妻はヌードモデル 4
2010/09/25 12:39 登録: えっちな名無しさん
妻がモデルの仕事をはじめて2ヶ月。
始めは愛好会やアマチュアの研究会等を中心に、アルバイト的にやっていたのが、最近では美大や専門学校等を含めて、定期的に仕事が入るようにもなってきた。
私としては、妻が裸になること、裸を売り物にすることと、生活の安定と、複雑な心境ではある。
また、他人に妻の裸を見られるということに興奮を感じるといった、倒錯した喜びもあった。
そんな中で妻は、モデルとして段々と知られるようになってきたらしく、とうとうプロの画家からオファーがあった。
それも、古典的な静物画の大御所として知られるH画伯と聞いて驚きもしたし、有り難い話でもあった。
もっとも、相手がいかな大物とはいえ、妻の裸を提供するということには変わりなく、屈折した思いであったことは否めない。
ところで、この文章をお読みの皆さんは、気付かれただろうか。
静物画の画家が、何故ヌードモデルを呼ぶのか。
迂闊にも私たち夫婦は、そこには気付いていなかったのだ。
いや、気付いていなかったのではなく、気付いていながら、敢えて気にしなかっただけなのかもしれない。
私がそのことが気になりだしたのは、妻が最初にH画伯のアトリエを訪ねる時だったのだ。
何となく引っ掛かるものを感じながら妻を送り出した後、私の中で疑問がどんどん膨らみ、帰ってきた妻に問い質さずにはいられなかった。
その日の夕方遅くに疲れ切った様子で帰ってきた妻は、最初は話したがらなかった。
私がしつこく問い詰めたため、渋々話してくれた内容は衝撃的なもので、私の妄想はさらに深まるばかりだった。
結果から言うと、H画伯の本職はやはり静物画であって、裸婦を対象にする…敢えて「描く」とは言わない…のは趣味というよりも、性癖というべきものだったのだ。
妻が最初に訪ねたとき、画伯はまず最初に、本当に既婚かを確認したということだ。
「結婚しているというのは、間違いないんだな?」
紳士然とした風貌ににあわず、ずいぶんと横柄な口調と感じたという。
「はい。結婚してもう6年になります。」
「ほう。で、子供は?」
「いません。」
「何故?」
子供ができないのは妻の体の問題で、それがわかった当初は、二人ともずいぶんと悩んだものだ。
今は妻も乗り越えてはいるが、それにしても不躾な、嫌な問い方ではある。
「子供は…できないんです。私の体の問題で。」
「そうか。亭主とはうまくいっているのか?」
「は…はい。」
「そうか。裸モデルなんぞをやっておる連中には、訳ありが多いからな。裸になって、文句は言われんのか。」
「はい…いいえ…。」
子供の話題から逸れたと安心したのも束の間、またずいぶんと失礼な物言いだった。
しかし、H画伯の偏屈ぶりは、その程度ではすまなかったのだ。
「なんだ、どっちなんだ。…まあいい…。脱いでみろ。」
「?!」
あまりに唐突だった。
「驚くことはない。裸になりに来たんだろう。」
モデルに対するいたわりなど、微塵もなかった。
「そんな、急に…」
「急なもんか。始めからそう言ってある。」
「え…えぇ。けれど、ここでは…」
「私のアトリエはここだ。ここで脱がないなら、どこで脱ぐ。」
「いえ、その…脱ぐところを見られるというのは…」
「勝手なことをいうな。モデルの仕事はもう始まっておる!私にとっては脱いでいく過程に意味がある!」
これも芸術といえるのだろうか。
やはり、目の前で着ているものを脱ぐのは、恥ずかしいのだ。
「そんな…やっぱり、恥ずかしいですから。」
「だから、それがいいと言っておる。それなりの金は渡してあるはずだが。」
確かに、普通では考えられないモデル料を、先払いで受け取っている。
高名な画家のモデル料はこういうものかと思っていたのが、甘かったのだ。
モデルとはいえ、お金で体を買われたということを思い知らされた。
これ以上、拒むことはできなかった。
夫を持つ身で、他の男の前で自ら着衣を脱いでいく。
しかもその服は、モデル用の衣装でもなんでもない。
自前のごく普通の…夫にねだって買ってもらった、少し値の張る小綺麗なよそ行きの洋服なのだ。
恥ずかしくも屈辱的な行為だ。
後ろ向きにしゃがもうとすると、「こっちを向いて!立って!」
鋭い声が飛んできた。
言いながら、スケッチブックを膝に置き、ペンを持つ手を動かし始めた。
最初にカーディガンを脱ぐ。
カーディガンぐらい、普通なら、訪れた先で普通に脱ぐのだが、強制されて全裸になるための最初の1枚となると、わけが違う。
襟元に手をかける、ただそれだけに数分を要した。
脱いだカーディガンを畳んで傍らに置く…それにも数分かかった…いや、わざと時間をかけた。
そして、その動作のひとつひとつを、H画伯は黙って見ながら、ペンを走らせているのだ。
ワンピースのボタンを外し、前を開く。
キャミソールが露わになる。
両袖を抜く。
肩が、鎖骨があらわになる。
ワンピースを足下に落とす。
これで下着姿になったわけだ。
頭からキャミソールを脱ぐ。
両腕をあげる時に、脇の下を開くことになる。
もちろん無駄毛の処理はしてあるが、何となく無防備な頼りなさを感じる。
パンストに包まれた脚が、そして、パンストごしの下着があらわになる。
夫の好みで選んだパンストの色香が、この時はどうしようもなく疎ましかった。
夫は生脚よりもパンストを好んだ。
適度な光沢や、サラリとした手触りが陰猥で、欲望をかき立てるというのだ。
