デリヘルドライバー日記? 新作到着!!
2010/10/13 09:21 登録: えっちな名無しさん
臨時バイト体験記。その1
はっきり言います。【グロ注意】とw
これから書く文章はちょい汚い表現があります。
お食事中の方、グロ耐性の無い方はお読みにならない事をお勧めします。
特に場所はかなりぼかして書かせていただいております。
暇を見つけてはなんか面白くて人生勉強になるバイトないかなぁ〜と
ペラペラ無料求人誌めくったり、ネット徘徊してみたりしてますが
時給、時間、楽さを優先させると当然の事ながら
これ・・・単純作業できっと死ねるwという作業に出会います。
昔で言う「死体洗い」みたいなバイトはなく
なかなかコアなバイトは見つかりません。
特殊清掃なんてした日にゃきっと吐くだけ吐いて終了しそうw
あの仕事してる方々はほんと尊敬に値する。
そんな折たまたま友人から電話があった。
あだ名はゴムちゃん。いかにもバカチックなあだ名だけれど
彼の名前からすると当然のあだ名w
ゴムちゃん。中学校からの付き合いのある友人で
同じ学年、同じクラス、憧れのマドンナも一緒という変態野郎である。
特攻野郎Aチームをこよなく愛し、テーマソングをいつも口ずさむ。
ロリ臭漂ういでたちの彼女を連れ「あ〜ん♪レロレロー」とか言われつつ
ペペロンチーノを食べさせて貰っていた時期が懐かしいw愛すべき馬鹿。
ゴ「なぁなぁ、バイト人足んなくてさ、来てくれない?」
俺「なんのバイトさ?」
ゴ「部屋掃除ww」
俺「誰の?」
ゴ「お客さんのだよ」
片付け出来ない人の家の掃除というふれ込みだけど
なんか賃貸契約してて、更新時期で引っ越したい。
けれどあまりの汚さに注意され、それを請け負ったのがゴムちゃんの勤め先。
まぁそんな急なんで、どうしても日程的に2人しか集まらない。
その為おいらを緊急招集したい。
その家とは…想像を絶する量が俺たちを見下ろしている事をおいらはまだ知らないw
ゴ「たのむよ〜」
俺「時給いいの?」
ゴ「昼飯出るし!早く終われば帰れるし!日給は1.5万は出せる!」
俺「まじ!行く!いつ?」
ゴ「明日ww」
着替えを持参する様に言われもって行く。
作業着は貸してくれるそうだ。それにお昼も出るなんていい会社じゃん!
日給もいいし!こりゃ俺天下じゃね?りえと美味しいものを食べる約束をする。
俺「じゃ!行ってくるね!稼いでくる!」
り「焼肉ね!焼肉!にぐ〜にぐ〜」
俺「早めに帰れるよ」
り「楽しみにしてますわ旦那様」
俺「はっはっはっ!ひれ伏せぇ〜いw」
り「早く行って来いよ!w」
俺「ちょwwwおまえww」
駅まで行き、待ち合わせ。
そこに居たのはゴムちゃんとゴムちゃん勤め先の専務さん。
俺「よ〜!ゴムちゃん久しぶり!」
ゴ「お!おぉ!変ってねぇなぁきーちゃん!(ブログ的にはこの呼び名でw)」
俺「おまえもなー」
ゴ「あっ!専務。紹介します!友人で今日手伝いで呼んだきーちゃんです」
俺「よろしくお願いします」
専「こちらこそよろしくお願いします」
専務氏は俺達より少し先輩でゴツイ身体。お尻があーー!!な雰囲気だが
それは言わないでおこう。
3人でトラックに乗り現場といわれるアパートへ。
住宅街を抜け郊外の空き地や田園がちらほら見え始める頃トラックは止まった。
専「今日ここです。ゴムちゃん何号室だっけ?」
ゴ「201号室です」
専「じゃ!いきますか!」
俺「俺は何をすればw」
ゴ「あの部屋のゴミを下ろしてトラックに積む、だ・け・だよ」
俺「だ・け・!ね。」
直感で嫌な予感がした。りえの顔が浮かんだ。
「きーちゃん、そんなバイト怪しいってw」
「大丈夫だよぉ〜日給1.5だぜww」
「だから怪しいんだってww」
そんな会話が思い出された。
そして俺は驚愕の事態を目にする。
ガチャ・・・
ゴムちゃんが開けて挨拶をしようもんにも向こう側が見えない。
なにかいろいろなガラクタに隠れている。
「○○清掃ですがーお引取りに参りましたぁ〜」
返事が無い。
ゴムちゃんは素早く携帯を出すと電話。
暫くすると相手が出たようだ。しかし、微妙に揉めてる。
「いや、それはちょっと・・・お立会いただかないと・・・いやぁ〜それはダメですよ〜」
お客様は女性30代。
ゴムちゃんは掃除に立ち会って頂かないと大事な物まで捨ててしまうから
是非立会いして欲しい。でないとというか契約書にそう書いてあったでしょ?
