母に頼んでしまってね、、、あれ、B子の話じゃない?

-うーん、なんというか気分的には妻妾同居という感じかなぁ、上手く手綱を扱っている気だったんだよ。
-でね、やっぱりB子は母親である家内に好かれたいという気持ち強かったんだろうけれど、
-家内からすれば、にっくき姑にくっついている裏切り者だと思っていたのか、、、
-それとも、単に付合いが少ない事を負い目に思っていたのか、妙によそよそしくてな。



429 :32-143 ◆1e92z1qkHA :2008/11/12(水) 22:28:16
B子vsママの図式のルーツはこんな昔っていうか、B子がまだ幼児の頃から出来上がっていたのか!
目から鱗が落ちたのか、今まで気になっていた事が分かったぞ。
B子&お婆ちゃん vs A子&ママ それを影で煽るエア、、、なんだコイツが悪いのか?

-まぁ、B子は一方的にママ、ママといっていた感じだったな、あの事が起きるまで、、、、あの事とは?
-確か幼稚園のお遊戯会かなんかだったと思う、あいにく私は行ってないのだよ、仕事で
-B子は昔から利発だったので、劇か何かの主役をやってたんだと思う、それをママに見て貰おうと、
-何日も前からお願いしてて、当然家内も行く気で居たんだが、、、なんか嫌な予感がするぞ、

-たまたま、A子の様態が急に悪くなって、家内は病院、変わりに母が行ったんだがね、
-きれいだと自慢だった母親でなく、場違いな年寄りが行った事もあったんだろうが、
-何より、ママに約束を破られたのがショックで、普段は聞き分けが恐ろしく良かったんだが、
-泣きながら言ってはいけない言葉をB子は家内に言ったんだよ、、、、、いったいなんです?

-ママはB子よりA子の事が好きなんでしょ、だから何時もB子の事を放っておくんでしょ、てな。
-それを聞いた家内はそりゃあ怒ったさ、母親の愛情を疑られたわけだし、、
-何より母がB子にそう吹き込んでいると思ったんじゃないかな?分からんが、ね。
-A子が大変な時に我侭ばっかりいう貴方なんか嫌い、もうママも子じゃない、お婆ちゃんの子になりな!と

-それ以来B子はまったく泣かなくなり、家内から決定的に離れて母と何時も一緒に居るようになってね
-母が家内をお母さんと呼ぶのを真似て、自分もママとは呼ばなくなったんだよ。

-まぁ、飲んでくれ、、、、、、エアに勧められて、お猪口を開ける。これは幾ら飲んでも酔えそうもない。
でも-ここは酔って、徹底的に酔って、聞かなかった事にしよう。ちょっと重過ぎるぞ、俺には。
-それだけならまだよかったろうけれどね、、、、、、、えーまだあんのかよー。



437 :32-144 ◆1e92z1qkHA :2008/11/13(木) 05:18:06
ここまで話を聞いて、俺はB子が俺の家を訪問した後、いい家庭だといった意味が分かった。
あの時は社交辞令に見せかけて嫌味をいう奴だとちょっと腹を立てたが、きっと本心だったのだ。
確かに俺の家はB子のそれと比べればシンプルだ、きっとシンプル・イズ・ベストってことなんだろう。

それにあれほど、セクハラされても親父の事を後でくささなかった(B子の性格ならボロクソいうはず)のは、
単に俺への気遣いかと思ったが、俺と同じでちょっとあの話で敬意を持ったかも知れん、

考えてみるとエアと親父の家庭で起きたトラブルの対処方法が全然違った。恐らく効率から言えば、
ベストソリューションを選んだエアと俺には容易に想像できるが、一人で抱え込んで
単におろおろするだけだった親父、社会的出世という結果が二人の能力差を明確に示している。

でも、姉貴とお袋が仲が悪いとかはない。俺は姉貴に下僕扱いされる事に不満だが、
俺の事以外でも感じられるB子とA子の間の緊張感のようなものは一切ない。
(あ、これは俺が完全に負けてるだけ?)

同年輩の男として二人を結婚相手の立場から比較した場合、毎日周りの空気も読めず定時帰りして
単におろおろするだけで、何の解決策もなかった親父の方が、安心できる相手だったのかもしれない。

暫く出された料理をつつく、関西風?の味付けの煮魚が美味しい。ルーツが新潟にある親父と
茨城にあるお袋の組み合わせから生まれた俺の実家はもっと庶民的な味付けだ。
ここのは食べてみると何となくB子の味付けに似ている。何となく気になったので聞いてみた。

B子さんのお婆さんは関西出身ですか?、、、、、エアちょっと困惑気味、
-正確には関西ではないのだがね、まぁ、私の父に嫁いだから味付けは関西風だな。、、、はい。
-…今までの話で分かったのか?B子が言ってたよ、意外に君は侮れないよ、と
-家内の親戚一同、ずっとあそこだから、確かに味付けは関東風だなw

-B子の料理の味付けが気に入らないなら、早めにB子に言いなさい、、、、、いいえ満足してます。
-今はそうかもしれんが、私だって新婚時代は気にならなかったんだよ。、、、、、はぁ。
(おいおい、何時から気になったって言うんだよ)


444 :32-145 ◆1e92z1qkHA :2008/11/13(木) 22:13:46
隣には如何にも、不倫カップルって感じの二人が座った。30前な感じの女性は結婚指輪をしている。
エア世代のダンディーな男はその女性の腰に手を回している。世の中乱れている!

-病弱だったA子も小学校上がる頃にはすっかり元気になってね、B子とも仲良く遊ぶようになった。
-B子は面倒見がよかったよ、入退院を繰り返したたえ同じ年の友達に距離を置かれているA子のため
-自分が友達と遊ぶ予定を中止してA子とよく遊んでたな、家内とは距離を取っていたが、
-ただしね、A子がお婆ちゃんに甘える事は許さなかった、もう凄い形相でA子を追い払ったよ。

-A子が元気になった事によってお手伝いであった母の立場がなくなった、母は別居しようと言い出したが
-B子がそれを許さなかった、家内は母がそれを焚き付けていると思っていたようだが、
-実際のところは、裏で操っていたのは私だったんだ、母と離れて暮らしたくなかった。、、、、(おいおい!)

