母親

2010/06/29 01:04 登録: えっちな名無しさん

私が19歳のとき、母が末期ガンと診断されました
もう長くはないと

入院中、もうすぐ成人式だった私に
「振袖そろそろ見に行かないと」
「お母さん一緒に行けなくてごめんね」
「△△さん(母の親友)と一緒に見に行っておいで?」
など、すごく振袖を気にしていました
私は正直こんな状況なので成人式なんてどうでもよく、行く気もありませんでした

そしてどんどん病状が悪化していくある日、病院から帰ろうとする私に母は
「○○を産んで幸せだったよ。○○、幸せになってね」
と言った。涙が止まらなかった。

それからしばらくして、親戚が「これを着て病院に行きなさい」と振袖を借りてきてくれました。
美容院で着付け、ヘアセット、メイクをしてもらって病院に行った。

その頃の母は、もうほとんどしゃべれなくて意識も朦朧としていました。
振袖を着た私を見て何度も「可愛い」って言ってくれました
病室の中で撮った家族写真を見たら、母は私の方ばかり見ていました

その夜、なんとなく嫌な予感がした
もう会えない気がした

次の日の朝、家族の見守る中お母さんは逝きました

お母さん会いたいです
いっぱいありがとうって言いたい
まだまだいっしょにいたかった


出典:1
リンク:2

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