相手は頑なに拒否。金は前払いしたし、片付け途中は見に行きたくない。
恥ずかしいし、近所の目もあるからイヤ。終わったら呼べや!
賃貸なので更新時期の為か引っ越す予定であるだろうこの女性。
ゴムちゃんは責任持てません!といい専務と電話を変るが、状況は変化しない。
作業開始出来ない状態だと専務が言う。そして30分の説得後現れた彼女。
予想に反して綺麗だwwおしゃれだし、可愛い。胸もいい感じw何処見てんだ俺w
一応内覧しようとするが人一人通るのが精一杯w
それに異臭。さっきからず〜っと異臭がしてる。なんともいえない臭い。
一通り掃除する部屋と場所とを確認する両者。
専「じゃ、はじめさせて頂きます」
そう言うと女性はそそくさと出て行ってしまい車に乗り込む。
ぶ〜ん。
あれ?消えたぞおぃww
このアパート。だいたいこんな感じの間取りと想像して頂きたい。
玄関開けると廊下突き当たりがリビング。
左側は手前からバス、トイレ、6畳居間。
右側はキッチンとダイニング。
なかなか広いアパートだ。
一人用というか単身用には思えないが・・・
玄関は粗大ゴミの山。靴は散らかり箱に入ったままの靴がカビている。
この時点でおいらはもう臭いでダウン気味。専務にマスクを借りる。
靴は何足あるんだよ!と言いたくなる程の量で50足は軽く越えていた。
左側手前のバスルームを開ける。開かないwwグリグリ!!開かないw
どうやっても開かない。
トイレへの進入を試みる。
この時点でおいらは完全に冒険野郎マクガイバー気分(。・ω・)ノ゙
ガチャ・・・
目に前にあったのは便器とはいえない代物で
白い陶器は茶色に変色し、内部は黒くなっている為か黒い陶器に見える。
そして床にはトイレットペーパーの芯が無数に散らばり
生理用品の三角コーナーからは汚物が溢れ返り異臭が漂う。
なんとも狂気じみたトイレに愕然とする。
クリーニングは部屋のゴミを全て搬出してから!がルールらしく
ぞうきん一枚すら手渡されていない。
右側のキッチンを除く。
異臭の発生源だと思われるが、冷蔵庫などが見当たらない。
しかし、ゴミを掻き分けていくと白っぽい冷蔵庫の頭が見える。
この家は天井が低いな!なんて思っていたら自分がゴミの上に乗っかっていた。
キッチンには以前はテーブルであったであろう木の板が見える。
その下は黒いビニールが大量に散乱しており何が入ってるのかと想像するだけで
背中に冷たいものが走る。
キッチンでまごまごしていると奥から悲鳴がw
専「うわぁー誰か!ちょっ!助けれ!」
居間の扉を開けた所ゴミ雪崩発生!
俺とゴムちゃんが助けに向かう。
専「ここだ!重たいよ!」
ゴ「ちょっとwww専務!お遊び無しでww」
二人で引っ張り出す。
専「やっぱ人足らないよぉ〜」
と不貞腐れ気味に言うと荷物を外へ出し始めた。
こんなゴミではすぐに廊下がいっぱいになってしまう。
そのゴミ、ゴミというけれど殆どがコンビニ袋に入れられた物で
中は食いカスやパック等の包装。それに洋服や雑誌。
後はなにが何だかわからないものばかり。布団や毛布。
バッグやタンボールに入ったままの何か・・・
廊下の下にトラックを付ける。
上からぼんぼんと投げ込む。いいのこれ?ww
だんだんと綺麗になる室内。床の色がやっとわかるようになってきた!
