公園の小学生2

2010/04/29 17:09 登録: えっちな名無しさん

第一章

すると一人の女性がこちらに近づいてきた。

「や、やばい!殺される!!」

そう思った時、一閃の雷鳴と共に視界が真っ白になった…

あまりの衝撃で気を失ってしまい、気づいた時には―



―――あ、あれ…?

気づくとそこは見慣れた風景、頭の処理速度が追いつかない。

「ん…」近くにあったコップに麦茶を注いで一気に飲む。

「ぬるい…今の…夢だったのか?…鮮明に覚え過ぎだけど…」

…そーだ。思いだした…

俺、ひきこもりなんだっけ…いつもの様に寝る前の妄想をしていて気付いたら寝ていたのか。

タバコに火をつけてふかす。

「ふぅ…腹減ったな」

適当に部屋にある物を探したが見つかるのは食べ終わったカップ麺の残骸ばかり


「よし、外に買い物にでも行くか」

近くのスーパーまでは徒歩5分。ただ、スーパーの前には、あの夢に出てきた公園がある。

少し何とも言えない気持ちを抱えたまま支度をする。

「まぁ女の子に会いに行くわけじゃないし、適当でいいか」

そう思いながら、小学校の時に来ていた体操着に着替える。

「はは、なんだこれ。お尻がこげ茶色だ。」


嫌な記憶が鮮明に蘇るが、誰も覚えてないと自己解決する。

「さて、今晩のご飯は何にしようかな…」

そう思いながら財布を探す。

「あったあった…ん?」

見慣れた部屋に見慣れない物体…

「なんだこれ?」

手に取ってみると黄色くて小さい人形みたいな物…

背中にスイッチが付いている

「これ…俺こんなん買ったっけ?」

なんだか不思議な気分になった。いつ買ったかも覚えてない、この人形も知らない…

するとスイッチを推す前に人形が喋り出した

『やぁこんにちわ』

「な、なんだこの人形!!喋ったぞ!!」

現代の進歩に驚きは隠せないが、お腹がすいたのでゴミ箱に捨ててスーパーへ向かった――




――ん、この公園だ…

そういえばこの公園、あの大きな時計止まってるんだっけ…

公共の施設の物とは言え、この公園を利用する人が少なく、ゴミ箱はいつもあふれかえっている。

時計も止まっていて、ブランコなんて今にクサリが切れそうだ。

「ったく、誰か掃除しろよな…」

そう思いはするが率先して掃除をしようなんて事は思わない。

そんな事を考えながらスーパーについた。

「んー…今晩の飯は…よし、これだ」

手に取ったのはペヤングソース焼きそば(\170税込)。

俺は大のペヤング好きだ。

ただ、ペヤングの由来は「ペアでヤングなソース焼きそば」というものだった。

人生で一度もペアでヤングな事にはなってない。

一人でもヤングになれる、そんなペヤングが大好きだ。

ついでに麦茶も買っておこうと、麦茶を取り、レジへ向かった。

「ん、なんだこのスーパー…やけに暑いな…」

そんな事を思っていると…背後に一般人でもわかるくらいの殺気が伝わってきた!

「だ、誰だ!!」

そこに立っていたのは、部屋で捨てたはずの黄色い人形…

「え?な、なんで・・・」その言葉と同時に俺は喉に違和感を感じた。

あれ…なんか温かい水みたいなのが喉に直接流れ込んでくる…なんだこれ…

目をあけている筈なのにその視界は脳に伝わることはない…

なんだか…息苦しい…こんなに暑かったか…?

そう思うか思わないかの所で俺は意識が遠のいた…




―――ん?





第二章 完

気が向いたら第三章へ

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