サッカー少年

10年前のFCバルセロナのホームゲーム。
バルセロナのディフェンダーが必死にクリアーしたボールが、
大きくピッチの外へ。
観客席まで飛んで行ったボール、大勢の熱狂的なバルサファンが少しでも触れようと手を伸ばす。
そのボールに、まるでヘディングでシュートを決めようとするかのように、
手も使わずにジャンプする一人の小さな少年。
もちろん大人に囲まれては届くはずもなく、あわや怪我をしそうになる。
その映像を現代のバルサファンが見たらこう思うだろう。
あの少年がメッシなら見事にヘディングを決めただろうにね。
しかし、140センチそこそこの小さな体を投げ打って、
喧騒の中ボールに食らいついて行った少年こそが、
10年後、世界を熱狂させる偉大なストライカー、リオネル・メッシその人だったのである。

出典：本当のような
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