-まぁ、掃除は完全縄張り制、私の書斎、B子の部屋、母のいた客間、が母の領域、
-洗濯は、B子、母、私のものを母がやる、アイロンがけもね、そして一番の問題は、台所、
-これは土日とおやつ作りは母となったんだな、どういう風に決まったか知らんが、、
-B子がお婆ちゃんの手作りおやつを食べている横で、市販のお菓子をA子が食べていたよ。
-あ、あと私が遅くなってきた時の夜食は母だったな、、、、

-それなりに安定してたんだが、B子が六年生の時に母ががんの手術をしてね、
-まぁ、お見舞いもB子は殆んど毎日いってたけど、母とA子は俺と一緒の土日だけだった。
-2,3ヶ月家に戻っては、1ヵ月入院という感じで段々入院の割合が増えて、
-B子が中2の時にいってしまった、、、、、あれ、エアなんか鼻をズルズルさせてる?

1度盛大にはなをかんだエアは、しきりに髪を書き上げて、それから苦笑いを浮かべ、
-この歳で花粉症になったかな?C男君は花粉症かね、、、、、いいえ(コイツ誤魔化したw)


445 :32-146 ◆1e92z1qkHA :2008/11/13(木) 22:35:26
-お通夜の晩の夜遅く、一人きりで母のお棺の前で、私は泣いてたんだよ、悲しくて悲しくて、
-そしたら、いつの間にか後ろにいた、B子に抱きしめられてね、言われたんだ、泣かないでお父さん
-私がお婆ちゃんの代わりをする、だからもう泣かないでと、その後二人で声を出して泣いたがなw

-おかしなものでね、母が死んだ事によりハッキリ分かったんだ、二つの組を競わせて
-コントロールしてたのではなく、自分は完全にB子と同じ母の組に入って居たんだとな

こ、コイツは、マザコンだったんだぁ、つまり B子、お婆ちゃん、エア組 vs A子、ママ組かぁ
で、今はおばあちゃんが死んだって事だから、ノーサイドになるわけ?

-母が死んだことでB子が変わった、B子は完全に家内を敵視するように感じで、
-母がやっていた家事の分担を自分でやるようになった。そして何より私がそれを望んだんだ。
-正直な話、母の死をあまり悼む事がなかった家内に冷たい女と悪感情を持ってしまった。
-そうなると家内の味付けが妙に気になりだしてね、B子に作ってもらうようになった。

ああ、B子さんは良く言ってます、お料理はおばあちゃんに習ったって、、、軽い話になれ!
-それはおかしいな?B子は母を見ていたかもしれないが習ってない。
-事実、最初は酷いものだった、段々うまくなって言ったんだ。、、、、、(えー、なんなんだよそれ)
-私に聞きながら母の味を再現したんだよ、試行錯誤しながら、、、、はぁ、

つまり、ノーサイドはなくって B子、エア組 vs A子、ママ組 な訳? 確認しよう。

まだ中学生のB子さんが台所に立つなんて異常ですよ、奥様はどうなさったんですか?
-ああ、家内はB子の行動を挑戦と受け取ったようだ、親として受け入れなかったんだろう。
-だけどそれを私が抑えた、子供の自主性を潰すと、本当はB子に依存したかったんだ。
-B子の中に母をみていたんだろうなぁ、、、私は愚かにも、、、



451 :32-147 ◆1e92z1qkHA :2008/11/14(金) 21:58:35
でも、でもですよ、それじゃぁB子さんのなんていうか青春はなかったのですか?
-うーん、どうなのだろう?妹と違い共学でないからBFこそいなかったが、普通だと思うな。
-そもそも手が速いのだよ、B子はそれでいて仕事はキッチリ、分かるだろ君にも、、、なんか自慢?
-部活動こそしなかったがね、本人はしたくないといっていたな、、、、俺の疑問をいぶかしがる感じ?

家族内でも仲がよかったんだよ、家内はB子の事ではB子の判断に委ねたから、喧嘩はない。
-A子はその頃にはすっかり我が家のアイドルになっていて、あの子中心で我が家は明るかったんだ。
-やれクラスの子から告白されたとか、コーラス部の副部長になったとか、
-B子はそんなA子を随分可愛がっていて、A子のためにバレンタインデーの手作りチョコを作ったり、、、

自分は誰かにあげていたんですか?、、、異常だと俺からは見えた。
-気になるのかなw、私は貰ったが、規律の厳しい女子校だったからないと思う。、、、ああエアは気付いてない。
B子は決して不満を言うことはなかったであろう、でも本心は誰よりも主役になりたい奴なんだ。
タイムマシンがあったら俺はその当時のB子にあいに行きたい、そして、、、って、どうすれば良いんだ?
強情なB子は自分が始めた、お婆ちゃんの代わりを自分から止めるとは思えない。そういう馬鹿だ。

でも、受験とかはどうだったんですか?それじゃぁ勉強に集中できないでしょう?
-ああその通りだな、高校2年の夏休み前に、自分の部屋の掃除と自分と私の洗濯以外は止めさせたよ、
-お婆ちゃんがB子が△△大学に合格するのを期待していたってね、まぁ実際そこに現役で入学したし、、
-家内と解放してやれたと喜んだよ、安心したね、、、、、、、、俺はエアに酌をした。

<因みにエアの洗濯fが入った理由は、A子が嫌がったらしい>

-大学に入ったらメガネを止め、A子と相談してお洒落に気を使うようになって、BFというか恋人も出来たんだよ
たぶん二人いたんだと思います、、、、、エアはニヤッと笑う、、、、、本人から聞きましたから
-でもね、二人目の彼氏と別れて暫くして、突然自分から、またお婆ちゃん文の家事をすると言い出してね
-気付いて見ると、元というか元以上に家に居る時間が長くなっていた



454 :32-148 ◆1e92z1qkHA :2008/11/15(土) 08:07:14
二人目の彼氏と何があったんですか?、、、当然の疑問を口にする
-私にも、分からないのだよ、まあ飲んでくれ、、、、、エアに注いでもらったお猪口を空にする、酔えない。

