電車の女子高生

皆さんの共感を得られるか分からないのですが、
新聞の記事に不覚にも萌えてしまったので投稿します。

「言い方一つで気持ちも和む」

４月下旬、朝の通勤電車でのこと。
つり革につかまっていた女子高生の頭に、網棚から落ちてきたカバンがぶつかった。
隣に立っていた男性が、謝りの言葉もなくカバンを拾った。
女子高生がすかさず言った。

「テストがダメだったらおじさんのせいだよ。
ぶつかって、暗記した単語、忘れちゃったじゃない」

まわりに小さな笑いが起きた。無表情だった男性も思わず、
「すみませんでした、ごめんね」と謝った。
言葉遣いや雰囲気によって、受け取る側の気持ちも変わる。
どうせなら、お互いが良い気分で解決できたら良いと感じました。

女子高生が降りる時、男性が声をかけた。
「テスト頑張って下さい」
彼女が答えた。
「おじさんもお仕事頑張って下さい」
ドッと笑い声がおきた。


４月２１日朝日新聞　「声」欄　より