二郎まとめ
2011/03/01 00:17 登録: えっちな名無しさん
ロットとは
ラーメンを調理作成する1工程のこと。
1工程で、例えば6杯作るならば、1ロット6杯などと呼ぶし、
その場合、同時に提供されるのは6人なので、その6人を同ロット、次の工程で作られたラーメンを次ロットなどと呼ぶ。
また、開店最初の工程で作られるラーメンを食べることを1stロットなどとも呼ぶ。
二郎はほとんどの店で、カウンターに着席する前に、次のロットの調理を開始しています。
例えば、12席の店で、最初に1ロット6杯、次に6杯。この時点で、前のロットの6名の内、何人かがまだ食べているわけですが、
その次のロットの分を調理開始している。そのロットが完成した辞典で、空席が6つ確保出来ていない場合をロット崩れなどと呼びます。
-ラーメン二郎の食べ方 食券編
食券: 多くの二郎では食券制である。しかしメニューが特徴的なので注意しよう。基本的にラーメン二郎の品揃えはラーメンの一点のみである。
食券購入時には麺の量と、ぶたの枚数、卵の有無を選択することになる。
なお万札や5000円札は使えないので千円札・小銭(小銭使用が奨励されている)を用意しておくべきである。
両替をお願いすることは店側に迷惑をかける事になる上、ロットリズムを乱す原因(ギルティ)になりかねないので厳に慎むべきである。
食券の置き方:基本的に進行中のロットの人(今現在麺を茹でてもらってる人)は横、その次のロットの人は縦に置くのが正しい。
よくわからないなら下手に縦にせず毎回横にしよう。
食券の置き方はロットを理解してないと正しく置けないので、この時点で素人が浮き彫りになるシステムにもなっている。
素人さんが覚える必要は全く無い、が、食券の置き方も知らない人がマシとか言ってると失笑物である事も事実である。
マシを口にするなら置いた食券を手直しされないよう気を付けたい(助手さんによっては奇数ロットは横、偶数ロットは縦でロット進行するので注意)
なお紙の食券を使ってる所ではこの限りではない。
また一般的に麺バーに対してロットバトルを挑むタイミングもこの食券を置く時になる(詳細はロットバトル編にて)
傷:食べるのが遅い客がロットを乱すとその席だけ食券の置き方が隣とズレるので、何ロットのどの席の客がロットを乱したのか後続の客にもはっきりわかるようになっている。
それらの食券に残されたロット乱れの形跡をロットの傷と言う。
ロッターの力が強い店ほど閉店まで食券の置き方がまとまっており、ロッターがだらしない店ほど食券の置き方がどんどんバラバラになっていく。
ある程度慣れると食券を見ればその日のロットがどうだったのか大体つかめるわけで、あまりに傷が酷いと(店に負担をかけてるという事で)他支店のロッターから下に見られてしまう。
そのためホームロッターはなるべく傷を作らないよう日々努力しており、強豪店はむしろ完璧なロット進行を見せ付けて自店のロットを誇りにしているものである。
なおロッターはファーストロットからいきなりロットが乱れるのを自殺物の恥としており、ファーストやセカンドでの失敗は絶対許されないのも覚えておきたい。
-ラーメン二郎の食べ方 コール基本編1
コール:コールには並んでるときに聞かれる大小コールと、供される直前に聞かれるトッピングコールの二種類があり、
それぞれのタイミングで自分好みの注文をすることができる。
大小コール:大抵は並んでるときに聞かれる第一のコール。大きさの「大」「小」が表で、
裏には「麺マシ」「少な目」「半分」「三分の一」がある。他にも麺を硬めにしてもらう「カタメ」なども。
スープの脂を調節してもらう「アブラ少な目」「アブラ抜き」がある。
これらのコールは勘違いしてる客もいるがれっきとした「店の善意による裏の味付け」なので
むやみに通ぶって裏コールを重ねるのは店の善意をもてあそんでる行為に他ならず、
あまり調子乗ってると店を守ってるホームロッターとバトルになるので注意。
この大小コールでの無茶なコールが重なると店側が非常に混乱しやすいのでロッターの皆さんには節度を守っていただきたい。
店舗によっては一部の裏コールが通じない場合もあるので要注意。
カタメ:カタメコールにすると通常より早めに出してもらえるためロット的に少し有利になるが、ロット内で最後の麺バーのみカタメコールは不可なので注意。
(カタメの客の麺は当然早く仕上がるので、一番最後に席につく人がカタメだと、高確率で席が空いてないのに麺が茹で上がってしまうため)
例えカタメが好きでも、ロット内しんがりの場合は普通で頼むのがロッターの常識である。
できれば最後から二番目の人もロットに余裕が無くなってしまうためカタメは遠慮しておいた方が良い。
こういう細やかなとこでロットを微調整してるロッターこそ本当の意味でロットマスターと言えるだろう。
麺増し:大盛り以上に食べたい時に注文できる裏メニュー的存在。当然出来るか出来ないかは店による。
大盛り以上に食べようとする客は少ないためメンマシ無料の店もある。特に学生街にそういう店舗は多い。
当然無料のときは店からの善意のサービスなので残してはいけない。量的には大盛り以上の量になるので普通の人には関係ない話ではある。
-ラーメン二郎の食べ方 コール基本編2
ラーメン二郎の食べ方 コール基本編2
トッピングコール:ラーメンを出される直前に聞かれる第二コール。「ニンニク入れますか?」と聞かれる事が多い。
野菜、ニンニク、脂、辛目を好みによってトッピングしてもらえる。男らしく大きな声ではっきりとコールしよう。
マシマシはある程度通ってからが吉。繰り返しになるが厳密に言うと表メニューは「ニンニクを入れるか入れないか」のみなので
野菜をマシてもらったときはマスターや助手さんに感謝の会釈をしよう。
ここでのコールは一人ずつ処理していくので大小のコールの時ほど混乱は起きないが「いっぱい、たくさん、大盛り」と言った通例に無いコールや
「無し」コール(以前も説明したようにナシはマシと発音が似てるのでヌキとコールするのが正しい)が絡むと混乱しやすい。
大小コールのときもそうだがこのコールでの味調整は、まず店主の味を知ってからでないと調整しようがないため、
初回で味をピーキーにするようなコールは店主をないがしろにしている行為に他ならない。
(個人的意見ですが卓上カネシを置いてくれてる店舗でのカラメコールは、今一度そのコールは必要なのか御一考頂きたい)
マシ、マシマシ:トッピングを多く注文すること。正式名称はダブルだがロッターは好んでマシ、マシマシを使う。
マシマシ発祥の店では元々ニンニクを入れるかどうかだけだったが「もっと野菜入れてほしい」「もっと味濃くしてほしい」等、
客のわがままな注文をそのまま受け入れてたのがマシの事の起こりとなっている。
ただしマシマシと言ってちゃんとマシマシにしてくれるかはロッターの技量による。基本的に無料で追加してくれるのはヤサイ、ニンニク、アブラ、カラメの4種類。豚は有料。
中でも野菜マシは無料で野菜が増えるので非常に人気がある。
コールのタイミングは店主か助手に「ニンニク入れますか?」といわれたときにコールする。
それ以外のタイミングでコールすると「フライングコール」といって物凄い恥をかくことになる。
コール順番は野菜かニンニクが先でカラメが一番最後が一般的。例外として全部増してほしいときは「全マシ」とコールする。
-ラーメン二郎の食べ方 フィニッシュムーブ編
フィニッシュムーブ:正確には ドンブリをもってすする→食べ終わったらそのままカウンターにドンブリとコップを戻す→テーブルを拭く→頭を下げて会釈という一連の動作を指す。
特に各店のファースト、セカンドの各ロットでは、訓練されたロッターによる軍隊も真っ青の一糸乱れぬフィニッシュムーブを魅せる。
ちなみにロットを守っていてなおかつフィニッシュムーブもちゃんとやる客なら、店側のサービスは間違いなく良くなるので決して無駄な事ではない。
本来マシマシ等のサービスはこのような礼儀作法が完璧な一流ロッターのみ受けられる裏サービスであり、
マシマシをやってくれるというのは店に認められたという免許皆伝に等しい非常に名誉ある事なのである。
日頃二郎に慣れ親しんでる皆様にもマシマシの意味を今一度ご一考頂きたい。
偽装フィニッシュムーブ:食べ終わってもいないのにドンブリをもってすする事。素人の陥りやすいミス。
周囲のロットリズムを乱しかねないミスなので、行うと重めのギルティが科せられる。
-ラーメン二郎の食べ方 ギルティ編1
ギルティ:故意に店に迷惑をかける行為は原則的に即時土下座になるが、故意でない比較的軽度な反則はギルティとして警告が加えられる。
