ロイヤルタッチ

2010/09/25 23:30 登録: えっちな名無しさん

ニ年ほど前に、ウチから一番近い所にあるコンビニでの話。
やっぱ、当たり前だけど一番利用する。
新しいバイトの娘ちゃん。歳は、17・18ってとこ。
顔は童顔でロリってるだけど、髪はショートの金髪で、縁の大きな眼鏡。
アンバランス過ぎて、大丈夫かなって思っていたけど、それなりにすごく
一生懸命な態度で何よりお客さんに対して丁寧。

俺は仕事以外、ほとんどひきこもりなので、なるべく彼女の勤務時間に合わせて
そのコンビニにタバコを買いに行くようにしていた。
週に5・6回は行ってたと思う。もちろん、無駄な話などしないし、今では
彼女の方から「今日は、マルボロのソフト何箱ですか?」って聞いてくる。
いつの間にか、他のスタッフの人たちも含めて、俺にとって居心地のいい
コンビニになった。

一年ほど前から、彼女の容姿が少しずつ変わった。
まず眼鏡がコンタクトになった。金髪ショートも、彼女本来の栗色になった。
接客は以前と全く変らず、丁寧そのもの。でも、軽く化粧するようになった。
ああ、彼氏でも出来たんかなって、心の中で思ってた、そんな感じ。
でも、一年前より全然可愛いくなった。

この不景気で、みんなもそうだと思うけど、年末は厳しい。
いつものコンビニ。いつもの彼女がカウンター。
俺、初めて宝クジを買おうとしてみる。
だけど、どうしていいかわからない。

「あのですね、この年末ジャンボってヤツを買ってみたいのですが」
「ハイ!」
そこから彼女の丁寧な説明。とりあえずバラで三千円だけ買う。
(ホント、俺ってセコいよな)そう、思ってた。
他のお客さんがカウンターに並んでも、「○○さん、すみません。
俺さんに宝クジの説明をしているので…」
「いいょ、ハイ、いらっしゃいませ!」先輩のパートのオバサンも
手の内にいれている。成長したんだな、と思った。
俺、調子に乗って彼女から宝クジを受け取る時、手が触れる瞬間、
「頼む、当たるように君もギュッてして」
彼女、びっくりしてたけど、ギューって俺の手を握りしめてくれた。
「あの…当たるといいですね」顔、真っ赤ぁ。

出典:オリジナル
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