彼女に救われた(つ)
2010/11/02 15:39 登録: 痛(。・_・。)風
141 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 15:14:12 ID:3kXbivwvI
俺男
彼女
ナル子=彼女と同じサークルの友達
ナル彼=ナル子の彼氏
彼女が大学二年になった時の話。
俺は彼女に誘われて、
彼女の所属しているサークルを見に行った。
彼女のサークルは女が多く、男は女の3分の1ぐらいだった。
そこで、適当に挨拶すると
わっと女の子に囲まれて質問攻めに遭った。
びびった俺はなるべく全員の質問に答える事に努めながらも、早く抜け出せる事を祈っていた。
彼女に助けを求めたが逆に「がんばれ!」
と笑われてしまった。
やっとばらばらと女の子達が
離れていってほっとしたが
なぜだか1人だけは俺に話しかけつづけていて
断る事もできず応じていた。
146 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 15:51:21 ID:3kXbivwvI
携帯からなので遅い上に改行が
変かもしれません。
その子がナル子だった。
胸元の開いた服でやけに身を乗り出し上目遣いで
声は明らかに作ってる。
第一印象からでも
なんとなくナルシストっぽいと
思わせた。
そんなナル子の話す事は自分の自慢と彼女のドジのことばかり。
「あたしね、実はモデルだったの〜!ファンが多くて大変だった〜」
「彼女ってさあドジばっかするんだぁ〜wこの前も○○でねw」
「彼女っておかしな事ばっか言うのぉ〜w」
ナル子の自分語り俺はどうでもよかったが
彼女のサークルでの話は聞きたかったので、そうかー彼女可愛いじゃんとか思いながらにこにこ話を聞いていた。
155 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 19:47:39 ID:8mOmJxSm0
彼女の父親に呼ばれて飯食ってました。
投下中離れることが多くてなんかすみません…。
ナル子は話を聞き続ける俺とウマが合うとでも
思ったのだろうか、そりゃもうガンガン喋りまくった。
サークルの活動みんなしてるけどいいのかと思ったが
結局ナル子は喋り続け、メルアドを教えられ
サークルの活動時間が終了した。
その間衣装作りに精を出し過ぎて、おでこにまで
べっとり青いアクリル絵具を付けた彼女をからかいながら
俺らは一緒に電車で地元へ帰った。
その日一応挨拶程度に「俺です。登録しました、これからも彼女をよろしく」
みたいなメールを送るとナル子からメールが殺到。
彼女とナル子の関係が俺のせいで壊れてはいかんと
必死で一日十数通仕事の合間を縫って返信する俺。
話題は好きなタイプの話や「今日のメイクみてー♪」など
どうでもいい話だったが、とりあえず来たら返信していた。
そんな風にしていると、俺が丁度平日昼から
休みが貰えた日を狙ったかのようにナル子からサークルに来るよう誘われた。
「彼女もまってると思うしー♪」とのことで
そうかじゃあ迎えに行くついでにもなるなあと行ったのだが
なんと肝心の彼女がサークル内にいなかった。
160 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 20:12:04 ID:8mOmJxSm0
そしてナル子もいない。
サークルの女の子ばっかりがいて、俺を見るたび
白い目を向けてひそひそ。
前会った時はあんなに愛想がよかったのに。
「あの、彼女はいないんですか」と聞いても無視。避けられる。
仕方がないのでナル子と彼女に電話。
ナル子は出なかったが彼女はすんなり出てくれた。
彼女「もしもし、どしたの?」
俺「なあお前今日ってサークルじゃないの?」
彼女「え?違うよー、今友達とアバン○ィだよ!言わなかったっけ。」
俺「駅前かよっ!ならすぐ帰れるじゃんかw
俺ナル子ちゃんに言われてお前迎え来たのにーw」
彼女「え?…ナル子?そっか、ちょっとそこで待ってて」
俺「?うん」
よくわからんが電話を切って言われたままにサークルの部屋の
ドア付近にあるベンチに座ってジュース飲んでた。
女の子達は作業しながら20分ぐらいひそひそしてたが
突然見計らったようにほぼ全員で俺の元へ。
何事かと身を固くする俺。
「もうサークルに来るのやめてください、邪魔だし」
「っていうかそばに寄られんのもキモい」
「彼女もはっきり言って、退部させてほしい」
わけがわからない俺。
なんか書いてるのが場違いのような気がしてきた。
このまま続けていいんでしょうか。
169 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 21:04:03 ID:8mOmJxSm0
言うだけ言って彼女たちは活動時間が終わっていないのに
荷物をまとめて次々に帰って行く。
うわあああ俺のせいでサークルが…!!と思っていると
彼女が猛ダッシュで帰ってきた。
彼女「大丈夫だった!?」
俺「え、いや全然大丈夫じゃない!!
ごめん俺のせいでなんかサークルが…かくかくしかじか」
彼女「そっか…俺男は気にすることn…
「どういうこと!!?」
突然のでかい声に俺と彼女はびっくりして廊下の方向を振り返ると
そこには鼻息荒いナル子が。
ナル子「彼女っ!!それはあたしの役目なの!!」
彼女「へ?」
ナル子「なんであんたが俺男くん慰めてんの!?
