500円

2005/04/22 22:36 登録: えっちな名無しさん

父「ハァ〜、ただいま〜」
子「とぅちゃん、ぉかえり」
父「おい、まだ起きてたのか?寝なさい」
子「ぅん、聞きたぃ事がぁるの」
父「ん!そうか〜なんだい?」
子「とぅちゃんは給料ぃくら貰ってるの?」
父「(ハァそんな質問か)そうだな〜パパは料理人見習いでこぼしちゃったりするしなぁ〜時給だと1,000円位なんだよ」
子「そぅなんだ〜…じゃぁ…さ、とぅちゃん、500円ちょうだい!」
父「はは、思わずチャーハンこぼしちまったよ」
父「(で、おい、こんガキ何言ってんだ?お金ねだりだしちゃったよ、俺の時給の半分をよこせだぁ?もうね、馬鹿かと、生活厳しいんだぞ、何も知らんアホガキが!!)」
父「あのな〜てめーが何考えってんか知らんけどな!うちはてめーに小遣いくれてやるほど裕福でも、金持ちでもないんだよ!」
子「ガクガクブルブルガクガクブルブル」
父「そこんとこよ〜くわかったらとっとと糞して寝ろ!」
子「は、はひっ」
父「(息子が自分の部屋に行った後自分が言った事のひどさを反省したよ、まだ家庭の事情も知らないような子供に私は何してるんだ、もしかしたら、欲しいものができたのかもしれない、それがたったの500円で手に入るんだったら…それくらいで喜んでくれるなら…500円くらい、あげたっていいじゃないか!!それを私は…謝らなくては!)」
父「まだ起きてるかい?」
子「ぐすん、ぅん」
父「入ってもいいかい?」
子「ぃぃよ」
父「さっきはごめんよ、最近仕事がうまくいかなくてね」
子「ぅん、気にしてなぃよ」
父「そうだ、500円だったな、何に使うのか知らんが大切に使うんだぞ」
子「やった!とぉちゃんぁりがとぅ!」
父「(そう言うと息子は机から何かを取り出し、私のところにかけてきて、手に持っているものを見せてくれた、そこには私がたまに気まぐれであげていた10円玉が10枚ずつに束にされ、それが五つあった)」
父「おい!もう500円持ってるじゃないか、さっきも言ったけど、うちには…」
子「とぅちゃん!!とぅちゃんは今ボクに500円くれるって言ったでしょぅ!ボクの500円とあわせて1,000円になるよね?とぅちゃんはさっき時給1,000円って言ったよね!」
子「とぅちゃん…とぅちゃん!ボクが1,000円でとぉちゃんの1時間を買うよ!そしたら1時間お仕事に行かなくてすむでしょう?そしたら、1時間ボクと遊べるでしょう?」

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