具体的に言うと「フライングコール(コール乱し)」「手洗いに行く」「万札や5000円札等の高額紙幣の両替」「ティッシュ不携帯」「野菜落とし」
「フィニッシュムーブ時のカウンター汚れの拭き残し」「水を汲むために食事中に席を立つ(二度立ち)」など。
フライングコール:大きさを聞かれてるときにヤサイマシマシ等トッピングコールをする事。勿論間違いである。
豚宣言:フライングコールの一種。豚入りにするかどうかは券売機で決める事なのでコールする必要は全く無い。
「俺は豚入りを喰うんだ」と皆に宣言するその様は「私は素人です」とマイクアピールしてるのも同然である。
マシコール後に撃沈:初見の客には「量多いですけど大丈夫ですか?」と確認とる店舗も多いが、この確認には「ロット内で食べきれますか?」という意味も含まれている。
小が食べ切れなかったときは謝れば許されるが、大や全マシを頼んで撃沈は客の過失が原因となるため重罪とされている。もうその二郎には行けないと思った方がよい。
連席:席を隣同士にしてもらう事。ロット崩れの発端になる事が多い。迷惑にならない範囲で助手さんが席を都合してくれる店もあるが、
基本的に客側から連席を要求することはタブーであり、連席が許されるのは女子供、年寄りのみである。
まず助手さんに案内させる手間と時間がロットリズム的に美しくないし、第一隣同士で座ったところでお喋りしてるヒマなど無い。
隣同士で座ることに何の意味も無いのである。何より男なら「男を魅せる場所」でそんな女々しい事を言ってはならない。
歌舞伎町二郎ではゲイやホモ商売の方がよく恋人(男)と来店して連席するため、男同士で連席したがる客をゲイ、ホモと言う。
(ちなみに歌舞伎町のゲイの方々は非常に気前が良い)
-ラーメン二郎の食べ方 ギルティ編2
私語:結論から言うと、私語が許されるのはロッターのみである。
普通ロッターなら2ロットの完食まで最低でも1分くらいは余裕もたせてペース配分してるのでお店やロットメンバーと歓談したいなら30秒程度ならなんら問題無い。
店側も常連に話しかけるときはロットリズムに余裕があるときのみなので、常連の私語でロットが崩れる事は100%無いようになっている。
会話の時間も計算しロットを乱さずマスターの指揮の下、歓談に興じるそのさまはまさに完成された小宇宙的芸術作品と言える。
ただしロットを理解してない素人がおしゃべりでロットオーバーすることは、例え初心者でも厳しく叱られるので注意。
不要な私語でのロット乱しは非常に重い罪とされており、あまりに酷い場合叩き出されて出入り禁止になる。
常連は喋ってるのに素人にだけ私語を禁止する居丈高な店と酷評される事もあるが、これは素人とか常連とかでは無く「ロットを理解してるどうか」の差なのである。
逆に言うなら素人でも2ロット以内で完食できるならいくらおしゃべりしても構わない(ロットを守ってる時点でその人は素人ではなくロッターということになるが)。
撃沈:食べ切れなくてギブアップすること。ロッターにとってもっとも不名誉な事なのは言うまでも無い。
食事時間が4ロットかかると売り上げ的に客では無くなってしまうので自動的に3ロット終了時点でギブアップとなる。
この場合は潔く諦めて丼をあげて謝ろう。「すいません、食べ切れなくてごめんなさい」とちゃんと頭を下げれば店も周りも何も言わない。
ただし前述のとおり大やマシマシを頼んで撃沈はかなりの重罪なので、その場合は今後同じ事をしない旨を伝える必要がある。
なお、こそこそ店の目を盗んで逃げ出すのは一番最悪なケースで、これだけは絶対しないで頂きたい。
このような侘び入れも出来ない客は店外で親切な方々に詫びの入れ方を教えられ、例外無く謝罪のやり直しとして土下座するハメになってしまう。
何かと話題になる土下座だが…確かにこのような客が極稀に土下座をしているのは事実だが、それは食べ切れなかったから土下座ではなく、
人として間違ってるが故に仕方なく教育しなおしてるだけであり、決してなんらかのショーではない。
-名称
・ロティスト
店主と談笑できる
ロットリズムを読んで調整できる
他店の刺客を撃退できる
ファーストロッターに入り、なおかつ大豚Wを最速で完飲完食
ローカルルールを完全に把握
素人を現場で指導できる
専門用語を創造できる
・常連
店主に軽く会釈できる
常連サービスを受けたことがある
店主と助手の仕事を観察し、正確に文章化できる
ポールシャッターした経験がある
天地返しの正しい方法と目的を理解している
「ロット」の概念を理解し、応用して分析できる
専門用語を駆使したレポが書ける
・素人
店主の顔を見て「ごちそうさま」あるいは「ゴッソサンス!」が言える
毎回完食できる 丼上げ&テーブル拭きができる
コールを的確に、はきはきと発音できる
マナーを守れる 予習ができている
・問題外
店主に挨拶しない
完食できないのに大ラーメンorヤサイマシorブタ追加
みだりに素人の友人や恋人を連れてくる
コールタイムでヒヨるorフライングコールする
店主や常連に注意を受ける
食べても食べても終わらない恐怖、あの「ラーメン二郎」を必死で攻略してきました
独特の味わいと絶大なボリュームが支持され、
東京都を中心に首都圏で店舗を展開しているラーメンチェーン店「ラーメン二郎」。
今回は数あるラーメン二郎の中でも最もボリュームが多いとされる
「ラーメン二郎 高田馬場店」にGIGAZINE編集部員が初めて足を踏み入れました。
「ジロリアン」と呼ばれる熱狂的なファンを生み出すほどの人気のラーメンチェーン店ですが、
はたしてどのようなスペシャルでグレートなラーメンが待ち受けているのでしょうか。
なお、初心者のための失敗しないラーメン二郎の攻略法を編み出すことにも成功しました。
ラーメン二郎に興味があるけれども行く勇気がない人は参考にしてみるのもいいかもしれません。
導き出されたラーメン二郎の攻略法は以下。
完食できる自信が無い人は試してみるのもいいかもしれません。
1.とにかく麺から先に食べる。野菜はスープを吸って膨れ上がる心配がないので後回し
2.かなりのスピードで麺がスープを吸い込むので、早食いを心がけること
3.少なくとも麺の大半を食べ終えるまで水は飲まない
4.トッピングのにんにくや脂は味に変化を付けるために必須のレベルとなっているので、なるべく頼むこと
5.事前に絶食などせず、数時間前に軽食をするなどして胃を広げておいた方が良い
なお、店を出る時に、ちょうど完食した人がまるで己に課せられた
壮大な使命を終えたかのような神妙な面持ちで器をカウンターに置く様子が非常に印象的でした。
5 シナノナデシコ(千葉県):2009/04/19(日) 08:01:31.14 ID:TiF1DROu
いやー、昨日のセカンドはやられました。はめられました。
第一ロッター・・・・・小カタメ少なめ 第二ロッター・・・・・小カタメ
第三ロッター・・・・・小カタメ麺半分 第四ロッター(俺)・・・大
見事デスロットです。今思うと前の三人、確信犯だったと思う。
知り合い同士みたいだったし(てかよく見る奴らw)、
第三ロッターのメガネが俺の食券見た後、前二人とひそひそ喋ってた。
『あいつ、ロット乱しにして恥かかしてやらない?w』こんな会話してたんだろうな・・・
いつも大を相手にしてる俺に嫉妬してんだろうな。。
陰険なやり方だよ。正々堂々と二郎で勝負しろよ。
正直ロットタイムは心臓バクバクだった。でも俺は覚悟決めた。この卑劣なやつらに勝負挑んだよ。
ロット乱して店主に恥かかせるわけにはいかないし、一応ここの常連の看板背負ってるしね。
焼け石に水かも知れないけど、一応ヤサイは少な目コール。
三人もさすがよく来てるだけって(あえて常連とは呼ばない)素早いフットワークだった。
やきもきしながら俺も遅れて戦闘開始。タイムラグは二分近くはあったと思う。
今俺がすべきことは二郎を味わうことや、ロットリズムを楽しむことではない。
『いかに早くこのブツを胃袋にぶち込むか』
これだけを考えた。
結果ですが、なんとか三位に入ることができました。。
あいつらの唖然とした表情は俺の最高のデザートだった。
平常心を装ってさりげなくいつも通りの『ごちそうさま』と店主に軽く会釈
その時、店主と目があった。店主の目は少し笑っているようにも見えた。
俺もついに店主に認められたかなw
三馬鹿トリオがその後どうなったのは知りません。しかし一言だけ言わせてもらう。
『勝負する時は相手を選べ』
以上レポっす。チラシの裏すんません。
303 シンビジューム(静岡県):2009/04/19(日) 13:18:03.01 ID:kIYCVhub
>>5
この返信ってなかったっけ?
