酔いどれ天使2

2010/10/24 02:49 登録: えっちな名無しさん

続き。

走り去るのはカッコイイけど、彼、電柱にぶつかる。思わず笑ってしまった。

次の日、私がいつも出勤前による駅前のド○ールにあの男の人がいる。
カウンターでバイトの女の子と親しげに話している。マフィンを食べてる。
私はいつも通りコーヒー。早起きした時はいつもここ。
ボロボロ粉をこぼしてる。でも、カウンターのバイトの人に話しかけてる。
知り合いみたい。どーでもいいけど。

私、電車に乗る。なぜか彼も乗ってる。
私のそばではないけど、目につくとこ。
また、乗客と話してる。誰?常連?

私のミスで、部署に迷惑をかけた。
凄く落ち込んで、喫煙所(私は煙草は吸わないけど)缶コーヒーを飲んでた。
「私、がんばれ!」心の中で一人で闘ってた。
さあ、どうしよう。みんなに協力してもらえるのかな。
ド新人が、かなりヤバイ状況に追い込まれてる。

彼がいる。煙草をふかしながら窓の外を見てる。
なぜ、ここにいる。
何も話さないけど、彼が見ていた空は綺麗な青空。

日曜。休日。落ち着く喫茶店を見つけた。
オムライスがすごくおいしい。
お昼前まで寝て、この喫茶店でオムライスを食べて、本とかCDとか服とか買う買わない別にして、近所のショッピングモールを散策するのが私の日課になった。
ある日の休日。いつも通りこの喫茶店でオムライスを食べながら、新刊の好きな作家の
本を読んでた。ふいに、あの男の人が入って来てカレーを食べる。
店員の人とも知り合いみたい。つまらない会話をしながら、3杯も食べた。
「ここのカレーは世界一うまい」
そんなこと言ってた。

いつもあの男の人が、私の周りにいる。
横断歩道で信号待ちしている時、逆の所にいる。
夜遅くなった時、駅前の牛丼屋でごはんを食べてる。
会社で凄く疲れてて、めまいがして階段からころげ落ちそうになったことがある。
彼がなぜかささえてくれた。
「大丈夫?」
「なぜ、ここにいるんですか?」

究極は、営業の外回り。
信号待ちしてると、突然あの男の人に肩をたたかれた。
私、びっくりして「何なんですか?」
「俺のこと覚えてる」
「知りません」

目の前で交通事故。
振り返ると男の人はいなかった。

私、ちょっとノイローゼ気味になった。
もしかして、これってストーカー。

同僚の友達に話してみた。誰も私の話なんて聞いてなくて、話は全然違う方にいって、一か月待ちの占い師にみんなで鑑定してもらおうって話になった。

私、いつもより警戒心が強くなりました。
そんな、ある日の日曜。いつもの喫茶店でカレーをバカみたいに食べてるあの人を見ました。ストーカーをストーキングしてみようって思いました。
カレーを食べた終えた彼。駅に向かい切符を買う。
「どこ、行くのかな?」

向かった先は、川崎競馬場。
初めてだったんで、彼を追うので必死でした。
たぶん、独りっきりの女が場違いなとこにいるのが、珍しかったのかもしれません。
知らないオジサンが声をかけてきました。
「次のレースさ、鉄板なんだよね」
「はー」
「お嬢さん、いくらもってる?」
「賭け事には縁がなくて」
「いいから・・・いいから・・・」

結局、訳わからずオジサンの言う通りマークシートに記入して千円だけ購入しました。
万馬券っていうのですか?
千円が67万になりました。
彼も当たったらしく、バカみたいに周りの人と喜んでました。

追跡調査。彼、その後川崎の居酒屋に立ち寄る。
電車で横浜(私の住んでるとこ)に移動。
彼、小さな場末のスナックに入る。
気づいたらもう朝。私もウトウトしてて道ばたで眠ってた。
私、何してんの?

不思議ですが、あれだけ見かけた彼がこの日から一切、私の前に姿を現わさなくなった。逆に気持ち悪く感じた。

仕事でもストレスがたまって、自分がどうにかなりそうだった。
元彼に電話をかけてしまった。

ごめんです。夜遅く。続きは書きます。

出典:ごめん
リンク:不器用ですから

(・∀・): 56 | (・A・): 27

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