続々三丁目の夕日
2010/07/14 06:23 登録: えっちな名無しさん
昭和35年、茶川は三たび芥川賞を目指すも、北杜夫の後塵を拝することとなった。
「はぁ・・・やっぱり俺はもう、だめだぁ」
相変わらずの貧乏暮らしは、茶川の髪に混ざる白いものをさらに増やし、
以前にもまして貧相なその体つきは、周囲からの哀れみすら集めるようになっていた。
そんな茶川を、道路を挟んだ向かい側の工場兼住宅の2階から見つめる視線があった。
星野六子である。
鈴木オートに集団就職でやってきてから丸2年が過ぎた。
普段はつなぎの作業服で機械油や汗にまみれて実直に働く六子も、
休日になると友人同士でめかし込んで出かけることが当たり前になっていた。
(茶川さん、また落ち込んで・・・こったらことではいげねぇ!)
六子は決意した。
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