312 ハナムグラ(北海道):2009/04/19(日) 13:43:31.90 ID:LChDs3kw
>>303
この前友人と3人で二郎行ったときの話。
「最近続けて来てるし、今日は軽めにしとくかw」とかいいながら
食券買ってたら、よく見かけるデブがなんか睨んでくるんだよね。
○○(友達ね)がそいつの食券見たら「大」だし。
そういやコイツ前見たときも大喰ってやがった気がする。
だからお前デブなんだよと。
で、俺の小カタメが出てきたと思ったら、ちょっと遅れて座ったさっきのデブが
そりゃもうエラい勢いで食い始めたわけ。汗だくになりながら物凄い形相で
ひたすら喰ってる。
よく2chなんかで「二郎は豚のエサ」なんて言われて、
俺もジロリアンのはしくれとして反論したりしたけど、
あれ見たらもう否定できないね。まさにエサにがっつく豚。
見苦しいことこの上ない。
なんかそれ見てたら食欲なくなっちゃって、小にしといてよかったなー
なんて思ってたらそいつが食い終わったらしく、なんか勝ち誇ったような
顔して見てやがる。こっち見んな。豚。
結局そいつは顔真っ赤で汗だく状態ながら妙に落ち着いた声で
「ごちそうさま」
って言って帰って行ったが、店長もなんか苦笑いしてた。
2
チラ裏だが、今日品川店で珍しい体験をしたんでレポさせてくれ。
ファーストロット一番乗りで気をよくした俺は、大ブタWに野菜マシニンチョモカラメコール。
他の麺バーはみんな小ばかりだが、この程度のハンデは全く問題にならない。
万が一にも俺がロット乱しになる可能性は無い。
待つこと10分ほど。俺は目の前に置かれた二郎を見て、驚愕した。
それは、どこから見ても小ブタアブラマシマシ野菜ニンニク少なめ。
俺のコールは、大ブタW大ブタW野菜マシニンチョモカラメのはず。間違いない。一体なぜ…?
く、く、く。
突然、隣のサングラスをかけた男が笑い始めた。
その男の前に置かれた二郎を見て、さらに驚愕した。
──大ブタW野菜マシニンチョモカラメ。それは、
俺が注文した二郎だ。そもそもこいつのオーダーは確か、
小ブタの…そう、アブラマシマシ野菜ニンニク少なめ…!
その男は愉快そうに俺のひきつった顔を見ながら話し始める。
「絶技『交錯する悪夢(ロットチェンジ)』…ふふふ、驚いたようだね。
なに、これはちょっとした心理学の応用でね。
コールの内容とタイミングを工夫することで店主の記憶の混乱を誘い、
隣のロッターの二郎と自分の二郎をチェンジできるのさ…。
まあ、この技を完璧に使いこなすには、相当なロティストとしての鍛練が必要だがね…
ロットマエストロ級でも、実戦で使えるのは何人いることか…
くくく、悔しそうな顔をしているね。君の二郎を奪い去った者の名を知りたいかね?
そう、私は『ロットウィザード』…名前は、」
そこまで聞くと俺は無言でそのロットなんとかの二郎と
俺の二郎のどんぶりを交換し、大ブタWを食べ始めた
3
今日、ついに二郎デビューしたんでレポっす!
川崎店に行ったらすごい行列でまずびっくり!すっげえな!と思って店の中を見て、
みんなが食ってるラーメンのボリュームを見てまたびっくり!これが二郎・・・と、思わずヨダレが出る。
待つ事20分、やっと席につくことができた。
「ヤサイマシマシ、ニンニクチョモランマ!」並んで待っている間に、他の客から呪文はラーニングしていた。
聞き返されることなく店主にコールが伝わり、ただそれだけの事が嬉しい・・・!
イカンイカン、食う前から俺、既に二郎にハマっとるw
すると、俺より1分遅れて左側の席に着いたやつが、トントンと俺の肩を叩く。
「キミ、大豚頼んだでしょ。バトルしようよ。」と、大豚はおまえだろ、と突っ込みたくなるような
デブが話しかけてきた。・・・バトル?何いきなり言ってきてるんだこいつ。
「ここ、ラーメン屋ですよね?バトルってどういうことですか?」と聞き返すとその大豚は呆れ顔で
「へぁ?二郎って言ったらバトルは常識っしょ。あ、キミのホームではデュエルって言うのかなw」
とブヒブヒ笑っている。
そこでハッと、俺はいつか見た二郎コピペを思い出した。
そうだ・・・あそこにも確か、バトルがどうのこうの書いてあったな・・・。
ここでバトルを断ったら、ロット乱し(?)と思われてしまうかもしれない・・・!
「OK、そのバトル受けよう。開始の合図は?」
「ブヒヒ。合図もなにも、目の前に二郎が出てきたらバトルスタートだよ。」
なるほどそういうものか。そのとき、ドンッ!と目の前に野菜山盛りの二郎が置かれた。
バトルスタートだ!
すかさず俺は、左ひじを大豚の顔面に思い切り叩き込む。飛び散る血しぶき。
大豚の脂ぎった髪の毛をつかみ、何度もみぞおち目掛けヒザをブチ込む。
よろける大豚の軸足を正面から蹴りつけると、ボクッ!っといい音がして脚の骨が砕けた。
大豚が床に突っ伏し、ぴくりとも動かなくなるまでわき腹を蹴り続けた後、
俺はゆうゆうと激ウマ二郎を二人分たいらげ、店主に軽く会釈して店を出た。
初二郎でしかもバトル勝利のおまけつき!二郎最高ー!
以上、チラ裏っす。
4
467 キキョウソウ(埼玉県):2009/04/19(日) 19:48:55.71 ID:QtCuA1EN
ロットバトルはさすがにネタだけど、一番遅いと焦るな。
チンタラ食ってる奴がいれば自分のペースで食えるのだが。
こればかりはその時の運なんだよな。
473 マンネングサ(神奈川県):2009/04/19(日) 19:54:27.24 ID:fZxjWZ7o
自分は普通に食ってるだけなのに
隣に座ったデブは勝手に俺と勝負してる気になるような店なの?
483 アメリカフウロ(アラビア):2009/04/19(日) 20:04:14.51 ID:lb/VCOpo
>>473
ノロノロ食ってると勝ち誇った顔で「ギルティ」とか言われちゃうよ。
493 アメリカフウロ(アラビア):2009/04/19(日) 20:23:40.44 ID:lb/VCOpo
「ギルティ!」「ギルティ!」「ギルティ!」店内のロッター3人が立ち上がり、指を差す。
指差す先には、精一杯早く食べようと四苦八苦する涙目の老人がいた。
「老人ギルティ!」「食うの遅すギルティ!」「ギルティィィィ!!!」3人が老人に詰め寄る。
俺はスープをを飲み干し、テーブルを拭き丼をカウンターの上にあげると、思い切りテーブルを叩いて
「ノットギルティー!」と叫んだ。びくり、3人の動きが止まる。
「人は誰でも二郎を食べていい!それが解らない貴様らは、豚だ!」
グウの音も出ない大豚トリプルどもを押しのけ、店主に軽く会釈し帰路についた。
アパートの階段を登ると、はたしてそこには先の老人がいた。
先ほどとは様子が違い、手には古びた木の杖を持ち、真っ白な長衣に身を纏い、
そして禿げ頭の上には野菜とニンニクとアブラがマシマシでトッピングされていた。
「ワシはロット神。青年よ、お前は優しい男じゃな。好きな願いを言うがよい…褒美に叶えてやろう。」
「…俺の願いはさっきも言った。誰もが美味しく、二郎を食べる事ができる世界。それだけだ。」
「無欲な男よ!何でも願いが適うのだぞ!?己の為に願う事は無いのか?」
俺は無言で部屋の鍵を開ける。
「よかろう…お主の願いしかと聞き届けた。」
振り返ると老人の姿は無かった。
部屋のテレビをつけると大変な騒ぎが起きていた。
世界の人々の前に、謎のヌードル『二郎』が次々と出現しているというのだ。
チャンネルを変えるたび、世界中からニュース映像が飛び込んでくる。
アラスカでは、イヌイットたちがもうもうと湯気をたてる二郎を旨そうにすすっている。
アフリカのどこかの難民キャンプでは、飢えた子供たちが嬌声をあげながら豚にかぶりついている。
イスラエルとパレスチナの兵士たちが肩を並べ、突如出現した未知の味覚に舌鼓を打っている。
CNNのキャスターはニュースを読み上げている最中に二郎が出現し、明らかに困惑していた。
──これでいい。これが、俺が願った世界そのものだ。
そのときふわりと、俺の目の前にも二郎が出現した。
俺もまた、地球に生きる無数の命のひとつであることを改めて実感し、胸が熱くなる。
しかしさすがに一日二杯はきついので、せっかくの神からの贈り物だが俺はその二郎をトイレに流す事にした。
5
酸性雨の中、荻窪店に行ってきたんでレポ。
すし詰めの人民バスを乗り継ぎ、中国語の飛び交う露天の雑踏を縫うように歩き、荻窪店へ到着。
地下への階段を降りると、先客が三人ばかり装甲シャッターの前に並んでいる…ファーストに間に合ったようだ。
俺が階段を下る足音に一瞬びくりとした表情を見せた彼らだが、同胞だと解るとほっとした様子を見せた。
程なく分厚い鋼鉄のシャッターが開きはじめる。軽く会釈をして店内に入った。
背負ったリュックを下ろし、ドサドサと10億日本元の札束を大量にカウンターの上にぶちまけ食券を買う。
「大豚W、麺カタメ。」そう告げると店主は無言で頷いた。
「ニンニク入れますか?」に、野菜マシ、ニンニクカラメコール。
「お待ちどお。」目の前に置かれた二郎。さっそく豚にむしゃぶりつき、俺は愕然とした。
いつもの合成肉ではない…これは、本物の、豚肉だ!