実は、俺はB子の<ご主人様>をしてた頃にB子の元彼達の話をkwsk白状させていたのだった。
その時の興味というか、重要な事はその男達がB子(の主に身体)に残した痕跡を調べ、払拭する事だった。
が、今、冷静に考えればB子はその時に男達と別れた理由を俺に知っておいて貰いたかったのかもしれない。
エロ以外の話をしようとするB子を誤魔化そうとしていると責め、<お仕置き>をしていた、、馬鹿な俺。

相手が初物狙いの身体目的で、別の所で成功したと自慢していたのを伝え聞いて別れた最初の男。
この話は別れた原因としては理解しやすかった。どこにでもそういう男は居るし、
B子もそんなのに騙されて、ラブラブ状態だと思ってしまった、恋愛弱者だったんだろう。
だが、2番目の男とは?確か頓珍漢な理由をだったのを覚えていた。

B-私は以前その人が切符をなくした事があったので、持ちましょうか?と聞いたとたん急に怒り出して振られました。
誰がそんな話を信じるか、きっとお前の淫乱にも男の股間を大衆の面前で触ろうとしたからに違いない!パシッ!
B-信じてください、ご主人様!君は僕の母親なのか?いい加減変に子供扱いするの止めろと云ったろ、ウザイんだよと。
ここで描写し辛い格好のB子をどう料理するかと考えるのに夢中でちゃんと聞いていなかったが、確かこんな事を云ってた。

その男は同じサークルで、学年は同じだが一浪なので年上、向こうから告られて交際開始、だが細かな感覚の相違が
付き合うようになって明らかになった、例えば寝癖がついていると指摘してブラシを出して直してあげようとすると、触るな!
男が手を洗った後タオルケットを出していると、ムッとして自分のハンカチを出して拭く。デート以外でも良く寝坊するので
モーニングコールを掛けると、二度と掛けるなと怒り出す。俺には皆B子のよい面にしか思えないがそれで嫌われたそうだ。


455 :32-149 ◆1e92z1qkHA :2008/11/15(土) 08:46:12
俺は大学の時の彼女に、何もかもが子供っぽいと云われて振られたのだが、どこが?との問いに、今さっきだってそうでしょ、
その歳で食いこぼしするのもそうだけど、それよりその後棄てられた子犬のような目で一回私を見てからしか、拭こうとしないじゃない!
そういう、一つ一つの仕草が、貴方は何時までたっても子供だから別れたいと、、、軽蔑するような目で言われた。

そんな俺からすればB子がその男に嫌われた理由が全く分からなかった、B子の第一次デレ期のだって、切符はおろか財布や
携帯もB子のカバンの中に入れてもらっていた、モーニングコールはなかったがお昼のメニューを決めてもらっていた。
B子と居る時にハンカチを持ってた事は珍しかったし、食いこぼししたらその時点でB子は拭いてくれてた。

B子はそういうのをやってあげたくなる性格なのだ、っていうか、やらせないと不機嫌になる。
なぜその男は分からなかったのだろう?そういう行為を通してしか、愛情を表現するのが苦手な恋愛下手だと。
恋愛だけでなく、感謝される事からしか他人と上手く付き合えない人生下手だと。

その後、サークル内で同じ年(つまりB子の先輩)の女性と付き合うようになったその男は、
B子のそういう面を散々痛い奴だと話し、サークル内で陰口を言われるようになったので、そのサークルを止めたそうだ。
(因みにその時に一緒に止めたのが嫁友2号である)

解放されたハズの家庭に、また逃げ込んだのだろうか?聞いてみよう。
当然、家事とかを再開したんですよねぇ、奥様とかはどういう反応をしたんですか?
-家内は別に構わなかったな、ただね、私が喜ぶのは止めろと忠告してたな、私が喜びすぎると、
-いずれ結婚して家を出る事を予想していたのかなぁ、、、、ああ、エアに逃げ込んだんだ。

-私には以前と同じようにB子が振舞っているだけに見えたがね、多分違ったんだろうな、
-A子に頼まれたよ、お姉ちゃんの干渉が厳しくてかなわないと、特にBF関連では異常だと、なんかしてと。
-仲のよかった姉妹だったのに、何があったんだろうか?、、、、、、、エアちょっと悲しそう。
-自分がモテナイからって私の邪魔しないで!ってA子に云われた後、女の子らしい服装もしなくなった。


457 :32-150 ◆1e92z1qkHA :2008/11/15(土) 18:54:59
-C男君はまだA子にあってなかったかな?、、、、、、、(え、いきなり)…はい、、、、お猪口を空にするエア。
-まぁ、今時の若い娘だよ、どこにでも居る。華やかなので結構もてるようだが、B子と変わらんと私は思う。
違う、…と思います、私にとってB子さんが一番ですから、、、、反論しそうになった。
-そうだ、君にはそういってもらわんとなw、結婚させられんw、、、、、はい。

-それに私にとっても、家に居てもらいたいのはB子だな、だから、問題がないと判断してしまった。
-家内によく言われてたよ、会社の若い人でもB子に紹介してあげなさいってね、まだ学生だ早いといったがね
-でもそんな中、A子とB子が言い合っているのを聞いたんだ。、、、、はぁ
-今日はコンタクトしてスカートはいて、まるでデートでもするみたいだな、A子に云われ、

-B子は今日は水族館でデートするんだと喜んで言っていたのを、、、、(あ、それって?)
-こんな寒いのに水族館って、その人変じゃないってA子がいうとね、、、、(多分、そうだ)
-変な人だから私の事気に入ってくれたんだ、A子でなくって、変だけどいい人だよって、、、、はい(俺の事だ)
-家内に向かって、今日、夕飯の用意できないと言っていた。

-その後には、毎週のようにデートしてたのかな、、、週末どちらかの日はあわただしく帰っては夕食のしてた。
-もっとも服装はお洒落ではなかったが、惚気話をよくしてた、、、、(えー、音楽批評をまじめな顔で話してたよな)
-私や家内を3時の時間にお茶に誘うようになったよ、、何でもその男にドーナツの食べ方をおそわったって云って
-自分で作っては振舞ってくれた、つくり方も教わったって云ってたな、私は変わるよと。

-就職も自分で決めてきて、本当に生き生きし出した、、、、それまでは言い争う事もなかった家内と喧嘩するようになった。
その男の事はなんかいってましたか?、、、、、純粋に気になったので聞いてみた。
-詳しくは言ってなかったが、君の、…そっくりさんの事だと思う、、、、、エア、クリアな含み笑い。、、、、はぁ
-でな、ついには私の反対を押し切って一人暮らしをしたいって言い出して、家内も味方になってね、、、、、はぁ?


