サイコな女と付き合った時の話
2010/03/17 21:34 登録: えっちな名無しさん
サイコさんと付き合った人の投稿があったので、俺からも体験談を。
俺も一人暮らしをしていた時の事なんだけど、夏休みにバイトしたコンビニで、目のぱっちりとしたAさんって1コ上の先輩がいた。
男と話すようなタイプ(って言うかちょっと暗いぐらい)の女だったから、俺もあまり意識した事なかったんだけど、シフトが二人だけだった時、世間話をしてみたら同じ大学に通っている事がわかった。
俺達、それでなんか意気投合っていうか盛り上がって、それからよく話すようになった。
話してみると面白いし気が合うし、俺達、あっという間に仲良くなって休みの日にも一緒に遊ぶようになった。
Aさんも「○○君がバイト出てない時は働きたくない」って言って、シフトを全部俺に合せた。Aさんの事を好きになりかけてた俺は、それが特別の事みたいに嬉しくて、勢いで告白し、付き合う事になった。
彼女になったその日から、実家暮らしのAさんは俺の部屋に入り浸るようになった。友達と電話しているのも「誰と話してたの?」って、ちょっとした束縛してくる以外はすごく優しくて、どんなわがままも注文も聞いてくれるような彼女だった。
夏休みが終わって一緒に学校に登校するようになった。学年も学科も違ったから、校門で分かれ分かれになって、昼とかバイト前に合流。そんなバカみたいに幸せな時間を過ごしていた。でもある日、女友達の一人に忠告された。
「余計なお世話だけど、彼女変だよ…」
俺ははぁ?って思った。でも友達が言うには彼女が俺と別れた後、ずっと図書室にこもってるらしい。レポート仕上げるため、4日連続で図書室に行ったらしいのだけど、いつも同じ席に座っていて、ボーっとしているらしい。
俺には信じられなかったけど、行ってみたら本当に彼女が座ってた。悩みがあるんだと思い「大丈夫か?」と声をかけたんだけど、なんか俯いたままブツブツ言い訳するだけだった。
その日はとりあえず俺の部屋へ。部屋で問いただしたら、彼女、なんと俺の学校の生徒…それどころか女子大生じゃない事がわかった。しかも妹の保険証使ってバイト先に受かってて、年齢もごまかしてた。
1コ上じゃなくて、5コも年上。
俺は騙されてたショックで、その日はもう顔を見たくなかった。ちょっと考えたいから…と、彼女を追いだし寝ながら考えた。必死に一緒にいて楽しいんだから、騙されてた事は忘れよう、きっと何か事情があったんだって考えるようにしてた。
それで、いつの間にか眠ってしまってたんだけど、なんか寝苦しくってフッと目を覚ましたら、暗い部屋の中で、彼女が俺を覗きこんでた。
俺は叫び飛び起き、何してんだ! って叫ぶと、黙って布団に入ってきた。「おい、何やってんだよ、止めろ!」って、錯乱したみたいに言ったんだけど、彼女は俺に痛いぐらい抱きついてきて、耳元で「ダメだよ。○○君は寝てなきゃダメだよ」っと、甘ったるい声で言ってきた。
俺はすごくゾッとして、彼女を振り払うと「勝手に部屋に入って何してんだよ!? とにかく、今日は一人にさせてくれ!」と、まくし立てた。でも彼女は動かない。幸い、小柄な彼女は軽かったので、引きづるように玄関まで連れて行き、外に出した。両手に毛布を握ったまま、離そうとしなかった。
俺はなんだか怖くなって「もういい、出てけよ! 訳がわからないよ!」と言い放って、玄関のドアを閉めた。鍵をかけて、扉に寄りかかるように外の様子をうかがってたんだけど、カタリともしなかった。
1時間近くたって、そっと外を覗いたら彼女はもういなくなってた。毛布も無くなってた。ホッとして、布団に戻ると合鍵を取り返してないことに気が付いてゾッとした。
次の日、情けないんだけど友達に事情を話、彼女の家まで鍵を取りに行った。携帯には何度かけても出なかったから、仕方なく実家まで言った。チャイムを鳴らし、対応に出てくれた女の子(たぶん妹さん)に事情を話すと「本当にごめんなさい!」って言ってドタドタ階段を駆けあがり、鍵を取り返してくれた。
俺がバイト先の事を話すと、泣きそうな顔で「いつもこうなんです…本当にごめんなさい」と、何度も謝ってた。
なんかすごく疲れてたけど、その日はバイトの日だったから仕事先へ行った。彼女はシフトが入っていたけど、バイトにはこなかった。そして、そのままバックれた。
それからしばらくして、俺の部屋のベランダに、生ゴミま目茶目茶に投げ込まれていた。彼女の仕業だと思うと、普通の女に見えていただけに、すごく悲しかった。泣きそうになりながら掃除した。
そしてさらにしばらくして、学校から帰ってくるとテーブルの上にシチューが作ってあり、傍に俺宛の封筒が置いてあった。
もうガクガクしながら封筒を開け、恐る恐る中に入っていた手紙を読むと「○○君が無くさないようにって、鍵を何本もくれたから助かっちゃった。シチューを作ったから食べてね」とあった。俺、声もあげられずに震えてた。
それから、シチューがまだ温かいことに気が付いた。俺は泣きそうになりながら部屋を飛び出し、友達の家へ逃げ込んだ。
それからもう怖くて仕方無くなってしまい、すぐに引っ越してしまった。幸い、それからは何もない。
普通に見えても、怖い女はいるんだと思うと、人となかなか付き合えなくなった。
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