第二次食統法の施行で、我々日本人の口に入るのは不気味な合成肉と遺伝子組み替え野菜ばかりの時世だというのに。
天然のアミノ酸の旨さに他の三人も目を潤ませている。
「…おまえさんたちは、この日本自治区…いや、日本の明日のために戦ってるんだから、精をつけてもらわなきゃな。
民族浄化なんて蛮行を許しちゃいけねえよ。」
四人が力強く頷いた、その時である。
ガンガン!とシャッターが乱雑に叩かれた。続いて中国語の罵声が厚い鉄扉越しに響く。
『人民警察だ!ここを開けろ!』『逃げられると思うな、反乱分子ども!』『薄汚いテロティストどもめ、観念しろ!』
ジリジリという音とともに、異臭がたちこめる。やつらはシャッターを焼き切って突入してくる気だ!
「おまえら、裏口から逃げるんだ!」店主がカウンターの下に隠してあったショットガンに素早く弾を装填する。
「店主はどうするんです!?」
「俺の店は俺が守るさ。さあ行け!おまえたちロティストは日本の最後の希望だ!…カネシと共にあらんことを!」
涙で喉を詰まらせつつ俺たちは軽く会釈し、裏口から逃げ出した。
パラパラと、SMGを掃射する音…そして、店主の絶叫。
俺たちは泣きながらどこまでも走った。
2012年冬。俺たちはまたひとつ、二郎を失ったのだ。
味は良い方にブレの範囲内でした。
6
やっと落ち着いてきたので、クリスマスイブの日の二郎体験をレポ。
北海道民の俺は、このスレ見ててもう二郎が食いたくて食いたくてしかたがなかった。
休みさえ取れれば飛行機に乗ってでも東京に食いに行くのに・・・
世間のクリスマスムードにもうわのそらで、いつか二郎が食えますようにと、
冬の雪空なんかに乙女チックに願いをかけて就寝した。
夜半。
ふと室内に人の気配を感じて飛び起き、反射的にベッド脇のランプを点ける。
と、なんとそこには全身真っ赤なウールコートを身にまとい、白い袋を背負った・・・
まさかのサンタクロースがいた。
月明かりがカーテンに窓の外のトナカイのシルエットを映しだす。
「今年一年、タケシ君はいい子にしてたかな?君が欲しいプレゼントは・・・ずばりこれだろう。」
そう言ってサンタが白い袋から取り出したのは――どういう原理か――湯気をたてるできたての二郎だった。
「ニンニクは、入れるかね?」と、にこやかに問いかけるサンタ。
「野菜マシマシ、ニンニクマシ、アブラカラメ!」何度も想像の中で繰り返したコールだ。
コールどおりに、トッピングをしてくれるサンタ。感動で胸の奥から熱いものがこみあげる。
「さて、完成だ。」
そう言うとサンタは、床に脱ぎ捨ててあった俺の靴下を拾い上げ、そこに二郎を詰め込み始めた。
俺の制止もむなしく、麺が、豚が、野菜が、アブラがニンニクがぎゅうぎゅうに詰め込まれてゆく。
スープまで流し込まれバンバンに膨れ上がった俺の靴下を俺のベッドにくくりつけると、
「メリークリスマシ!」
満足げにそう言い残してサンタは出て行った。
悪い夢でありますように。
そう願って眠りについたが、翌朝目覚めても、
豚とニンニクの入り混じった不気味な異臭を放つ物体は、依然そこにあった。
以上チラ裏っす。
6
やっと落ち着いてきたので、クリスマスイブの日の二郎体験をレポ。
北海道民の俺は、このスレ見ててもう二郎が食いたくて食いたくてしかたがなかった。
休みさえ取れれば飛行機に乗ってでも東京に食いに行くのに・・・
世間のクリスマスムードにもうわのそらで、いつか二郎が食えますようにと、
冬の雪空なんかに乙女チックに願いをかけて就寝した。
夜半。
ふと室内に人の気配を感じて飛び起き、反射的にベッド脇のランプを点ける。
と、なんとそこには全身真っ赤なウールコートを身にまとい、白い袋を背負った・・・
まさかのサンタクロースがいた。
月明かりがカーテンに窓の外のトナカイのシルエットを映しだす。
「今年一年、タケシ君はいい子にしてたかな?君が欲しいプレゼントは・・・ずばりこれだろう。」
そう言ってサンタが白い袋から取り出したのは――どういう原理か――湯気をたてるできたての二郎だった。
「ニンニクは、入れるかね?」と、にこやかに問いかけるサンタ。
「野菜マシマシ、ニンニクマシ、アブラカラメ!」何度も想像の中で繰り返したコールだ。
コールどおりに、トッピングをしてくれるサンタ。感動で胸の奥から熱いものがこみあげる。
「さて、完成だ。」
そう言うとサンタは、床に脱ぎ捨ててあった俺の靴下を拾い上げ、そこに二郎を詰め込み始めた。
俺の制止もむなしく、麺が、豚が、野菜が、アブラがニンニクがぎゅうぎゅうに詰め込まれてゆく。
スープまで流し込まれバンバンに膨れ上がった俺の靴下を俺のベッドにくくりつけると、
「メリークリスマシ!」
満足げにそう言い残してサンタは出て行った。
悪い夢でありますように。
そう願って眠りについたが、翌朝目覚めても、
豚とニンニクの入り混じった不気味な異臭を放つ物体は、依然そこにあった。
以上チラ裏っす。
7
先週末、鶴見店行ってきたんでレポ。
師走の足音が聞こえてくると北風が骨身に染みるようになって、ついつい仕事帰りに二郎に足が向いてしまう。
店に到着すると、子供二人連れの貧相な身なりのおばさんが一人という小さな行列。
どうやら、俺含めてこの親子三人が次のロットメンバーのようだ。
さて、店内の客が続けざまにどんぶりをカウンターに置き、入れ替わりに俺たち4人が席に着く。
俺の食券は大ブタW。さて、コールはどうしよう。週末だしここはニンニクをドカッと入れてスタミナをつけようか・・・
「困りますよ、お客さん!」
弟子の突然の怒号に、俺は呪文詠唱の集中を中断された。
顔をあげると、母親が「トッピングはいりませんので・・・どうかお願いします・・・」と弟子に向かって頭を下げている。
カウンターの上には「小」の食券のみが一枚。
どうやら、一杯の二郎を親子三人で分けて食べたい、ということらしい。
重大なロット違反――ギルティー。
俺の体内に蓄積されたカネシが急速にアドレナリンに変化してゆく。
しかし、とつとつと身の上を語り始めた母親の話を聞くにつれ、俺の破壊衝動は急速に萎えていった。
この母子は父親を事故で亡くし貧しい暮らしをしており、その命日に父親の好きだった二郎を食べるのが
年に一度の精一杯のぜいたくなのだそうだ。
その話を聞いて弟子も黙ってしまった。店内に、いたたまれぬ沈黙が訪れる。
そのとき。
どんっ!と店主が母子の前にどんぶりを置いた。
それは、見事なまでの大ブタWにトッピング全チョモの二郎であった。麺も、通常の大の1.5倍は入っているだろう。
「ありがとうございます・・・ありがとうございます・・・!」と、何度も何度も頭を下げる母親の姿、
美味しい、美味しいと言いながら赤い頬を寄せ合い二郎をほおばる子供達の表情、
そして店主の心意気に、店の外の行列からも嗚咽が漏れる。
俺の大ブタWニンニクマシマシの二郎にも頬を伝った涙が落ち、いつしかカラメが追加されていた。
母子は腹をさすりながら、半分以上残して店を出て行った。
8
当時私は向かうところ敵なしの、売り出し中のロットデュエリストで、
その日も三田本店で大豚Wの食券片手に、隣のロッターにデュエルを申し込む。
相手は、黒のスーツを品よく着込んだジイサン。目が悪いのかサングラスをかけている。
デュエルの申し込みに、老人は驚いた風だったが二つ返事で承諾した。どん、と私たちの前に大豚W全マシが置かれる。
老人相手でも、容赦はしない・・・デュエル開始!しかしその老人はなかなかのスピードで、私に追いついてくる。いや・・・向こうのほうが僅かに早い!
