優良さんと山田くん?

2010/12/29 21:53 登録: えっちな名無しさん

その夜、優良は山田のペニスを再び扱いていた。
夫婦が座るソファは居候である山田に占拠され、本来の家主の片割れである優良はその前にひざまずいて奉仕している。
きっかけは些細なこと。
風呂から上がった山田が薄着で優良に近づいたとか、薄着の山田を優良がみつめてしまったとか、ちょうどテレビでいかがわしいシーンが映っていたとか、その時チャンネルを変えようとした優良の手を山田が掴んだとか。
だが、過程はどうあれ、山田が誘い優良が断り切れなかったことだけが事実だ。
「すごい・・・昼に出したのにまだこんなに固い・・」
山田に促されずとも、ペニスの様子を呟く優良の肩に触れながら山田は囁く
「まあ、固さと精力は俺のとりえですから」
そう言いながら肩をまさぐる。優良の上着はすでにはだけられていた。
髪や肩を撫でまわしながら、たまにさりげなくブラ越しの胸や脇腹に触れる。
「やっ・・・」
そのたびに軽く優良は抵抗するが、山田も深追いはせずに引っ込める。
そして、優良の気がゆるむと再び手を出す。
いつしか優良の上半身で山田が触れてないところは無くなりつつあった。
(いけない・・・こんなことしてちゃいけない・・・)
優良の頭の片隅で警鐘が鳴っていたが
(でも・・・コレ触ってると頭がぼうっとする。匂いを嗅いでるとクラクラしちゃう)
(若いから? それとも山田君だから?)
(そして山田君に触られると・・・)
流石にそれ以上は頭の中でも言葉にするのは躊躇われた。
「うぉっ」
考えごとのせいか手に力を込めてしまい、山田が呻く。
「ご、ごめんなさい!」
慌てて謝る優良だが、山田が軽く笑って答える。
「何考えてたんですか?」
「そ、それは・・・」
答えられない優良に山田はニヤニヤと笑いながら
「もしかして、おにーさんのこととか?」
「!!」
見当外れだがそれ故にその言葉は優良の胸を引き裂いた。
(そうだ、今日は殆ど真さんのことを考えてない)
(そんな・・・今まで真さんのことを考えない日は無かったのに・・・)
自分の基本を揺るがされたような動揺が優良を襲う。が、
「おにーさんも喜ぶと思いますよ」
「え?」
優良を引き戻したのは山田の場違いなほど優しげな声。
「おねーさんは他の男を参考にしてでもエッチに努力してるんですから」
「あ・・そ、そうね。そうよね!」
「ええ、おにーさんも帰ってきたらおねーさんお上達ぶりに喜びますよ」
「真さんも喜ぶ・・・うん」
「そっすよ。ですから・・・ね?」
そう言いながら山田は腰を押しつけてくる。
「そうね・・・そうよね」
自分を納得させるように呟きながら山田の股間へと再び手を添え始める優良。
理性が反論するが、山田のモノの匂いがそれを押し流した。
山田もそれ以上は口を開くこともなく、居間には粘液が混じる音だけが響いた。

「そ、そろそろ」
山田が切羽詰まったような声を上げる。
「で、出るの?」
山田を見上げる優良。だが、それに応えたのは山田の声ではなく

プルルルル プルルルル

今の状況とは場違いな電子音が響く。机に置いてある小野田家の携帯が鳴っていた。
そこに表示された名前を見てからの山田の動きは早かった。
山田のモノを掴んだ手を離し優良が振り向こうとするが、山田は右手で優良の手ごと包み込み離させない。
そして左手で電話を取る。
「もしもし、おにーさんですか?」
真の名前が出た時、優良の背筋に冷たい者が走る。
そうして今の、半裸で夫でない男にひざまずいて奉仕している自分の姿にに気付く。
せめてとばかりに手を離そうとするが、山田が掴んで離さない。
声を出すわけにもいかずに苦悶する優良をよそに、山田は電話越しに真と笑みすら浮かべて会話していた。
「え〜、コチラは万事変わりなしですよ」
「そっちの仕事はどうですか? え、それについておねーさんと話がしたい。分かりました、代わりますね」
そう言って山田は携帯を差し出してくる。
こんな姿勢のまま受け取れないと首を振ったが、真を待たせるわけにもいかず、優良はしぶしぶと左手で受け取る。
「ま、真さん?」

「優良さん、元気してた? いや二日会ってないだけだから変わりないと思うけど」
電話越しに聞こえる声はいつもの真の優しい声。だが、それ故に優良を苛む。
「そ、そうね・・・」
(真さん・・・私変わってます。今は山田君のオチンチンを・・・)
(で、でもこれは真さんのために。梨香のために・・・)
さすがに優良自身もその言い訳が虚しく響くのを理解していた。
紛れもなく自分が不貞を犯していることを優良も認めざるを得なかった。
「まあ、それはともかく。優良さんゴメン!」
「ど、どうしたの!?」
突然の真の謝罪に戸惑う優良。
(私が謝らないといけないくらいなのに)
「いや、早く帰るつもりだったんだけど・・・」
「え?・・・んひゃう!」
「ど、どうしたの優良さん?」
「な、なんでもないから・・・続けて」
真との会話に気を取られて、いつの間にかブラをずらされて乳房が露わになっていた。
ばかりか、興奮で尖りきった乳首をつままれ、思わず悲鳴を上げてしまった。
恨みがましく山田を見るが、素知らぬ顔で乳首をいじるのを止めない。
「んぁ・・・そ、それで・・・っま、真さん・・んぁ・・・どうしたの?」
「あれ? 何か電波が悪いのかな? とぎれとぎれに聞こえるや。お〜い、優良さん聞こえてる?」
「ええ・・・はぁ・・・大丈夫、んぅっ! 聞こえてます・・やぁぁ」
ジンジンと胸の先が痛む。いや、痛むほど興奮している。
いつしか、真の声より胸から来る刺激に意識を持って行かれそうになっている自分に気付く。
「そう? まあとにかく、仕事が滞っちゃってちょっと帰るのが遅くなるかも」
「えぇっ! やぁぁ!」
悲鳴は真が帰ってこないのを嘆く声ではない。

