カラス

ある夏の日、俺（A）は友達の女の子と一緒に人通りの少ない道を歩いていた。
たわいもない会話をしていたのだが、ふいに女の子がすっとんきょうな声をあげた。
「ねえA!あの看板見てよ！！この通りってカラスがいっぱい出没するんだってね！もし私が襲われたらちゃんと守ってね」
「マジ？俺もカラスは怖いからなー。逃げたらごめんね。で、その看板どこにあんの？」
俺の問いに対し、右斜め前方を指差す彼女。
”空巣に注意”

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