「・・・お若いの、ちと暴れすぎたようだな。ワシは『協会』から派遣された『潰し屋』さ。
俺に負けたら三田界隈からは出て行ってもらうぜ。」
『協会』・・・だと!畜生、ハメられた!しかし、このまま引き下がるわけには行かない。ならば――
どんぶりから立ち上る湯気が、老人の顔を覆ったその刹那――秘技『ツバメ返し・一閃』
両手に持ったハシで行う通常のツバメ返しに対し、
一閃は一本のハシで野菜の山を丸ごと掬い上げ、カウンターの下に高速廃棄する。
――勝った!念のため、カウンター下の野菜を奥のほうへと靴で押しやる。
「ジイサン、悪いな。私の勝ちだ。私は野菜を食うスピードには定評があってね。私は・・・」
しかし、老人は驚く風も無く、薄く笑いながら私のどんぶりを指差した。
馬鹿な・・・!確かに今カウンターの下に捨てたはずの野菜が、私のどんぶりに盛りなおされていた。
ありえない・・・いつの間に・・・?何をされたのかさえ解らず、頭の中が真っ白になる。
床洗浄剤とゴキブリの死骸にまみれたそれを食い続けることは、私にはできなかった。
「・・・約束だ。もう本店には顔を出すんじゃねえ。池袋あたりからやり直すんだな。」
Wを完食した老人が、席を立つ。悔し涙を浮かべる俺。ふと老人がサングラスを外し、俺の目の前にコトリと置いた。
「腫れた目じゃあ、帰りの電車の中で恥ずかしいだろう。持っていきな。」
「さっきの技・・・あれは一体・・・」嗄れた喉で問いかける。「絶技『ツバメ殺し』。おまえさんには使えねえよ。ロットの声が聞こえないおまえさんにはな。
だが、お前にもロットの声が聞こえるようになれば・・・あるいは、な。」
去り行く老人の背中を見つめ、私は復讐を誓った。
9
久々に、ロットバトル報告。
目黒店のファーストロットで、横に並んだ兄さんからバトルを持ちかけられた。
「バトルいかがすか?」と、大豚Wのフダをちらつかせながら挑発してきやがる。
俺も負けじと「いいけど、俺、相当強いよ?」と大豚Wのフダをパチリとカウンターに置く。
そいつは、色黒短髪ガチムチマッチョで、スポーツ用のメガネをかけた、いかにも体育会系といった感じ。
実際、近所の大学生かなにかなのだろう――なめやがって。
さて、ほどなく全マシの「二郎」が俺たち目の前に置かれる。ロットバトルスタート!
一心不乱にまず野菜を攻略する俺。ふと、対戦相手のマッチョを見ると・・・早い。早すぎる。
みるみるうちに野菜の1/3がやつの腹の中に消えていった。
これは、あれを使うしかない。
ヤツの目を盗み、俺は箸を両手に持ち、自らのどんぶりに積み上げられた野菜とアブラと豚の山の下に差し入れる
――ご存知「ツバメ返し」。
二本の箸ですばやく野菜山をすくいあげ、カウンターの下に捨てる荒業だ。
メガネの曇りを拭いて唖然とするマッチョ。俺の野菜の山はきれいさっぱりなくなっており、既に麺の攻略に入っている俺。
やつのひきつったようなその恐怖の眼差しが忘れられないw
今までは体力に任せた勝負で勝ちを拾ってきたのだろうが、相手が悪かったな。これが大人の戦いかただ。
結果、負けました・・・マッチョ、麺食うスピード早すぎです・・・体育会系マジきたねぇ・・・。
俺は麺を食いきれず、半分近く残して、やつに800円を払い店を後にした・・・。
10
最近の二郎について言いたいことあるので書いていいかな?
古参に言わせると若いもんがだらしないとか自分らの若いときはこうだったみたいな話なんだけどー。
未だにホームがどうだとか店主との会話をたてにポジションにしがみついてるだけにしか見えない。
はっきりいって二郎の品位を落としてるのはそういう旧態依然とした古参の方々じゃないんすかね。
そろそろファーストロット至上主義から脱却しないとまずいっしょ。
メジャーなんかの研究じゃセカンドからフォースロットがオペレーションで一番重要だってことがわか
ってきてるんだけどね。まあ、古い仕組みの中で安穏としたい人たちはそういう勉強もしないんでしょう
けど。それじゃあ俺ら若者に勝てなくなってもしょうがないよね。
あっちじゃ一番年俸貰ってるのはファイナルだってことも知らないようだし。
ちなみに俺は普段は池袋・馬場・小滝橋・歌舞伎町をローテしててたまに千葉方面まで流してます。
いわゆる特定のホームをもたないジロリアンね。こういう層が増えてきたらどうすんのかね?
俺らの仲間じゃロット率なんかもモバイルなんかで瞬時に計測できるしひとつのホームにこだわる
必要もないわけよ。複数をまわしてるから何かあったときのバックアップも楽だし店からも信頼され
ている。会釈(笑)って時代になってきてる。
でもアノ人らに言わせると、そんな技術に頼るのは邪道なんだろうなww
なんせ今時ネットもやってないような人たちが幅をきかせてる世界だからwwww
11
特に若い連中に言いたいことなんだが。
俺も古参と呼ばれる身分になって長い。
数年もファースト張ってると、二郎の未来についていろいろと思うところはあるわけで。
……まぁなんだな。どうだろうか。そろそろ、素人さんたちとの共生の道を探ってみるっていうのは。
ひよったといわれちゃあそれまでなんだが……。
そりゃ俺だって若いころはがむしゃらにロットファイトやってたさ。
ロッター以外の客なんか屑だと思ってたしな。
まして血の気の多いお前らのことだ。ロット乱しを見ようものなら、そいつに二郎魂をぶつけちまうんだろう?
そういうどこまでもまっすぐで、ひたむきな馬鹿野郎ばっかりなんだよな。お前らは……。
だがな。もうそういう時代じゃないんだよ。もう二郎は俺たちだけのものじゃないんだ。
最近の二郎ブームを見りゃわかるだろう?昼も夜も女子供が溢れてる。
世間が求めてるのは、カネシとアブラの二郎じゃない。
清潔感とお洒落な二郎。スイーツとエンターテイメントの二郎。それが世間が求める二郎の姿だ。
「みんなの二郎。」そんな時代がそこまで来てる。
もうお前らの情熱だけが通用する時代じゃなくなってきてるんだよ。
そこんとこ、今日俺が伝えたかったことだから。おっさんのチラ裏すまんな。
12
大豚W全マシが俺の前に置かれる。難攻不落の要塞さながらのその野菜の山に、
俺はさっそく箸を刺しこみ、胃袋に詰め込み始める。
しかし、今日はいつもの単純な、自分との戦いではない。俺は自分の要塞を攻略しつつ、店内を注意深く監視する。
さっそく発見。盛りの豪快さをネタに、しゃべりまくる二人連れの学生。
――ロット乱しの元凶その1、『不要な私語』。ギルティー。
俺は勢いよくテーブルをバシッ!と叩く。その音に驚き、店内に再び静寂と規律が戻った。
そしてその隣!長い髪を気にしながら、上品にすぼめた口で一本ずつ麺をすすりこむOL!
――ロット乱しの元凶その2、『女』。ギルティー。
俺は箸で女を指し「すばやく食え!」と麺をかきこむジェスチャーを送る。
OLは髪に添えていた手を放し、一心不乱に麺をかきこみはじめた。そう、それでいい。
ロットマスター(=俺w)の的確な指揮により生まれた規律と調和。
俺はさながら、オーケストラを指揮するコンダクターだ。この全能感、多幸感―――。
結果、全員がほぼ同時にどんぶりをカウンターの上に置くことで、
ファーストロットという名のコンサートは見事に成功し幕を閉じた。
店を出たところで、先ほどのOLと目が合う。軽く俺がウィンクをすると、彼女は恥ずかしそうに逃げていった。
13
レポっつーか報告。
地方の二郎に行った時、たまたま俺らのロット4人全員が大豚ダブル全マシマシ。
地元じゃ大豚ダブル全マシマシがかち合ったら、自動的にバトルなんだけどここはどうなんだろう?
