異説『ヘンゼルとグレーテル』
2010/08/26 16:24 登録: えっちな名無しさん
昔々、ある小さな村にヘンゼルとグレーテルという、とっても仲のいい兄妹がいました。家は貧しかったものの、優しい両親の元、二人は幸せな日々を送っていました。
ある日の夕方、二人は薪を拾いに村外れの森へと向かいました。
しかし運悪く、二人が薪を拾っている最中、空は急に雲を厚くさせていき、ポツリポツリと雨を降らせてきたのです。
二人はすぐに帰ろうとするも、あっという間に大雨となってきてしまい、やむなく二人は森の中の小さな洞窟で雨宿りをする事にしました。
しかし雨はなかなか止みません。
「雨、止まないね」
洞窟の中で、不安そうにグレーテルは言いました。
そんなグレーテルを、優しい兄のヘンゼルが元気付けます。
「しょうがないよ、しばらくここで待ってよ」
「うん」
二人は岩壁にもたれて並んで座りました。
しかしひんやりとした洞窟の中、グレーテルは寒そうに身を固めていました。薪を拾いにやって来ただけに、火を起こす道具など二人は持っていません。
「グレーテル、寒い?」
「ううん、平気」
強がる様に、グレーテルは言いました。
「無理するなって、もっとこっちおいで」
そう言って、ヘンゼルはグレーテルの体を抱き寄せました。
「お兄ちゃんの体、温かいね」
ヘンゼルへとすっかり身を委ねたグレーテルが、そうポツリと呟く様に言います。
「そうか?」
「こうやって、お兄ちゃんとくっ付くの久しぶりだね。昔はよく、こうやってお兄ちゃんに抱かれながら寝るのが、すっごく心地よかった」
「グレーテルも、まだまだ甘えん坊だな」
苦笑しながらヘンゼルは言いました。
雨が続く中、二人は抱き寄ったまま色々と話をしながら時間を過ごしました。
「相手の髪?」
「うん、好きな人と自分の髪の毛を一緒に紙かなんかに包んで、それを教会の近くに埋めるとね、恋が叶うんだって」
グレーテルが言うには、それが最近女友達の間で流行っている恋のおまじないというものらしいのです。
「へぇ、そうなんだ」
いつまでも甘えん坊な妹だとばかり思っていたヘンゼルでしたが、どうやらグレーテルも、男の子や恋といった事に関心を持つ年頃になっていた様です。そんなおませな話をするグレーテルに、ヘンゼルは少し驚くものがありました。
(グレーテルにも、好きな人とかいるのかな……)
そう考えると、何だかヘンゼルは急に寂しい気持ちになっていきました。
「お兄ちゃんは、誰か好きな人とかいるの?」
そんな中、グレーテルはヘンゼルへそう聞いてきました。
「いないよ、そんなの」
「本当に?」
「いないって」
どうもヘンゼルとしては、そんな話題が気恥ずかしくてなりませんでした。男友達の間では、そういう話をする事はまずなかったからです。しかもヘンゼルは、最近どういう訳か女の子に対して変に意識してならない時がよくあり、ますますそういった話題が苦手になっていました。
「そうなんだ、何だか安心しちゃった」
ヘンゼルの言葉に、グレーテルは嬉しそうに答えてきました。
「え?」
「お兄ちゃんが、誰かの事を好きになっちゃったりしたら、私寂しいもん」
ヘンゼルが思っていた事と、同じ様な気持ちをグレーテルはやや恥ずかしそうに打ち明けてきました。そして愛しげに、グレーテルはヘンゼルの胸へと顔を埋めてくるのです。
そんなグレーテルに、ヘンゼルはなぜかドキドキしてなりませんでした。
(どうしちゃったんだ、急に僕は……)
ヘンゼルは、今のこの不思議と昂ぶる自分の気持ちの訳が分からなかったのです。
「グレーテル……?」
気付くと、いつの間にかグレーテルは、ヘンゼルの胸の中で心地よさそうに眠っていました。
「………」
そんなグレーテルの寝顔を、自然とヘンゼルはジッと眺めていました。
あどけないその顔は、やはりまだまだ子供のものでした。しかしヘンゼルはその時初めて気付いたのです。その幼い顔には、確かにこの妹が成長してきているのだと実感させられる、女としての色気がほのかに見え隠れしている事を。
ヘンゼルは、いつしかグレーテルを妹ではなく異性として見ている自分にハッとしました。しかしその事に驚きながらも、胸は激しく高鳴ってきてなりません。
(どうして……こんなにドキドキしてるんだ……妹なのに……)
しっかりと密着するグレーテルの温もりと吐息を鮮明に感じさせられる事で、なおさらこの妹の存在を意識せずにはいられなくなり、ヘンゼルはもうどうしていいのか分からない気持ちで一杯になっていきました。
(今なら……僕達以外に誰もいない……)
