お利口なおサル

2011/02/10 13:55 登録: えっちな名無しさん


交通事故の急報を受けて現場に到着した警察だったが、車はグシャグシャになり、
車内の男女は二人とも即死状態だった。
事故の原因究明のため現場検証を始めようとした警官たちの前に、
小さな猿が車の陰から現れた。車の持ち主が飼い主だったのだろう。
「お前がしゃべれればなあ」警官はつぶやいた。すると、その猿は首を上下に振るではないか。
「俺が何を言っているのか分かるのかい?」警官が聞くと、また首をコクンと振る。

「お前、この事故見てたかい?」
「コクン」猿はうなづく。

「いったい何が起こったんだ?」
猿は缶を手に持って、口に運ぶ仕草をした。
「酒を飲んでいたのか?」
「コクン」と猿。

「他には何かあったかい?」と警官は聞いた。
猿は指でなにかつまむ仕草をすると、口にもってきて息を吸い込むジェスチャーをした。
「あいつら、マリファナも吸ってたのか?」
「コクン」と猿。

「それだけかい?」と警官は尋ねた。
猿は側にあった木の根っこにまたがって、腰を振りだした。
「なんてこった」警官は叫んだ。
「そんなことまでやってたのか!」
「コクン」と猿。

「待てよ。こいつらは酔っぱらって、マリファナを吸いながら、いちゃついてたわけだ」
警官は聞いた。「その間、お前は何をしてたんだい?」
「運転してた」と小猿がジェスチャーした。



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