夜伽の里

2010/09/20 16:54 登録: えっちな名無しさん

 司馬遼太郎の「国盗り物語」の中にも「夜伽」の話は登場するが、昔の日本の山奥の村では人の行き来が少なくて、どうしても狭い範囲での結婚が多かった。それが続くとその子孫の血も自ずと濃くなってくる。血が濃くなると遺伝子的によくないことは当時でも経験則からわかっていたらしく。そのような村では、ある制度があった。それは、「夜伽」と呼ばれていた。
 旅人が村で宿をとると、村の若い娘が夜、添い寝をしてくれる。その娘を気に入れば、関係を持てばよいのである。その結果、子供ができれば娘は未婚の母となるわけであるが、そのような村では、外からの血が入った子供として母子を大事にし、分け隔てなく子供を可愛がりみんなで育てたらしい。

 何故こんなことを書くかというと、俺も似た体験をしたことがあるからだ。もう10年近く前だが、19歳の俺は、バイトで金を貯めてはオフロードバイクで旅をしていた。ある日、とある地方の林道を走っていて道に迷いガス欠寸前で、山間の集落に到着した。季節は初夏であったが、その集落に到着した時は、日が暮れてあたりが薄暗くなりかけの頃だった。この地方には、平家の落人村と呼ばれる村がいくつかあり、俺も訪ねたことがあるが、その日たどりついた集落も、落人伝説がある村のような雰囲気を持っていた。

 空き家が何軒もあり、俺は廃村かと思ったが、1軒明かりが点いている家を見つけた。
「すみません。」と俺が家の外から声をかけると中から、不審そうな顔をしたおじさんが出てきた。
「はい。何でしょう?」
「すみません。バイクでツーリングしていて道に迷って、ガス欠寸前なんです。ガソリンを分けて貰えませんか?」
「それは、大変だね。ガソリンは分けてあげるけど、君は、どっから来たの?」
「▲▲山の林道からです。」
「へえ、よくそんなところからここまで道が続いていたね。それでどこに行くつもりなの?」
「○○市へ出たいんですけど。」
「○○市には出られるけど、ここからだとそうだな、3時間はかかるね。」
「えっ、そんなにかかるんですか?」道に迷って疲労困憊していた俺は思わずつぶやいた。

「なんなら、今日はうちに泊めてあげてもいいよ。君は真面目そうだから・・・。ちょうどお客が来る予定だったのだが、都合が悪くなってね。食事の支度をしていたからどうしょうかと思っていたところなんだ。」
「いいんですか?初対面なのに。」
「まあ、袖振り合うも他生の縁って言うしさ。それに、ここいらは、昔から旅人を大事にしていたところなんだ。」
「では、お言葉に甘えさせていただきます。」

 家に入ると、こんな山奥の村に似つかわしくない40代半ばに見える小谷真生子似の知的美人風の奥さんと、俺より少し上に見えるスレンダーな美人の娘がいた。美人の母娘を見て俺はすっかりうれしくなった。
 
 ご馳走とビールを振舞ってもらい、アルコールで俺の口も軽くなり、家の人たちに、俺のバイク旅行のエピソードを色々と話した。家の人たちはそれを面白がって聞いてくれた。特におじさんは俺の話を肴にずいぶんビールを飲んだようで、奥さんに怒られていた。おじさんはその後、すぐ寝てしまった。

 食事が終って、しばらくすると奥さんが、風呂に入れというので風呂に案内してもらった。
「うちはね、五右衛門風呂なの、五右衛門風呂に入ったことある?」
「いいえ、見るのも初めてです。」
「そう、それなら、入り方を教えてあげなくっちゃね。私も一緒に入るわね。」

 俺は、その言葉が信じられなかった。今日、初対面のどこの馬の骨ともわからない男と一緒に入浴するなんて。奥さんの真意を測りかねた。十分魅力的なこの奥さんと一緒に風呂に入るというのは、うれしいような恥かしい様な気持ちだったが、よく考えるとあの美人の娘がいるところでその母親と一緒に風呂に入るのはちょっとまずいと思った。

