タイの屋台

数年前社内旅行で‘タイ’へ行ったとき話です。（実話）

バンコクの空港からホテルまで移動するバス内での話なんですけど、チャーターバスでの移動のため、会社の人しか乗っておらず、自分の隣の席には二つ先輩の‘Ｈさん’が座っていました。

そのＨさんは普段から結構な博識ぶりでして、些細な事もピンポイントで‘ウンチク’を語るような先輩でした。

そのときの自分は、始めてのタイ旅行でめちゃくちゃテンションが上がりまくってしまい、車中から目に見える全てのものに過剰に反応してましたｗｗ

バスが信号待ちをしていると、脇には（歩道側？）露店が立ち並び、皆その露店を見ながら「あ〜あれ美味そうだな〜」とか「腹いっぱい食っても安いんだろうな〜」などとたわいの無い会話をしていた時、屋台のおばちゃんがどんぶり片手に道路側に出てきた。


そのどんぶりにはスープ（醤油系）になにやら具材（何かは不明）がたっぷり入っていて、それをみたＨさんがすかさず

「あ〜いうのが実はめちゃくちゃ美味かったりするんだぜ！」と俺に語りかけてきた。

食ったことあんのかよ？と思いながらも口では

「へ〜そういうものなんですかね〜」と言った次の瞬間

おばちゃんはポリバケツの蓋を開けてどんぶりの中身‘ザバァー’と捨てていました。

すかさず自分は、「Ｈさんｗｗｗあれ残飯みたいですよｗｗｗｗ」と笑いながら言うとその会話が聞こえていたのか、廻りの同僚、上司たちが「Ｈ、お前普段何食ってたんだよ？ｗｗｗ」「おまえあれ食えよｗｗｗ奢ってやるからｗｗｗ」と囃し立てられ

Ｈさん耳真っ赤にしながら「バカ！そのくらい全ての物が美味そうに見える国なんだよ！！！」と苦しい言い訳をしていました

いい思い出です。



出典：微笑みの国
リンク：タイ