東電の虚しい謝罪
2011/03/18 23:54 登録: えっちな名無しさん
3月11日 菅直人首相は午後2時46分に起きた巨大地震により、参院決算委員会を急遽中断した。
直ちに首相官邸に戻り、危機管理センターの巨大モニターの映像を食い入るように見た彼の目に、福島第1原発の映像が飛び込んできた。
刻々と伝えられる被害状況の中に、
「大津波をかぶって自動冷却装置が破損。炉内の冷却が上手く行かない」ととの報告が上がってきた。
その報告を受けた管首相は東京電力首脳に、
「まず、安全措置として10キロ圏内の住民らを避難させる」
「何が何でも炉内を冷却させろ。真水では足りないなら海水を使ってでも冷却させる事だ」と指示をだした。
だが、東電側の反応は、
首相の10キロの避難指示に対し「そこまでの重大な事態ではない。心配は要らない」
海水の注入には「炉が使い物にならなくなる」と激しく抵抗した。
東電の「安全宣言」をひとまず信じた首相は、11日午後4時57分国民に向け
「一部の原発が自動停止したが、外部への放射性物質の影響は確認されていない。落ち着いて行動されるよう心からお願いする」
との楽観的なメッセージを表明した。
その後はご承知の通り、事態は改善されるどころか刻一刻と悪化の一途をたどり、
12日午後になって始めた海水注入の作業も後の祭りだった。
建屋の爆発や燃料棒露出と続き、放射能漏れが現実のものとなると、東電側より
「第1原発が危険な状況にあり、手に負えない。現場の社員全員を撤退させたい」との意思を聞いた首相は、15日早朝東電本社に赴き、東電首脳に
テレビで爆発が放映されているのに官邸には1時間も連絡がなかった事に対して
「なにやってるんだ!」怒りを爆発させた。
部屋の外にまで響いた首相の怒声は、蓄積していた東電への不信と、初動でしくじった後悔の念だったのかもしれない。
そして「(東電社員が)撤退した時、東電は百パーセントつぶれます。覚悟を決めてください」
と最後通告を突きつけた。
東京電力の小森明生常務は18日、福島市内の福島県災害対策本部で記者会見し、
福島第1原子力発電所の爆発や放射能漏れ事故について
「このような事態を招き痛恨の極みです。福島県民におわびします」と県民に初めて謝罪した。
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