妹はマヒャドを唱えた。

14になる妹と俺、両親の4人でテレビを見ていた時の事。
CMが入り、「外交官黒田〜」の番宣をやっていた。
母「似たようなの映画で無かったっけ？」
父「…ちょっと前に同じ人出てたよな。タイトルは…」
つい最近レンタルでかりて妹と見たので教えようとすると、
俺「アマ…」
妹「アナルフィだよ！父さん！アナルフィ！」
と元気良く答える妹。
俺、父、母「…」空気が一瞬で凍りついた、すごい威力。
空気を感じたのか「あれ？」って顔している妹。

俺「アマルフィ…だろ。ナじゃない。」
妹「／／／」
見る見る顔が真っ赤になる妹。
妹「ぁああ、そうそう、アマルフィだった。」
妹は、そっか、そっかと呟きながら自分の部屋に逃げていった。
残った3人、平静を装うも笑いをこらえてプルプルしている。
俺も我慢できなくなり自分の部屋に逃げ込む途中、「ぶはっ」父の暴発が聞こえた。
部屋で爆笑していると妹が乱入。
妹「わらうなー！」
俺「アナル、フィ」
妹「ちがうー」
数年ぶりに取っ組み合いでじゃれ合った。
体もなかなかの発育振りだったが…妹よ。

…俺の蔵書に手を出すな。




出典：アナ
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