H画伯の視線を感じながら、そのパンストを下ろす。
丸めてワンピースの下に押し込もうとしたのを、画伯は止どめた。
「ストッキングと言うのはな、もっとフンワリと扱うものだ。
お前も、自分でわかっておろう。
女の脚を美しく、より卑猥に見せるための道具だ。
脱ぎ方にも作法がある。
そう…そこのソファの背にふわりと掛けておけ。」
言いながらも手はとまらない。
従うしかなかった。
いよいよブラとパンティ、2つの下着を残すのみとなった。
背中のホックを外し、両腕で胸をかくしながらブラを外す。
もちろん夫以外の男性の前でこんなことをするのは始めてだ。
これも画伯の指示どおり、ソファに掛ける。
片手で乳房を隠しながら、最後の下着を脱ぐ。
股をすぼめて、なるべく見えないように。
その、恥じらう様子自体を楽しまれてしまっていることはわかるが、どうしようもない。
脱ぎながら、脱いだその手で陰毛を隠す。
もちろん、きちんと隠しきれるわけはなく、余計に恥ずかしい。
脱いだ小さな布は、丸めて手に包み、こればっかりは、畳んだワンピースの下に隠す。
「こっちを向いて真っ直ぐに立ちなさい。手は下に!」
とうとう、すべてをさらけ出して、正面を向いて立たされた。
夫が「美微乳」とほめてくれる乳房。
自分でも、小さいながら形はいいと気に入っている。
明け方、布団から出る前の数分間、必ず夫がいたずらして指先で摘み、啄むように唇で愛撫する乳首。
昨夜、夫に見てもらいながらキレイに手入れした陰毛。
そして…自分の毛は薄く、性器が透けて見えることも、知っている。
H画伯は、すべてを脱ぎ、全裸で真っ直ぐに立った姿を、上から下へ、そしてまた上へ、舐めるように見る。
「うむ、乳は小さいが、形は悪くない。
乳首や乳暈の色、大きさのバランスも申し分ないな。」
満足げに言いながら、手は止まらない。
「下の毛も一応の手入れはしておるな。
陰毛の手入れをせんような女は、あれは、いかん。」
「しかしまあ、薄い毛だな。
おまんこが透けて見えておるわ。
こりゃ楽しみだな。フフフ…」
消えてなくなってしまいたいほど、恥ずかしい。
それに、楽しみとは???
よくこれだけ、あからさまなことを言えるものだ。
そのままの格好で数分。
デッサンを書き上げたらしい画伯は、ペンを置き、スケッチブックを閉じ、微かに微笑んだ。
不思議な事にその表情は、ついさっきまでの意地の悪い、偏屈で卑猥で傲慢な老人のそれではなく、満足しきった、優しい老人の表情だった。
スケッチブックをもったままで立ち上がると、妻のそばに歩み寄った。
掌でソファを指し、頷きながら妻を座らせると、傍らにあった大きなバスタオルを妻の体に掛けた。
その動作は優しさに溢れていたという。
「ありがとうございます。」
戸惑いながらも礼を言い、バスタオルで体を覆った。
思いがけず優しくされたせいだろう、不意に涙が溢れてきた。
画伯は、それには何も言わず、スケッチブックをソファに放り投げると、部屋を出ていった。
「しばらく休みなさい。ああ、服はまだ着ないでいい。そのままで。」
一人残された妻は、画伯が置いて行ったスケッチブックを手に取った。
驚いたことに、そこには3枚ものデッサンが描かれていた。
ごく簡単なシンプルな線画ではあるが、そこには、恥じらいに震えながら着衣を一枚づつ脱いでいく姿が、表情が、リアルに描かれていた。
わずか30分ほどの間に、よくここまで…やはりこれがプロの…大御所と言われる画家の実力なのかと感心した。
そう考えたところでふと我に帰り、あわてて周囲を見回し、締め切った部屋に自分ひとりであることを確認すると、立ち上がってタオルを体にきちんと巻き直した。
この時、はじめのうちの偏屈ぶりと、書き上げた後の優しさとの落差をどう理解していいのか戸惑いながらも、H画伯に対する信頼感のようなものが生まれていたのも事実だった。
そしてこの時点では、そんな感傷じみた考えなど、とんでもない間違いだったと思わざるを得ない、画伯の恐ろしい性癖など知る由もなかった。
バスタオル1枚という、なんとも頼りない状態で放置され、この後どうなるのか。
服は着るなと言うのだから、まだ終わりという訳ではないのだろう。
第一、ここに来てからまだ1時間もたってはいない。
さっきの描く前と後の豹変ぶりは何だったのか。
この後は、どんな扱いをうけるのだろう。
不安がどんどんと膨らんでいった。
そうして30分ほどもたったころ、ドアがノックされた。
「はい…」
入ってきたのは、美しい中年女性だった。
「お待たせ致しました。こちらへ。」
「あ、あの…すみません、こんな格好で…このまま待つようにいわれましたので…」
「はい。承知しております。いつもの事ですので。」
(いつものこと?今まで、他のモデルさんたちもこうだったと?)
「あの…奥様で…?」
「とんでもございません。家政婦ですよ。
まあ時には、先生のお相手を…お世話を仰せつかることもありますけれど。」
微かに唇を歪めて…自嘲と思えなくもない…笑った。
(家政婦?お相手?セックスということ?)
不安はどんどんと膨らんでいく。
「どうぞこちらへ。遅くなると、叱られます。
お召し物は後でお運びしておきますので、どうぞそのままで。」
家政婦と名乗る女性に連れられて、アトリエを後にした。
出典:オリジナル
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