おいらはキッチン。ゴムがリビング。専務が居間。
廊下でお互いぶつかりながらもゴミを投げ捨てていく。
そして・・・得体の知れないビニールが・・・姿を現す。
異臭。
鼻をつく異臭。
垂れてる変な汁w
赤黒くてポタポタと垂れてくる。
違うビニールを用意して注意しながらその袋に入れる。
内容物は見たくも無いし触りたくも無い。
冷蔵庫を開ける・・・
ガチャ・・・
即開けた事を後悔する。ごめんなさい、ごめんなさい、あぁ!神よw
神は何故僕にこんな試練をお与えになるのですか!
パトラッシュ、なんだかとっても眠いんだ・・・
そこには食べかけのサンドイッチが黒い塊として存在し
ふわふわと舞う胞子は霧のように冷蔵庫から這い出してくる。
それに玉子・・・最悪の事態である。
さらに鶏肉パック・・・最悪の事態である(・Σ・)<ピヨ〜
極めつけに食べかけの鍋のまま入ってる何か・・・
心が折れそうになったw
ゴム手袋に交換しゆっくりとビニール袋へ収納する。
玉子は危険だ!割れたら危ないww
なんとか収納し鍋に取り掛かる。鍋は捨てていいものなのか
ダメなのか悩むが、それは一瞬で即ビニールに収納される。
ビニールを閉める瞬間!激臭に晒される。
オエェっとなる。もうダメだ!我慢できない!
廊下を走り外の空気を吸おうと走り、もがくw
抑えようと思っても吐き気が(◞‸◟)
トラックで飲んだ甘ったるい加糖しまくりコーヒーが戻ってくる。
涙目になりながら必死で絶える。ゲームオーバー。
廊下に盛大にスプラッシュするw
ゴムちゃんが異変に気がつき駆け寄る。
「おぃ大丈夫かよ!」
「平気!平気!」
全然平気じゃないw
廊下を水で洗い流し再び戦闘に赴く。
負けねぇぞ!このやろう!と勢い勇んで行くが
冷蔵庫前で再び戦闘意欲が失せる。やーべぇーーーw
もう吟味しないでどんどん入れる。
10袋、20袋・・・50袋入りのビニールが無くなる。
それでもまだ足りない。4tトラックの荷台は盛大に大盛チャーハン状態だ。
軽いが嵩が増してる為かもういっぱいだ。
ここで嬉しい知らせが届いた。
応援要員3人を赤字覚悟で呼び出した専務。えらい!
4tトラックを3人の内1人が運転していってしまい、新しい4tが横付けされる。
この時点で2/3はなんとか片付いている。
ゴムちゃんの好意で「きーちゃん俺キッチンやるから風呂頼む!」
最後の砦、風呂。
しかし先程は開かなかった。開かずの扉・・・
にゃーろー!とガンガン蹴飛ばす。
バキッ!開いた!
暗黒の部屋とでも言おうか…
一面カビが生えておりびっしりと黒く覆い尽くしている。
おいらは先程のスプラッシュ&ゲームオーバーで体力的には限界だが
気力を振り絞り一歩前に出た。
シャンプーからリンスから空きボトルが散乱しており
10本どころではない。
湯船はもうゴミ溜めになっていてやはり異臭がする。
マスクを2重にして装備。防塵眼鏡も貸してもらった。
さぁ!いくぞ!マクガイバー!!あぁ!
うーわーーーーー!
