偶然の芸術

2010/11/27 00:05 登録: えっちな名無しさん



275 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage]投稿日:03/10/14 21:40 ID:h6ukwVOq

黒板に殴り書きするように書き、一度書いたものはなるべく消さず、隙間に
どんどん書いてくような数学教師が居た。
チョークの色を変えるのが好きなようで重点や公式などは色々変えて書いていた。
隙間に書くときには角度などお構いなし、45°とか平気で傾いて文字が書かれていた。

ある日その先生の授業が終わり先生は「週番!黒板消しとけよ」と言い放ち退出。
いつもは先生が出て行った瞬間騒がしくなる教室は無言のまま。
誰一人として席を立とうとせず、(一部を除いて)全員の視線は黒板に注がれていた。
一人の女子がポツリと・・・

              「きれい・・・」

絵に関しては全く興味がないのでわからないが、その黒板はこれまでに見た
どんな美術作品よりも美しかった。
結局週番は黒板消しを持ったまま黒板の前に立ちつくし、次の先生が来るまで
誰も消すことはできず、次の先生も来てからしばらくの間消すことはできなかった。




出典:2
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