なんて心配は無用でした。さっきから3人の煽るような視線をビンビンに感じる。
俺も奴らを軽く観察すると‥マジあせった。
奥は、自分のリズムを完全に維持し満腹感を一切みせず完食する、池袋のアイスマン!
右隣は、あの川崎店で麺だけ食った後、具ごとスープをビールのようにイッキした、川崎イッキ!
左隣は、都内の二郎(本店除く)じゃ札を置くだけで大豚ダブル全マシマシが出てくる、無言マシマシ!
で、俺は、知ってると思うけど、麺をすする音の振動で周囲のスープをこぼす、すすり龍(ドラゴン)。
ぶっちゃけ、オールスター戦。これ、他の客から金とってもいいくらいのバトルだと思う。
店長も心なしか緊張している。ところが‥まだ二郎が出てきてないのに、後ろの方から二郎の匂いがする。
いぶかしげに後ろを見ると、たまげました。やられました。伝説のあの人がいました。
おそらく民間人では最も二郎に詳しく、長年の二郎通いでついに体臭までも二郎スープと同じになった、あのスメル増田さん!
店長の緊張の意味がわかりました。増田さんは俺らのバトルを落ちつた目で待っている。
増田さんが自分の後継者を探しているという噂はみんなも知っていると思う。その現場がここ。今のこの場所。
バトル開始! 冷静さを忘れたアイスマンがペースを乱し、川崎イッキがあせりから、麺を食いきる前にイッキしようとして、鼻から麺を出し失敗。
無言マシマシも増田さんの体臭と二郎の匂いのWパンチでペースが上がらず、緊張した俺も口の中が乾いて上手くすすれない。
グズグズの勝負。しばらくすると、増田さんは俺らの横に座り遅れて二郎を食べ始める。
ズッズッズッ!「ご馳走様」。増田さんはあっという間に完食し、無言で出て行った。
その食べっぷりは豪快で快活で、こんな食べっぷりを見せてもらえる私は、きっと特別な存在なのだと感じました。
今では、私の体臭が二郎スープ。孫にかがせるのはもちろん腋の匂い。 なぜなら、彼もまた、特別な存在だからです。
14
三田の二郎といえば、慶応大の男達が、行列を作ってむさぼり食う、
勇壮なラーメンとして、この地方に知られている。
授業のあと、男達は店の前に集まり、行列に加わり、食い合う。
大勢で食う時は、激しい人数で店がいっぱいになるから、持ち帰りで、鍋に入れて出される。
俺はいつもそれが狙いだ。
持ち帰り用の鍋の、できるだけ大きい奴を1個ほど、 裏口でもらって家に持ち帰る。
そして、昼過ぎ、俺一人の鍋二郎が始まる。
俺はもう一度汚れた鍋のみ食卓に置き、部屋中にかっさらってきた割り箸をばら撒き、
ウォーッと叫びながら、ラーメンの海をかき回す。
熱いラーメンは、豚の臭いがムンムン強烈で、俺の食欲を刺激する。
胃袋の中の胃液は、もうすでに痛いほど湧出している。
鍋の中に顔を埋める。臭ぇ。 脂臭、ニンニク臭や、カネシ独特の醤油の臭を、胸一杯に吸い込む。溜まんねえ。
うめぇぜ、ワッショイ! ラーメン二郎ワッショイ!と叫びながら、豚ごと麺をすする。
食べ比べ、一番歴史のある本店を主食に選んだ。
そのラーメンには、ニンニクのカケラまでくっきりとあり、ツーンと臭って臭って堪らない。
そのニンニクを盛ってた奴は、店で一番威勢が良かった、五分刈りで髭の、40代の、
ラーメン二郎店員だろうと、
勝手に想像して、鼻と口に一番うまい部分を押し当て、思いきりすすりながら、ラーメン二郎うめぇぜ!俺が行くぜ!と絶叫し、 麺をいっそう激しくすする。
他の具は、ミイラのように箸に巻き付け、 ラーメン二郎の太麺を口に銜えながら、マシッ!マシッ!と唸りながらヤサイも食べまくる。
まだまだ限界じゃない。
俺は台所からお玉を持ち出し、ラーメン二郎の鍋の中に、思いっきりおかわりする。
どうだ!うまいか!俺も良いぜ!と叫びながら食い続ける。
本当にラーメン二郎を食べてる気分で、ムチャクチャ気持ち良い。
ラーメン二郎の鍋は、俺の唾液でベトベトに汚される。
ラーメン二郎、貴様はもう俺のもんだぜ!
俺の食事が済んだあと、食いきれなかった豚は、タッパーに入れ冷蔵庫にしまい込む。
また来週、鍋二郎を手に入れるまで、オカズに使う。
押し入れには履けなくなったズボンがいくつも仕舞ってあるんだぜ。
15
みんなも感じてると思うんだけど、
ファーストとセカンドじゃロティストの目つきが違うよね。
ファーストは開店すると同時に聖戦が開始される。並んでる時の緊張感が半端ないと思う。
ウォーミングアップする時間も与えられてないし。やっぱファーストは素人にゃ危険だ。
この点セカンドの場合一回戦試合が見れる。
店主と助手のコンディションや店の雰囲気に馴染む時間が与えられている。
この点でいうとセカンドは有利。
まぁ麺を茹でるお湯もカネシもファーストの方がスリムだとは思うけど。基本的にはブレの範囲かと思う。
16
あーうちにもロット荒らしきますわ。夏休みの今は特に多い気がする。
あいつらって、なんとなく上から目線なんだよね〜
なんか『うちのホームが一番。ど田舎に遊びに来てあげたよ』みたいなオーラでてるし。
『お、ここの大は食券の色違うw』とか言ってて、はぁ?って感じ。
コールタイムも『ニンチョモ、ヤサイ、気持ちアブラ』とか言ってんの。・・・なんすかそれ
『ニンニクは富士。ヤサイは多め、もしよければアブラも多少入れてください』だから。
店主も軽く笑ってるし。自分らのホームを全ての基準にしてんじゃないっつーの。
二郎には個性があって、全てが二郎あなの。普段はブレブレ言ってるくせに、変なとこだけこだわりやがって。
うちのホームは店主もよくブレて、その日は幸い優しい店主だったけど、普段だったらキレてるよ。
あー当たりの店主見せてやりたかった。あいつらびびってホーム帰っただろうに。
どうせおまえら隠し豚も知らないんだろ。おまえら遠征組みは一見と一緒だから。
遠征は構わない。しかし事前の入念な下調べと謙虚な姿勢は忘れないでもらいたい。
17
昨日、上野毛のファイナルロット行ったんでレポ。
夜軽く飲んでから、俺の彼女と兄の三人で行ったんだけど、
閉店間際くらいの時間のせいか行列は無かった。
さっそく3人で並び始める。
すると店の戸口に弟子が出てきて
「ご・・・ごめんなさい!麺の残りがもうひとりぶん・・・いえ、きりつめて小でもふたりまでです!」
と、死刑宣告を受けた。
あちゃー、3人いっしょに食えないなら仕方ないなぁ・・・あきらめて帰るか・・・と思ってたら、
突然兄が俺と彼女の背中をドン!と押して店内に詰め込んだ。
「な、なにを!!」
驚いて振り向くと、兄が外からシャッターを閉めようとしている。
「に、兄さん!まて!」
兄と目が合う。
兄はニヤ・・・と笑うと、そのままシャッターを完全に閉めてしまった。
俺と彼女が小豚麺少なめ全マシマシを完食してシャッターを開けると、
店の前で兄が倒れていた。
空腹で、髪が真っ白になっている。
あわてて抱き起こすと兄は力ない笑みをうかべて「やあ・・・」と言った。
以上、チラ裏っす。
18
2008年9月4日、北関東カネシ製造プラント。
警報が鳴り響く中、技術者達が机上の図面を睨んでいた。
「ここです。この油圧ポンプの崩落によって、冷却水供給が完全に停止している。」山田技師補が図面を指差す。
「このままカネシ濃度が上昇し、臨界を迎えれば・・・」室長が山田を見る。
「炉心は爆散。二郎換算で約8億杯分のカネシがばら撒かれ、関東は千年の荒野となるでしょう。」
沈黙。油圧ポンプの故障により制御棒も稼動しない。絶望的状況。
「…臨界を止める方法が、ひとつだけ…『乳化』です。
故障した油圧ポンプは、カネシ槽の直上にあります。これを利用する。ポンプの油を流し込みカネシを乳化します。」
おお…と、感嘆の声が上がるも、山田の表情は硬い。
「…問題がひとつ。そのためには手動でポンプのバルブを回す必要があります。
ポンプは炉心の直上…高濃度のロット線の中での作業になる。」
再び沈黙。山田が挙手をする。
「私が行きましょう。ポンプの構造は、私が一番詳しい。他に何人か私に命を預けて欲しい。」
こうして決死隊が結成された。
カネシシャッターの前で山田技師補、鈴木、田中、エンリケが待機する。
「全員ロットカウンタは持ったな。1.8ロットが被爆リミットだ。ポンプまで走りバルブを回し
カウンタが1.0を指したら走って戻れ。無理はするな。では、私から行く!」
山田が駆け出す。足場を渡りバルブに取り付く。1回転半回したところで、カウンタが1.0を指す。
想像以上に濃縮の進行が早い!
