放課後のジョーカー 2
2010/10/17 09:52 登録: えっちな名無しさんZ
厨二病重症編
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地獄の同窓会編
404 :放課後のジョーカー:2007/11/12(月) 16:39:26.15 ID:0QQKf+Ir0
そして月日は流れた。
俺は県立高校への推薦も決まり、もうすぐ卒業だった。
2月に担任がクラスメイト全員へ一枚ずつ未来への手紙を書くという催しを考え付いた。
20歳の成人式の日になったら全員から手紙が届くというシステムだ。
俺は当然、彼女の手紙にこう書いた。
『約束は守るよ。俺は君を迎えに行く。今度はジョーカーじゃない、○○として。』
そして俺は去年成人式を行った。
そんな手紙がくるなんてことはすっかり忘れていた。
そして、ある日電話がなった。
ウンコ友達だった。
「よぉ久しぶり!連絡網なんだけどさ、俺たち手紙書いたじゃん?あれを持って成人式後に同窓会集合だってよ!」
良く考えてみると約束の13年後どころではない。
卒業してからまだ5年ではないか。
俺も色々あった。
浪人したり。
vipを発見したり。
おっとこれは余談だな。
これはまずい。
俺の直感がそう伝えていた。
そして成人式の日がやってきた。
式には懐かしい顔ぶれが。
彼女がこないことを祈ったが駄目だった。
振袖できていた。
そして結婚していた。コバヤシと。
そういえば同じ高校にいったんだったね。
俺は本当に天使だったわけだ。キューピッド、いや・・・エンジェル・・・
現実逃避気味に式から帰ると、大量の手紙が俺宛に届いていた。
そしてルールとして同窓会で開封せねばならないのだ。
なんという地獄・・・
だが開封されてしまう以上行ってもいかなくても同じだ。
そして、ちょっと本当に皆に会いたかったのは秘密だ。
同窓会につくともう始まっていた。
はは、待っててくれなかったんだ。
まだ手紙の開封式は始まっていなかった。
俺はどこかまだ楽観視していた。
彼女の手紙に誰か酒をこぼさないかなーとか思ってた。
だが「その時」は久しぶりにやってきたのだ。
「では皆さん!青春の一ページを開きましょう!!」
エンドウはいなかった
皆がさがさと手紙を開封する。
俺も開封した。
皆からのメッセージはほとんど
「○○君とはあんまりしゃべらなかったけど、楽しかったね」だった。
俺はどんだけ空気だったんだろう。脳内ではもっと・・・
そして彼女からの手紙は
「○○君を疑ったこともあったけど、ごめんね。ちがったんだよね。卒業おめでとう」だった。
次の瞬間、対角線上の奴らがどっと騒ぎ始めた。
「うはああああああwwwwこいつ告白してるwwwwwww」
どうやら武田らへんが女子に告白した内容だったらしい。驚かせやがって。
ん・・・なにやら一枚、担任指定の便箋とは違う手紙があった。
「エンドウより」
どうやら担任が自宅までいって彼に書かせたようだ。
とても嫌な予感がした。おそるおそる中身を開いた。
『僕は
僕だけは
知ってるよ
君の正体を』
俺はその場で手紙を破いた。
俺の呼吸は乱れまくっていた。
やるな・・・5年越しの復讐とは・・・
酒のすすみもあり、俺は酔い覚ましにトイレへ向かった。
俺は何かを忘れていた。そうだ、俺の手紙だ!!
急いで宴会に戻ると、そこはシーンとしていた。
皆俺を見ている。
それからの同窓会は、なぜか皆よそよそしかった。
そうか、見たんだ。
見たんだね。
もういいよ。
君たちの判断は正しい。
もう触れないでくれ。
そのうち帰るから。
二次会とかいかないから。
しかし酔っ払った武田が俺に絡む。
「wwwwwwwっくwwwwジョwwーwkwwww」
それから俺は皆と連絡をとっていない。
どうやらあれから二、三回同窓会は行われたらしいが、俺には何の誘いも来なかった。
どうして俺は中学最後の手紙にあんなことを書いてしまったのか。
自分に酔って暴挙に出たのか、
未来からでは過去を変える力などない。
しかしタイムマシーンが開発されれば・・・
俺は今日もそんな夢を見ながら物理板に入り浸っているのだった・・・
放課後のジョーカー
続く
出典:VIP
リンク:VIP

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