おにぎりに出来そうなくらいの髪の毛の束。
手に取りビニールに入れてゆく。
10袋程のゴミを排出。
髪の毛の衝撃が凄まじいw
あれが、仮にりえのだったにしても怖いw
後はカビキラー様のお出ましになるわけですが
それは今やることではないらしい・・・
クリーニング専門部隊が来るらしいのだ。
やっと昼ご飯という段取りだが
とうに12時は過ぎている。
専務が近所のラーメン屋へ連れて行ってくれた。
たらふく食うとまたスプラッシュした際に
「実」が出てくるのはまずいw
コーヒーの液体系スプラッシュなら水で流せるが
「実」はまずいw精神的にまずいし衛生的にもよくない。
さらにおいらがめちゃくちゃヘタレなのを暴露してしまう。
そんなヘタレと語る男の背中はイヤなのだw
昼ご飯を難なくこなし再度作業に戻る。
この辺りからいわゆるご近所が覗きに来る。
「あら?お引越し?」とか言いながら近づいて来て
あまりの悪臭にそそくさと退散して行く。
ゴムちゃんにこのお仕事の事を聞いたら意外な返答が。
「普通はやんねぇよw専門の業者出すよw」
「だよね〜」
「社長がケチで少しでも儲け出るならとかwありえない」
「じゃみんな素人なの?」
「多少は経験あるけど、こういう掃除専門部隊の人とは全然違うよ」
「じゃゴムちゃんなんの仕事してんのさw」
「こんなに酷くない家の清掃とか、管理業務だよ」
「俺まじでびびったよw」
つまり。
彼はいつもはお掃除部隊ではあるが、ゴミ掃除部隊ではなく
物件の管理や修理等を行う業者。ルームクリーニングは自分達でするけれど
こんな大量のゴミまでは処理しないと言っていた。
午後。
増援部隊2人が再びトラックに乗りどこかへ荷物を運んでいく。
しばらくするとまた最初の4tトラックが帰ってきた。
その後ろから社長さんと思われる高級外車がw
最後のゴミを投げ終えやっと終了。午後4時半。クタクタ。アイアムタイヤード。
社長様に挨拶をすると
「おぉ!綺麗じゃないか!」との事。
思わずスプラッシュしてやろうかと思ったw
最終的には7時近くになり綺麗になった。
床の染みは確かにあるが、だいだいいい感じだ。
ここで専務が相手お客様に電話。
ぶ〜ん。
15分程して登場だが、部屋がガラガラなので
どう入っていいか戸惑ってる。
「全ての廃棄」を命じられた専務は何から何まで捨ててたw
時に大事な物はダンボールに入れてある。
預金通帳・判子・偽物か本物か判らないけどアクセサリ類
女性用品・後は新品な袋入りの洋服や靴。
リサイクルに出さなくてはいけない家電類。
廃棄に金のかかる家具や机。
それ以外は全部捨てたw
なんか一言二言会話してサインしてもらい終了。
ここまでゴミを溜めるもんかね?
なにか病んでいるように見えた。
専務「あぁもっと凄い家なんていっぱいあるよw」
日給を頂きおちかれーで帰路に着く。
あたりは暗い。
でもお金貰ったのに何故か気分は晴れなかった。
なんとなくで理由は無い。
あんな人も居るんだ・・・と言う思いなのか
きたねーな!世も末だぜ!という絶望感みたいなものなのか
寂しさから来るのかな?なんて考えてみたり
失恋とかかなぁと考えてみたり
最初からゴミを溜めてた訳じゃない。
冷蔵庫の鍋をみてそう思った。最初はちゃんとやっていたのだ。
なのにどうして・・・
もちろん答えは無いし聞きたいとも思わない。
でもそうなってしまった理由を考えずにはいられない。
「ただいま!」
「おかえ・・・り・・・」
「なんだ?」
「きーちゃん、くっさー!!!早くお風呂入ってよ!」
「臭くなんかない!抱きついてやるぞ!」
「まじで!ほんとやめて!くさ過ぎでなんか出そうw」
「にゃろー!!」
「近寄るな小僧!」
お風呂に入り。じゃばじゃばと洗うがなんとなくまだ気分が晴れない。
人の暗部を見たからだろうか、あの部屋にはものすごいマイナスオーラを感じた。
霊感とかそんなシックスセンスではなくて、どよんとしたもの。
あぁこんな世界もあるのね。そう思い自分に理由付けした。
「やぃ!小僧!稼ぎはどうした!」
「ここにあります!」
「わぁ!旦那様!ス・テ・キ!」
「俺のです!w」
スッ!
「あっ!取らないで!俺が稼いだんだからぁ!あっあっ!おぃ返せ!」
出典:きーちゃんお帰り!!!!
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