「いえ、方法さえ教えてもらえば一人で入れます。」
「遠慮しなくてもいいのよ。ここはね、旅行者の男性を女性がもてなす風習があるのよ。旅行者なんてめったに来ないけど。私もこの年になって男の人をもてなすのは初めてよ。小さい頃から、祖母や母親に教えられてきたの。」
「でも、旦那さんや娘さんもいるし。」
「家の者はみんなそれが当然と思っているわ。なんなら、娘も呼んで、ちょっと狭いけど3人で入ればいいじゃない。」
「えっ、3人でですか?」
話がとんでもない方向に展開してきた。うーん、一緒に風呂に入れるのはうれしいが、きっと勃起するだろうし・・・、それを見られるのは恥ずかしいし・・・などと俺が考えている間に奥さんは娘を呼んだ。
「里江。もう後片づけ終わったでしょ。3人でお風呂に入るわよ。」
「はーい。今行くわ。」
ゲッ。娘が来る。母娘の裸を見て勃起しまくりというのは、何ともカッコ悪いので何とか避けたかったが、娘を呼んでしまったので抜き差しならない状況になってきた。俺も男だ!ここは、覚悟を決めて一緒に入ることにした。

 娘がまだ来ないので、俺と母親が脱衣所で服を脱ぎ始めた。俺は母親(以後 真弓さん)の裸を見て勃起する前に浴室へ逃げようと、すばやく裸になり、浴室へ飛び込んだ。しかし、悲しいかな、風呂の蓋を開けると、鉄釜があるだけで入り方がわからない。五右衛門風呂というのは、釜茹で風の風呂だという知識ぐらいは俺にもあったので、直に入ることは避けてマゴマゴしていると、真弓さんが入ってきた。手にはタオルは持っているが、体は隠していない。ちょっと肉好きがよいが体の線はそれほど崩れていない、豊満で十分魅力的な裸だ。胸もそこそこ大きくて、垂れてはいなかった。崩れる直前の完熟したなまめかしい姿態だ。やばい!勃起しそうだ。俺は気を紛らわすために、真弓さんに風呂の入り方を尋ねた。
「この風呂釜には、どうして入るのですか?」
「この『げすいた』という底板を上手に踏んで底に沈ませて、その上に乗って入るのよ。」
真弓さんは傍らに立てかけてある丸い底板を指差して説明した。

「私がやって見せるから、よく見ていてね。」
真弓さんはかかり湯をしてから、「げすいた」を風呂釜に浮かべ、片足でそれを押し込んでその上に乗って風呂釜に入った。板に切れ込みがあり、風呂釜の底の少し上にある突起に合わせて板を沈め、くるっと回すと板は突起に抑えられもう上がってこない。
「さあ、入っていいわよ。」
風呂釜は結構大きかったのでなんとか二人座ることができた。釜に触れると熱いかなと思ったがそれほど熱くはなかった。少し視線を下げると真弓さんのオッパイがある。顔を上げると真弓さんと目が合う。俺は目のやりばに困り自分の股間をみつめた。まだ、勃起せずになんとか我慢できている。

 そこへ、裸になった娘の里江さんが入ってきた。里江さんは真弓さんとは対照的に贅肉がほとんどない、しなやかな体つきで、胸はペッタンコで微乳と呼ぶのがピッタリの感じだ。恥毛は薄くはかなげであった。でも、俺の嫌いなタイプではない。こんなタイプにも俺はそそられる。