458 :32-151 ◆1e92z1qkHA :2008/11/15(土) 18:56:56
俺の認識と違う、俺はママに反対されていたと思っていた、それなのに寧ろ賛成してたのか?
-私の承諾を得ないまま出て行った、心配して調べたら案の定その男に棄てられいたので、、、、、(スイマセン)
-五月の連休一杯までに待って、ダメなら帰って来いとな、B子も納得してたんだが、、、、(ん?)
-最後の日に、そっくりさんでない方の君に新たに出会ったという訳なんだよw、、、、はぁ、

-どうだい、なんか思い出すこととか、記憶違いとかで、私に今云う事はないかい?、、、、、妙に嬉しそうなエア。
…ありません、なんていうか記憶力が恐ろしく、悪いもので、、、、、これで良いんだよねB子?
-君はロッキード事件を知らない世代だと思うのだがw、まだ記憶にないのか?、、、、、大笑いするエア。
-君は本当に顔に出るw、B子が私と君が似てると言うんだよ、ちっとも似てないと思うがねw、、、、首を傾げるエア。

ちがくないよ、そっくりだよ、エアの無意識でやるその仕儀さでわかるさ、俺とエアは同類だ、B子が必要なんだよ。
失礼ですが、髪に手櫛を良く入れられますけれど、B子さんがまたご自宅に居た頃は、朝櫛を入れて貰いませんでした?
-…君は、本当に侮れないなぁ、確かにB子は私が出かける前に櫛を入れた、元々は母の癖だったんだが、、、、
私もやってもらいますよ、そんな日常が似てるのかと、、、、、(単にマザコンなところが似てるんだよ!)

不思議がってロマンスグレーに手をやるエアにからようやく意識を離すと、背広の内ポケットに振動が、、、、
B-まさか、お父さんにあってないよね!、、、、沢山メールが入っている。
-仕事かね?、、、、、ちょっと不満顔のエア、B子からのメールというと、苦笑いして
-それじゃぁ、引き止められん、、、、、というとお店の人を呼んでカードを渡し勘定をすませ、、
-これからも付き合ってくれ、息子と二人で酒を飲むというのに憧れていてね、、、と肩を叩かれ解放された。


459 :32-152 ◆1e92z1qkHA :2008/11/15(土) 19:12:45
急いで家に帰るとB子が心配そうに何を話したか言えと促す。俺はスープを飲みながら、
巨人ファンのエアと野球の話で盛り上がった、あとは仕事の事で軽い相談したと告げた。
私の事は話題に出なかったかというので、当たり障りのないところで、

ピアノ習っていたんだってね、おばあちゃんの入院で止めたそうけど、そんな感じの話が2,3出ただけだよ。
-これを見て!、、、俺の目の前で大きくパーを出しているB子、、、いや誤魔化してなんて居ないよ。
-違う!手の大きさ!、、、、確かにB子は掌が小さい、小指が特に短い、俺サイン読み間違え?
-これがピアニストの手だと思う?お父さんに騙されないでよ、簡単に、、、俺はひよっこかも

-さっきお父さんから電話があって、今日は旦那さんを遅く帰して悪かったって、
-不気味な事に異常に上機嫌で、何度も貴方の事をいい男だといっていたのよ。
…嫌味じゃないのか?、、、、、正直そう思った、あれで評価されるハズがない。
-嫌味じゃないよ、絶対、真面目にそういってる、その上で何かを企んでるから、あの人は怖いのよ。

ゆっくり風呂に入りながら頭の中を整理し上がると、もう流浪の番組は終わっている時間だった。
B子はキッチンの椅子でまだ何かを考えているようだった、こいつって本当に実家では寛げなかったのかも、

-っわ、なにすんのよ、、、、俺は後ろから大きく包み込むように抱きしめる。、、、、パーだよ。
-意味わかんない、、、、、すきって云わなかった、俺のパーに包まれて思考停止するのが?
-そうね、今、お父さんの事を考えても情報量が少なすぎるから分からないわね、、、、疑いの眼差しを向ける。
俺はスカートの裾から手をいれ直に太ももをさする、夫婦のサインをB子は読み間違えなかった。



465 :32 ◆1e92z1qkHA :2008/11/17(月) 02:23:04
>>462
>それにしてもA子の現在も気になるな。

2年前に結婚しておりますよ、共稼ぎで未だ小梨ですが、
比較的B子実家に近いところに住んでいて
家事等でママに甘えて、入り浸っております。

A子旦那は一流大学でのお洒落な業界の人で
「身長以外全て貴方より上、多分珍鳥も」(B子談)orz。
という方なので幸せなんでしょう、きっと。

そもそも私がなるべく会わないようにしてるので
よくわからないんですよwはい「チキン」(B子談)です。

が、A子旦那には一度エアに頼まれて彼の窮地に
逢ったことがあります
小職は、で始まる手紙を彼の職場の派遣さんの
配偶者からもらって、A子が一時実家に帰っていた時です。

まぁ、プロが入っている方はお金で解決したんですが、
A子は当然のことながら、腹を立ててたので
それをどうするかって事での話し合いです。

あまり本人が神妙な顔をしてなかったので、
こっちがはらはらしました。

私はタフネゴシエータ・エアのボディガード(B子談)orz。
だったんで何の話し合いにも参加しませんでしたがw

不適切な関係がA子との結婚前からだったのには
正直驚きましたが、エアは全て知っていたようです。

結局何のお咎めもなしで、復縁したんですが
「本心は心配」(エア)、「触っちゃだめ」(B子)
って感じです。

これ詳細が、(書くとしたら)スピンオフのネタですね。



469 :32-152 ◆1e92z1qkHA :2008/11/17(月) 19:58:35
結婚までの過程で俺は自分を見つめなおす事をした。(させられたといわない点は評価してw)
今まで俺は自分の事をヘタレではないと認識していたが、それは単に問題を直視してなかっただけで
実際は女のB子よりよっぽど女々しく、情けない奴だという事がわかった。
俺をマザコン認定した夜から、B子は二人の時タメ口使うようになったが、そういう事なんだろう。

