ヘルプのヘルプ

2010/10/19 16:40 登録: えっちな名無しさん

大学の時、学校にはイケメン、ブサイク、普通なやつ、可愛い子、幅広くそろっていた。だいたい2:2:4:2くらいだったような。もちろん俺は「普通なやつ」ね。残念なくらい普通なやつでした。
ちょっとだけ俺の自己紹介すると、名前はY君として、顔はさっき言ったように「普通なやつ」、性格は…軽くおとなしめかな?まぁそんな感じ。
で、俺はまぁ可愛い子の内の1人、Sさんが好きだったわけよ。それなりに人気も高かったかな。もちろんSさんの事好きなイケメンもいたから半ば諦めてた。

ある日、イケメンからカラオケに誘われた。メンバーは「イケメン」「Iさん」(←可愛い子)「Sさん」「俺」だった。周りから見ると羨ましいだろうが、のちのち聞いた話によると俺はヘルプのヘルプらしい。代打の代打みたいでちょっと悲しい。

当日になって待ち合わせ場所に行くと、私服のSさんはやっぱり可愛かった。大学生だけあって(関係ないかな?)オシャレも化粧もしていた。でもそのイケメンもオシャレ、つーか、なんて言うかよくわかんないけどとにかくカッコつけてた。

カラオケして数時間してイケメンとIさんがドリンクバーに行った。つまり俺とSさんは小さなカラオケBOXに二人っきりってわけ。襲おうと思えば別に襲えるけど、そんな勇気はなかった。
するとSさんが気まずいのか、口を開いた。
「私さ、あんまりあーいうカッコイイ感じの人苦手なんだよね。」
冗談か本気かよくわからないその言葉はどう反応していいか分からなかった。
「ふーん、そうなの?」
「うん。なんか自分カッコイイでしょ!みたいにナルシストっぽいから…とにかく苦手なんだよね」
ナルシストか…俺も中学の時そんな感じだったな…。そう思った。
「でもさ、俺みたいなダサい奴も苦手でしょ?」
これで苦手だね!とか言われれば俺はダッシュで家に帰るつもりだった。
「Y君ダサくないよ。少なくともあいつよりは全然イイと思う。…何言ってんだろ私(笑)」
キ・タ!!!&カ・ワ・イ・イィィィ!!!!
ここで少し話が途切れ、気まずい雰囲気が流れた。数秒後、イケメンとIさんが帰ってきた。

そしてカラオケは終わった。帰り際、Sさんは俺に、
「また明日ね」
といって手を振ったが、翌日になると何にもなかったように話した。
あの時告白してればよかったかもな…という感じだった。

読者さんは物足りないかもしれないけど、これが現実なのですいません。


出典:あ
リンク:あ

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