ブス専

とある美容院でカットしていた私の隣におばさんが着席。
そのおばさんは太めのすっぴんで服も味気なく「喪」を全体で表してる感じ。
美人の美容師さんが「今日はどのようにしましょうか」と聞くと
喪ばさん「こ、こんな感じで…」と一枚の紙を美容師さんに渡した。
自分でネットのヘアカタログ検索したんだろうなぁｗと思い、私は私で友人の美容師と彼氏に浮気されて別れた話をしながらカットしてもらっていた。
隣はあまり会話が弾んでいなかった。

そんな中、先に隣が終了したので見てみると、まぁ良くなったかなって感じ。
喪ばさんはケータイで電話したあと、椅子に座って雑誌読んでた。私も終わって席を起とうとした時に来客。
これが30半ばくらいの私的にドストライクの哀川翔をスリムにしたようなイケメンと可愛らしい女の子。
哀川は店内を軽くキョロキョロして喪ばさんに近付き「おぉ！良いな〜。俺の選択は正しかった」とかなんとか言って優しく微笑む。
しかも目がハートになっちゃってる。
女の子も「ママかわいいね〜」とニッコニコ。
ええええ！この２人夫婦！？とビックリ。
ふと横を見ると喪ばさんの担当だった美人美容師さんは私以上に驚いてた。
その家族は和気あいあいと退場。

それから更に数ヶ月過ぎた後。
職場の忘年会があり１次会の居酒屋でワイワイ飲んでいた。
ちょっとトイレに行きたくなり席を立つ。
ちょうど隣でも飲み会をしており、通りすがりにチラッと見たらあの喪ばさん旦那の哀川が！
実は私はミス○○娘にも選ばれた事があり、普段から体型にも気を遣っている。見た目も少し自信があった。
少なくても喪ばさんよりは上だと思う。
あの美容院の日からモヤモヤしていた私は酔った勢いもあり哀川を落としたいと思った。
男は簡単に浮気するし。
トイレから戻った後は通路側に居座り哀川がトイレに行くのを待った。
しばらくすると哀川がトイレに向かうのを発見！
慌てて私もトイレに行き、ファーストコンタクトを取ろうとした。ドアを開けると哀川は洗った手を拭いていた。
私「あっ…すみません…」
哀川「いえいえ」
と、ここで必殺の上目使いで哀川の目を見つめる私。
私「…」
哀川「…」
いける！と思い、目を見つめながら近付いて抱きつこうとした時
哀川「キモイから」
クールな目でバッサリ切り捨てられた。
毎晩鏡見て練習し、ここまで100％の成功率を誇った必殺技をスルーされた＋喪ばさんに負けた でかなりショックだったのもあるけど、あのクールな目には痺れた。
女に言い寄られても簡単に振り切る男っているんだね。
つーかあの目は反則ｗｗもう１回あの目で罵ってほしいですｗｗｗ


出典：あんな
リンク：彼氏ほしい