正直に告白すれば、俺はA子と会わないで済ませたいと思っていた。
だが、それではいけない事もわかっていた。それでB子にどういう作戦で行けば良いかをしつこく聞いた。
-だからぁ、私の妹を騙す気なの?別にとって食うわれるってんじゃないんだし、正直でいいのよ、正直で、
だから正直に行くと、問題が起きないかって聞いているんだってばぁ、

-あのさぁ、良い事を教えてあげるね、、、、真剣な表情のB子、、、、、、、ハイなんでしょう?
-私はね、子供の時からずっと自分の事をA子とは違うって思ってたの、それを誇りにしてた。、、、、うん。
-でね、自然と自分の生き方に共感してくれる人にね、A子の事を悪く言ってたの、、、、そうなんだ。
-でもね、ある人に言われたの、私もA子と変わりないんだよって、、、、ふーん。

-いきなり言われたから反発したんだけれど、その人は二人を良く知っているし、
-信頼できる人だったし、決してA子の事を悪く言わないから、自分の考えが間違っていると思ったの、
-はい、ココで問題です、その人とは誰の事でしょうか、、、、、急にテンションを代える笑顔のB子。
…ごめん、分からない、もしかして君の家族の中にいたの?、、、、、驚いた顔芸をするB子。

-お、さすがに気付きましたね、C男さん、では誰でしょう。ハイ、ずばり、、、、エア?
-ブブー!うーんもっと近しい人です、さぁ、誰、、、、、じゃぁ、ママ?
-ブブー!以外に苦戦してますね、さぁ、解答権は後一回、商品はB子さんの永遠の愛です。さぁ、
まさかA子?、、、、、がっくり肩を落とすB子、少々怒り気味に俺をみる。


471 :32-154 ◆1e92z1qkHA :2008/11/17(月) 20:00:28
-賞品が嫌だったって意味じゃないわよね?、、、、、素で分からん。君の家族ってもう他にいないじゃん、
-私の家族って言ったら、今はこの人だけでしょう、、、、、えっ!、、、、、俺を指さしている?
-貴方が言ったんだよ、何度も何度も、私とA子は同じだって、、、、そうだったの?
-そうだったの!、で、そう思って見直すと全てが、簡単になったんだよ、、、、、?

簡単の意味がわからんかったが、B子の中ではきっとそれは自明だったんだろう。
B子の記憶にある俺は、確かに何度もA子との違いはないと、言っている、俺だよね?
-貴方以外に誰がいるの、出会った頃はよくそういって私をイジって喜んでたんだよ、
-私が反論するのを散々、にやついた顔をしてね、このサディスト!、、、、、ああ、そうだった。

-それで最後にほんのちょっとだけ、私とA子の違いを言ってから、だからB子さんが良いとね、
そうだったよ、思い出した。そうだ、A子の悪口を言うと嫌われると思って言わなかったんだ。
で、B子の興味を引こうとB子の良い所を強調するために、わずかな違いが分かる男を演出してた。
それはみんなごく初期の頃、まだB子が就職が決まってない頃の事だ。

-当時恋愛に飢えていた喪女の私には、君も遠慮せずにA子さんのように振舞っていいよって
-ほら、君の方が魅力的なんだからって聞こえたんだけど、同時にね、、、、、、同時に?
-A子のように振舞えないように縛っているのは、私自身だって聞こえたの、
-そしたら、簡単、私とA子と向き合うんじゃなくて横に並べば良いんだって。

良く理解できないままB子の話は終わったが、とにかくA子に対してはB子と同じように
接すればよいらしい。むしろそうしないと話が悪い方向に勝手に進んでしまうらしい。
-もっと自信をもってよ!、、、、、と、でもでもと繰り返す俺に呆れたように、
-もう、時間切れだからしようがない!ここはB子ママが全部仕切ってあげるけれど、



472 :32-155 ◆1e92z1qkHA :2008/11/17(月) 20:01:09
一度、大きく溜息をついてから、何かを考えている表情をしているので聞く。
そんなに難しい作戦なの?覚えられるかな?、、、、、間抜けな事を、
-はぁ、作戦は簡単よ、貴方はしゃべらない、それだけ、私が考えているのは、
-貴方のそういう、ちょっと変わった気が弱さが好きなのかな?って考えてたの、、、、含み笑いB子。

なんで?気が弱いのは最近自覚したが、特に変わっているとは思えないが、
-ふふ、だって別れた頃はA子が怖くなかったでしょ?、、、、、確かに、
-だからね、貴方が本当に怖がっているのはA子じゃないんだけれど、自覚してる?、、、、…うん。
-貴方が怖がっているのは、何?、、、答えられなかった、失敗してB子を悲しませる事であると。


476 :32-156 ◆1e92z1qkHA :2008/11/18(火) 03:23:25
A子と会うことになっている日の前日、B子は一人で出かけ姉貴とあって洋服や靴を買って帰って着ました。
そして当日は10時に姉貴が着て、映画でも見て時間潰して、二人にいわれ私は追い出されました。
B-そのまま、時間通りA子の待つ喫茶店に来てくれれば良いから、、、、、だって3時まで何するの、
B-それ位自分で考えてください、美容院の予約の1時に間に合わないと不味いの、、、、、え、俺髪切るの?