状況が、ヘンゼルの気持ちをさらに後押しする結果となりました。異性への好奇心が芽生え始めていたヘンゼルにとって、今や自分の胸の中で寝息を立てるグレーテルの存在は、あまりに誘惑的でならなかったのです。
いつしか、ヘンゼルはグレーテルへと右手を伸ばしていました。
そしてその手が、グレーテルの胸へと被さります。
未だ未熟な体とはいえ、膨らみを確かに感じさせる感触をヘンゼルは得ました。
(ああ……グレーテル……)
その手を引く事が出来ず、さらにヘンゼルはグレーテルの胸を撫で回す様に触ってくのでした。最初は慎重な手付きでしたが、いつしかヘンゼルの気持ちと行動には歯止めが利かなくなっていくのです。
「え……お、お兄ちゃん……?」
モゾモゾと動く手に、グレーテルもハッと目を覚ませました。
しかしヘンゼルは、それでもなおグレーテルから手を離す事が出来ません。
「ジッとしてて」
そう言いながら、ヘンゼルはグレーテルを抱き寄せたまま、その胸をさらに弄っていくのでした。
そんなヘンゼルからの行為に、グレーテルはどうしていいのか分からないといった様子で、とっても不安そうな顔をしていきます。
その間、ヘンゼルは気持ちが興奮していく一方でした。
しかしフッとヘンゼルはグレーテルへと顔を向けると、すっかり怯えた様子で今にも泣きそうな顔になっていたのです。
「ご、ごめん……」
我に返ったヘンゼルは、慌てて手を離しました。
「どういて……こんな事するの……?」
「………」
重苦しい沈黙が、しばらく二人の間に続きました。
「こういう事、されるの嫌?」
やがてグレーテルへと、ヘンゼルはそう恐る恐る聞きました。
しかしグレーテルはすぐには答えてこず、黙り込んだままでした。
自分が取り返しのつかない事をしてしまったと、ヘンゼルはすっかり後悔してなりません。自分の事を純粋に慕ってくれるグレーテルを傷付けてしまったのです。
しかしそんな中で、グレーテルはゆっくりと頭を振ってきました。
「は、恥ずかしいけど……お兄ちゃんがしたいっていうなら……」
顔を真っ赤にさせながらも、グレーテルはか細い声でそう答えてきました。
その言葉に、ヘンゼルはハッとするのです。
「もう一度……触ってもいい……?」
「………」
グレーテルは、無言のまま頷いてきました。
再び、ヘンゼルの中で気持ちが高ぶっていきます。そしてヘンゼルは、またグレーテルへと手を伸ばすのでした。
胸を弄られながら、最初はこの上ない恥ずかしさで一杯という様子のグレーテルでしたが、ヘンゼルに触られ続ける内、どういう訳かしだいに呼吸を荒くさせていき、まるでのぼせた様に顔を赤くさせていくのでした。
ヘンゼルもまた、もう自分の気持ちを抑えられなくなっていきます。
いつしか洞窟内では、二人の荒い吐息が響き渡っていました。
やがてヘンゼルは、さらに大胆になってきてしまい、グレーテルのスカートの中へと手を差し込んでいきました。
下着の上から、グレーテルの大事な部分へとヘンゼルが触れてきます。
「あっ……!」
その瞬間、グレーテルはビクッと身を震わせました。
しかしヘンゼルは止める事が出来ませんでした。そのままその部分を、さらに触り続けていくのです。
「やぁっ……お兄ちゃん……」
何度となく、グレーテルは身を捩ってきました。
しだいに、グレーテルの下着の布地が湿っていくのがヘンゼルに分かりました。ヘンゼルはそのまま、一気に下着の中へと指を入れていきました。
「だ、だめ……!」
顔を真っ赤にさせ、グレーテルはベソを掻く様な声を上げました。
しかしヘンゼルは、さらに直接その部分を触っていくのでした。ヘンゼルの中で、女の子のその部分がどうなっているのか、その好奇心でもう一杯だったのです。
(これが……女の……)
ゴクリと、ヘンゼルは唾を飲み込みます。それはヘンゼルにとって衝撃的でした。割目の様な感触を、ヘンゼルはその指から感じていたのです。そしてヘンゼルがそこを触ると、湿っていたその部分が、ますます潤いを満ちさせていくのでした。
「グレーテルのここ、濡れてる……」
ますます、ヘンゼルは指を活発に動かしていきます。
「はぁ……んっ……」
グレーテルは、悩ましげな声を発してきました。
それは兄であるヘンゼルも今まで聞いた事のない、極めて色っぽい声だったのです。そんなグレーテルに、ますますヘンゼルは興奮してきてなりません。
やがて、その部分の割れ目をヘンゼルの指が押し広げていきました。そして、何か豆の様なしこりの感触を指に感じた時でした。
「あんぅっ!」
甲高い声を上げ、グレーテルは大きく背筋を仰け反らせてくるのです。
そんなグレーテルの反応にややヘンゼルは驚かされるも、さらにその部分を集中的に触っていくのでした。