あたしが慰めるはずだったの!!
せっかく計画したのに、サイアク!!」
彼女「ちょっとナル子、それどういうこと?
前言ってたのもそういうことなの?」
ナル子「うっさい、調子乗ってんなよクソ女!!
お前なんかに俺男くんがずっと惚れてると思ってんなよ!!
あたしの狙ったモンの邪魔すんなよ!!」
彼女「……」
174 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 21:10:53 ID:8mOmJxSm0
彼女はナル子の言葉を聞くと突然押し黙った。
もしかして真に受けたのかと焦って彼女に話しかける俺。
でも反応が無い。
ナル子はそれをいいことにペチャパイだのでかい女だのと罵りまくった。
流石に俺は怒って
「おい!!ちょっとおま…」
と言いかけたが彼女に阻止される。
なんでだ!と思って彼女を見るとなんかナル子の目を見て
口元だけ少年漫画のライバルキャラみたいな不敵な笑みを浮かべてた。
それにムカついたのかそれともこのやりとりがムカついたのか
ナル子が足音荒く歩いてきて
「調子のんな!!」パーンと音高く彼女のほっぺをひっぱたいた。
すると彼女はそのとたんにヒールのナル子を足払いし
なんかぎゅっとひねって自分の方にひっぱるようにして、
ナル子をぐりんっと床に倒した。
ナル子の頭が床に当たったんじゃないかと思ったが、
スレスレのところで止まっていた。
彼女「今ナル子、私に何されても正当防衛だよ!」
その言葉を聞くとナル子はぎゃーぎゃー叫び出し、
彼女が手を話すと、悪態付きながらバタバタ廊下を走っていった。
ちなみに彼女は黒帯ではないが空手茶帯。
それがすごいのかそうでもないのかは俺にはわからん。
でもその時の俺はというと見事な彼女の空手技(たぶん)に
少女マンガのヒロインよろしくキュン…ッと言う効果音が脳内で鳴ってた。
189 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 21:42:40 ID:8mOmJxSm0
その後はまあ色々あったけど仕方ないのかな、と
話しながら二人で帰った。
彼女を家まで送り、ご両親にお土産かなんかのプリンもらって
そして俺は自分のアパートの前までさしかかった。
するとなにやら部屋のドアの前に人影を発見。
よく見ると…ナル子だ…!!!
この時ばかりは幽霊見るのと同じような恐怖感だった。
ナル子には悪いけど人じゃないものが立ってるような
感覚で、ものすごくぞっとした。
だってナル子は俺の家を知らないはずだった。
でも俺は今度ばかりは勇気を出してアパートの階段を上り
たかがナル子!!と思いながら顔を上げると
ナル子と目があった。
「おい、何で俺の家の前にいるんだよ!」
というとナル子は
「俺男くん、泊めて!今日だけでいいの、お願い!お願い!」
なんだか俺はますます恐ろしくなって
「いやだ!なんで俺が泊めなきゃいけないんだ!
帰ってくれ!警察呼ぶぞ!!」
携帯を出して本気で警察を呼ぼうとすると
ナル子が携帯につかみかかって必死に奪おうをしてきた。
情けないけどもう、すごく怖かった。
191 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 21:44:01 ID:8mOmJxSm0
「やめろ!!帰ってくれ!帰れ!」
といいながら携帯を持った手を振ったがナル子の長い爪に
ひっかかれ、手からすべった携帯は手すりの向こうに吹っ飛んだ。
「なにすんだ!!もういい加減にしろ!今から警察行こう、な!?」
と腕をつかんだ瞬間彼女の声がアパートの下から聞こえた。
「ナル子!!俺男!!」
するとナル子はいきなり血相を変えて階段を駆け下り、
彼女の脇をすり抜けて走り去って行った。
どうやら彼女が家に帰り一息つくと母親が
「そういえばさっきナル子ちゃん来て、
俺男くんにお礼したいから家どこって聞いてきたの」
と言ったらしく、それで飛んで来てくれたとのことだった。
それからナル子はサークルをやめ、ほどなくして
ナル子の計画がバレ、サークルも少しずつ元に戻ったようで
彼女もまた頑張って活動しています。
以上です。
思った以上に時間がかかりご迷惑をおかけしました。
197 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 22:14:12 ID:8mOmJxSm0
支援ありがとうございました。
というかその後でナル彼登場してたはずなのに
すっかり書くの忘れてた…
まあご想像の通り、別れたそうです。
>>194
ありました。
その後なんか彼女と俺の為に仲直り会というか
そんなのを居酒屋で開いてくれて
俺サークル関係ないし彼女だけでいいのに悪いなあ
と思いつつ参加しました。
>>195
彼女から聞きましたが
嘘は?俺がナル子を口説いてナル子の家で最後までして
それを知った彼女が俺をナル子から奪い返そうとし
ナル子の作品を壊すなどの嫌がらせをされた?という内容でした。
俺が女子になんか言われる前日に
「もういい加減にして!俺男くんも私も傷ついてる!
俺男くんを癒せるのは私だけなの!」
と彼女にナル子が大勢の前で言って来たそうで、電話で
ナル子の事を聞いた瞬間なんかピンときたそうです。
出典:
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