S-馬鹿、B-違います。、、、、二人は思いっきり共鳴しました。、、、、、仲良く否定しないでよ。
S-いい、今度はお前が全く頼りにならんからB子ちゃんが主役!、お前は黙っているだけ、、、、うん。
B-あ、お義姉さま、ちょっと違います、昨日教えた事ちょっと暗誦してみて、、、ああ、

?B子の右横に座る。?B子が手を握ったら「今度お姉さんと結婚します、今度ともよろしくお付合いください」という。
?常にA子の口元を、真剣な顔で見ている。?B子が膝を二度叩いたら、B子を見てその指示を待つ。

B-あ、そうそう、言い忘れたけれど、時間通りに間に合うように来てお店近くで隠れて待機していてねw
S-簡単な事ばかりだなw、A子さんに先に見付かるなよ、まさかとは思うが逃げるな!、、、、、逃げねえよ!
S-じゃあ、邪魔だからもう出て行け、B-ゴメンね、じゃぁ現場でね、、、、、、ああ、でも俺ってこの格好で良いの?
S-今更2枚目になれないよ、B-むしろそのままでいてね、、、、、朝起きた部屋着のままの格好で追い出された。

何をしようとしているのか分からないが、分からないままで良いとB子は言った。信じるしかない。
指定された喫茶店は表参道であったので、渋谷で不味いファーストフードを食べた後本当に映画を見て時間を潰した。
それでも、時間が余ったので歩いていく事にした。春休みだ、楽しそうな学生達がいっぱい居て、華やいだ雰囲気だ、
青山墓地の桜も3分咲きってところだ。何となく俺ってここにそぐわないと不安になってしまった。




478 :32-157 ◆1e92z1qkHA :2008/11/18(火) 05:17:32
B子から携帯に連絡が入り、その場所へ行くと、既にA子と向かい合って話していた。
店に入っても、B子の姿が見えなかったが、久しぶりにあうA子を見つけた。
A子はかなり変わっていた、なんと言うか大人になっていた。スーツ姿であった。ただし胸元が開いていた。
で、その前に座っている人物は、なんとB子であった。
今朝みた感じではない、柔らかなピンク系のワンピースで珍しく膝を出しており
白のカーディガン白のパンプス、髪の毛を栗毛に染め、柔らかなウェーブを掛けていた。
年齢が5歳ぐらい若く見えた。似合っていた。
何となく、俺が付き合っていた当時のA子に雰囲気が似ていた。
俺は軽く会釈をして、B子の右横に座ると予定されていた台詞をいった。
今度お姉さんと結婚します、今度ともよろしくお付合いください、、、、これだけでいい筈である。
斜め前に居たA子は、俺の前に席を移動し話を俺に向かって話をし始めた。
話の内容は簡単であった、端的に言えば俺が如何にA子を苦しめたかをずっと話していた。
女性に対して敬意を払わない付き合いをしたこと、いきなり別れを切り出して放置したこと、
性的なこともかなりハッキリした描写で、嫌がらせのように話した。
付き合っていた頃の話が終わると、そんな俺がB子と結婚するのは個人としては反対だといった。
ただ、それは姉の選択だから許さざるを得ない、だから謝って欲しいと言った。




479 :32-158 ◆1e92z1qkHA :2008/11/18(火) 05:18:09
それを聞き俺は謝ろうとしたがB子がそれを制して、
A子のいった俺の話を本当だと肯定した上で、A子に聞いた
-でも良い所もあったから、A子もつきあっていたんだよね?
A子はそれだからこそ裏切られたのが辛かったといった。
B子はそれを聞いた後、自分も何度俺に裏切られたと具体例を挙げて話した。
-A子ちゃんと同じような目にはもうお姉ちゃんもあったんだよw
-でも、A子ちゃんと違がってもてないから、我慢したの、愛情を持って接すればきっと変わってくれると信じて、
-そしたらね、段々C男さんは変わってくれたの、そうだから結婚することにしたんだ。
-もっと素敵な男の人に、相手にしてもらえるA子は我慢する必要が無かっただけだよ。
-C男さんもお姉ちゃんに対して我慢してたみたい、だからお姉ちゃんも変わったよ。努力したんだからw
-だから、お姉ちゃんから見るとA子が我慢しなかっただけで、C男さんに謝れって言うのは変なんだよ。
ここまで言われてもA子は、なおも謝れと迫ってきた、
仕方なし俺がまた謝ろうとすると、再度B子は制して
-C男さんは謝る必要が無いけれど、A子の彼氏を取ったお姉ちゃんは悪かったと思う、ゴメンなさい
といって深く頭を下げた。
A子はそれでも反対だ、といっていたがB子が合図をしてきたので準備した台詞を再び言った
今度お姉さんと結婚します、今度ともよろしくお付合いください、、、俺は何をしていたのだろう、無力すぎた。
その後B子に指示を受けて、絶縁してやると言っていたA子を置いてお店を出た。



480 :32-159 ◆1e92z1qkHA :2008/11/18(火) 05:18:54
A子とのけじめは着いたのだろうか?B子に促されて外に出た時は正直放心状態であった。
妹とはもちろんの事、親とも親戚付き合いが無くなるかも知れないがそれで構わない。
B子はそう言ったのだ。B子は俺の代わりにA子に頭を下げて謝ったのだ。
そこまでさせてしまった自分が情けなかった。

A子が語った2年半前の俺は確かに俺だった。A子の言うとおり女性をモノとしか見ていないかった。
A子と気持ちを通わせる努力などしてなかった。B子の件でもそうだ。

姉貴のいうとおり責任を回避してB子を不必要に傷付けた、今自分の尻拭いを押し付けている。
「お姉ちゃんが幸せになりたいなら止した方がいいと思う」A子の言葉は正しいのではないか?
俺で良いのだろうか?B子にとって俺は正しい選択なのだろうか?

俺を優先する事で道を謝ったのではないだろうか?結論の出ない迷路に迷い込みそうになると
-ねぇ、カラオケに行こうよ!、、、はぁ突然なんです?
-貴方、私に言ったよね?俺が落ち込んだ時は傍にいて歌を歌ってくれって、
確かに言ったかもしれない、羅臼湖で、でも、カラオケ嫌いなんだよねぇ、

-好きよ、好きだから、今日みたいに特別な日以外行きたくないの、、、特別な日?
-貴方をなんていうか、身請け?できたって感じかな、変だけど、、、あれで良かったの?
-私はA子を20年以上見ているのよ、あれだけ悪態つければ大丈夫、明日はケロッとしてるわよw
-それになんとなく私に取られたって感じで不機嫌なだけで、もうあの子には未練ないって、
-…それとも、未練を持っていて欲しかった?、、、、…そんな気は、ない。

-ずっと口元を見ておけと言ったのに、胸元を見てた人に言われてもなぁw、、、、ゴメン
-あれはA子の作戦だから、簡単に引っかからないで、次からw、、、、善処します。