「里江、お母さんは体を洗うから、あなたはお風呂につかりなさい。」
そう言って、真弓さんが立ち上がった。俺の目の前に真弓さんの恥毛が現れた。生え放題のジャングル状態ではなく、綺麗に形が整えられている感じがした。真弓さんが出たあと、里江さんが入ってきた。里江さんの毛は薄いので、風呂釜をまたぐときにワレメが見えた。その刺激は強すぎた、俺のペニスは完全に勃起した。今度は里江さんと顔をつき合わせることになる。近くでみるといっそう美人だった。どのパーツも整っていて、その配置も絶妙だ。里江さんも微笑みながら俺の目を見ている。美人に間近で見つめられた俺は真っ赤になって目をそらした。
「ちょっと熱くない?」と里江さん。
「お、俺は熱いのは得意ですから大丈夫です。」
「でも、顔が真っ赤になっているわ。」里江さんがニッコリ笑って俺に言った。俺はますます赤くなった。
「まあ、本当。真っ赤な顔をしているわ。洗ってあげるから上がりなさい。」真弓さんが俺の真っ赤な顔をみてそう声をかけた。仕方がないので俺はいきり立つペニスを両手で押さえて隠し、風呂釜をでた。

 両手で俺が股間を隠しているのを見て、真弓さんが、
「隠さなくてもいいでしょ。付いてるものが付いているだけなんだから。」
そう言われ、しぶしぶ俺は手を除けた。
「まあ、大きくなっているのが恥ずかしかったのね。そんなこと気にしなくていいわよ。普通のことだから。ねえ、里江。」
「お母さんたら!私はお父さん以外の男の人のアソコを見るのは初めてなんだから。」
「あはは、そうだったわね。この人のオチンチン、お父さんのが大きくなった時より立派よ。」
「へえ、そうなの?私はお父さんのくたびれたオチンチンしか見たことがないから。」
「お母さんが背中を洗うから、里江はこの人の前を洗ってあげなさい。」
「えっ。私そんなのできないよ。」
「しょうがないわね。お母さんが横で教えてあげるわ。」

 真弓さんと里江さんはそれぞれ手にタオルを持ち、俺の前に膝をついて、俺の体を洗い出した。二人の裸を前に見て、俺のペニスはMAX勃起して腹にくっついている。上半身を洗い終え、真弓さんがペニスの洗い方を教えだした。
「オチンチンはね、敏感だから手で石鹸を泡立てて優しく洗うのよ。オチンチンの先っぽは亀の頭に似ているから亀頭っていうのよ。このくびれたところに垢がたまりやすいから、親指と人指し指で輪っかを作って優しくこすって洗うのよ。」真弓さんはそう言って俺の敏感な部分を優しくしごくように洗った。力の入れ具合と指のさわるところが絶妙で快感がこみ上げてくる。
「さあ、里江もやってごらんなさい。」そう真弓さんに言われ、里江さんが俺の正面に膝をついて俺のペニスに触れた。顔がかすかに上気して赤くなっているようだ。里江さんの洗い方はぎこちなく、あまり気持ちよくなかったが、その下手くそなところが初々しくてよかった。

 俺と真弓さんは体を洗い終えたので二人で湯につかり先に風呂から上がった。

風呂上りに冷たいジュースを飲んで一息つくと、昼間の疲れが出てきて眠くなってきた。
真弓さんに
「そろそろやすみたいのですが。」と俺が言うと、真弓さんが里江さんに
「里江、お客さまをあなたの部屋にお連れして、お布団を敷いてあげて。」といった。
「はーい。私についてきてね。」俺は状況がよく飲み込めないまま里江さんに従い、里江さんの部屋に通された。
「すこし待ってちょうだいね。今、お布団を敷きますから。」里江さんはそう言って瞬く間に2組の布団を敷いた。
「里江さんもここで俺と一緒に寝るんですか?」
「そうよ。もし、私のことがいやでなければそうしていただけますか?ご存知ないと思いますが、この村ではこうして旅の人を昔からおもてなししていたのですよ。」
「いやだなんて・・・里江さんのような美人と一緒なんて夢のようです。でも、俺何をするかわかりませんよ。」
「することはひとつでしょ。さあ、明かりを消しますよ。」

