三姉妹の苦労
2010/08/01 21:38 登録: えっちな名無しさん
私は三人姉妹の次女。10歳年上の姉と4歳年下の妹がいる。両親はまったく子供に関心が無く
子供の世話を長女に丸投げしていた。父と母には殴られた記憶しかない。
食事も家事も全て姉が行っており、両親は夜遅くまで遊び歩いていた。
姉が高校を卒業した年の春、3人で家を出る。その時私は8歳、妹は4歳であった。
会社勤めをしている姉の給料だけでは生活は辛かったが私は頑張って掃除や洗濯、料理を覚え姉を助けた。
妹も幼いながら聡明で優しい子で私を困らせるようなことはしなかった。
貧しいながらも私は優しい姉と陽気で賢い妹に囲まれて幸せな生活を送った。
月日が流れ、私は高校を卒業公務員試験に合格した年、姉は職場で知り合った真面目で優しいサラリーマンと結婚した。
妹は才色兼備の見本のような少女に成長し県でトップの新学校に入学し、美しい容姿と快活な性格から学校中の人気者になった。
後に妹は一流国立大学に合格した。
私自身も、25歳の時に同じ区役所勤めの頼れる男性と結婚しようやく幸せを手に入れた。
しかし、結婚してから3年後に音信不通だった母から連絡が来る。父が倒れたとのことだった。
私は当然無視を決め込むが母は勝手に入院費の保証人を投稿者にした挙句消えてしまう。
共働きで子供に全く金を使わなかったので数千万の預金があってもおかしくないのだが両親そろって浪費家であった為に
通帳残高はほとんど無かった。
とりあえず入院費だけ払って後は無視しようと姉妹で決める。妹は大手銀行に総合職として入社しており
転勤が多くどうせ世話は出来なかった。
しかし、私は姉一家が実家の近くに引っ越したことを知る。
ひょっとすると心の優しい姉は、父の世話をする気なのでは・・・。
勘ぐった私はあわてて父を有料の老人ホームに入れる。
かなりの金がかかったが共働きで子供もおらず、まとまった預金があり、その上心優しい夫と
裕福な義父母も、投稿者の父の事を親身になって心配していたからだ。
(夫と義父母は父親がどんな人間だったか知らない)
全ての手続きを終えて、私は姉を自宅に招いた。
「父さんはうちがお金を出すわ。だから姉さんは安心してね」
だが、実際に会ってみると父と母は衝撃の告白をした。
「実は子育てに手を割けなかったのは、私たち夫婦は地球の平和を守るために
派遣された宇宙警備隊員なのだ」と。
母が暴力を振るったと思っていたのは、家族の絆を壊すために母に化けた宇宙人の
仕業だったのだ。
そして父母が弱った今、地球を救えるのは2人の血を引いた姉妹だけだという。
泣きながら謝罪する父母。三姉妹は父母を許し、地球のために戦うことを誓ったのだった。
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