気が付くと、B子は何時の間にやら無造作に髪を後ろに纏めている。
こっちの方が似合うと思う、っと口にするタイミングを探す、取り合えず手を繋なごう。
、、、ずっと手を繋いでいたい。

そうこうする内にカラオケ屋に着いた2年前作ったメンバーズカードは有効期限が切れており、
新たに作らされたのは不服だが、2年前と同じタイプの部屋に通されて何故か安心した。



481 :32-161 ◆1e92z1qkHA :2008/11/18(火) 05:20:15
-今日は何時間でも、ガンガン歌うからw、、、、B子は上機嫌だった。が、しかし、
B子は俺にとっての最良な人だ、きっと一生傍にいてくれる、、、でも、B子にとって俺は?
そんな事を考えていた俺はおそらく暗い顔をして居たんだと思う。

-まだ、気にしてるんだ、私は気にしない、だから気にしないでよ。、、、、B子怒り気味
?あのね、A子は私の妹なんだよ、あの子は私よりちょっと幸せになりたいと思っているだけで、
?私の不幸を願うはずないの!悩むって事はかなり失礼なんだよ、、、、正論かも。
-あの娘なりに気を使ってくれて、こういう形で会ったんだよ、、、、、??
-だから、A子は私より優しいんだってばぁ、、、、、、???、さらに疑問に思ったが

そうだよな、なんだかんだいっても彼女は君の家族だもんな、、、、いい感じのまとめた、つもり、
-はぁ、何言っているの?私の家族は貴方だけでしょうに!明日朝一で籍を入れるって聞いてなかった?
超ふくれっつらのB子、かなり怖い!

?そんな初歩的な事を、未だに分かってないのって、何? 先が思いやられるわ、本当に!
-いい、あたしは貴方のためだけに存在するアイドルなんだよ、そして貴方は観客!
-貴方はその時そのときで、今、するべき事をすればいいの、それで全て上手くいくんだから、

そうだ、たとえB子が家族から絶縁されても、その分俺が努力してB子を幸せにすればいいんだ。
うん、そうだ俺が最初に歌うよ、、、、、やっと、にやっと笑うB子、許された?
?分かって来た?そうね、<ガッツだぜ!>を歌いなさい、ウルフルズのね!さぁ、元気だすために、
ニコニコ笑っている割に、辛辣にも「顔が似てる割には歌が下手よね」と呟く、黒B子(=嫁)出現。

番号入力のためウルフルズのページをめくっていると、ふといい事を思いついた。曲番号を送信!
曲のタイトルがでた段階で驚いて俺をみる、俺の今の気持ちに相応しい選曲だと思う、B子にささげる。
♪イェーイ、君を好きでよかった、このまま、ずうと、ずうと、、、、<バンザイ>だ。
B子はティッシュを取り出し鼻をかんだ、そしてなにやら、また怒り顔になって、カラオケを止める。



482 :32-162 ◆1e92z1qkHA :2008/11/18(火) 05:20:49
-はぁ、何を歌っているのかなぁ?何か余計な事考えるのはもう止めて、面倒になるだけだから!
?貴方が下手に考えたせいで、私がどんだけ悩んだか、まだ分かってないの?

言い訳は出来ない、と思う。くらめの照明でもB子の涙が光って見える。
俺は肩を抱き寄せ、B子の頬をつたう涙に口付ける、そして唇を重ねようとB子の顎に手をやると、
パシッ、、、、思いっきり跳ね除けられましたorz、、、、嫌われた?

-もぉう、そんなことより、今度は私が歌うのよ、拍手でしょ、手拍子でしょ、掛け声でしょ、
ああ、なんと、B子は既に自分のカラオケに酔っているんだ、じゃいあん?
-いい、ちゃんと観客しなさいよ、、、、はい

B子は立ち上がっている、Aikoの<be master of life>だった。俺手拍子。
♪だぁ、れぇ、がぁ、何を言おうと関係なぁい、わ、た、し、は味方よ
♪そんなの、当たり目のはなしぃよ、オーイエィ
このオーイエィの所でB子は腕を振り上げた、まるでライブコンサートのようだ!

ノリノリのはずだけど、何故か女王様は不満気、間奏の間に何度か腕を振り上げて俺をにらむ。
(分かったよ、そんな目で見るなよ、俺が悪かったさ、やる事やるよ、今度はちゃんと)

♪だぁ、れぇ、がぁ、何をしようと関係なぁい、わ、た、し、は味方よ
♪そんなの、当たり目のはなしぃよ、オーイエィ(オーイエィ)

今度はオーイエィの所で一緒に声をあげ思いっきり腕を振り上げた。ばっちりのタイミングだぜ!
その理由は簡単、二人がちゃんと、アイコンタクトしてたからさ。




483 :32-164 ◆1e92z1qkHA :2008/11/18(火) 05:22:49
で、結婚式も無事済んで楽しく新婚生活を続けた二人だったが、ちゃんと狙って打ち込んでいるのに、
子供が出来ない月が続いた。B子は共稼ぎのストレスから来るものだと言っていたのだが、俺は
内心、自分が種無しかもしれないと不安になりB子に隠れて検査してもらった(離婚も覚悟していた)。

結果「別に問題ないでしょう」といわれた矢先に、B子から多分授かったといわれた。打ち込んだ日から2日しか
たってないので不思議だったが、女には分かるんだということだ。とてもじゃないが信じられないがw
しかし一ヶ月ほど経った後にB子のおしっこをかけた大きな体温計のようなのがものも子供がいると判定する。

更に一ヶ月ほど経って、会社にいる俺にメールが入った、「今晩はお祝いですよ、パパ」、病院にいるB子からだ。
しかし、そう早く帰る事が出来ずに会社をでるのは6時半を廻ってしまった、怒られるかと思ったが、
駅の改札出たところには満面の笑みのB子がいた。

聞けば、俺の乗った電車に合わせて迎えに来たとの事、家まで二人で手を繋いで歩く。
俺はその時、(離婚の話はせずに)検査をしてもらった話をした。B子も隠れて不妊相談をしにいってたらしい。

-その先生に心配しすぎです、もう一年たってから来て下さいって、門前払いだったのw、、
-でも私にもし問題があったらなるべく早めに離婚してもらおうと思ったんだよ、、、上目遣いB子。
なんとなく根本的にすれ違い夫婦な感じがするが、お互いを気遣って居たんだと解釈しようw