 部屋の中は闇につつまれた。外では蛙が騒がしく鳴いている。里江さんが服を脱ぐ音がする。俺も覚悟を決めて服を脱いで布団に入った。里江さんが
「そちらへ行ってもいいですか?」
「あ、はい。」とドキドキしながら俺は答えた。
里江さんは俺の布団に入ってきた。なんとも言えない風呂上りの甘い香りがする。しかも、一糸纏わぬ裸のようだ。
俺は我慢できす里江さんにしがみついてキスをした。おそるおそる舌を入れると里江さんもそれに応えてくれた。次に俺は里江さんの小さな乳房を探し当て口に含んだ。見たとおりのひそやかなオッパイだった。乳首だけがポツンとある感じがした。

 実は俺はまだ童貞だった。よくやり方はわからないが小さな胸を撫ぜ、乳首を舐めた。乳首が硬くなるのがわかった。次にマムコを探しあてたが、構造がわからないので手で撫ぜまわした。彼女のマムコを見たいが、暗闇では見えない。俺はマムコを舐めて構造を確認することにした。舐め回しているうちに、クリトリスの位置を舌で触った感触で覚え、あちこち舐めては、クリトリスを攻撃した。俺の拙い愛撫でも彼女は感じてくれて、濡れてきているのが舌でもわかった。舌がにゅるっと入る穴があったので、そこへ中指を入れてみた。柔らかい肉が俺の指を包み込むが、彼女が痛がったのでそれ以上指を入れるのは我慢した。しかし里江さんに挿入したい欲求は我慢ができなくなり、俺はパンツを脱いだ。俺は、ペニスをさっき探し当てた穴に入れようとしたが、ペニスでは穴がどこか探し当てられない。もそもそとあちらこちらを突いていると、里江さんの手が伸びてきて、俺のペニスを掴みさっきの場所へと導いた。

 俺がペニスの先を入れただけで、里江さんの柔らかい肉が俺のペニスを包みこみ今まで味わったことがない快感が俺を襲った。もう少し奥へ入れると里江さんが
「痛い。」といって体をずり上げる。また奥へ入れようとすると、
「痛い。」といって体をずり上げる。仕方がないので俺は、里江さんの両脇から腕を回して里江さんの肩を左右の手のひらで掴み、上へずり上がらないように押さえて再度チャレンジした。かすかにメリメリというような感じをペニスに感じながらも俺のペニスは奥まで到達した。それまでにない快感がペニスを包んでいる。何度か動かしたが実際は1分ももっただろうか、快感に負けて俺は射精した。ドクドクと、今まで味わったことのない量の射精感がした。俺は里江さんに
「痛かった?大丈夫?」とたずねた。里江さんは少し涙ぐんでいるようだが、
「うん、大丈夫」と答えて俺を抱きしめ、キスをしてきた。里江さんの頬は涙で濡れていた。

 里江さんと体を離した瞬間、疲れが押し寄せてきて俺は眠ってしまった。

 翌朝目を覚ますと、家には誰もいなかった。居間のテーブルの上におにぎりとお茶と家の鍵が置いてあり、メモがあった。
「よく眠れましたか。ごめんなさい、親類に不幸があったのでみんなで出かけます。ガソリンは、ガレージの入り口のタンクに入っているので使ってください。家には鍵をかけて、鍵はガソリンのタンクの下に置いてください。 真弓」

 俺はメモにお礼を書き、ガソリン代として2000円置いた。朝みんなに顔を合わすのは気まずかったのでこの方がよかったかもしれないなと思いながら家を出た。

 その旅行の帰りに、土産を持ってお礼にその家に寄ろうとしたが、地図を見てもその集落は載っていなかった。この前、通った道を逆に走っても集落にたどり着けなかった。村の名前は聞いていなかったし、探す手がかりがなかった。その後何度かその地方へツーリングに行って探してみたがやはり見つけられなかった。
 
 それから、俺の性体験もそれが最初で最後だった。






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