山田が胸に飽き足らず、下半身まで手を伸ばしてきたからだ。
パンツ越しとはいえ、真以外の男に触られたことのない聖域をまさぐられて声が出た。
(ダ、ダメ! そこは。それに今触られたら!)
だが、優良の心配をよそに、真は暢気な声を上げる。
「ゴメン。優良さんを悲しませるのは心が痛むんだけど・・・」
「そ、そう言う意味じゃ・・・ひぅ・・・お仕事だし」
山田の指が濡れたスリットをなぞる。
優良はせめて足を閉じようとするが、足に力が入らずできない。それどころか、気を抜けば足を開いて指を受け入れてしまいそうになる。
しばらく擦られると、にちゃにちゃといやらしい音が優良の股間から響いてくる。
(ダ、ダメ・・・音聞こえちゃう)
そう思うが、優良は喘ぎを真に聞かせないだけで精いっぱいだった。
「そう、仕事なんだよ〜・・ということでもう二・三日いいかな?」
「ハ、ハイ・・・はぁぁ・・お仕事がんばってください・・ひぅ」
真に不貞を働いてることがどうしようもなく優良の心を痛くさせる。だが同時に、
(なんで・・・こんなに感じているの)
いつもより、興奮の色合いが違う。体の奥から燃え上がるような情動が付きあげてくる。
山田の指が秘所をなぞるごとに嫌悪感より快感が頭に響く。
遠くにいる真の声より近くにいる山田の指が優良の心を占める。
加減しているのか軽く触れるだけの指使いが、逆に感覚を鋭敏にする。
((や・・・ダメなのに・・・こんなこといけないのにぃ・・・)
山田の指を避けるように動いていた腰も、優良自身は気付かないがいつしか山田に合わせるように動いていた。
右手も、山田が添えずとも発射をねだるように激しく、そして優しく山田の肉棒を扱く。
「ごめんね、優良さん。愛してるよ」
真のいつもの言葉も心に響かないほど体を山田で蕩かせて。
「はい・・・んふぅ・・私も愛してます」
真へいつもの言葉も心から出ないほど体を山田に委ねて。
そして電話が切れるかと思った瞬間、優良の耳に聞き覚えのある声が届く。
「もう、お兄さん、いつまで話してるの。今夜は飲むって言ったでしょ!」
「あ、ちょっと梨香ちゃん。優良さんと話してるんだから!」
ブツッと声が途絶える。
「え、真さん! 真さん!?」
だが、優良の叫びもむなしく、答えが返ってくることはなかった。

(べ、別に仕事で一緒に行ってるって言ってたから梨香が出てもおかしくないわよね)
(でも、どうしてだろう。不安が・・・)
不吉な電話の切れ方にしばし呆然としていた優良に山田が告げる。
「おねーさん、出るッ!」
「え?」
そう言って山田は優良の顔を股間に引き寄せる。
「や、やめっ!」
振りほどこうとする優良の目の前で、凶悪なまでに膨れ上がった赤黒い肉棒が先端から白濁を吹きあげた。
「やっ!・・んっ! んぅっ!」
叫ぼうとして口の中に精液を受けてしまい、目も口も閉じて放出に耐える。
今日二度目とは思えないほどの精液が優良の顔に降り注ぐ。
(あ、あつい・・・いやぁ!)
鼻には入らなかったが、充満する匂いに犯される。
(こんなの・・・こんなの・・・)
精液をかけられるたびに、嫌悪とそれを上書きするような快感が優良を襲う。
相反する感情に優良は次第に抵抗の力を失って、精液の洗礼を浴び続けた。

「ふぅぅ・・・」
長い放出の後に山田は深く息を吐いて優良の頭を開放した。
「山田君・・・どうして・・・」
優良は茫然としたまま山田を見上げる。
「すいません、おねーさん。何か裏切られた気がして」
「それは!」
私の方、と続けようとした優良だが、山田の瞳を見て勢いが止まる。
(な、なんで・・・何でそんな憐れんだ目で私を見てるの?)
「さっきの電話聞いてて思ったんですけど」
山田の口調に優良は背筋が寒くなる。
いやな予感が膨れ上がり胸を締め付ける。
(やめて! その先は聞きたくないしありえない!)
だが、優良の内心など斟酌せずに山田は冷酷に告げる。

「おにーさんと梨香ってデキてるんじゃないですか?」



出典:無し
リンク:無し

(・∀・): 32 | (・A・): 16

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