ヤンデレは本当に怖い
2010/03/17 03:16 登録: えっちな名無しさん
はじめて一人暮らしをした時、マンションの隣の部屋にかなりサイコな女性が住んでいて、俺はいろいろ酷い目に巻き込まれました。その時の事を投稿します。
その人(仮にAとします)は20代前半くらいで、ゴスっぽい(ビジュアル系っぽいと言うのかも)格好をした、まぁまぁ可愛い人でした。その時はまだサイコさんだとも知らず、顔を合わせたら挨拶する普通の隣同志ですね。
しかし、そんな関係は一夜にして一変しました。引っ越して半年が過ぎたくらいの時のことです。
ある早朝、俺がゴミを捨てて帰ろうとするとマンションの入口にAが立っていました。俺が会釈し通り過ぎようとすると、ハッキリした口調で「私の携帯電話が無くなってしまいました。すみませんが携帯を鳴らしてもらっても良いでしょうか?」と、聞いてきます。
俺は急に話しかけられてかなり面喰いましたが、別に断る理由もなかったので承諾することに。部屋から携帯を持ってくると、Aから番号を聞きダイヤルします。
Aの部屋の前で1分ほどはコールさせたでしょうか。カチャッとAが電話に出ると「ありがとうございました。携帯電話、みつかりました」と言ってきました。
ちょっとホッとし「良かったですね。それでは…」と答えている時、Aが「あ…あの、お礼がしたいので、良ければ部屋にあがってください。コーヒーを入れますから」と被せてきます。
眠かったし断ったのですが、それでも誘ってくるAに「こんなに誘ってくれるのに、断るのも可哀そうか…」と仏心。すべてはこれが間違いでした。
部屋に入り、並んで座り世間話をしながらAの入れたコーヒーを飲みました。そして10分くらい話した所で、Aがべったりと俺によりかかってきます。
「え…っ!?」っとかなりビックリしAを見ると、Aがまっすぐに俺を見つめながら「携帯を無くしたなんて嘘です。こうしたくて、私、嘘をついたんです」と。
正直、パニくりました。そんな俺を無視するかのように「ずっと好きでした…」とキスしてくるA。俺は訳がわかりませんでしたが、ラッキーなどと思い身を任せてそのままセックス。ガリッガリに痩せたAの体はちょっと気になりましたが、抱きました。
抱き終えるとAは「これで私、アナタの彼女だね」とうれしそうに言い「…それで、アナタの名前は?」と聞いてきます。やる事やっといてなんですが、俺はその時はじめて少しゾッとしました。
ゾッとはしましたが、裸のまま改めて自己紹介をし、お互いの体を触りながら世間話。お互いの事をいろいろ話したのですが、俺が「俺の事、いつから好きになってくれていたの?」と何となく聞いた時にAが豹変です。
押し黙り俺をキッと睨むように一瞥すると、シャワーへ行ってしまいました。何だろうと思い俺は後を追いましたが、鍵をかけ、いくら呼んでも出てきません。
俺はだんだんと怖くなってきて、とりあえず服を着るとベッドに座って彼女が出るのを待っていました。
1時間、2時間…待てども待てどもシャワーの音は止みません。
その間、俺は何回もAを呼びましたが、完全に無視されました。だんだんとイライラしてしまい、ドア越しに一声かけ部屋に戻って寝てしまいました。
どのくらい寝たのか、俺はチャイムの音で目が覚めました。
誰だよ〜っとドアを開けると、そこには警官が2人。俺がビックリしていると笑顔で「…隣のAさんから通報があってね、一応さ、○○署まで一緒に来てもらいたいんだけど、いいかな?」と優しく言われました。
え? え? 通報? なんで? 状況が飲み込めないまま、俺は簡単な準備をすませパトカーで警察署へ。パトカー内は変に無言で、もしかしたら取り返しのつかないことになったんじゃ…と、不安で仕方がありませんでした。
警察署に着くと、そのままドラマみたいな取調室へ通されました。そして、刑事さんから俺がAに「レイプされた」と通報された事を言われました。
目の前が真っ暗になりました。人生終わりだとも思いました。
俺は必死に「レイプなんてしていません。合意の上でした」と一気に説明しました。刑事さんはウンウンと頷きながら、要所要所で俺に質問をしながら一連の顛末を聞いてくれました。
そして「…悪いのに引っかかっちゃたね。でも君もエッチできるからって、初対面でいきなりってのは油断したよな」と言って、詳しい説明をしてくれました。
なんでも、Aは署内では知らぬ者がいないほどのサイコさんで、同じような手口で男を連れ込んでは、付き合い束縛し、何か気に入らない事があると「レイプされた」と通報する常連だったのです。
その日も、俺の何気ない一言が気に食わなかったのか、ブチ切れたAは俺が出ていくのをシャワーを浴びながら待ち、その後に通報したようです。
俺は刑事さんに注意と同情を受け、念のための連絡先などを全て記入してから帰宅となりました。
もう精神的にクタクタになってしまい、体調不良を理由にバイトを休むと、部屋で寝る事に。
しかし、いざ寝ようとした時、いきなり玄関の外から絶叫に近い声で名前を叫ばれました。ウワッと飛び起きると、おそるおそる玄関へ。のぞき窓から外を見ると、恐ろしい形相のAが俺へ対して罵詈雑言浴びせています。
正直、すごく怖かったです。きれい目な顔を信じられない程に歪ませて、俺を罵倒します。すぐに立ち去ってくれる事を願い、しばらく居留守を決め込みましたが、帰る様子はありません。俺は仕方なく、ドアチェーンをかけると玄関を開けました。
するとAは「中へいれろ! このひきょう者!」と、叫びながらドアをこじ開けようとします。俺はチェーンをかけたまま「落ち着け」と言うのが精いっぱいでした。
しばらくガチャガチャとドアを開けようとしていましたが、最後はドア越しに何かの液体(匂い的にジュースだと思いました)をバシャバシャ入れると、フッと帰って行きました。
俺はホッとして、その場にへたり込んでしまったのを覚えています。それから、Aが玄関の先で暴れる事はありませんでしたが、俺の郵便物と洗濯物が消えるようになりました。
きっとAの仕業だったと思います。度重なる嫌がらせに、いい加減、引っ越しを考えたとき、Aは自殺未遂をおこしました。
深夜、救急車の音で目をさますと、隣の部屋からぐったりしたAが運ばれて行きます。心配した顔の中年が同乗していました。きっと、新しい彼氏だったのでしょう。
結局、Aは戻ってきませんでした。後日、Aの両親がAの荷物の引越しの時に「ご迷惑をおかけしました…」と謝罪してきました。単純に夜中に救急車を呼ぶ騒ぎを起こして…というだけの、謝罪だったのでしょう。俺はAの容態を聞くと「大丈夫です。ご心配をおかけしました…」とだけ言って、帰って行きました。ふたりの疲れきった顔は未だに忘れられません。
ヤンデレは本当に怖いです。もう二次でもヤンデレは御免で
出典:y
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