続き佐藤、田中、エンリケが挑むが作業は遅々として進まない。
再び山田が走り、バルブに取り付く。その時、足下のカネシ槽がまばゆい輝きを放つ。
――臨界だ。
カウンタの値が急上昇。1.5、3.0、6.0、12.0!しかし山田は手を止めない。
「皆、これは私の遺言と思って聞いてくれ。私はバルブを回しきる。生き残った者はこの事実を公表して欲しい。
カネシがどれほど危険な物かを世間に訴えてくれ!」山田がインカムで叫ぶ。
どっ、と油圧ポンプからカネシ槽に大量の油が注ぎ込まれる。乳化が始まり、カネシ濃度は徐々に減衰していった。
モニター越しに前のめりになって動かない山田に向い、皆が涙を流しつつ軽く会釈した。
しかし、この史上最悪のカネシ臨界事故はついに世間に公表される事は無かった。
19
緊張感や対抗心が入り交じり、それが逆に心地好いロットタイム。
店主の作り出した作品に、
ロティスト達がそれぞれ美しいさえずりを吹き掛けるコールタイム。
100人居れば100通りのさえずりがあり、100通りの作品が完成する。
その日の天気、気温、湿度、本人の精神状況、体調、・・・
これらは店主にだけでなく、ロティストにも影響している。
つまり二郎という作品は無限大でありオンリーワンなのだ。
当然、店とロティストとの間に、相性の善し悪しは存在する。
『ここは良い作品を出す』と有名で、実際に聖戦を行ってみたところ、
ロティストが麺やスープと上手くコミュニケーションを取れないというのはよくある話。
しかしその現象は一種のブレであり気にすることはないのだ。
初心者さんに勘違いが多いのだが、
ブレるのはなにも作品の味だけではない。
客である我々もブレるのだ。
つまり作品と上手く馴染めないのは、つまりそれも二郎なのだ。
20
この前の土曜日は参りましたよ。
朝から本店に行ってバトルしようとしたら(拙者もモノ好き)、
列の先頭に全然見たことのない素人さんが並んでるんですよ。
この時点でヤバい!ヤバいですよ!と拙者の赤ランプがピカピカ点滅!
ってか、拙者でさえ本店のファーストは遠慮してのセカンドなのに、
なんでこの素人がいきなりファーストなの???
松井か?おぬしは松井か? この超高校級の扱い、ズルいでござるよ!
いざ開店でござる。
その素人を観察してると、あーもうっ!
ファーストは全員大豚Wの全マシマシって暗黙のルールがあるのに、一人だけ小ラーメン。
ファーストオブファーストなのにでござるよ?
俺流か? おぬしは落合博満か? 日本人なら調和を大切にィ!
みんなも怒ってると思いきや、意外と冷静に並んでいる。スメル増田さんも冷静に座っている。
拙者も落ち着かねば。修行が足りん!
素人さんはニンニク入れますか?に「あ、はい」。案の定、本店ルール(文化?)を理解できてなかったでござる(涙)
その点、増田さんの「大豚W麺マシ豚マシマシ」なんてマニアックすぎるよ。うー拙者もいつかは豚マシマシを。。
あ、素人はバトルで締めときました。セカンドで大の2重ハンデでしたけど、こちとら本店セカンド! ブッチギリでした。
とにかく、お初の人はまずロットのリズムに気をつける。こっちも二郎に集中したいから、変な気は使わせないで!
レポでした。ばいちゃ!
21
さて、今日も行ってまいりましたファーストロット!
ロットマスターとして店内の秩序を守ることたびたび、店主もそろそろ俺を認めてくれているはず。
いつロットマイスター認定されるかドキドキの毎日です(おぃw
シャッターオープンとともに入店、店主にあいさつするが忙しそうで返事は無し。
この媚びない態度にプロ意識を感じるね。
大豚Wに全増しコール。 麺を茹で上げる釜から漂う小麦粉の香りが食欲をそそる。
第一ロッター、第二ロッターの前にどんぶりが置かれ・・・やってまいりました、俺の二郎!
シャキシャキ山盛り野菜にざっとタレをかけ回し、テュルンテュルンの脂とにんにくをからめ、戦闘開始!
・・・というところでちょっと異変に気づいた。
おや?チャーシューの姿が見えない・・・。
野菜山の向こうにいるのかな?どんぶりを半回転させる・・・いない。
そうか、野菜に埋もれているのか!野菜を軽くほじくる・・・いない。
チャーシューの仕込みに失敗したのか・・・?と思い両隣のロッター見ると、そこにはしっかりチャーシューの乗った二郎が。
まあいい。このくらいはブレの範囲と言えるだろう。プルプル脂身さえあれば俺は幸福だ。
さて、野菜をワシワシ攻略、そろそろ愛しの極太麺ちゃんにご対面・・・w
のはずが、一向に麺が見えてこない。ていうか、麺が入ってない。野菜のみがどんぶりに盛られている状態。
なんだこれは・・・俺は何かを試されているのか?店主も助手も向こうを向いたまま、次のロットワークに取り掛かっている。
・・・まあ、これも、ブレの範囲と言えなくもない、か。
結局俺はその山盛りニンニク背脂サラダをたいらげ席を立った。
「ごちそうさま!」と大きな声で挨拶したが、返事は無かった。
家に着いた俺はそっと布団にもぐりこみ、そして声をたてずに泣いた。
22
そろそろ開店時間だ。
真冬の冷たい雨が降りしきる中、俺は近所で軽い用事を済ませ、店に向かって歩いていた。
とりおり傘を伝って水滴が膝に当たり、身震いする。氷のような冷たさだ。
・・雪になるかもな。
店の近くまで来て、ふと空き地を見ると、白い小さな子犬が雨に濡れてそこに佇んでいた。
「・・・捨て犬かな。」
俺のその、わずかなつぶやきを聞きつけたのか子犬が振り向き、
力いっぱいしっぽを振りつつこちらに近づいてきた。
俺を見上げる、真っ黒でつぶらな瞳。
体毛が雨に濡れて、子犬の痩せ細った体躯を露にしている。
「悪いな・・・もう開店時間なんだ。行かなきゃ。」歩き出す俺。
クンクン、と寂しそうに鼻を鳴らす声が遠ざかる・・・ああ、くそっ!