「だ、だめっ……そこ……はぁっ……や、やめて……!」
グレーテルは、堪らないとばかりに身悶えるのでした。そしてますます、グレーテルのその割れ目は濡れていくのです。
「グレーテル……」
いつしか、ヘンゼルはもう一方の手でグレーテルの右手を掴み、自然と自分の下半身へと導いていました。
ヘンゼルの股間へと手を押し当てられるや、グレーテルは一気に表情を強張らせます。
「お兄ちゃんの……すごく硬くて……熱い……」
いつしかヘンゼルの股間は、その部分だけが不自然なくらいに硬く膨れ上がっていたのです。そしてヘンゼルは、そんな股間からムズムズする様な、よく分からないながらも強いもどかしさを感じてなりませんでした。
「そこ……もっと触って……」
考えるよりも先に、ヘンゼルはそうグレーテルへと言っていました。
するとグレーテルの手が、ヘンゼルの固くなった股間の上で動いていきます。
それにともない、いっそうヘンゼルの中で疼く様な感覚が強くなっていきました。そしてヘンゼルは、もう堪らない気持ちとなっていき、衝動的にズボンの紐を解き、下着もろとも一気に引き下ろしたのです。どうしてそんな事をするのか、ヘンゼル自身も分かりませんでした。
グレーテルの目の前に、すっかり変化しきったヘンゼルのそれが露となりました。
「ああ……すごい……」
大きく反り返ったヘンゼルのそれに、グレーテルは唖然としながらも釘付けとなってしまいます。
そして再び、ヘンゼルはグレーテルの手をそこへと導いていくのでした。
「もっと……強く擦って……」
そうヘンゼルが言うと、グレーテルは恐る恐るといった様子でそれを掴み、そして手を上下に動かしていくのでした。
それは、ヘンゼルが初めて経験する感覚でした。余計な事は何もかもすっかり忘れてしまい、ヘンゼルはその奇妙なしかし新鮮な感覚にすっかりのめり込んでいくのです。
「お兄ちゃん……」
やがて、ヘンゼルへとグレーテルは何かを真摯に訴える様に、潤んだ瞳を向けてきていました。そしてもどかしそうに、腰をモジモジさせているのです。
ヘンゼルは、すぐに察しました。
「グレーテルも、もっと触って欲しい?」
「………」
言葉には出せない様子ながら、グレーテルは恥ずかしそうに頷くのでした。
そしてヘンゼルもまた、再びグレーテルのその割れ目へと触れるのです。
「はぁっ……んぅっ……!」
「あっ……ああ……グレーテル……」
ヘンゼルもグレーテルも、本来なら一番恥ずかしい部分をお互いに触り合い、そして無我夢中で弄っていくのでした。
その内、ヘンゼルの中で何かが外へと溢れ出してくる様な、激しく股間の中から込み上がってくる感覚が強くなってきました。それはオシッコとは違い、意思で抑える事の出来ないものだったのです。しかしもう、ヘンゼルはグレーテルに中断させる気にはなれません。
「だ、だめ……で、出る……!」
やがてそうヘンゼルは叫ぶ様に声を上げるや、グレーテルに擦られながら一気に白い液体を噴き出させるのでした。
そしてその直後、グレーテルはヘンゼルを力一杯にギュッと抱き締めてきました。
「ああっ、お兄ちゃん!」
グレーテルは痙攣する様にしばらくガクガクと身を震わせていましたが、やがて急速に強張った体の力が抜けていくのでした。
いつしか、すっかり雨は止んでいました。
しばらく茫然自失となっていた二人でしたが、我に返って冷静さを取り戻すと、とっても恥ずかしく気まずい気持ちで一杯で、言葉を交わすどころか目を合わせる事も出来ませんでした。
「か、帰ろうか……」
やがて、ヘンゼルはそう言いました。
「うん……」
深く俯きながら、グレーテルは答えます。
しかしそれ以上言葉は続かず、二人は沈黙してしまいました。
「さっきの事……ごめん……」
やがてヘンゼルが、そうポツリと言います。
「別に……怒ってなんかいないから……」
「………」
「だけど……その……誰にも言わないでね……」
「ああ」
グレーテルが顔を上げると、ヘンゼルと目が合いました。
二人は照れ臭そうに笑い合いました。
「おいで、グレーテル」
ヘンゼルが手を差し伸べると、グレーテルは恥らう様にしてその手を掴みました。お互いに愛し合う様な眼差しを向けながら……
そして二人は洞窟を後にするのでした。
自分達が一体何をしたのか、その意味を理解するには兄妹はまだまだ幼すぎました。それが禁忌の行為である事も、それ故にその後村を追われるという悲劇に繋がる事も、その時の二人には知る由もなかったのです。
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