夏休みの肝試し

2010/03/29 20:51 登録: えっちな名無しさん

俺が小学4年生のころにあった恐怖体験。そんなに怖くないかもだけど。
(文才ないから読みにくいかも)

俺の地元は、小さな小さな村です。子供よりは老人が多くて、静かな村でした。
で、事件(?)があったのは小学4年生の夏休み。夏休みと言えば、皆で山に入って冒険するのが醍醐味でした。

俺達の近くの山の付近には、小さな鳥居があります。鳥居の横に墓石みたいなのがありました。名前とかは書いてありませんでしたが、怖がりだった俺は暗くでジメジメしているのがなんとなく怖くて、一人では近寄りませんでした。

ですが、夏休みに何故か親友のAと肝試しをすることに。
確か、「お前、B子が好きなんだろ!一緒に肝試ししてくれたら、あいつのパンツの色おしえてやるよ」みたいなことを言われた記憶があります。
Aも俺も、所謂クソガキでマセガキのエロガキでした。
なので「じゃあ行く!絶対教えろよ」とか返事してましたww

それで夕方6時くらいにAの家に集合しました。

鳥居についてまとめます。
・高さ50センチくらいの鳥居
・村外れの暗いとこにある
・爺ちゃん達には「行ったら駄目」って言われてる
・墓石には何も刻まれてない
こんな感じ。

メンバーは、俺・A・Aの妹のC(小1)
8時くらいに過ぎにパンとジュースと花火を持って鳥居の前に行きました。

俺は親に「花火しにいく。Aの父ちゃんが一緒に来るから大丈夫」って言いました。Aは「花火しにいく。(俺)の父ちゃんが一緒に来るから大丈夫」って言ったらしいですww

それで、暫く鳥居の前で花火してました。水は持ってきてないからジュースで消してました。

沢山もってきてた花火が無くなると一気にシーンとしました。焦げくさい臭いと静けさに途端に怖くなったのを覚えています。
ヘタレな俺は真っ先に言い出しましたww

俺「何も出ないし帰ろうぜ」
A「まだ9時だろ。10時になってからで良いじゃん」
C「おしっこしたい」
A「草村でして来いよww」
俺「蛇に気をつけろよww」


この流れでCだけが鳥居の奥の草村へ行きました。

Cが草村に入って2分ぐらいしてから
「あかんて!やめてって!もー!」
とかが草村から聞こえてきました。
それから、すぐにCが戻ってきたんですが様子がおかしいんです。泣きながら怒ってるんです。そして、腰あたりまである髪の毛が何故か濡れています。

A「どうした、Cちゃん?」
(AはCをちゃん付けで呼びます)
C「髪の毛ひっぱられた」
俺「だれに?なんで濡れてる?」
C「女の人!もう!やめてって言ったのに」

勿論、Cの髪を“ひっぱった”のは俺とAではありません。俺は既にチビりそうでしたが、Aは草村の方を睨みつけています。
俺「もう帰ろう。ヤバいって」
A「駄目。犯人を見つけてからじゃなきゃ帰らない」

Cはまだ泣いています。たぶん、兄として妹を泣かす奴を許せなかったんだと思います。

A「ここで待ってろよC!行くぞ、(俺)!」
俺「え、俺も待ってるって」
A「何かあったら走って逃げれば良いから!行くぞ!」

と、なんだかんだで俺とAで草村に向かいました。まぁ、俺はずっと逃げる用意してましたけどww 情けないww

草村に入ってからほんの少し歩いた所で、Aが立ち止まりました。
んで、くるりと振りむきました。

俺「なんだよ?どうしたんだよ?」
A「………今、見たか?」
俺「は?」
A「今の見たかって聞いてんだ!」
俺「ちょ、何キレてんだよ」

俺はよく分からなくて、小さな声でキレ気味に言われて混乱しました。そしたらAが突然、俺の腕掴んで言いました。

A「走って逃げるぞ、(俺)!」

俺は逃げる準備万端だったから、二人で全速力で逃げました。

草村から飛び出て、びっくり。Cがいない。パンとジュースもない。花火の残骸もない。
その代わり、俺の父ちゃんとAの父ちゃんが仁王立ちしてた。あと爺ちゃんも。


A父「A!馬鹿野郎!なんでCを連れて来たんじゃ!」
A「ごめん、知らんかった、あれ何あれ何、見えた、知らんかった、あれ何」
怒鳴るAの父ちゃんと、喚くA。

A父「何見えた?女やろ、女が見えたんやろ?馬鹿野郎!」
がくがく頭を振って頷くA。
A「見たんは俺だけ。(俺)は見てない、Cちゃんは髪ひっぱられた。でも見たんは俺だけ」

で、俺は父に連れられて帰宅(帰宅後に母と父にビンタと拳骨を喰らった)。
Aは良く分かんないけど神社に連れてかれたらしい。お祓いしてもらったとか。

次の日にAに聞いたら、山の中に髪の無い女がいたとか。坊主頭でにたにた笑ったガリガリの女がいたらしい。
俺に見えなかった理由は不明。

昔からいるらしく、髪の長い女が近づくと出るらしい。婆ちゃんによると、あれは「白女(しろめ)」というらしい。
髪の長い女を殺すって言ってた。それ以外は教えてくれなかった。

Cによれば、優しそうな女の人が突然髪を引っ張ってきて、びっくりして泣いたら背中を押されて追い返されたらしい。
「早く帰れ、泣くなら来るな、気をつけて帰りなさいよ、バカバカ」みたいに言われたとか。
髪は生えていて美人だったそうだ。
襲われなかったのは、子供だったからか?


終わり。怖くなくてゴメン。ただ、Aが見た女と、Cが見た女で話が全然ちがったのが気になる。



出典:オリジナル
リンク:オリジナル

(・∀・): 155 | (・A・): 43

TOP