俺は駆け出した。犬の元へではなく、店に向かって。
「そら、食べな。」俺は持ってきた大きな肉の塊を、子犬の目の前に置く。
見たことも無いご馳走を前に、子犬は狂喜しつつ肉にかじりつく。
成長過程の食欲恐るべしというべきか、あっというまに平らげて、また俺の足元に擦り寄ってくる。
どうやら、まだ食べ足りないようだ。
「はぁ・・・わかったよ。ちょと待ってろ。ありったけの豚を持ってきてやるから・・・。」
と、その前に。
俺は携帯を取り出し、メルマガの作成をはじめた。
『本日、食材の都合によりお休みします。 荻窪店主』
23
先日、仕事帰りに行ったところ死刑宣告を受け、次の日は臨休
今日は、リベンジも兼ねて開店30分前に着くと、すでにシャッター前に4人並んでいた。
なんとか、ファーストロットに間に合ったみたいだ
5分前にシャッターが開いたので、店主に軽く会釈し店内に入る
大豚Wの食券を買い、麺増しコールをしてカウンターに置く
ここで、カウンターにパチンと音を鳴らしておくのが粋だと思う
ファーストロットだと、まだゆで汁が出ていないので、変に麺に味がつかずに、本来の小麦の味が堪能できて良い。
麺が投入され、店主が一点を見つめ茹で加減を調整している
その横では、助手が豚を切っている
まだ、オペレーションに慣れていないのか、豚が薄いのが難点。
今後に期待したい
こうして、店内を観察しているうちに出来上がりトッピングを聞かれたので、全マシコール
しかし、助手が理解出来ず聞き返して来る
多少ムッとしながらも、ニンニクチョモランマ、野菜トリプル、辛め、脂マシマシをコール
野菜は別皿で出てきて、盛りは豪快そのもので野菜タワーが出来上がっていた
あまりに綺麗だったので、デジカメを持つ手が震える(笑)
今日のスープは、ド乳化状態で、いつものようにカネシが立っていない多摩系ミルクスープだった
個人的には、固形脂が好きなので、今回の液体脂はハズレ
まぁ、ブレの範囲と言えるだろう
豚はプルプルで最高
野菜もシャキシャキでいつものクタクタではない!新助手効果か
キャベツ率が高く、6:4でキャベツ多め!!野菜が高いのに店主の心意気には敬服する
あとは、にんにくをもっと多めに入れてくれれば、二郎らしさが引き立つと思われる。
麺はデフォに比べるとやや柔らかいものの、グミグミした食感で小麦の風味が良く出ている
久しぶりに完飲完食
テーブルを拭き、どんぶりをカウンターに上げたところ、
店主に「今度、新メニュー追加するから」と言われた
研究熱心な店主なので、非常に楽しみである
きっと、総帥の跡を継ぐのは、この店主か若だと思う。
ご馳走様でしたと言い、店主に敬礼をして店を後にした
24
一部で大流行中のラーメンに似た創作料理・二郎に魅了された人々をジロリアンと呼ぶが、二郎に魅了された女性たちのことを仮にジロリアーヌと呼ぶことにしよう。
昨日池袋二郎へ行ってきたのだが、ここは歌舞伎町と並ぶ「ぬる二郎(ぬるい二郎。給食みたいな食器や煮卵、つけ麺などの異端的行為から)」でありながら、その立地と営業時間の長さから盛況を博しているため、まあそれなりに待たされたわけだ。
その待ってる間にいろいろなことを考える。
二郎を一緒に食べられる彼女が欲しいなあ、とか。
今まで付き合った相手は皆小食で、二郎に連れてくることさえかなわなかったから余計に。
そして勝手にシミュレーション。
二人で今日は何頼もうかとうきうき話しながら列が進むのを待つ。
そして迷わず大ダブルを押す俺。彼女は迷いながら大豚を押す。
周りの客は少しいぶかしげに彼女をにらむ。だけど俺たち二人はお互いに見合ってニッと笑う。
席についてしばらくすると、たどたどしい日本語の店員が「ニンニク入れますか?」と聞いてくる。
「ヤサイニンニクカラメアブラ」
「ヤサイニンニクカラメアブラ」
また視線が彼女に集中するので、再び見あってクスクス笑いあう。
25
やや冷えた風が出ているものの、それ程の寒さでもない、弥生三月中旬、春間近の水曜日。
この前の日曜日に、久し振りに一度こちらの店頭へ来て離れた事もあり、本日は開店時間狙いで店頭に立つ。
シャッターが開く直前で、20人近い行列だった。開店すると前から人が吸い込まれて行く。これなら2クール目で行けそう。
そんな訳で、20分強ほどで券売機前に立て、ラーメン(チャーシュー2枚)600円を選択。
やはりこうした人気店は、常連さんがシャッターしてる(開店前に並ぶ事)場合が多く、昼過ぎに較べて人の流れも早い。
席に腰掛け自分の番となり、いわゆる二郎小盛りでこちらは麺250gと言う爆盛店もあり、ここは自重してニンニクにオール普通のコール。
野菜増しはここでは控える事にした。程なく到着。
おお、やはりの悩殺ビジュアルで、とき既にメロメロだった。それではと行かせて貰えば、
もうやっぱり旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い。二郎らしい極太で、ビローンとした麺に、豚の脂が何ともビシバシと攻めて来るラーメン。
そこにモヤシとキャベツの野菜が、協調介入して来る素晴らしさ。
やはりと言う所で、食材も通貨も、国際貢献が大事(意味不明)。多めなるも、気持ち減らしてくれた様で、
ちょうど良い感じでフィニッシュ。スープを適度に残し、気が付けば完食。肉肉しさは、さすが二郎@松戸駅前だった。
いや、ズバドバン!と、 うまラーだった。
26
ワシワシ喰らいながら大量の汗を噴出していると
隣の客もタオル(黄色)をバックから取り出し、首筋から顔面と汗を拭いている。
私も次回はタオル用意しよう!
タオルで顔面を拭いている客の小は私のラーメンの残りより、かなり少ない。
しかし、逆転不可能な差でもなさそうだ。
ここでヤサイとニンニクの残りを麺の丼に移動させ、空の丼をカウンター高台に返却。
一味を大量に投入し豚を咀嚼しながらまぜまぜする。
「ごちそうさまです!」
店主と会話していた常連の若い兄ちゃんA(小)が一番でフィニッシュ!
少し遅れてその横の小の客もフィニッシュ。
なんとかロット最終にはなりたく無い。
おっと!残りが殆んど隣の小の量に並んだね!
一番端の客は大だが…
「ご馳走様です!」
「おっ!行ったねー!ちょっと多く麺入れたんだけど!」常連の兄ちゃんBの大もフィニッシュ!
うむっ大に負けてしまった(汗)
タッチの差で逝かれたので、癪だからスープ迄完食完飲した。
タイムは16分弱
昨日より充実した濃い時間に感謝!
「ご馳走様でした、どうもありがとうございます!」
なんとか隣の客より早くフィニッシュ出来た(*^ω^*)
27
この不景気のせいで東京から福岡に転勤になった。
毎週のように二郎を食べていた僕には耐え難いものがあったが、この時期に転職なんてのも自殺行為だ。
仕方がなく福岡に行くことにした。
昨日は仕事が早く終わった事もあり、ちょっと遠回りしながら帰宅していたらなにやら黄色い看板が!
まさかと思い駆け足で近寄ると、そこにあったのは「リンガー○ット」。
「あたりまえか・・・ここに二郎があるわけがない」
通り過ぎようと仕掛けた時、腹の虫が泣いた。
なにかの縁だろうと思い入店し、カウンターに座る。
店員から受け取ったメニューには野菜が大盛りになってるちゃんぽんを見つけた。
それが、毎週食ってた二郎を思い出させる。
早速注文し完成を待つ。
目の前にちゃんぽんが置かれ、その美味しそうな物に舌鼓を打つ。
僕はいつもどおりに箸を深くつきいれ天地返しをやった。
店員は、すごかばい!と驚き顔を晒してた。
少し気分が良くなり極太麺に箸をつけようとした時、カウンター越しに店員が「ゆず胡椒入れますか?」と。
その言葉を聞いた刹那、なぜか今僕は二郎に座ってる感覚にとらわれてしまい、咄嗟に「ヤサイマシマシニンニクマシアブラカラメ!」とコールしてしまった。
店員は「?」って顔をしていた。
居心地が悪くなり、早々と物を平らげ席を立つ。
レジで会計を済ませるときに、店員からチラシを受け取った。
帰路についてるときにさっきのチラシが気になりポケットから取り出すと、チラシには英語・ハングル・中国語がびっしりかかれていた。
日本語訳もかいてあったのでそれを読むと、
「外国人の方にお願い」
28
ラーメン店経営者なんだが、最近おかしな客が増えていて気味が悪い。
食券を将棋のコマみたいな音を立てながらカウンターに置く奴だとか、
一口ごとに半笑いでうなずきながら、乳化がどうの、ブレがどうの、ホギホギがどうのと
ブツブツ言いながら食ってたと思ったら、突然カウンターに正券突き入れる奴とか、
ゆっくり食べてるお客さんを、なぜか睨み殺さんばかりの勢いで凝視してる奴とか、
知り合いでもないはずの他のお客さんにゼスチャーで何やら指示を飛ばしてたり、
いい大人のくせにバトルだとかなんだとか言って早食い競争してる奴とか、
あげくの果てには隣の客をボコボコにして、その客の分まで食って帰る奴まで現れた。
開店時間が近付くと、半降ろしのシャッターからこちらを覗き込んでたり。
こないだなんか閉店してるのに「あの・・そろそろ僕も閉シャッターいいですか?」と
わけのわからんこと言いながら店内に進入してくる奴とか。
先日など、店休日に家でくつろいでいたらドアホンが鳴ったので、出てみたら
見覚えのある客が立ってて「ネズミ−ランド行きませんか?」だと。
いったい俺が何をしたっていうんだ?なんでこんな事になっちまったんだ?
まとめ
ラーメン次郎記事を投稿するな、とは言わない。
ただ、それほど長くない文章を連続で幾つも幾つも投稿しないで欲しい。
ある程度纏めて1つの記事にするよう、加工をして欲しい。
もしくは、もっと数時間、数日単位に間隔を空けて投稿して欲しい。
出典:なし
リンク:なし

(・∀・): 43 | (・A・): 39
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