家に着くと赤飯に小さいが尾頭付き鯛塩焼き、蛤のお吸い物etc、なんとなくB子のセンスに一言いいたいが、
今は言わなくていいや、(ちなみに第2子の時も同じだった、云うべきだったorz)。

で、夕食後に、実家に連絡したかと聞くと、俺の実家にはしたという。病院でお姉さんにメールしたら、
-一時間もしないうちに貴方のお父さんから、電話があってね、名付け親になりたい、いやならせろ、って、
(わが親ながらなんて図々しい奴だ!)悪い、姉貴に締めてもらうから、、、、、、
-また、一時間もしないうちにお姉さんからも電話があってね、それは必要ないみたいw、、、姉貴GJ。
-お母さんは、ずっと仏壇の前で黙って手を合わせているそうよ、、、、ちょっと神妙なB子、



484 :32-165 ◆1e92z1qkHA :2008/11/18(火) 05:24:17
B子の実家にはどうなんだい、話はした、、、、、B子は急に面倒くさそうな、顔をして、
-今日はもう遅いし、今度帰った時に話すよ、、、、確かにもう10時半だが、おきてはいるだろう。

いや、里帰り出産とかしなくて良いのかよ、そうなら早めに話しておこうよ、
-えー、私はここで生んで、貴方に面倒見てもらうつもりよ?サボらせないからね!
いや、そういう問題ではなく、二人にとっても初孫だしね、、、
その後もB子は色々と否定的な事を言ったが、なら俺が連絡するというと渋々携帯を取った。

-あ、お母さんですか、B子です、、、かなり事務的な声
-はい、、、、はい、、、、ご心配の必要はないです、、、、ええ、、、、分かってます。
-ええ、、、特に問題があるわけではありません、、、、はい仲良くやってます、、、それはないです。
-ええ、、、ええ、、、今日電話した理由はですね。、、、、、固唾を呑む俺。

-実は、妊娠している事が分かりまして、、、ええ、私です、、、、違います、、、今日病院で確認しました。
-、、え、、、、、違うって、、、、そうじゃないよ、、、、そんな事思ってないって、、、、B子の声色に変化が。
-ちがうよぉー、、、、そんな事はないって、、、、、C男さんの実家では私の好きで良いって。
-うん、分かっているよ、、、、安心して、、、、え、そうじゃないよ、、、、、、やや鼻声のB子。

-そんな事思ってなかったって、、、、だって私を生んでくれたのお母さんでしょ、、、そうだよ。
-ずっとちゃんと言えなかったけれど感謝してんだってばぁ、、、何時だって私の事考えていてくれたでしょ。
-今お腹に赤ちゃんがいるから、もっとハッキリ分かるの、、、、お母さんがどんな気持ちだったか、、、。
-えー、そういうことはお父さんとちゃんと話してよ、、、、こっちはこっちで色々あるし、、、俺を見るB子。
-そう、赤ちゃんの事、、、、ずっと不安だったんだ、、、、ずっと、お母さんに相談したかったの、


493 :32-166 ◆1e92z1qkHA :2008/11/20(木) 02:50:17
-え、悪いよ、、、、A子も家にいるし、、、そんな気を使わないで、、、、B子にティッシュを渡す。
-C男さんが反対する事はないけれど、、、、うん、、、そうだね、、、、うん、、、、お願いする。
-うん、、、、平気だって私が言えば、、、、ぜんぜん、、、優しいよ、気は効かないけれどw
-うん傍にいる、、、今変わるね、、、、涙目で鼻をグズグズさせていたB子、俺に携帯を渡す。

代わりました、C男です、、、、、、、B子は盛大に鼻をかんでいる。
M-有難うね、これもみんな貴方のおかげよ、、、、ママは盛大に泣いていた。何なんだよ!
いえ、何も、私はB子さんに言われた通りにするだけで、、、訳の分からない台詞に困るが、
M-ううん、分かっているわ、、これからもB子を大事にしてね、あとお腹の赤ちゃんも。
はい、掻い出さないようにします。、、、、、訳の分からないであろう台詞で返す。

M-B子が貴方と結婚する時に、不安になって、、、、なにやら長引きそう雰囲気だ、
ここで鼻をかみ終って、俺に目配せしている涙目のB子に、
あ、すいません、B子が代われって言うんで、、、、、、カレイにスルーパス。

-あ、B子だよ、、、やだ、声で分かるでしょ、、、もう、そんな事言い出さないでよ、、、大丈夫。
-気にできるほど、繊細に出来てないの。、、、、そう、お父さんの言うとおり、、、、俺、陰口言われてる?
-うん、もう長くなるから切るね、、、、後で詳しく話すから、もう遅いし、、、じゃあね、切るよ。



494 :32-166 ◆1e92z1qkHA :2008/11/20(木) 02:51:27
繊細に出来ていない俺だが少しは気をつかう。あえて何も言わず風呂のお湯をために行く。
少し何時もより時間をかけてかえって来ると、通常状態のB子に戻っている。

-まったく、年寄りは涙もろくて、話も長いし、困ったもんよね、、、、さっきの涙はなんだったんだ?
-あー、それに断ると後々煩そうだから、私実家帰って出産したいんだけれど、問題ないでしょ。
返事をせずにやれやれという顔をすると、別に意味で受け取ったのか、
-長くても一ヶ月で帰るから、私の家はあくまでもココだから、そんな顔しないでよ、、、、アヒル口B子。

で、この約束は守られず、、B子は約3ヶ月実家にいて、ココに帰ってきての第一声は、
-もおう、なんで言われたとおり掃除しなかったのよ!、、、、、、してたんだが。
-どこに掃除した跡があるの、この子に悪い空気吸わせて病気にする気!、、、、俺、涙目。
後で前日姉に掃除してもらった事を告げると、キレイに掃除していただいて、と感謝の電話を入れてたw
籐の籠の中で眠っている娘と生んでくれたB子の苦労を思うと突っ込む気は全く起きなかった。


fin




これでおわりですね
32さん次回作やスピンオフ期待してますよ

出典:省略
リンク:省略

(・∀・): 205 | (・A・): 56

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